経緯
今乗っているグラベルロード「FUJI JARI 1.5」に乗り始めてからすでに半年近く経つ中で、購入して3ヶ月後くらいから前輪がガタガタするようになりました。
具体的に言うとフロントフォークとハブ(とスルーアクスル)は問題なく接しているのですが、ハブの中でガタガタしている形です。
自転車屋で点検してもらった結果、ハブの中のネジ山が一部欠損しているらしく、それでガタつきがでているとのことでした。
このままずっと乗り続けているといつか完全にハブが壊れるのではないかという不安、あと単純に乗り心地が悪いという理由からランクの高いホイールに交換しました。
ロードバイクに乗り慣れてくると、ホイールを替えたくなるタイミングが必ず訪れるそうです。目的は、「もっと速くなりたい」「坂を楽に登りたい」といったスピードや効率化の観点。ホイールは自転車を転がす軸となるパーツなので、そういった乗り味の違いや軽量化の効果が最も実感できる部分です。
今回はたまたまハブの故障というきっかけがありましたが、今のバイクに対してもともと上のような欲求を持っていたためタイミング的にちょうど良かったという感じです。
どのホイールにするか
いきなりのお金の話で、ホイールの価格はとても幅広いと言えます。
安くて2万円とか3万円、高いものになると数十万円になります。もうロードバイクが何台も買えてしまうレベル。
さすがにそこまでは出せないので、「5万円以下」を目安にホイールを探しました。
ただし、自分のバイクは一般的なリムブレーキではなくディスクブレーキなので、これに対応したものでなければなりません。
まだまだ世間ではロードバイク=リムブレーキという図式が強いため、ホイールのラインナップも当然リムブレーキ専用のタイプがほとんどでした。最近ではディスクブレーキ用のものも少しずつ増えてきているようです。
完組ホイールメーカーとしてはBONTRAGERやSHIMANO、CAMPAGNOLO、FULCRUMなどが有名で、どのメーカーのものが良いとかは全然わからないので自転車屋の人と相談することになりました。
買ったもの
結果的に買ったのはFucrum Racing 5 DBです。
仕様は以下の通り。
- リム:アルミ製、ハイト26mm、内幅C17
- 適合タイヤ幅:25~50mm
- ブレーキ規格:AFS(センターロック)
- フロントアクスル:QR/HH15-100、HH12-100
- リアアクスル:QR/HH12-142
- スポーク:ステンレス・ストレートプル F/24 R/24
- ハブ:アルミモノブロック・プラズマFW
- 重量:1,610g
自転車屋で注文し、輸入品ということもあり税関で時間をとったのか入荷したのは注文から一ヶ月後でした。自転車用品はこんな感じなのでしょうか?
交換に伴い、ディスクローターのタイプが6穴ボルトからセンターロックに変更になったため、ローターも一緒に交換になりました。
センターロックタイプは一箇所のボルト(ロックリング)で固定ができるという簡単さが利点になっています。6穴ボルトの固定順や均一なトルクで締めなければいけないという気を使うことがありません。
均一に締めないとローターが振れるということもありません。
乗ってみて
ホイールを交換してみて、個人的に一番大きな変化だったのが軽量化です。
交換前の初期ホイールは重さが2,075gもあり、これに比べると400g以上も軽量になりました。仕様には色々書いていますが、効果を一番実感できるのはやはり重さの変化だと思います。
坂道が楽になった
これはもうすぐに分かりました。
重いホイールは平地での走行では特に問題になりませんが、坂道になると露骨に重く感じます。それがかなり楽になりました。今までよりギアを一段上げても問題ないくらいです。
平地での巡行が楽
ホイールは重ければ漕ぎだしと加速に大きなエネルギーが必要だし、スピードを維持するのも軽い方が楽です。
交換してからまだ通勤にしか使っていませんが、平均時速も多少上がったような気がする上、確かに漕ぎやすさが段違いに向上しました。
見た目が良い
今までのホイールは黒一色だったので、遠目から見るとタイヤとホイールが一体化して真っ黒にしか見えない…ということがよくありましたが、このホイールはところどころにデザインが施してあるのでなんかいい気分になります。
性能が上がるだけでなく所有欲も満たされました。
ホイールのハブには写真のように赤い線が入っており、漕いでいると前輪のハブが高速回転している様子が分かります。
ラチェット音について
これは性能には関係ないこととして、ラチェット音がかなり響くようになりました。
ラチェット音とはロードバイクを押して歩いたり、ペダルを止めて空回りさせた時に、リアホイールから聞こえてくる「カチカチ」という音です。
今までのホイールではほぼ無音だったのに対し、交換後は結構な音量で鳴ります。一瞬バイクにセミが留まって鳴いているのかと思いました。
これについては個人の好みになるけど、個人的には気に入っています。
タイヤ、ハンドルバーの交換に引き続き、これでホイールも交換となりました。
今のところはこれ以上自転車のパーツを交換する予定はありません。しかし、いわゆる「沼」にはまる可能性もないとは言い切れないのが怖い。
これからはこれに乗ってひたすら走りたいと思います。