【内容と感想】「響け!ユーフォニアム」公式吹奏楽コンサート 第3回定期演奏会に行ってきた

待ちに待った「響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部 第3回定期演奏会」の日がやってきました。

『響け!』シリーズの根幹となる吹奏楽を生演奏で鑑賞しようというこの演奏会も、これで第3回目となります。私は第1回目の定期演奏会でその演奏の素晴らしさに魅了されてしまい、結果的に第2回、そして今回の第3回目と毎年鑑賞することになりました。

この演奏会は毎回、関東と宇治の二箇所で行われることになっており、作品のファンとしてはやはり舞台となったここ宇治での公演を楽しみにしている方が多いようです。

もくじ

経緯

関東の公演はすでに9月30日に神奈川県横須賀市で行われましたが、台風の影響で開催されたのは昼の部のみで、夜の部は12月24日に延期になりました。

今までの訪問では大多数の方がそうするように、会場まで電車あるいはバスを使って移動することしかやってこなかったわけですが、今回は趣向を変えてロードバイクで京都まで行ってみることにしました。ただし、フェリー港がある神戸から大阪までの間は時間短縮のために電車輪行をしています。

電車輪行をした理由は単純に時間短縮という理由もあるけど、都会はどうしても交通量が多く、単純に走るのが怖かったからです。可能な限り車道を並走するルートは避ける方向で経路を決めることにしました。

今回の訪問プランとしては以下の通り。

  1. 大阪から淀川・桂川沿いに嵐山まで自走
  2. 諸々の用事を済ませて宇治まで自走
  3. 宇治で宿泊
  4. 翌日定期演奏会を楽しんだ後、輪行で帰宅

電車輪行の練習もできると考えればなかなかいい経験になると思います。

サイクリングロードをゆく

まず大阪から自走で嵐山まで行く中で、すでに自転車乗りにとってとても使いやすいルートが整備されています。

その名も淀川サイクリングロード桂川サイクリングロード

名前の通り、ひたすら淀川と桂川沿いを走るルートとなっています。

歩行者と自転車以外は入ることができないのでとても安全。一部河川敷を上がって信号を渡る箇所もありますが、ほぼノンストップで走れるのは非常にありがたいです。

のどか過ぎる。

ここは関西のロードバイク乗りのトレーニングコースとしても非常に有名なようで、そこらじゅうをガチ装備のローディーが走っていました。

ただ、景色の方は特に変わり映えするわけでもなく、ひたすら左手に川を見ながら走ることになります。なので特に写真も撮ってません。

ちょっと面倒だったのが、原付きとかバイクの侵入を防ぐために設置されているバイク止め。通過する度に一度自転車を降りて押さないと通れないのがマイナスポイント。

宇治川の御幸橋を渡り桂川沿いに向きを変えると、ここからは桂川サイクリングロードに入ります。

淀川沿いは河川敷でしたが、桂川サイクリングロードは堤防の上がメインになります。

全ルートを通じてずっと河川敷とか堤防を走るので、お店どころか自動販売機も全く見当たりません。途中で補給がしたくなった場合は一度ルートを変更する必要があります。

京都ライド

大してアップダウンもないので次第に眠くなってきます。

ジャンボフェリー使用なので睡眠時間そんなにとってないし、これ寝落ちするのでは…とか考えてたら渡月橋に到着。

今までは全く遭遇しなかった観光客という存在が一気に増えます。

嵐山から東に向かい、鴨川デルタに来ました。ここでしばらく日向ぼっこタイムに突入します。芝生もあるし、これから向かうお店の開店時間までここでゴロゴロしてました。

ここまで走ってきて、予想通り京都は非常に走りやすい印象を受けました。

  • 市街地がほぼ平地なので自転車で走るのがとても楽
  • 碁盤の目のような街路になっており。今走っている方角がわかりやすい
  • タクシーやバス、車が「自転車が車道を走っているのが前提」の走りをしてくれる

のが特に好印象。

特に、路駐している車を右側に避けながら走っても、後続車に追突されるような場面はありませんでした。

道幅も広い場所がほとんどで、車に怯えながら走るということもなく、快適なライドができました。京都市街を走るロードバイク乗りが多いのもなんとなく納得できます。

その後は「山と道」のザックを見に直営店に行ったり、

このグラベルロードJARI1.5を購入したお店に無料点検&新タイヤを購入しに行ったりしました。

用事を済ませたあとは宇治に向かうだけ。

京都市街から宇治へ向かうにはまず鴨川沿いに南下していき、途中から車道(国道24号)に沿って走るのが安全みたいです。ただ交通量はかなり多いので注意が必要です。

一番確実なのは奈良線沿いに走ることですが、ちょっと遠回りになってしまいます。

途中興味本位で伏見稲荷の前を走ったところ、予想通りとんでもない人混みになってました。迂回迂回。

夕方の宇治にて

京都市街から1時間ほど走って、宇治橋のたもとに到着しました。

日の入り前に到着できてよかった…!

夕方にも関わらず宇治周辺は観光客がとても多く、自転車で走るのはちょっと難しいところがありました。

宿にチェックインする前に、宇治神社と水道橋周辺に向かいます。

雲ひとつない空は夕方になるとより一層美しさを増し、しばらく宇治川の辺りで夕焼けを楽しむことに。

上着はフォークマウントに入れてあるので、日が傾いてきて気温が低くなっても安心。取り出しが容易に行なえます。

※今まではサドルバックに何でもかんでも詰め込んでいましたが、フォークマウントが新しく増えたことで重量バランスを取りやすくなったほか、荷物が分散できるので取り出し/収納がしやすくなりました。

実際に水道橋まで歩くと結構距離があるので、徒歩だと少々時間がかかってしまうのが難点でした。しかし今回はロードバイクで1分もかからず到着でき、改めて自転車の便利さに気づきました。

宇治のようなこじんまりとした広さの街を回るには最適だと思います。

適当にポタリングした後に宿へチェックイン。

このとき案内された部屋が無茶苦茶広くて驚きました。宴会場か何かかな?

宇治の夜

この日は京都駅前で、舞台訪問を趣味とする方々のオフ会に参加させていただきました。

先日舞台探訪コミュニティ(BTC)に新規入会したこともあり、今後は同じ趣味を持つ方との交流をもっと増やしていきたいと思ってます。

自分の趣味である旅行(特に移動手段)に関して、BTCを通じて自分の知らなかった知識を教わる機会が多く、まだ探訪活動自体はしていないものの「関わりができてよかった」と感じています。

その後は宇治に24時頃帰還し、大吉山に登ったり宇治上神社周辺を歩いたりしました。

今回持っていった三脚は、いずれ登山でも使おうと思っているLeofoto MT-03+LH-25

ミニ三脚なのに剛性が非常に高く、一眼を乗せても全くグラつきません。大きさも自転車旅には最適なほどコンパクトなので、これからは大きい三脚よりもこっちのほうが出番が多くなると思います。おすすめ。

日中は観光客やらでごったがしているこの場所も、夜になれば散歩にちょうどいい静けさに包まれます。深夜にのんびり歩いてみるのも宇治の楽しみ方の一つかもしれません。

翌朝

はよざいまーす(久美子風に)

今日は定期演奏会の夜の部(入場17:30)まで暇だったので、どこかにポタリングに出かけるつもりでした。が、晴れ予報に反して天気は曇り。

どこかに走りに行く気も失せたので軽く周辺を走るだけに切り替えます。

まず天ヶ瀬ダムまで軽く流した後、宇治市街までぷちダウンヒルをやってみるなど。

天ヶ瀬ダムも徒歩で行くとなかなか遠い場所にありますが、自転車だとほんと楽。もう自転車なしで散策するのが面倒になるくらい快適でした。

一度やってみたかった大吉山ライドも今回実行してみました。

斜度は大したことないけど問題なのは路面。全体的にグラベル(砂利道)な上、場所によっては岩が突き出している箇所もあります。今使っているPanaracer GRAVELKING 26cだと余裕でした。

念のため書いておくと、大吉山は自転車OKです。流石にバイクは駄目だと思うけど、週末は地元民が原付で登っているという話も聞きました。

なおこの日は宇治全域でスタンプラリーをやっていたようで、ほぼユーフォファンしかいないと思っていたこの場所にも観光客っぽい方が多く訪れていました。

それにしても宇治は本当にいい街だと実感します。こじんまりとしていて各所に有名スポットがあり、一度足を運べば作品の中の風景と実際の風景が見事にリンクしてくれる。観光的な名所もあり、それとは雰囲気が全く違うユーフォの舞台ありと、楽しむポイントが多いのがとても嬉しい。何回でも訪れたくなります。

北宇治高校吹奏楽部 第3回定期演奏会

時間になったので定期演奏会の会場である宇治文化センターに向かいます。

前回(第2回)のときは二階席で、しかもかなり後ろの方だったので音響的にはあんまり…でしたが、今回は比較的前の方の席でした。

そして、いよいよ開演。

初っ端の「staring the project」と「DREAM SOLISTER」で一気に吹奏楽の世界に引き込まれ、いきなりのTRUEさんの美しい歌声と声量に圧倒されるばかり。高い音程と吹奏楽の音圧が相まってとても心地いい感じ。劇中よりも迫力たっぷりでした。

MCの後は暴れん坊のテーマ、RYDEEN、学園天国、宝島を4曲続けて演奏。

ここでは作中のシーンを思い出しながらひたすら感動してました。特に「宝島」は作中のシーンでも賑やかでいい雰囲気でしたね。コンクールではメンバーが毎回必死に演奏しているのが伝わってきましたが、この駅ビルコンサートの「宝島」の演奏は、部員全員が本当に楽しそうに演奏をしている様子がとても好きです。

そしてなんと言っても最高なのが、晴香部長が吹くバリトン・サックスのソロ。もう音圧が…!尊い…!(語彙力)

そのバリサクソロを今回は生演奏で吹いてくれて、もう感無量です。

お次は「愛を見つけた場所」と「響け!ユーフォニアム」の演奏。

良さみが深すぎる。

昨日の深夜に登った大吉山のこととか、くみれいとかあすか先輩のこととか考えて、多分泣きそうな顔になってたと思う。すみません。

今回はユーフォニアムとトランペットのプロの奏者の方が演奏されてて、特に「愛を見つけた場所」ではお互いの掛け合いが心に響きまくりました。

ユーフォに登場する楽曲はもう散々TVシリーズや劇場版、BD、それにサントラで聞いているわけですが、やっぱりこうした演奏会に何回も足を運んでいるのは、聞こえてくる音の質感が全然違うから。

今回来てよかったと心から思える音の広がりや音圧。さらにこの作品に限って言うと、その演奏者の姿にアニメの劇中での人物が重なって見えるような感覚が加わり、より感動するものになります。

やはり生演奏はいいものだ。気づいたら泣いてるやつ。

15分の休憩を挟んだあとは、とうとう来ました。リズと青い鳥 第一楽章~大四楽章の演奏です。

これ…最の高でした。特に第三楽章。

あんなに映画館に足を運んだ「リズと青い鳥」という好きで好きで仕方がない作品の、のぞみぞのやり取りとか映画の透明な空気感とかが全部引っくるまったあの第三楽章が生で、生で聴けるとなればもう涙腺崩壊必須。

オーボエのソロで心がじんじんきたよこっちは。

あー…演奏が深すぎてつらい。また映画観たくなってきた。

ちなみに「リズと青い鳥」のBlu-ray&DVDは12月5日発売です。

ラストはおなじみの「プロヴァンスの風」と「三日月の舞」の演奏。

これまた作中を思い出しながらの鑑賞になったわけで、コンクールのこととかトランペットソロの一連の騒動とか、いろんなことが頭の中で再生されてまだ心がじーんときました。もう素敵過ぎる。

アンコールは「トゥッティ!」のオーケストラアレンジと、TRUEさんによる「サウンドスケープ」でした。

TRUEさん来るだろうなーと思ってたら案の定の登場で、そして予想通りの歌唱力&声量。TRUEさんの声量がすごすぎて、毎回歌を聞く度に耳がビリビリします。

それに高温域のスッと抜ける感(うまく言えない)が安定しすぎてて、聞いていてもう安心できる声。

最初から最後までクライマックスすぎて、終わったあと20分くらい放心状態になってました。

「響け!ユーフォニアム 公式吹奏楽コンサート ~北宇治高校吹奏楽部 第3回定期演奏会~」京都公演、終了いたしました!お越しいただいた皆様、ありがとうございました!#anime_eupho pic.twitter.com/XHF4YDIxIy

— アニメ「響け!ユーフォニアム」公式 (@anime_eupho) 2018年11月4日

あとは帰るだけです。

定期演奏会が終わってもう3日経ちますが、仕事をしていると常に「宝島」や「プロヴァンスの風」の演奏が頭の中に流れ続けていて正直仕事になりません。それだけあの演奏が心に残っているということ。

心から感動できる最高の演奏会でした!来年公開の映画「劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~」も楽しみに待ってます。

アニメ『響け!ユーフォニアム』公式サイト


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

過去に泊まった旅館の記事はこちらからどうぞ。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • こんにちは。
    私も宇治の演奏会に運良く当選し、夜の部を満喫しました。
    個人的には「宝島」と「リズと青い鳥 第三楽章」を特に期待していましたが、やはり生演奏を聴くと感動を通り越して、体がゾクゾクしつつ、興奮で少し涙まで出てしまいました。
    ・・・ちなみに私は他の時間は、ほぼ呑み屋で酒漬けでした。

  • id:nichinichisou0808
    コメントありがとうございます。演奏会楽しかったですね!
    宇治周辺の飲み屋については全然知らないので今後開拓していきたいと思ってます。

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