初めての分解&清掃
TADA No.275の納車からすでに半年程度経過し、あちこち走っていくうちに駆動系が結構汚れてきました。思えば雨の中やグラベルを走る機会も多くあり、汚れるのは当然と言えます。
汚いまま使い続けるのは精神的にアレなので、この機会に一度バラして綺麗にしてみるかと思ってやってみました。
今回やるのは、
- スプロケットの清掃
- ホイール(シマノハブ)のフリーボディの清掃
の2つです。
このうちスプロケットの清掃に関しては、今まではチェーンの清掃と一緒のタイミングで三面ブラシを用いて行ってきました。
これだけでもかなり綺麗になった気がしてたものの、やはり一度分解&清掃してみてどのくらい綺麗になるのか確認しておく必要があります。結論から言うと、数ヶ月に一回は今回やった分解&清掃をやったほうがいいかなと思えるくらいにピカピカになりました。
一方ホイールに関しては、ガチガチにやろうとするとハブベアリング(カップ&コーン)を分解し、ベアリングのグリスアップまでやるのが望ましいみたいです。
ベアリングの分解まで行うと玉当たり調整が必要になり、これがなかなか難しそうだったため今回はフリーボディのグリスアップのみ行いました。
スプロケットのメンテナンス
道具
- ディグリーザー
パーツクリーナーとどっちがいいのか正直わかりませんが、私は普段使ってるチェーンディグリーザーを今回そのまま使いました。
- フリーホイールリムーバー/チューナー
今回の清掃時に限らず、ホイールの交換などでスプロケットを外す/取り付ける際に必ず必要になるものです。
- ステンレストレイ
スプロケットを洗浄する際にあると便利です。ダイソーで250mm×196mmのものが¥200で売ってたのでそれを買いました。作業のしやすさから、ある程度大きい+深いものがおすすめです。
- 適当な容器
スプロケットをディグリーザーに浸け置きした後、水洗いするために使います。洗面器とかを使うと汚れでどろどろになって使い物にならなくなるので、使い捨てできるものがいいと思います。
自分はホームセンターで見つけた「塗料ローラー用のトレイ」を使いました。1枚¥100と非常に安いです。
手順
早速スプロケットを洗浄していきます。
まずフリーボディからスプロケットを外し、ステンレストレイの上に並べていきます。
ここで、再度組み立てる際のことを少し書いておくことにします。
スプロケットは挿入する表裏が決まっており、逆だとそもそも入れることができません。また大きさについても大きいものから順に入れていけばいいだけで、わからなくなったときのために自分は上のような写真を撮っておきました。
スペーサーについては、もし入れる場所を忘れたとしても「各ギアの間隔が同じになるようにスペーサーを入れる」と覚えておけば大丈夫です。
並べ終えたら、ディグリーザーを全体にまんべんなく吹きかけます。裏側もしっかりスプレーしましょう。
このとき、大きいトレイを使うといっぺんに作業できて便利です。
吹きかけたら、ディグリーザーが汚れに浸透するまで放置します。自分は10分くらい待ちました。
スプロケットの洗浄においては、この浸け置きが非常に大事みたい。
10分くらい放置したら、次にブラシ(自分は歯ブラシを使いました)でこすりながら洗っていきます。
このときブラシでこすることによって汚れが飛び散りやすくなるので、水洗いに使う容器は大きめのものを用意することをおすすめします。今回使った「塗料ローラー用のトレイ」はそこそこの高さ(80mmくらい)があったため、汚れが他の場所に飛んでいくことはありませんでした。
手順としては、
- ディグリーザーの効果で浮いた汚れをこすって落とす
- 適宜、水につけながら洗う
注意点は水につける前にこすって汚れを落とすという点。最初に水につけてしまうと汚れの落ちが悪くなります。
なお、水洗いをすると手が凄まじい勢いで汚れていくので、自分はニトリルグローブという油汚れに強い手袋を使いました。
オイルとかの汚れってなかなか落ちないので、自転車を掃除する時はなにかしら手を覆うものを使うとあとで手を洗わなくて済みます。
洗い終わったらウエスで細部まで拭き、乾燥させれば終了です。
水洗いした部品を拭くものについては、今までは雑巾を使っていたものの、使い捨てできるものがよさそうだったのでこの機会にウエスを買いました。自転車のメンテナンスに限らず何にでも使えて便利そうです。
ホイールのメンテナンス
道具
レンチ(17mm)
今回分解したシマノハブだと17mmのものが必要になりました。自分はハブ用の厚みが薄いレンチを買いましたが、普通のレンチで問題ないと思います。アーレンキー(5mm)
ハブの脱着時に固定用で使います。アーレンキーは普段ツールケースの中に入れてるはずなので、別途買うこともないかと。グリース
補充用。ラジオペンチ
ハブの爪を止めてるラチェットスプリングを外す際に使います。
手順
スプロケットを外した段階からスタートします。
まずは、アーレンキーとレンチを使ってフリーボディを止めているナットを外します。
ナットを外したら、その下にあるスペーサーを取り外した上で、フリーボディ全体を引き抜きます。
フリーボディを握って揺すりながら少しずつやると取れやすいかと。
裏側のラチェット部分がちょっと引くくらい汚れてる…。
表側はそんなに汚れてませんでしたが、目に見えない部分ほどこんなになってるんですね。
ラチェット部分がこんな感じなので、シャフトも奥の方がかなり汚れていました。
次に、ラジオペンチを使ってラチェットの爪を止めているスプリングを外します。
このスプリングなんですが、半年に一回程度は点検/交換するべきとのことでした。これが折れると爪が立たなくなり、ラチェットとしての役割を果たしません。
以上で、今回掃除する部分の分解はすべて終了しました。あとは汚れを拭き取って、再度組み立てていきます。
汚れを拭き取るときに何か吹きかけるべきか迷いましたが、ウエスで拭くだけに留めておきました。
ラチェット部分にグリスを塗り、爪をセットしてスプリングを取り付けます。
シャフトについても同じようにグリスを塗り、フリーボディを挿入。
■追記:これは塗りすぎとのことなので、薄く塗り拡げるくらいに修正しました。
最後に、スプロケットを取り付ければ全体の作業が終了となります。お疲れさまでした。
メンテナンスの結果
ご覧の通り、スプロケットがめちゃくちゃ綺麗になりました!
ホイールについても、以前より回転がスムーズになったことが確認できました。多少手間はかかりますが、折を見て分解&清掃をするようにすれば駆動系を良い状態に保つことができそうです。
参考にしたサイト▼