ロングライド時の姿勢
TADA車納車から1年以上経過しました。
この1年は納車の喜びと旅ライドを満喫する勢いに身を任せて色々なところを走っていたこともあって、ロードバイクに乗る際のポジションについて気にすることは正直ありませんでした。
しかしコロナの影響で旅を自粛することになり、岐阜県を走るシリーズと並行して自分の走り方について見直してみることにしました。そして旅の際に自分がよく走る走行距離である100kmを基準として何度か近場を走っていくうちに、以下の点に気づきました。
- 走行距離100kmを越えたあたりから前傾姿勢が疲れてくる→ハンドルが遠く感じる
- 次第にハンドルのフラットを持つようになり、ハンドル=腕に荷重がかからなくなるので相対的にお尻が痛くなってくる
つまりはハンドル位置が遠いということ。
あと前傾姿勢が疲れてくる原因の一つにハンドル幅が若干大きすぎるのでは?という思いもあり、この機会にハンドル周りを一新することにしました。
買ったもの
以上の背景から、ハンドル位置が遠いのでステムを短いものに、さらにハンドルバーを幅が小さいものに交換します。
ハンドルバー
ハンドルバーについてはアルミ製のEASTON EA70を購入。カーボン製も興味ありましたが自分の用途だとアルミで十分だと判断しました。
これまでに使っていたFizik Cyrano R3 Snakeからの変更点は下記の通りです:
- ハンドル幅:420mm→400mm
- リーチ:85mm→80mm
- ドロップ:140mm→125mm
全体的に小柄になった印象。
ドロップについてはそもそも下ハンドルを使う機会がごくごく限られており、使う場合でも握るのはブレーキレバーに近いR部なのでそこまで大きい値である必要がないわけです。なのでこれくらいの数値がちょうどよさげ。
Cyrano R3のドロップ量でも特に不満はなかったものの、単に短時間しかその姿勢にならないから何とも思ってなかっただけかもしれません。
コントロールレバーの位置も、試乗を繰り返して一番フィットする場所に固定しました。
こうしてハンドルバーを変更したものの、見た目についてはどっちみち上からバーテープを巻くのでパッと見だと全然変えたことがわかりません。
ステム
ステムは今まで使っていたのと同じTHOMSON ELITE X2で、長さは110mm→100mmに10mm短くしました。THOMSONのステムはとにかく見た目がすっきりしてて好きなので他のものに変えたくなかったこともあり、単に長さだけ変えてます。角度も変えてません。
納車時から辿ってみると130mm→110mm→100mmと実に30mmもステム長を変更したことになり、むしろ最初の頃はよく130mmで乗れてたなという思いしかない。
あと追加でコラムスペーサーを3mm増やしましたが、これはステムの角度を変えない代替案のようなものなのでそこまで効果はないかなと思ってます。
補足として、アウターケーブルにフレームプロテクターを付けました。
今まではケーブルとヘッドチューブが直に干渉していたせいでフレーム表面の塗装が剥げており、結果的にクロモリの下地が見えてしまってました。対処するのがめっちゃ遅いけどこれ以上悪化するのは嫌なので。
ハンドルバー交換+ステム交換でブラケット位置が15mm手前に来たことになります。
見た目の問題もさることながら、やはり実際乗ってみて効果はあったのかが一番重要。
結果からいうと効果はありました。
この日は若干ヒルクライム要素多めの走行距離約100kmでテストをしてみました。
最初の方は特に差を感じなかったものの、後半になるとかなり変化を感じることができました。具体的にいうと100kmを越えてもハンドルのブラケットやショルダーを持つ姿勢が苦にならない。そしてお尻も痛くならない。やったね!
ハンドル幅が狭くなったことでとにかくブラケットポジションが楽。坂道でのダンシングも気持ち進みやすくなった気がします。結局最後までフラットを持つ機会はないほどに姿勢も楽になり、落ち着いて走ることができました。
今までの経験から判断するに、旅でのライドは走行距離がだいたい100km程度なので、この調子だと行程をもう少し延長して走れそうなほど体力に余裕が出てきそうです。
100kmはロングライドとは言わないとは思うけど、自分の場合はロングライドをしている最中はとにかく体力を使いたくない(道中の散策に影響する)ので、体力面の向上も必要ですがポジション次第で改善が図れるのなら万々歳です。
少なくともこれまでの状態よりは効果があることを実感できたし、もう少し走ってみて交換後のポジションに身体が慣れたら本格的にこれからのライドが快適になりそうです。