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旅の記録、宿泊先や行程とか

東鳴子温泉 黒湯の高友旅館 雪国の湯治宿に泊まってきた Part 2/2

最近仕事が忙しくなってきているのと、2回目の緊急事態宣言が発令された影響で、しばらくは過去の旅の記録をアップすることが続くと思います。

温泉へ

散策が終われば次は温泉ということで、高友旅館の館内にある温泉に入りに行きます。

高友旅館には以下に示す6つの温泉があり、黒湯を除いてどの時間帯に入ってもOK。いずれも個性的な泉質かつ豊富な湯量を誇っており、湧出した鮮度の高い天然温泉をそのまま湯壺に引き込んでいます。

  • 黒湯…混浴。含硫黄-ナトリウム-炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉
  • ひょうたん風呂…ナトリウム-炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉
  • ラムネ風呂…ナトリウム-炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉
  • プール風呂…ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉
  • もみじ風呂…ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉
  • 家族風呂…ナトリウム-炭酸水素塩泉、低張性中性高温泉

高友旅館|宮城県大崎市鳴子 東鳴子温泉 湯治宿

ただし、黒湯とプール風呂はほぼ隣にあるため、場所としては5箇所ということになります。

また、黒湯とプール風呂については普段は混浴になってますが、宿泊者に限り20~21時は女性専用になります。今日は自分一人の貸切状態なので特に影響ないですが、例えば夕食の後にすぐ行こうとすると女性専用の時間帯になってると思われるのでそこだけ注意かと。ラムネ風呂についても普段は女性専用ですが、宿泊者に限り19~21時は男性専用になります。

長くなりましたが、結論を言ってしまえば宿泊者はすべての温泉に入ることができるため、高友旅館を訪問する際にはせっかくなら宿泊するのがおすすめです。

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家族風呂

まず最初に訪れたのは、自分が泊まっている桔梗の部屋から一番近い家族風呂

家族風呂は1階に位置しているものの、たどり着くためには一度2階に上がり、そこから階段を下る必要があるのでなかなかの奥地にあります。所見だったらまず見落としてしまいそうになるくらいには目立たない場所にあって、平面図を見ていないと気づきにくいかも。

家族風呂なだけあって脱衣所は広く、家族でまったり入るには適していると思います。お湯も個人的にはちょうどいいくらいの温度で、何も考えずに長い時間入っていられるほど快適でした。

あ、良い忘れましたが、ここに限らず高友旅館の温泉にはいずれも洗い場がちゃんとあるので、どれを最初に訪れても特に変わりはないです。今回は温泉に入りに行こうと思ったのがまだ日帰り温泉客がいる時間帯だったため、宿泊者しか入れない家族風呂に最初に入りに行ったというわけ。

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ひょうたん風呂

続いて入りに行ったのは、玄関から右手方向に進んだ突き当たりにあるひょうたん風呂

その名の通り湯船がひょうたんの形をしておりユニークで、これが背もたれとして身体にぴったりフィットするのがたまりません。湯船そのものは2人も入ればいっぱいになるくらいの大きさなのですが、一人だと実に絶妙なサイズ感でした。水深?も自分の身体に合っているようで、姿勢的にも優しい。

浴室も窓が多く設けられているので採光は十分あり、日が出ている時間帯に入ると露天風呂のような開放感があります。というのも、窓が常時開放されているおかげで外気温そのままの寒さを味わうことができ、首から下はぽかぽか、首から上は寒いというシチュエーションが味わえるというわけですね。お湯の温度は家族風呂よりかは若干ぬるめなので、出るタイミングを逃すと本当に永遠に入っていられるような心地よさがあります。

ところで、こういう風に窓を開けっ放しで入れるというのも冬の温泉ならではの利点だと思います。春や秋だったらなんだかんだで虫が入ってくるので難しいものがあるし、夏は…温泉そのものに入るという機会があまりありません(暑いし)。建物自体が古めということもありますが、温泉旅館はやはり冬に訪れるのがベストじゃないかな。寒さについては温泉でカバーできるし、というかそもそも寒いから温泉に入りに来ているわけなので。

お待ちかねの黒湯

2回連続で温泉に入ったことで身体はすでにかなりの"熱"を持っており、このままの勢いで残りの温泉へ入りに行くと途中でダウンしてしまいそうな予感。普通ならここで長めの休憩をいれるところ、冬場なので勝手に身体が冷えていくためインターバルは短めで済みます。

もちろん水分補給はするとしても、館内を適当に歩き回っているだけで「温泉に入る身体の準備」が自動的に整うのだから冬はお得すぎる。

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黒湯入り口。正面が女性専用で、小さい湯船があるとのこと。右側には混浴用の脱衣所がある

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脱衣所はかなり広いです

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で、ちょっと休憩した後にお目当ての黒湯へ。

黒湯は高友旅館の目玉ともいえる温泉で、日帰りで訪れる人も多いとのこと。時間帯的にはちょうど日帰り温泉が終わったくらいなので、もうここから先は気兼ねなく利用できますね。

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黒湯全景。変わった湯船の形をしているのが分かる

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プール風呂

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析出物の堆積量が半端ではない

黒湯とプール風呂は浴室としては一つになっており、手前には黒湯が、奥側にはプール風呂があります。ご覧の通り他の温泉と比較するとかなり広々としていて、大人数で入っても問題ない様子。

…とかいう前に、この温泉に漂う異世界感がヤバくないですか。

コンクリート製の壁面を這うように配置されたパイプ、変色した床。そして湯口付近には想像もつかないような析出物の量。さらには匂いについてもなんかタイヤのような、油のような匂いが広がっており、今まで自分が訪れたことがないような景色が目の前に広がっていたのです。特に析出物については本当に目をみはるものがあり、一体どれだけの効能の高さと年月があればこれだけの量が積み重なるのか。

とにかく情報量が多すぎて、温泉に入るどころではありませんでした。

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プール風呂の手すり部分

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ざっと見渡してみると、湯とコンクリートの境界付近には例外なく析出物が堆積している。

特にプール風呂(温め)については、水面下では湯船の壁面がつるつるしている一方で、水面から上の部分は析出物によってごつごつしているのが特徴的でした。特に難しいことを考えなくても、ただ湯に浸かっているだけでこの析出物を形成するだけのパワーが身体に染み込んでいくのが視覚情報から即座に理解できる。

で、温泉そのものについてはどうなのかというと、一言でいうと短時間であっという間に身体が温まるのが黒湯の特色じゃないかなと感じます。

黒湯は濃い緑色をしており、温度も実にいい湯加減で申し分なし。しかし、別に熱めでもなんでもないのに不思議とすぐに身体に熱が入ってくるような気がしてなりませんでした。お湯の成分によるものだと思いますが、これだけでも普通の湯とは明らかに違う。黒湯に長い時間入っていると、身体の中の悪い成分が自然と抜け出ていくような、そんな感じ。

これは…ちょっと病みつきになるかもしれんな。

夕食

黒湯とプール風呂を行ったり来たりしながら温泉を最大限に満喫し、湯から上がった頃にはもう放心状態になってました。

その後は部屋に戻ってだらだらしたり、再度館内をぶらぶらしたりして過ごす。しかし、これだけ館内に温泉があると一通り巡るだけでもそこそこ体力が必要になりますね。肉体的/精神的な休息を得るために温泉宿に泊まっているはずなのに、なんか逆に疲れてきたっていうレベル。

でもそれがいい。

温泉タイムとだらだらタイムを交互に繰り返すこと自体が非日常なわけで、まさに自分のしたいことができているという実感があります。遠方に来ているのだから日常では味わえない体験をしたいと思うのが普通というもの。思い返してみれば、高友旅館を訪問した瞬間から非日常な風景や体験ばかり堪能しているし、そんな時間の過ごし方が好きな人にとっては天国みたいなところかも。

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そして、気がついたら夕食の時間になってました。

温泉に入ったことでかなりの空腹状態になっていることも含め、肉体がご飯を欲しているのでいそいそと食堂へ。

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豪華過ぎる夕食

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当然のように地酒を注文しました

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これですよ。全品が美味しいという幸せ感あふれる夕食。

もうね、旅においては旅館の食事をいただくために投宿している感がある。

今回は温泉がセットになっているけど、旅館の良さの一つは夕食や朝食の素晴らしさにあると思います。地物を活かしたそのままの品ばかりで、それを地酒と一緒に楽しむと最高に堪えられない。冬ならではの鍋物もあって、一品一品をいただくごとに白米が無限に消費できるくらいでした。

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夕食から戻ると布団が敷かれていた

温泉で温まった身体に夕食がプラスされたこともあって、このまま布団にダイブすると間違いなく眠りについてしまう。

このまま寝てもよかったものの、残りの温泉に入ってから就寝することにします。

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ラムネ風呂

まずは、通常は女性専用になっているラムネ風呂へ。

その名の通り泡が湧いており、湯船に浸かると同時に泡が一斉に拡散していく様子が面白い。お湯については少し熱めで、しばらく浸かっているとだいたいちょうどよく感じるようになりました。

浴室はコンクリート製で、蛍光灯の灯りがほのかに全体を照らしている様子がいいですね。時刻はもう夜になっており、旅館周辺に響く音は皆無。温泉街そのものが静寂ということも含めて、静かな中で温泉に入れるというのは本当に素敵です。

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もみじ風呂

最後は、52年館にあるもみじ風呂

ここは源泉温度が74.6℃もあり、他の温泉と同じような気分で入ったら激熱すぎて悲鳴上げました。もみじ風呂も家族風呂に分類されるので脱衣所は小さく、湯船も2人くらいがちょうどいいくらい感じ。無色透明のお湯の中には湯の花の量が非常に多く、熱くて長湯は難しいですが効能は高そうです。

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その後は自室に戻って布団に潜り込み、気がついたら寝てました。

夜中に溶けた雪が雨樋をつたう音以外は何も聞こえず、館内も寂として声なし。ここまで静かだと今日の宿泊客が自分だけであるというのが今更だけど実感できる。

こういう旅館のひとときもいいですね。

翌朝

翌朝は寝たときと同じ用にいつの間にか起きており、起きてから自分が旅館に泊まっていることを思い出す。

自分が寝ていた布団や枕もいつも使っているものとは当然異なるし、何よりも寒さの質が違う。宮城の冬は芯から冷えてくる寒さだった。

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部屋を出てみると窓際にポットが置かれていて、今日の分のお湯を宿の方が準備してくださったようです。こういうちょっとした心遣いを感じると、また泊まりに来ようという思いも自然と湧いてくる。朝から良い気分だ。

朝食前には朝風呂として黒湯に入り、身体の調子を整えました。

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朝食

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朝食を済ませ、自室に戻って宿を去る準備をする。

高友旅館の一日はまだ始まったばかりで、時間帯としては日帰り温泉の受付時間がはじまるまでの微妙な朝のひととき。駐車場を見ると、どうやらすでにそれを待っている地元の人っぽい姿が見えた。

名残惜しいものの、宿泊者にとっての時間はもう終わりのようです。

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そんなこんなで、高友旅館での一夜は終了。

おわりに

ふとしたきっかけから知ることができた黒湯の高友旅館。

どうせなら冬の時期に訪問してみようと思っていたところ、これほどまでに味わい深い時間が過ごせるなんて予想外でした。温泉も旅館も独特の味を持っていて、温泉に入るもよし、館内をぶらぶらするもよし。

忘れられないほど充実した二日間になったし、精神的にも静かになれるのは良い宿ならでは。おすすめです。