TAMAISM

旅の記録、宿泊先や行程とか

ロードバイクで中山道の宿場・馬籠宿を訪ねてきた

中津川を走る

本格的に寒かった時期はどうやら過ぎつつあるようで、寒さに弱い自分としては非常に助かっているこの頃。

春以降の旅の行程を日常的に組みつつも、そればかりだと身体がなまってしまうので適度に運動していきます。今回は県内でも屈指の起伏に富んだ地形をもつ中津川市をポタってきました。

瑞浪~恵那~中津川のあたりは平地が本当に少なく、少しでもどこかに移動しようとすると途端に坂道が登場してくるくらいにはアップダウンが多いです。しかも"適度"な坂が無くて、斜度でいうと8〜10%ばかりで脚を削られる始末。特に山間部というわけでもないのに傾斜地が多いのはよく分からない。

逆に、県北の高山とか白川郷あたりはそれほど標高差がないので、季節にもよりますが比較的長い距離が走りたくなったらそっちの方に行ってます。県北と言うと山しかない(というか岐阜県そのものが山)イメージがあったのですが、これについては意外でした。むしろ県南の方が坂ばっかりという。

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橋脚の跡

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抜けるような快晴

この日はまるで冬ではないかのように暖かく、最高気温は13℃まで上がりました。

ジレを着ていったことを後悔する程度には身体も温まり、アップダウンの多さも相まって意図しなくても汗ばんでしまう。というか、岐阜県内を走るとどうしても坂と格闘することは避けられないので、季節を問わず薄着の方が良さげです。冬の時期だったら手軽に暖かくなれるんで一見するとメリットのような気がするけど、冬場は積雪が多いので一長一短というところ。

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ただ、アップダウンが多いということは、裏を返せばてっとり早く見晴らしがいい景色を拝めるということ。

水平方向への移動距離を稼ぐのには向いてないものの、高台から見下ろすような景色を楽しみたい、という場合はこれ以上の適地はありません。本当にちょっと進むだけで、里山を一望できるようなスポットに出会うことができます。特に木曽川沿いは切り立ったような地形が多く、恵那峡~苗木城跡あたりは個人的におすすめ。

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国道はとにかく交通量がアホみたいに多いので、それを避けて脇道を走ってみる。

車だったら選択肢にも上がらないような道であっても、ロードバイクなら至って気持ちよく走れるのがいいですね。すれ違いとか気にする必要がないし、道の狭さが全くデメリットにならないのは大きい。

馬籠宿へ

この日のポタには一応目的があって、それは観光名所でもある宿場・馬籠宿を訪れること。

長野県の塩尻あたりから恵那くらいまでは「中山道」を目当てにしている観光客が多く、特に妻籠宿~馬籠宿の区間はインバウンドによる訪日客に人気なルートです。中山道と言うと去年訪問したルートがまさにそれで、あのときに通った道がここに繋がっているとなると感慨深いものがある。

そう考えると、岐阜県は登山や古道ウォーキングなどの「歩き」も楽しめるし、その一方でロードバイクによるライドも十二分に満喫できるといえます。まさにアウトドア好きな人にとってはたまらないんじゃないでしょうか。もっとも、ロードバイクに乗っている人は県内で自分以外に全く見かけませんが…。

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馬籠宿の入り口

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馬籠宿は中山道43番目の宿場で、傾斜地に沿って町並みが形成されているのが特徴です。

石畳の両側に店が立ち並び、はるか向こうまで家屋が続いている風景は宿場町ならでは。こういうのが好きな自分にとっては、いつまでも留まっていたくなるほど雰囲気がいいです。

また、馬籠宿は文豪・島崎藤村の出身地でもあります。全国各地にある「島崎藤村ゆかりの宿」もまた自分の趣味(鄙びた宿に泊まること)と合致しているところがあって、つまり中津川は二重の意味で自分にとって縁がある場所といえるのではないかと。

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現在岐阜県は緊急事態宣言下にあることもあって、観光地であるにも関わらず人がまったくいません。

散策中に出会った観光客はたぶん20人くらい。日曜の昼下がりの時間帯とは思えないくらいの閑散っぷりで、店を閉めているところも多いです。お土産店はどこも空いていましたが、飲食店については壊滅状態。

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ただ、この状況下はある意味で写真を撮るには最適な面があります。

観光客がいない観光地で撮影をしたいと考えている人は自分以外にもいたようで、でかいカメラを抱えた人はそこそこいました。

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恵那山。左手の方の山中に長さが約8.5kmもある恵那山トンネルが通っている

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宿場地を見下ろしてみる

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屋台には誰もいない

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本当に誰もいない…

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天気がなまじ快晴なだけに、これほど人がいないとなんか複雑な気分になってくる。

時間が次第に昼から夕方になり、宿場の家々を照らす光が暖色を帯びてくるようになるまで結局馬籠宿でぶらぶらしてました。人がいないのは仕方ないとして、それを承知でここを訪れたのだから最大限に満喫するのが一番良い。ふと脇の石垣に座って空を見上げていると、そんな感情になっていた。

思う存分に自分の世界に浸る時間は過ぎていき、これから帰路につくことをすっかり忘れてしまう。

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これから中山道を越えて妻籠宿に行く選択肢もありましたが、すっかりその意欲が減衰してしまったので普通に帰ることに。

こういう気ままなところも旅のいいところだと思う。

予定は決まっていないので如何様にも決めることができる上に、疲れたので帰ろうとか、なんかその気にならないからやめとこうとか。団体行動だったら間違いなく非難されるような、そんな行程も思うがまま。臨機応変といえば聞こえは良いですが、要はマイペースってことです。

まあ、日帰りでどこか行こうという場合にはこれがなかなか役に立ってくれるので、宿泊込みの旅におけるきっちりした行程と上手く使い分けるようにしたい。

こんな感じで今回のポタは終了。

正直にいうと県内はあらかた行き尽くした感があるので、ライドや宿泊以外にも別の目的を探したいところです。