TAMAISM

旅の記録とか、舞台訪問とか。(旧 OFFTAMA)

【小薮温泉】四国の秘湯に泊まってきた Part 2/2 (@愛媛県大洲市)

散策終わりに温泉へ

Part 1で本館2階と3階の散策を放心状態で終え、本館1階へ下ってきました。

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本館1階。左手前が朝食会場、左奥が囲炉裏。右へ進むと別館へ。

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本館2階への階段を眺める

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囲炉裏の部屋の隣りにある休憩室

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囲炉裏の部屋

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本館1階は主に朝食の際に利用することになるほかに、ちょっとした休憩室(ビールの自動販売機あり)もあるので温泉上がりに休むことも可能です。また外に面した部屋は囲炉裏になっており、条件は不明ですがここで食事をとることも可能っぽい。

掃除も行き届いていたので全く使っていないというわけではなさそうです。

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大広間(宴会場)

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大広間内部

本館と別館はそれぞれ1階部分が渡り廊下で繋がっていて、両者の行き来はここで行う形になります。

別館の1階は区切られた大広間が2部屋続いていて、ちらっと覗いてみた感じだとかなり広い。小薮温泉は宴会も対応しているとのことなので、宿泊とは別にここで宴会を催すこともあるみたいですね。ただ、夕食後に温泉に行こうと思って大広間の前を通ったところ、大広間の中で2人ほど食事をとっている様子でした。

場合によってはここでいただくことも可能ということなのか、プランによるのかは不明です。

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大広間がある棟の横が温泉になっている。正面左が男湯、右が女湯。右手に進むと客室へ繋がっている

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客室へ至る扉の前から本館方面を眺める

基本的に小薮温泉は建物と建物が渡り廊下で繋がっていて、適度に屋外に出るので閉塞感を全く感じません。

当初は建物の構造がかなり複雑だなと思っていたけど、本館の2階や3階はすでに述べたように開放感抜群。別館についても、このようにただ歩いているだけで外の空気を感じることができます。

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木造という良さを最大限に活かしつつ、温泉に入ったあとですらも何も考えずに身体を休めることができる。

休憩室についてはすでに触れたとおり快適そのものだし、本館周辺をぶらぶらしているだけで落ち着けるのが小薮温泉の良いところかな。言葉にはしずらいんですが、日帰り温泉の雰囲気とは少し違うし、「温泉旅館」という堅苦しい感じでもない。その中間的な居心地の良さが訪れる人を虜にしているんだと思いました。

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で、いい加減に寒くなってきたので肝心の温泉へ。

小薮温泉の温泉は低張性アルカリ性冷鉱泉という種類で、源泉温度は16.80℃、pH値は9.52とのことです。

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風呂施設は大浴場のみで非常にシンプル。男湯は縁だけ檜風呂で、話によると女湯は岩風呂となっているそうです。窓も大きくとってあるため風呂場がかなり明るく、造りが新しめなこともあって清潔感がある印象を受けました。露天ではないけど景色も十分素晴らしく、目の前を流れる小薮川を眺めながらの入浴が楽しめます。

源泉温度が低いため加温をしているものの(使用位置42℃)、ボイラーの影響なのか、湯に浸かっているうちにこの温度が急に熱くなったり温くなったりするのがちょっと面白かった。

アルカリ性なので肌がスベスベになる上、無色透明な湯が身体をほんのりと温めてくれる。今日は比較的気温が高かったのであんまり熱い温度は…と思っていたけど、この気持ちよさの前には杞憂に終わりました。

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それからは、湯上がりの火照りを冷ます目的で旅館周辺を歩いてみた。

改めて思うことでもないが、本当に小薮温泉の周りは静寂そのものだ。この時間になるともう自動車の音も聞こえないし、いわゆる観光地という場所でもないので人工的な音が皆無。聞こえてくるのは風が流れる音だったり木々のざわめきだったりという自然の音だけ。

やはり自分はこういう時間の過ごし方が好きだ。

夕食

結局、せっかく温泉で温まった身体が若干冷えるくらいには外を散策した後に自室へと帰還。

小薮温泉の夕食は部屋食で、部屋で待っていれば食事を持ってきてくれます。

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ごま豆腐

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骨まで余裕で食べれるアマゴの塩焼き

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茶碗蒸し

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メインの鶏鍋。薄い味付けなので自分の好みに合っている

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日本酒。冷や熱燗など色々選べます

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結局、日本酒だけでは足らずに冷蔵庫の中の瓶ビールを開けてしまう始末

旅館で過ごす時間において楽しみなことの一つは、なんといっても食事じゃないでしょうか。

食事の献立は土地だけではなく宿によっても千差万別で、これ!という画一的なものではないのが特徴。特に自分の場合は下調べを一切やらないので、一体どんなメニューが味わえるのか楽しみになる瞬間でもあります。

小薮温泉の夕食はその立地を生かした山の幸が中心となっていて、メインはボリュームたっぷりの鶏鍋でした。野菜や川魚をつまみつつ、時折熱々の鶏鍋を口に運びながら日本酒を飲む。夕食の時間は長くても一時間程度だけど、この一時間がまるで一瞬であるかのように充実しているのは、やはりどの料理も美味しいからにほかなりません。

冬に温泉に入り、温かい食事を楽しむことは実に季節に合った過ごし方だと常々思います。本当に今回来てよかった。

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そんな夕食の時間も終わり、寝る前に温泉に何度か入りに行きました。

しかし、旅館に居ると食後にすぐ眠くなってしまうのが結構不思議に感じる。いつもだったら23時とかそのへんまで起きているのに、旅先だと眠くなるのが早い。旅先あるあるの一つだと思う(自分だけ?)。

翌朝

翌朝は特に強制的に起こされるわけでもなく、至って自然に目が覚めた。

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起きたばかりの窓の外はこんな感じ。

今日の天気予報は快晴のようですが、上空の温かい空気が地表に流れ込んでいる影響で白い靄に包まれていました。青空を拝めるのはもう少し時間が進んでからのようです。

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まずは朝風呂へ

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朝食会場

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醤油入れ

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旅館で迎える朝は、想像以上にあっという間に過ぎてしまうもの。

起きてすぐに朝風呂へ行ったと思いきや、朝食をいただいて宿を後にするまでが本当に早い。特に温泉旅館だと朝風呂へ行く人も多いし、頭がぼーっとしている割にはやることが多いのがその原因かもしれません。

そんなわけで、朝風呂はもちろんのこと、宿を退去する前にも休憩室で思い残すことなくまったりしてから出発となりました。ちょうど出発するタイミングで日帰り温泉の時間もスタートしたようで、それ目的でやってきている人もちらほら。小薮温泉の一日はこれからのようだ。

と、ここで一つの事実に気がついた。

旅館に一泊すると、その宿の「夜の顔」と「昼の顔」の両方が見られるんですよね。日帰り温泉だけだと昼の顔しかわからないけど、宿泊すれば夜の顔も分かる。ひっきりなしに日帰り温泉客が訪れる昼間と、しんと静まり返った夜の時間。この落差を実感できるのも宿泊する際の醍醐味だと思う。

これは旅先の"町"における過ごし方とも共通していて、単に観光で昼間に訪れるときと、一泊したときの夜の町というのは雰囲気がまるで違います。いわばその土地の生活の一部が垣間見えるような気がして、大部分の人が知らない側面を見ることができたような、そんなイメージ。自分が旅において宿泊を前提としているのもそれが理由なのかもしれない。

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小薮温泉は静かな山中にあって、世の中の諸々を忘れてただ温泉に没頭できる宿。

ぜひともまた訪問したくなるくらい、自分の中でお気に入りになりました。

おしまい。