TAMAISM

旅の記録とか、舞台訪問とか。(旧 OFFTAMA)

【海沿いポタ】春の鹿児島~熊本温泉ライド Part 3/3 (@鹿児島県出水市)

強風なので

川内高城温泉でそれはもう濃すぎる町並み+温泉を目の当たりにできて、しかも温泉に浸かったことで気分的にはすでにお休みモードに入ってしまった。

まだ午前中なのにこんなんで大丈夫なのかと言いたいところだけど、自分がやっているのはライドであってライドではない。ロードバイクに絶対乗らなければならないという理由は正直無くて、旅の移動手段として最大限に活用しているだけです。

なので、走るのが面倒になったら思いっきり休んだり輪行したりすればいいだけのこと。

旅というのは、個人個人で「自由に」全てを決めることができるのが良いところだと私は思っていて、簡単に言えばその時の気分で行動を選んでいけばいいんです。難しく考える必要はどこにもない。

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久しぶりに見た海だ

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川内高城温泉からは県道339号から国道3号へ合流し、今日の宿である日奈久温泉の方角に向かう。

その日に走ることになるルートなんて毎回当日に決めてますが、単純にそっちの方へ向かっていればいつかは到着するし、間違っても距離が増えるなんてことはないわけです。もっとも、方角を頼りに旅を進めるなんて、つくづく自分は電子の情報に一切頼らない行程の決め方をしているなと半ば呆れてくるけど。

話を戻すと、今日のライドはなかなかハードでした。春先の天気ということでとにかく風が強く、今日の風速は最高で4メートル。しかもコンスタントに北~北東から吹いてくるんで、装備の重さも相まってなかなか前に進まない。

他の人はどうだか知りませんが、自分はこういうときは迷わず輪行します。海沿いを走るのは楽しいのは楽しいんですけど、ずっとこれが続くのを想像すると足取りも重くなってくる。で、もう輪行すると決めた後はもう気楽なものです。

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出水駅前の「珈琲館アニマート」でランチ。オムライスが美味しかった。

輪行によって得られた時間は有効に使いたいもの。

今回は途中から国道3号から国道504号方面に抜けて東に進み(風が多少マシになった)、出水駅から輪行することに決定。お昼はありきたりなチェーン店で済ませるのがとにかく嫌いなので、目についた良さげな喫茶店「珈琲館アニマート」で昼食にしました。

喫茶店という場所は言うまでもなくコーヒー等の飲み物を楽しむところ…という印象をよそに、意外にも軽食、さらには結構がっつりめの食事が美味しいところでもあります。珈琲館アニマートもまさにそんな感じのお店で、注文したオムライスがとても美味しかったのが嬉しい誤算でした。ボリュームもたっぷりあって、ちょっと軽く食べていくかという当初の思考を完全に上回ってくるレベル。

事前情報皆無の店選びも実に良いものだ。

車窓からの風景で下車を決める

大満足で食事を終えた後は、出水駅に移動。

出水駅から肥薩おれんじ鉄道の新八代駅行きに乗ることになるのですが、ここでとんでもないものを見てしまった。

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「放課後ていぼう日誌」のラッピング電車

熊本県芦北町が舞台になっている、女子高生が釣りをする作品「放課後ていぼう日誌」の電車がいきなり入線してきて、完全に予想外だったのでマジで驚きました。アニメ版は2020年の4月からやっていたはずなので、ちょうど1年前くらいになるのか。

この作品は確か九州が舞台になっている…程度の話は聞いていたものの、今日のルートがまさかその町を通過するような行程になっていて、しかも作品をあしらった電車にまで出会うことができるなんて思ってなかったです。

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外観だけでなく中もすごい

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いいね。

思うに、アニメの画風を電車のデザイン上に乗せるのはかなりの工夫がいるはずだ。単にペタッと貼り付けただけでは「電車」として見たときに違和感があるし、調和性を持たせつつラッピングするのが肝といえる。

放課後ていぼう日誌のラッピング電車は、空と海を基調とした青系統の色がふんだんに使われていて、そういう明るい色が好きな自分にとってはまさにグッドデザイン。肥薩おれんじ鉄道は芦北町を初めとした海岸線沿いを走っていく区間が多いこともあって、背後の風景と同化しているような感じです。

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ほぼ毎回飲んでる小岩井ミルクとコーヒーを飲みながら、車窓に流れていく風景を横目に見る。電車移動の良さが最大限に溢れているのが分かる。

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さて、そのまま電車に乗って日奈久温泉までワープしていく。

自分がロードバイクで旅をする理由の一つに「ロードバイクの速度で、視界の端に流れていく景色が好き」というものがあるけど、電車の速度もまた非常に趣きのあるものだと思っている。それぞれの駅を出発して次第に速度が上がっていき、そのうち一定速度になってエンジン音も穏やかになる。そしてまた駅に到着するタイミングでは徐々に遅くなっていって…という繰り返しが本当に良い。何が良いのかはうまく説明できないけど、良いものは良いんですわ。これが。

また、線路っていうのは駅と駅と繋ぐように走っているわけで、車窓からは町並みも見えれば完全な山の中、海しか見えない場所など千差万別な風景が現れては、後方に消えていく。これに加えて線路の上を走行する際のガタガタという音もプラスされて、このまま何も考えずに終着駅まで乗っていたい、という気持ちになる。

電車旅が好き!という人は世の中に多いですが、改めて自分で電車旅してみるとその良さが強烈に理解できる。また昔のように、電車やバス移動オンリーの旅も計画してみようかな。

で、これらの風景をずっと眺めていたら居ても立っても居られなくなってきて、すでに購入していた日奈久温泉までの切符の存在をよそに"途中下車"することにした。

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電車の窓から見える風景を見て、次の駅で降りる決心をした。

言葉にすると、つまりそういうこと。当然ながら切符代は無駄になってしまうけど、そんなのどうだっていいじゃないですか。唐突に海を眺めながら走りたくなったんだから。

これが無手だったら結構な時間のロスになるところ、今回は輪行なので心配することはまるで無し。ロードバイクで走って目的地まで行くことができるし、実のところそんなにロスになってません。

その日の行程はもちろんのこと、ほんの数分後の行程でさえ揺蕩っている。これが私の旅の特徴の一つだと思います(ドヤ顔)(誇るようなことじゃないけど)。

日奈久温泉にて

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その後は予定通り日奈久温泉に到着し、夕方になっている温泉街を歩いて今日の宿である金波楼に到着。

金波楼についての宿泊記録は、別記事でまとめています。

いわゆる「有名な温泉旅館」だと一人で泊まれないところも多いですが、自分の好きな鄙びた宿は一人泊OKのところばかりなので助かりますね。

宿泊人数についても多すぎず少なすぎずであまり混雑感はないし、むしろこういう状況下だからこそ、鄙びた宿に泊まるという選択肢はかえって良い方向に働いてくれる。

というか、コロナ渦によって一人でやる趣味が急速に着目され始めましたよね。自分にとってのアウトドアはこれが普通だったりしますけど、これを機会にして案外"ロードバイク一人旅勢"が増えたりするのかな。

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日奈久温泉駅の朝

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翌日は早めに帰ろうということで、日奈久温泉から阿蘇くまもと空港まで走ってフィニッシュ

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登場前に熊本ラーメンを食す

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日奈久温泉に宿泊した次の日は飛行機の時間を逆算してのんびり走り、昼前には阿蘇くまもと空港に到着。

道としてはずっと国道3号を走ってましたが、相変わらずの向かい風にも関わらず結構走りやすくてよかったです。風が強いときには交通量が多いところを走って、車による追い風を積極的に利用していくのがおすすめ。

あ、帰りのFDAの便は完全に満席で、旅行を控えている人が多いとはとても思えないくらいでした。まあコロナが流行りだしてからもう1年経つし、慣れてきた人がほとんどなのかもしれませんね。知らんけど。

そんなこんなで、割と突発的に決めた九州旅はこれで終了。個人的には日中の過ごし方と宿での時間、その両方を楽しめて非常に良い行程だったと思います。これからも、宿を基準にした旅を積極的にやっていきたいというのが正直な気持ちかな。

おしまい。