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旅の記録、宿泊先や行程とか

【西海半島~外泊集落】ロードバイクで愛媛の最果て「石垣の里」を訪ねてきた Part 2/2

集落を一望しながら

実はここまでの行程で食事をまったく取っていなかったので、この外泊で休憩をすることにしました。

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向かったのは集落の上部に位置する「だんだん館」というところで、飲み物や軽食のサービスがあります。

というか、外泊ではここくらいしか休めるようなところはありません。散策中に発見した感じでは民宿は数多くあるものの、日帰りの場合では下調べしておく必要があります。もっとも、普通の人は車で来るだろうから別に食べられなくても困らないか。

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夏といえばカレーということで、今回はカレーとアイスコーヒーに決定。

だんだん館自体が高いところにあるので見通しがよく、外は暑いですが中はエアコンが効いていて涼しいです。そんな中でカレーをいただき、食後にキンキンに冷えたアイスコーヒーを飲む…。

店員さんも完全に休憩モードに入ってたし、分刻みで動くような窮屈な時間の流れがここにはない。普段時間に忙殺されている自分にとっては、このゆるかやな時間の流れが快い。

人もまばらな夏の昼前、こういう時間の過ごし方を今後も大切にしていきたいです。

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食後はそのまま散策を続け、その中では集落の造りに驚かされる場面が多かった。

道と屋根との高低差がほとんどない家もあって、これは風に対して強そう。他にも風の通り道をできるだけ小さく細くするために、家々の間を縫うように走っている階段の幅も狭いところが多いです。

石垣はもちろん石で、階段も石。ビンディングシューズのクリートと石が接触するコツコツという音も気持ちよく感じてきて、高低差が気にならないほどに散策に集中できたと思います。

また、集落内はどこもかしこも石垣がそびえ立っていることから歩き回る上での見通しが悪く、それが逆に散策を楽しいものにしていました。曲がり角を曲がったら自分が知らない場所に出たりして、予め全容が掴めていないだけに面白い。

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そして、集落内の散策とは一味違った風景を楽しめるのが集落の東にある道。

初見だとなかなか気づきにくいところにあるものの、ここからは石垣の上に建つ外泊を広範囲で見ることができます。階段を上り下りするだけではなかなか把握しづらかった家々の配置もよく分かり、さっきまでくつろいでいた「だんだん館」も上の方に視認できました。

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ここだけ切り取るとかなりの規模の集落だと思う一方で、立地を考えるとむしろよくこんな端っこに集落を作ったな…という思いが強い。

愛南町自体が四国の中でも愛媛の端にあるところだし、その愛媛県内でも訪れる人が少ないと思われる西海半島の端の端。普段生活しているだけでは絶対に想像もできないようなほど遠くに感じる土地だけど、こうして訪れてみると素敵そのものだった。

幕末にこの地にできた集落、今でもその石垣は補修を繰り返しながら保たれていて、その上に形成された人々の生活も同じく続いている。

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海に隣接している休憩所では昔の写真が貼ってあった

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休憩所に飾ってあった昔の写真を見ると、石垣の配置などは昔から変わっていないことに気づく。

Part 1でも書いたけど、時代が経ても変わっていくものと変わらないものがある。この静かな景観は、何年先でも残っていてほしいと強く感じた。

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最後、外泊を振り返って

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外泊の海

散策の途中で路線バスが一台やってきたが、下りてきたのは地元の中学校に通っていると思われる学生一人だけだった。

その路線バスもこの外泊が終点になっているようで、向こうにある広場で折り返して出発の時間を待っている様子。色んな意味で終点になっている外泊の集落内は、自分が訪れてから去るまで静かなままだった。観光客はもちろんいないし、地元の人が数人出歩いている程度。

外泊は分類的には観光地になってますが、観光地という言葉に囚われないくらいに落ち着いた良いところです。集落の上から下まで漁村らしからぬ独特な特徴があるし、こういうのが好きな自分にとっては今回来てよかった。

最後は、何度も振り返りながら外泊を後にしました。

愛南町へ

目当てにしていた外泊での滞在が終わったので、後はもう出発地点を目指すだけ。

外泊から中泊を経て西海まで向かえば行きと同じ道を通ることになるものの、せっかくなので西海から先は県道34号ではなく県道294号~293号を走ることにしました。

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まっすぐ進むと行きで通った道になる

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海に面した鳥居

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古い商店を見つけたのでアイスでも買おうかと思って立ち寄ったところ、「昼過ぎまで市場に行ってます」という張り紙とともに不在だったので自販機で済ませました

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西海の先の中浦地区の風景もすごく良くて、沿岸部に沿って道が走っているので走る分にもグッド。

海がめっちゃ近い…かと思いきや高台的なところも登場してくるので景観にメリハリがついています。交通量も皆無に近いので、毎日走るんならこういうところがいいな。

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この眺めの「夏」感が限界突破してる

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最後は愛南町の中心部まで帰還して、次の目的地(柏島)を目指しました。

おわりに

こんなに毎日暑いのに、わざわざロードバイクで走るなんて頭おかしいんじゃない?という意見もある。

けど、夏でしか出会えない風景もあるし、もっというと夏にロードバイクで走らないと味わえないような体験もあるのもまた事実。夏の太陽の照りつけやある程度の湿度、それに雲の流れなどの特徴的な気候は毎年この時期しかありません。そういう時期を狙って訪れたいような場所は予め調べてあって、今回はそのうちの一つが外泊集落でした。

夏の空気と石垣集落。この組み合わせの良さは自分が走った結果、間違いなく感じたことでもある。これからも季節に応じた旅をやっていきたいと思っています。

おしまい。