TAMAISM

旅の記録、宿泊先や行程とか

小谷温泉 山田旅館 江戸時代建築の温泉旅館に泊まってきた Part 2/2

館内の散策

本館と長屋

ここまでの流れとしては、外観の確認から本館1階を経て2階へと到着したところです。

せっかくなので、このまま館内の散策を続けることにしました。

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本館2階から3階への階段

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本館3階の客室の例

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廊下

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本館右横の階段。使う人はいないようだ

まず、今自分がいる本館2階から3階へと向かってみます。

階段は本館の建物の左右端にありますが、右横(2階から繋がっているが、1階へは繋がっていない)の方は普段からあまり使っていないような雰囲気でした。というか、そもそも3階の客室自体がそれほど使用頻度が高くないようで、今回の訪問時に関わらずひっそりとしている感じ。

本館3階の客室と廊下との仕切りは2階とは異なり襖戸で、その広さは8畳。客室の配置は廊下を挟んだ左右にあって、客室の端には窓があります。このように2階とは明確に構造が異なっていますが、たぶん階段の配置などの影響でこうなったんじゃないかなと思います。特に「廊下の左右に客室がある」というのが旅館として一般的な感じがするし、そうなるとむしろ2階の構造の方が近代的というか。

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長屋客室前の廊下

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長屋の客室の入り口

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廊下の突き当り。右の階段は湯殿前へ通じている。左の廊下を進むと新館の3階建て部分に繋がる。

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湯殿の真上に位置する休憩所

2階へ戻って、同じ2階にある長屋部分の客室の前を通ってみます。

客室を通り過ぎて奥に進むと階段と廊下の分岐があって、ここを直進すれば新館へ、階段を下れば湯殿に行くことができます。今日ではこの長屋や新館に部屋を割り当てられるのが多いことや、客室は基本的に2階より上にあることを踏まえると、この廊下を歩く機会は多いんじゃないかなと思いました。

新館

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新館の客室の例

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新館3階部分

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新館の客室の入り口にある襖戸。すべてこの形です。

新館の客室については、廊下との境界が襖戸になっています。

客室の広さは8畳や6畳など複数あるみたいで、内装な客室内部の様子をみても湯治宿っぽい印象を受けました。

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その他、別館へ向かう通路には元湯源泉や湧き水の飲み場所があったり、昔使っていたと思われる巨大な歯車が展示されていたりします。

源泉や湧き水は常時流れ出ていて、ただ水分補給をするのよりもなんか効能がある気がする。湧き水は冷たく、自分も温泉入った後によく飲んでました。

温泉に入る

元湯の湯殿

ひとしきり散策した後は、特にやることもないので早速温泉へ。

山田温泉の温泉には大きく分けて内湯と外湯があって、まずは内湯の方に入りに行きました。

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湯殿の1階部分

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湯殿の浴室

元湯の温泉は浴槽の上部2mの高所から滝のように湯が注がれていて、湯が貯まる浴槽(100以上前から変わっていないらしいです)、それに湯が排出される付近の構造が、自然界にある滝壺周辺のような構成になっていました。

泉温は48.0℃(浴槽42℃程度)、pHは6.9のナトリウム炭酸水素塩泉(中性低張性高温泉)。ほとんど透明で濁りが少なく、主に切り傷や火傷に対して効能があるそうです。しばらく湯に浸かっているとヌルヌルしてくるタイプの湯が気持ちよくて、お湯がぬるめということもあって長湯ができる感じでした。

しかも、お湯の排出口付近は寝湯ができるように水深が浅くなっていて、ここでしばらく横になっていると次第に眠くなってくる。山田旅館は温泉旅館…なんですが、自分以外の宿泊客はそこまで温泉に入りに来る頻度が高くなく、独占できる時間が結構多かったです。

滝になっている部分などは特に析出物が多く、この滝の裏がすぐ源泉になっているだけあって、成分の濃さは相当なもの。例えば登山をした後で、この湯に浸かればたちどころに疲れが消えていくんだろうなと思わざるをえない。

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なお、元湯のすぐ横には飲み物の自動販売機があります。日帰り/宿泊を問わずに、飲み物の購入はここで可能でした。

外湯の展望風呂

元湯に入って身体を温めたところで、そのまま外湯の方も連続で入りに行きました。

外湯があるのは別館のさらに奥になるので、自分が泊まっている本館からだと一番遠いです。歩くとそこそこ距離があり、ここを何回も往復するのは結構疲れるかも。

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別館の通路を進んで外湯へ

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外湯の入り口でスリッパを脱いで進む

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外湯が直結しているのは別の棟のようですが、詳細は不明でした

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脱衣所

別館の横に繋がっている棟の2階部分でスリッパを脱ぎ、階段を降りた先に外湯があります。

こちらの建物は比較的新しいので、どうやら別館を建てる際に一緒に改装をしたっぽいです。

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なお、「外湯」と名が付いていますが露天風呂しかないというわけではなく、ちゃんと内湯もありました。

先に元湯の方に行って身体を洗っておく必要がなくて、こちら単体だけでも問題なく入ることができます。どっちかというと外湯は一度に入れる人が少なめなので、山田旅館に到着したらまずこっちに入りに行くのも選択肢の一つですね。

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祠の屋根のような外湯

で、こちらが本命の外湯です。

平成26年に薬師堂の建物を利用し、昔あった外湯を再建して建てられたもの。外湯自体が単独で存在しており、そこへ向かう小さな橋を渡って入りに行くというのがちょっと変わっている。

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浴槽には露天風呂らしく壁が一切なく、あるのは屋根を支える柱だけ。

その分圧倒的な開放感があって全方向に見晴らしがいいので、特に紅葉シーズンだとそれはもう素晴らしい景色だと思います。その他にも外気温に晒されているために湯の温度も多少低くなっており、内湯よりもさらに長湯が捗る感じ。

ただ、この夏の時期だとアブの襲来が結構気になりました。半身浴っぽいことをしていると奴らの餌食になりやすいので、常に全身を浸かっているのがおすすめ。さすがに秋以降だとその危険はなさそうですが。

とにかく山田旅館の温泉は効能もあり、温度も高くないのでじっくり入るのに向いています。今回訪れた完全に夏真っ盛りのさなかでも問題なく長湯ができたし、それ以外の季節では言わずもがな。時間を忘れてこの雰囲気に浸っていました。

夕食

そんな風に温泉ばっかりに入っていると、夕食の時間になったので夕食会場に向かいます。

夕食会場は長屋1階部分で、夕食も朝食もここでいただく形でした。

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食事会場

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夕食の献立

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デザートの自家製きなこ餅

こんな山奥に位置しているんだし、夕食の献立は山の幸がメイン…かと思いきや、以外にも刺し身が出ました。

しかし、よくよく地図を確認してみるとそれも納得。実は小谷村は日本海までの距離が直線で30kmほどしかないので、山の幸だけでなく海の幸も入手が容易というわけです。

山の中にいたと思いきや実は海に近いところにいて、そして美味しい刺し身をいただくこともできる。宿泊において可能ならばその土地のものを食べたいと思っている自分でも、この恵まれた立地に合致した献立で嬉しかったです。

天ぷらは揚げたてでサクサクとしているし、塩焼きも当然ながらうまい。うますぎて地酒を飲むのが止まらなくなってしまう。

夜の時間、そして朝

夕食後はまた温泉に入りに行ったり、部屋で座布団を枕に昼寝したりして時間を過ごしました。

旅館には一般的にテレビが備えつけられていますが、個人的にはそこまで見ることはないです。翌朝の朝食が部屋出しだったり、食事会場にテレビがあればぼんやりと眺める程度。特に、客室内にあるテレビを見ることはほとんどありません。

それは特に理由があるからではなく、脳に情報を入れない状態で過ごす時間を大事にしたいから。具体的に言うと旅館のことだったり温泉のことだったり、この地で過ごした過去の宿泊者のことなんかを考えながら過ごしています。テレビのニュースという今現在の情報をリアルタイムで仕入れるよりも、なんというか「旅館で過ごす時間」の方を重視したい。

これは投宿単体でも、ロードバイクによる旅の途中で泊まる鄙びた宿でも基本的に方針は同じ。明日のことは明日考えればいい。

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まあ、今回に限らず自分の宿泊はいつもこんな感じです。

その日にたまたま見つけたような宿じゃないんだから、宿泊そのものに思いを馳せる時間があるのも旅のやり方の一つ。これは今後もたぶん変わらないと思う。

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翌朝

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翌日はたまに晴れてくれた

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朝食の献立

翌朝も基本的にやることは同じで、客室で二度寝したり温泉に入ったり、本館1階の広間で意味もなく座ってみたり。

正直に言うと、旅館で迎える朝の時間は冗談抜きに一瞬で終わってしまうので、あれこれやるのは泊まった当日だけです。そう思えるくらいに自分が好きなタイプの旅館で過ごす一夜は、本当に短い。山田旅館もまたそのタイプの宿で、温泉に浸かって、朝食を食べた後にちょっとまったりとしているだけでチェックアウト時間になりました。

※ちなみに、山田旅館では朝食中に布団が片付けられてしまいます。朝食後に二度寝しようと思ってもできないので注意。

そんなこんなで、山田旅館での2日間はあっという間に終了。下界の喧騒を忘れて、温泉と宿泊に没頭するにはこれ以上ないくらいに良い旅館でした。

おしまい。

小谷温泉 大湯元 山田旅館 公式サイト