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旅の記録、宿泊先や行程とか

北アルプス 笠新道から笠ヶ岳へ日帰り登山してきた

笠新道

今回は登山回です。

週末はどうやら1日だけ天気がいい様子、なので日帰りでどこか登山に行きたい…と思った際、岐阜県在住は実にいい環境です。ほんの2時間弱ほど運転すれば北アルプスの登山口まで行くことができるので、行きはもちろん帰りも楽。何よりも登山後に温泉に入って、そこから帰宅するまでがお手軽という立地が最高です。

登山をするだけなら全国各地のどの県であっても可能だと思いますが、日本の中でも特に有名どころが連なる北アルプスに近いというのは、登山趣味においてやはり大きい。

今回もそんな感じでふらっと北アルプスを上ることに決め、選んだのが標高2,898mの笠ヶ岳でした。

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新穂高から早朝スタート

笠ヶ岳は登山口で言うと新穂高温泉からスタートすることになり、日帰りしようとする際に通ることになるのが急登で有名な笠新道です。

具体的に言うと、新穂高温泉から笠新道経由で笠ヶ岳をピストンした際の獲得標高は約2,450m。しかも笠新道入り口の分岐から先は笠ヶ岳直下の笠ヶ岳山荘まで水場が一切なく、北アルプスの中でも割と辛い行程だと思います。

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杓子平は若干草紅葉が進んでいた

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笠新道までの道のりはまだ楽なのですが、そこから先の杓子平~笠新道分岐までが正直心を折られるレベル。

笠新道分岐がはるか上に見えてしまっている以上、あそこまで上るんかいという精神的疲労度があります。でもこの日は天気が最高に良くて、さらに杓子平は紅葉が進んでいて実に景色がいい。

疲れたら周囲の風景を見渡せばいいだけだし、そういう意味では登山は疲労に見合った体験が得られるスポーツと言えます。

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笠新道分岐から見る笠ヶ岳

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名物の抜戸岩

稜線に出てしまえばあとはもう大きなアップダウンはなく、眼下の谷間を見下ろしながらのウォーキング。

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笠ヶ岳山荘

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笠ヶ岳頂上への道

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テントを張る人も多かった

笠ヶ岳山荘は笠ヶ岳まで10分くらいの近場にあるのですが、笠ヶ岳自体が北アルプスの中心部からは離れていることもあって、そこまで人が多くありません。

例えば、槍ヶ岳や穂高岳は登山ルートがたくさんあって、しかも他の山から稜線沿いに比較的容易にアクセスすることが可能です。なので行程を組みやすく、山小屋も充実しているので歩く人が多いです。
逆に笠ヶ岳はそういうルート上から外れた南の方にあるので、笠ヶ岳自体が目的な場合、もしくは新穂高温泉に下山する前にちょっと寄り道していくか…という考えの人しか訪れないんじゃないかと思います。

しかし、その圧倒的な存在感は他の山からでもすぐに分かるほど。現に槍ヶ岳から穂高岳への縦走ルート上では常に右手に見えているので、気になっている人も多いんじゃないでしょうか。

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笠ヶ岳山頂

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北東には槍ヶ岳がくっきり

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笠ヶ岳の西方面

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めっちゃ下の方に見えるのが新穂高温泉

というわけで、登山開始から5.5時間くらいで笠ヶ岳山頂に到着。

前項の目論見の通り、これだけの快晴でも山頂にいるのはほんの数人程度でした。話によれば別の登山口である立山ロープウェイが2時間?3時間?待ちだったと聞いたくらいで、あと直接には見てないですが、この分だと上高地とかもえげつない混雑だと思います。特に上高地は公共交通機関でないと訪問できないので、こういう日には人が集中しやすいもの。想像しただけでも嫌になる。

しかし、ここではそんな喧騒が微塵も感じられない。

登山口までマイカーでやってきて、早朝から出発して早めに山頂に到着する。こんな世の中だからこそ、登山においてもできる限り混雑は避けたいもの。それを狙って今回の目的地を笠ヶ岳にしたのですが、これが見事にハマってくれました。

上の写真の通り、この日は雲ひとつない快晴。標高が標高なので空気がとても美味しく、これまでの疲れが嘘のように霧散していくのが実感できる。これだけの絶景を目にしたら、言葉はもう必要ない。

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山頂では岐阜市から来たという方と意気投合し、登山についてあれこれお話ができました。

登山中の出会いはまさに一期一会みたいなもので、たまたま出会った方とのひとときが楽しかったりします。結局山頂で2時間くらいまったりと過ごし、"何もしない時間"を思う存分満喫してみたり。

これは別に登山に限らなくて、旅とかでも同じことが言えるけど、出発が早ければ早いほど実際に行動する以外のことに時間を割けるのがいいですよね。逆に出発が遅いと時間に余裕がなくなってしまって、あらゆることを急いで行わなければならなくなってしまう。

当然ながらいつも想定通りに行くとは限りませんが、自分の行動次第で後の行程が楽になるのであればやらない理由がない。ちょっと早起きして行動するだけだし、そんなことは些細なことなので。

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歩くのがもの凄く早い彼

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帰りは、行きと同じく笠新道をひたすらに歩いて新穂高温泉に下山し、ひがくの湯で温泉に入って夕食を食べてから帰りました。
笠新道の下りはかなりの地獄で、景色がほぼ変化しない樹林帯の中をストイックに下るのが辛いです。歩いても歩いても標高が下がらないし、むしろ行きはなんであんなに楽だったんだろうと思わざるを得ない。

ただ、これだけ濃い時間を過ごしても、経過時間としてはまだ1日経ってないというのが最高すぎる。本当に岐阜県に住んでいてよかったと感じます。


気がつけば、もう2021年も終わりに差し掛かっているこの頃。

今年の目標が「東北に行く」なので、登山に関しては全くと行っていいほど行けてませんでした。なので登山で使う筋肉が退化しているのではと危惧していたんですけど、笠ヶ岳を余裕で日帰りできる程度には体力が残っているみたいです。よかった。

以上、今回もいい山行ができました。最後まで青空が広がってくれた天候に感謝!