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旅の記録、宿泊先や行程とか

【十和田湖~谷地~酸ヶ湯】紅葉に染まった八甲田連峰を走る秋の青森ライド

秋の青森

今回は、紅葉の時期に青森県をロードバイクで走ってきました。

その目的はライドというよりは宿泊にあって、ずっと前から泊まってみたかった谷地温泉を訪ねるというのが一番の理由。泊まる先を決めたら後は自由に行程を組めるということで、せっかくなのでライドも一緒に満喫することに。

谷地温泉周辺は青森駅などから路線バスが出ているのでそれを使えば楽に行けるのですが、もう少しで青森県は完全に冬になってしまいます。雪に埋もれてしまって走れなくなる前にという意味でも、今回はロードバイク同伴という気分でした。

というか、どの季節でも訪れたくなるのが青森県の魅力じゃないかと思う。

もうすでに行ったことがある場所だからやめとくか…とはならずに、季節ごとに全く異なる景色に出会うことができる。これは特に青森県に限ったことではないですが、青森県は特に四季の影響が色濃く現れているような気がしてなりません。自分が青森県を好きなのは、こういう風に常に色んな顔を見せてくれるからかも。

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青森空港から弘前市街に向かう道中。弘前方面が完全に雨になっている

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雨なので途中の店でラーメンを食べながら止むのを待つなど

行程としては2泊3日で、初日は青森空港から弘前市街へ自走で移動して一泊。八甲田周辺を走るのは2日目及び3日目としました。

初日の天候は完全に雨予報となっていて、青森空港周辺では晴れていたのですが弘前方面に向かうにつれて雨雲がどんどん湧いてくる始末。雨なのは前もって分かっていたのでレインウェアを着て走ったりもしたけど、雨の中走るのに飽きたので途中のラーメン屋(たかはし中華そば店)で遅めの昼食を取りながら止むのを待ったりしてました。

なので、初日はもう完全に移動日と割り切って行動していたというのが結論です。

そりゃ全行程で晴れてくれるのが一番いいですが、毎回毎回そういうわけにもいかない。雨の日なら屋内で過ごせばいいだけなので、臨機応変に対応していきたいところです。

目的地は谷地温泉

で、翌日。

この日は前日の雨が嘘みたいな晴れ天気で、今日一日がとても良いものになる予感がして朝からテンションが上がってくる。朝、旅館のカーテンを開けたときの天気が雲ひとつない快晴だったのでなおさらでした。

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弘前から黒石市街方面へ

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今日は弘前市街から宿泊地である谷地温泉に向かうわけですが、そのルートは大きく分けて2つ。

1つは国道102号をひたすら東へ向かった後、そのまま酸ヶ湯温泉方面から向かう西ルート。もう1つは浅瀬石川ダム~十和田湖~奥入瀬渓流を抜けて東から目指す東ルートです。青森市街からなら国道103号線を南下するルートもありますが、現在地のことを考えると遠いのでパス。

ちらっと天気予報を再確認したところ、八甲田周辺の山の天気は明日よりも今日の方が比較的良い様子でした。なので今日は東ルートを通って山岳地帯を抜け、明日は西ルートで酸ヶ湯温泉を経由してそのまま下りメインで弘前に帰還する行程にしています。

弘前から黒石方面に向かう国道102号は平野部を突っ切っていくけど、遮るものがないので風がめちゃくちゃ強い。毎回ここを通る度に向かい風に吹かれているような気がする…。

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以前泊まった温湯温泉周辺からは平野部から山岳部に切り替わり、十和田湖まで緩やかな上りが続きます。

ダム周辺の木々はまだあまり色づいておらず、紅葉がここまで下ってくるのにはもう少しかかるみたい。でも自分がこれから向かう先はどんどん標高が高くなっていくので、視界に入る木々が少しずつ色とりどりに染まっていくことになる。

同じ場所にずっと留まっているのであれば、紅葉を楽しむためには時間が過ぎるのを待つしかない。でも、自分から紅葉が進んでいく側に移動していくとなれば話は別。シチュエーション的には、まるで自分の周りだけ時間が進んだような感覚になる。

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ちょっと上るだけでこれ

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なんでかというと、ちょっと上るだけでぜんぜん違う場所のように紅葉が進んでいるから。

実はこれ、ロードバイクの散策スピードと組み合わせるとかなりハイテンションになる光景でした。最初は紅葉のコの字もない麓からスタートして、ゆっくり上っていくにつれて周りの木々が赤に黄色に染まってくる。ロードバイクの適度なスピード感と時間の経過がこれに合わさることによって、「この時点でこれだけ綺麗なのだから、もっと上はどうなっているんだろう?」と思わずにはいられない。

こうなるともうしめたもので、上りの疲労なんかまるで気になりません。我ながら単純な性格をしているけど、進むに連れて景色がどんどんクライマックスになっていくという点において、紅葉×ヒルクライムの組み合わせはおすすめできると思う。

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国道102号線(御鼻部山展望台)は通行止めになっていた

そんな感じで上っていくと、いつの間にかすぐそこが十和田湖。

十和田湖の周りはぐるっと一周できるように道が走っていて、ざっくりいうと十和田湖の北側が国道102号、西側が県道454号で南と東側が国道103号です。今いる場所は十和田湖のちょうど北西部なので、奥入瀬渓流方面に向かうには国道102号を通るのが手っ取り早い。

ただ、これも事前情報で仕入れていた通り、国道102号は凍結のために通行止めになっていました。ここまでのルートでは凍結している様子は全然なかったんですが、山ってちょっとでも標高が上がると凍結する箇所が普通にあります。ここは確か一週間先まで通行止めになっていたはずなので、予め通行止めの情報を得ておくのはこれからの季節では非常に重要かと。

八甲田規制情報|青森みち情報

というわけなので、十和田湖をぐるっと回り込む形で奥入瀬渓流に向かいます。

十和田湖から奥入瀬渓流へ

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山々が見事に紅葉している

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休屋に到着

有名な十和田ホテルの前を通り過ぎ、以前にも走ったことがある道を通ってひとまず休屋に到着。

十和田湖の周りは比較的平坦な道ばかりで、しかもすぐ左手には常に十和田湖が見えている状態です。標高の高い山地でこれだけ大きな湖があるのはかなり珍しいと思っていて、所見のときはヒルクライムをした後に湖…!?と驚いた記憶がある。

で、道中で出会う木々は紅葉がある程度進んでました。しかもすでに紅葉した後というわけではなくて、これからまさに見頃を迎えますという段階。紅葉には色々段階があるけど、最も色づいて後はもう散っていくだけ、というよりはちょうどいい感じがある。桜で言うと8分咲きくらいで、落ち葉も少ないので自分としてはこれくらいが好きかな。

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予定では休屋で休憩にしようと思っていたのですが、想像以上に観光客でごった返していたのでやめました。

そもそも休屋周辺の渋滞が結構ひどいことになっていて、有料駐車場への入場待ちの車で行列ができるくらい。昼食がとれる店も人で埋まっていたので、休屋での昼食は諦めて子ノ口に向かいます。

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子ノ口着

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昼食

子ノ口に到着…したはいいけど…案の定こちらも結構な人出で、フェリー乗り場の駐車場が常に満車状態という。

思えば、すぐそこにある奥入瀬渓流を散策した後の観光客って子ノ口に車を止めるんですよね。というか直近で満足に駐車ができるところが非常に限られているので、ここまで混むのも想定内と言えば想定内なんですが。なんとか昼食場所を見つけて、ヒメマス刺し身定食をささっと食べてここを後にしました。

ちなみに十和田湖自体は外周を走るだけならそれほど労力も必要なくて、ロードバイクでも非常に走りやすいです(交通量の多さは除く)。しかも奥入瀬渓流が近いのでダブルで景観を楽しめるということで、ヒルクライムの途中では全く遭遇しなかったロードバイク乗りにいきなり出会うようになりました。

中には車載で十和田湖までアクセスしてから走り始める方もいて、サイクリングコースとして多くの方が走られているという印象。今日は天気も良かったので、なおさら走る人が多いという感じです。

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昨日の雨の影響で、奥入瀬渓流の壁にちょっとした滝ができている

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こういうの好き

十和田湖パートはこれで終了して、ここからは奥入瀬渓流を下流に向かって下っていきます。

まず最初に言っておくと、奥入瀬渓流はめちゃくちゃ渋滞してました。

奥入瀬渓流ってもともと道幅があまり広くなくて、そんな道に乗用車だけでなく大きな観光バスもバンバン押し寄せてくるところ。そんなところが紅葉になったら渋滞するのは目に見えてるんですけど、自分の想像を上回るような混みようで笑ってしまった。

奥入瀬渓流にはところどころに駐車スペースがあるものの、基本的にそこは全部埋まっているので車は止めることができない→空くのを待つ→渋滞が発生する、という流れ。

自分の移動手段をロードバイクにしておいて良かったとはまさにこのことで、仮に十和田湖ルートを路線バスで通ってたら割と地獄を見たと思います。

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車が通ってない一瞬を狙って撮った写真。紅葉はまだこれからといったところ。

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奥入瀬渓流の紅葉については、青葉と紅葉の黄色が半々くらいで混じった状態でした。たぶん来週くらいには見頃を迎えそうな予感。

ただ、真夏に訪れたときの奥入瀬渓流とは明らかに雰囲気が違います。あのときは緑一色の林の中に「涼」を感じる激しい流れが在ったのに対し、こちらは打って変わって静かな印象を受けました。

水量は特に変わってないので流れは同じはずなんですが、木々の雰囲気が変わるだけで周囲の空気もガラッと変化するのが面白い。日本には四季があるから…という言葉の通り、同じ場所なのにぜんぜん違うように感じてしまう。

谷地温泉へ宿泊

さて、奥入瀬渓流で渋滞に辟易しつつも国道102号と103号の交差点まで下ってきました。

今日泊まることになる谷地温泉までは、ここから600m弱の上り。しかも通ることになる国道が谷地温泉~酸ヶ湯温泉を通過しており、八戸~青森~弘前を短距離で結んでいる道なので交通量が多いです。

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ただ、斜度がそこそこあることを除けばこんなに走っていて気持ちのいい道はそんなにない。

右を見ても左を見ても、視界に入ってくるのは八甲田のブナ林。そのブナの木々が紅葉で黄色くなっており、足元を見れば落ち葉が舞っている。ブナの木は上の方しか葉が付いていないので木々の向こう側の風景も見渡しやすく、濃い山中を走っていながらも奥行きを感じる風景です。

さらに道の真上まで枝が覆っているために、まるで紅葉のトンネルの中をくぐっていくような錯覚に駆られる。たまにロードバイクを降りて周りの景色を見渡してみると、しんと静まり返った中に自分がいることに気がつく。身体の火照りが落ち着く一瞬の待ちが入り、次第に寒さを感じてくるあたりがまさに秋。

谷地温泉までのこのほどよい心細さが、むしろ気持ちいい。

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その後は順当に高度を上げていき、谷地温泉に到着しました。

谷地温泉の宿泊記録は別記事でまとめています。

翌日は酸ヶ湯温泉を目指す

谷地温泉での宿泊から一夜開け、今日は飛行機の時間まで完全にフリーの状態。

しかし弘前方面は午後から曇りになるようで、今自分がいる場所が山の上ということを考えると散策するのは午前中に絞るのが得策です。谷地温泉からは方角的に西へ向かうことになる中で、なんとなく途中にある酸ヶ湯温泉に立ち寄ろうと考えてその方向で行き先を決めました。

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谷地温泉から酸ヶ湯温泉までの区間の何がいいって、八甲田の高い山々がたまに見えること。

この"たまに"というのがある意味でミソで、木々に見え隠れしている中を走っていくのが楽しいです。常に山という目標物が見えてしまっていると自分が移動しているのかどうかが分かりづらいけど、見えるときもあれば見えないときもある、というのが走っている感を強く感じさせてくれる。まあだから何だって話ですが…。

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猿倉温泉を通過。ここも泊まってみたい温泉の一つです

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酸ヶ湯温泉までは一旦峠まで上った後、緩やかな下りとなる完全な峠道。

自然と谷地温泉からは上ることになり、標高が高くなるので道端には残雪が現れるようになってきました。この残雪があまりに多いと通行止めになったり、そうでなくともロードバイクで走るには厳しいコンディションになってしまう。でも、この日の路面状況は冬一歩前という感じで全く問題ないレベル。

何度も言うけど、一週間前だったらこんな風にルンルン気分で走れるような状況じゃなかった。今日はところどころで路面が軽く濡れている程度で、滑るようなところは一切なかったので本当に運がいい。

道の上は一部が冬になっているけど、道以外ははどちらかというと秋のまま。2つの季節が混在するのがこの時期の青森県で、これが味わえる日数は非常に限られている。この日ロードバイクで走っている自分だけの特権だ。

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睡蓮沼に立ち寄り

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木板の上に残雪、かなり滑る

途中で立ち寄った睡蓮沼の眺め、ここだけ切り取ると完全に冬にしか見えない。

ロードバイクを降りると明確に寒さを感じるくらいで、いやこんなに装備いらんでしょ…と思いつつも一応思ってきたジャケットが役に立ちました。暑かったら脱げばいいだけだけど、その逆は命に関わってしまう。秋や冬に走る場合には、何よりも防寒を最優先に考えるべき。

ところで、この睡蓮沼では老夫婦に写真を撮ってくれないかと頼まれました。

撮影した後のお二方のお話によれば、なんと25年前にもここで記念撮影をされたらしいです。そして25年経って再びこの地で写真を撮る…。自分はなんてロマンチックな場に居合わせたんだろう。

こういう旅の道中の出来事って、後から振り返ってみると思い出深かったりするもの。誰かの旅の一員になれた気がして、なんかこっちまで良い気分になれました。

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そのまま上っていくと、十和田市と黒石市の境に位置する傘松峠(標高1,040m)に到着。

ここまで上ってしまえば、残りはもう弘前まで下り基調となります。

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地獄沼

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そういう意味で行くと、傘松峠から酸ヶ湯温泉までが天国と言っても差し支えないくらいにいいルートでした。

標高的にどうやらここくらいが今のタイミングでの紅葉真っ盛りゾーンになっていて、どこを見ても燃えるような色に染まっている。そんな中を楽な速度で走り抜けていく爽快感、これが予想以上に気持ちいいものだった。具体的に言うとブラケットポジションのまま、いつでも止まれるくらいのスピードを維持しながら周りの風景に目を映らせていく。

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視界の後方に消えていく景色、新たに視界に入ってくる景色。そのどれもが秋という季節をアピールしているように思えてくるほど、この日、この時間帯の八甲田連峰は神がかっていたと思う。

さらに、ロードバイクの「路肩に気軽に駐停車できる」という特徴がここで最大限に発揮されていたことは言うまでもないです。気になったところがあればささっと路肩に寄って止まり、ちょっと落ち葉の上を歩いてみたり、特に意味もなく吐く息の白さを実感したり。そんなことも簡単にできてしまうのがロードバイクのいいところ。

酸ヶ湯温泉の千人風呂

谷地温泉から酸ヶ湯温泉までの距離はほんの9km程度なんですが、このようにちょっと進んでは立ち止まるということを繰り返していたせいで全く前に進んでない状態。午前中に散策は終えたいとか言っておきながら、すでに時間は昼前になってます。

でも、これが自分の旅の仕方であって、予定はあくまで予定に過ぎない。

少なくとも旅においては、その時々で自分のやりたいことをすればいいんじゃないかなと思っています。優先事項は時間とともに変化していく。別に最初に決めた行程の通りに走らなければならない理由はどこにもなくて、時間の許す限り自分の心に従えばいい。

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酸ヶ湯温泉に到着

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で、下っていった先にある酸ヶ湯温泉旅館に到着。

ここも谷地温泉と同じく泊まってみたい旅館の一つなのですが、今回は宿泊でなく日帰り。あれこれ散策できる状況ではないので、温泉だけ入ってお暇する方向でいきます。

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酸ヶ湯温泉といえば、なんと言っても「ひば千人風呂」と形容される混浴の大浴場が有名です。脱衣所は男女別になってますが浴場は一つで、中に入れば自動的に混浴になる感じ。

浴槽は「熱の湯」「四分六分の湯」の2つがあり、いずれもその名称とは裏腹に実に入りやすい温度。四分六分の湯の方が気持ち熱いかなという程度で、谷地温泉まではとはいきませんが結構な長湯ができそうな湯です。また、今回日帰り温泉として訪れたのはちょうど昼頃で、そのせいもあってこれだけ広い浴室内にいるのは自分を含めてわずか3人程度でした。

ひば千人風呂は混浴となっていますが、それぞれの浴槽の真ん中に線が引かれており、それより先には行かないように注意書きがあります。今回は男ばっかりだったけど、例えば宿泊時の夕方どきなんかは流石に男女入り交じる形になってそう。たぶん。

現代で混浴が維持されている旅館はもう数えるほどしか残っておらず、節度ある行動を心がけて混浴文化を残していきたいものです。

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山岳部なのでガスるのも早い

酸ヶ湯温泉のレポは宿泊したときにやりたいと思ってるので、今回は温泉だけ済ませてささっと離脱。

酸ヶ湯温泉から出るとさっきまで快晴だった天気が曇りになってました。今日はもともと昼から曇りになるという話だし、しかも自分がいるのは標高900mという高地。なのでガスるのも当然ながら早いというわけです。

ただ、割と早い時間で谷地温泉からここまで来れたので晴れてる間に紅葉を満喫できました。仮に逆方面から来ていたら酸ヶ湯温泉に着いた時点で曇ってたことになるし、谷地温泉で一泊したのは結果的にはよかった。

最後は弘前でまったり

ここからはもう予定を全く決めていないので、とりあえず弘前まで戻ります。

国道103号から国道394号へと渡り、待っていたのは黒石方面への長い下り。全く脚を使わなくても前に進んでくれるのは実にありがたい。

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城ヶ倉大橋周辺はとんでもなく混んでた

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橋の上から峡谷を見下ろす

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黒石への道中では途中で城ヶ倉大橋という橋を通るのですが、ここはどうやら紅葉の名所のようでした。地元の方を中心に、紅葉目当てに訪れた人がかなり多かったです。

橋の上からの景色はまさに絶景で、はるか向こうの山までご覧の様子。八甲田の山域を去る直前に見たのがこの展望なんて、最後まで青森の秋を楽しむことができて感動しかない。

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黒石は晴れてました

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ガスってたのはあくまで山岳部だけだったようで、麓の黒石まで来ると嘘みたいに晴れていました。

思えば、昨日はこの道を逆に通って十和田湖、奥入瀬渓流を越えて八甲田に向かった。そして今は、その行程を思い出しながら弘前へ向かっている。自分の旅ではスタート地点とゴール地点が異なることが多いものの、今回のようにぐるっと回るようなルートは必然的に"行き"のことが頭によぎるのが、うまく言えないけどなんか良い。

帰りの今はもちろん大満足という思いがあるけど、行きのときは「山の上の方の紅葉はどんな感じだろうか」とか、「どれほどの標高を上るんだろうか…」とか、どちらかと言うと期待と不安が入り交じった感想を抱いていた。

同じ場所を通るにしても、行きと帰りでこれだけ考えることに差がある。これからもたまには、あえてスタート地点とゴール地点を同じ場所にとってみようかな。

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青森の民に教えてもらったペペキッチン

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青森の民に教えてもらったカレー&コーヒーかわしま

弘前に戻ってきた後は、市街地にあるハンバーガー屋やカレー屋で昼食をとったりして過ごしました。いずれも信頼の置ける青森の民から教えてもらった店で、想像通り再訪問待ったなしの名店。空腹度とは裏腹に自分でも驚くくらいに食欲が湧いてきました。

弘前には喫茶店を中心に素敵な店が集中しているものの、これらをイチから自分で探すのは大変なものです。そういうときに頼りになるのは、やはり現地に詳しい方。もっと言うと、その土地で長い時間を過ごしたことのある方にほかなりません。本当に助かる。

そんな感じで、今回の青森旅は終了。

次に青森県をロードバイク込で訪れるのは、来年の春。そのときはまた、今までとは違った体験ができると思っています。

おしまい。