TAMAISM

旅の記録、宿泊先や行程とか

松川温泉 松楓荘 八幡平松川渓谷の秘湯に泊まってきた

吹雪の中、旅館へ向かう

今回は、岩手県八幡平市にある松川温泉 松楓荘に泊まってきました。

松川温泉は日本百名山である八幡平の南東部に位置し、八幡平に至る八幡平樹海ラインの起点にあります。八幡平樹海ラインは冬季(11月中旬から4月中旬)の間は通行止めになってしまうのですが、そのゲートは松川温泉の奥側にあるので松川温泉は一年中営業しています。ある意味で冬の間の道の終点のような立ち位置になっていることもあり、オフシーズンの今の時期に入りに来る人は多い様子。

松川温泉には峡雲荘、松川荘、そして松楓荘(しょうふうそう)の3件の旅館があって、今回はその中でも自分の好みに合っていそうな松楓荘を選択しました。昨日に泊まった杣温泉旅館からそのまま車で移動してきての宿泊となります。

岩手の名湯 松川温泉・松楓荘

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道中

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県道212号の分岐。左の坂道を下ると松楓荘がある。

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今回は利用しなかったが、盛岡駅から松川温泉を結ぶボンネットバスが運行している。

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暖冬だった去年とは打って変わり、今年の冬は全国的に冷え込みが激しいです。雪が降る地方においては積雪量がとんでもないことになっていて、普段雪が降らない地方で過ごしている自分として驚くしかない。ここ松川温泉においても雪の量がすごく、スタッドレスタイヤを履いているとはいえ車の運転には緊張しました。

松川温泉には車で行くことができるほか、盛岡駅から出ている路線バスを使えば公共交通機関のみでアクセスすることもできます。この路線バス・松川温泉線(盛岡バスセンター~盛岡駅前~大更駅前~八幡平温泉郷~松川温泉)のうち、八幡平マウンテンホテル~松川温泉間では昔ながらの四輪駆動のボンネットバスが運行されているのが特徴の一つ。

雪道かつ傾斜が激しい地形なのでこの形式のバス(いすゞ自動車製の1968年式TSD40改型)が運用されているのですが、なんといっても目を引くのはそのクラシカルな外観。最近のバスにはない独特のデザインをしており、これに乗って温泉旅館へ向かうとなると旅情が際立ちそうな予感がします。

今度松川温泉に来るときは、ぜひともこのボンネットバスに乗ってみたい。

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坂道を下った先にある松楓荘

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松楓荘 正面外観

松楓荘は県道が通っている松川渓谷のほとりにあって、他の松川温泉の建物とは完全に独立している一軒宿。旅館の周辺にあるものと言えば松川と山のみで、その立地も相まってかなりの奥地感がありました。

駐車場は広く、日帰り温泉で訪れる際でも特に駐車に困るようなことはないと思います。

チェックイン

それでは館内へ。

季節的にオフシーズンとはいえ、松楓荘は日帰り温泉に訪れる人がかなり多い様子でした。私がチェックインしたタイミングでも複数人がまとめて入っているようで、その人気のほどが伺えます。

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玄関の一つ表側に別の戸があり、この空間が喫煙所になっている。

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玄関入り口。正面左手が2階への階段、正面右手を直進すると温泉へと繋がっている。

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玄関右側が帳場

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玄関内部から外側を見る

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帳場横の売店

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朝食会場/休憩所の広間の入り口

松楓荘の建物は駐車場から見た限りではかなり小さいですが、そのぶん奥に非常に長い構造になっています。

玄関を入ってすぐの場所には帳場や売店、朝食会場になっている広間のほか、ちょっとした談話スペースなどがありました。靴箱は玄関左手にあり、ここに靴を入れてスリッパに履き替えます。

正面に見える2階への階段は客室に繋がっていて、その右隣りの廊下を直進していけば温泉へと行くことができます。1階には温泉や厨房がありますが客室はなく、客室はすべて2階にありました。

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建物全体の館内図はこんな感じで、わかりやすく帳場の上に示されています。

後述しますが温泉の松楓荘は温泉の種類が多く、しかも内湯だけではなくて露天風呂や岩風呂もあるのでそれらを回るだけでも楽しい。内湯については中で普通・ぬるめの2種類に分かれており、一つの温泉の中でこれだけ複数主の温泉が混在しているのは珍しいのではと感じました。

看板猫の存在

松楓荘はこれまで示した通り、古びた雰囲気であったり豊富な温泉がたくさんあったりと素敵な特徴があります。これだけでも一夜を過ごす上では十二分に魅力的なのですが、これはぜひとも書いておきたいという事項が一つ。

松楓荘、なんと猫ちゃんがいます。猫ちゃんは二匹いて、どちらも黒猫。

温泉旅館に黒猫ちゃんが二匹もいるとなれば、これはもう興奮せざるを得ない。

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帳場前の案内

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帳場横の案内

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看板猫のクロちゃん

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クロちゃんは割と人馴れしていて、写真を撮らせてくれます。

実は看板猫の存在は今回実際に泊まりに来るまで全く知らず、チェックインの際にやたら黒猫の写真が多いなと思ってました。

現在の看板猫は2017年1月に松楓荘にやってきたクロちゃん(母)とモモちゃん(娘)で、寒いこの時期は暖かいところにいることが多いようなので会えるかどうかは運次第。春以降の温暖な季節だったらそこらへんをのんびり散歩しているのかもしれません。

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高所から監視業務をしているクロちゃん。ここが定位置のようです。

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帳場で資料を確認するクロちゃん

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モモちゃんについては近寄るとダッシュで逃げられました

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女将さんの膝の上でちゅーるを舐めるクロちゃん

主に触れ合えたのはクロちゃんの方で、初対面にも関わらず指をなめてくれたり写真を撮らせてくれたりと優しいのが嬉しかった。寄り目になっているのもチャームポイントの一つですね。

クロちゃんはもう高齢で、食事以外はほとんど寝ているそう。モモちゃんの方は靴箱横にある別室でくつろいでいることもあり、いずれにしても館内を歩き回っているというよりは帳場周辺のみでまったりと過ごしている感じです。

チェックインやチェックアウトの際に、もしかしたらひょこっと顔を出してくれることがあるかも。

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廊下にはたくさんの写真が飾られている。

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帳場やその近くの廊下には彼女たちの写真がいっぱい飾られていて、松楓荘のアイドル的な存在になっているのは間違いないです。

館内散策

それではチェックインを済ませ、館内へ。

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玄関正面にある階段を上がったところ

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2階の玄関方面を見る。右奥が泊まった部屋

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今回泊まった「梅」の部屋

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松楓荘の2階の客室は入り口が開き戸タイプと引き戸タイプの2種類があるようで、玄関側に近い4部屋は引き戸タイプになっています。今回泊まったのはそのうちの建物正面に面している梅の部屋でした。

客室内にはエアコンやヒーターなどはありませんが、温泉の熱を配管に通してそれを暖房に使っている(奥側の木枠で覆われている箇所)らしく、寒さを感じるどころか若干暑いくらい。ただしこれについてはオンオフの仕方が分からなかったため、寝る際には暑いので布団の位置を入口側に移動させました。

あとは、客室内に使えるコンセントがないという点に注意かなと思います。一応奥側にコンセントはあるものの位置が高く、普通のケーブルだと宙ぶらりんになると思います。他の部屋についてはどうなっているのか定かではないものの、少なくとも今回泊まった部屋はこういう形でした。

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部屋からの眺め

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部屋の斜め下にあるのは源泉の一つ?

部屋からは先程通ってきた駐車場周辺の景色が一望でき、視界がかなり広いです。

他の客室は松川に面しているために山がすぐ前に見えるので、それよりは異なった風景が見えるという意味でなんか得した気分になりました。

余談ですが、看板猫のモモちゃんは暖かい時期+梅の部屋に泊まる人がいない場合には、この梅の部屋でくつろぐことが多いみたいです。猫がいる場所って大抵は何かしらの居心地がいい要素があるので、ここは猫目線で見ても満足度の高い部屋なのかもしれません。

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廊下を歩く

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窓の外の景色

客室でしばしゆっくりした後は散策を開始。

すでに述べたとおり、松楓荘はとにかく奥(松川の上流側)へと廊下が続いている、いわゆるうなぎの寝床のような構造になっています。なので廊下も必然的に長くなっていて、そこを歩いているだけでもなんか探検感があって面白い。片方は客室、片方は窓になっていてその外は雪景色と、対照的な風景が繰り返し登場してきます。

窓の外では旅館の方々が雪下ろしの作業をされていたりもして、館外と館内の空気感は似ているようでどこか違う。

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1階への階段。下った先には岩風呂への入り口があります。

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そのまま廊下を歩いていくと1階への階段、休憩所、洗面所を合わせたスペースがあります。階段の先は岩風呂への入り口になっており、そこでスリッパを履き替えて外へ向かう形になります。

この階段の部分は階段を囲むように廊下が回っており、そこに洗面所が併設されているのが特徴的な感じがしました。こういうのって旅館ではなかなか見なくないですか?

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岩風呂の入り口

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下った先の1階廊下。右奥へ進めば内湯、右手前に戻れば玄関へと行ける。

1階廊下の様子はご覧の通り。

階段を下った先、岩風呂への扉の手前にはスキー用品と思われるものが並べられていましたが、ここは玄関からは遠く離れています。ここが用具置き場になっているのでしょうか。

また、写真には写ってませんが1階の階段右側には自動販売機がありました。

温泉に入る

こんな感じで館内散策は終了。

寒くなったので早速温泉に入りに行くことにしました。

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館内にある温泉の配置図を改めて示してみる。

温泉は合計4箇所にあって、このうち洗い場があるのは内湯のだけかんば・ななかまどと元湯の松の湯・桜の湯のみ。露天風呂と岩風呂には洗い場がありませんので、まずは内湯の方に入りに行く形になります。

松楓荘の源泉は単純硫黄泉-硫化水素型-低張性弱酸性高温泉で、泉温は64.4℃。温泉の色については乳白色をしていて柔らかいお湯、という印象を受けました。

内湯・だけかんば

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内湯の入り口

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松楓荘公式サイトより引用

内湯は普通・ぬるめの浴槽がぞれぞれ1つずつあって、それほど大きく温度差はないように感じましたが確かにぬるめだと思います。松楓荘の中では長湯がしやすいほか、寒い時期でも一旦外へ出たりする必要がないので滞在中に訪れる機会は多いと思いました。

洗い場は蛇口ではなく目の前に上がり湯が流れていて、そこから桶で汲んで使用する形になっています。

また、内湯の脱衣所にあるトイレは館内で唯一ウォシュレット付きのものになっているので、どうしてもここのトイレが使いたいという人は部屋から内湯まで行く必要があります。2階の客室エリアにもトイレはありますがかなり古いもので、しかも冬の間は水道が使えないのでバケツに溜めている水を使うことになります。

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なお、内湯から他の温泉へは距離が近いので全裸のまま行ってしまう人もいるらしく、上のような注意書きも見られました。

混浴岩風呂

内湯でひとしきり身体を洗った後、続いては岩風呂へ。岩風呂は松楓荘から橋を渡った対岸にあり、冬の時期に浴衣姿で極寒の世界に出ていくことになるので入りに行くにはかなりの覚悟を要しました。

その他にも注意点があって、まず入れるのは日が出ている間だけということ。具体的に何時から何時までという風に決められてはいないようで、外が明るくなってから暗くなるまでが岩風呂の利用可能時間となります。冬は日照時間が短いため、チェックインしたらすぐに温泉に行くくらいの時間管理で良いと思います。

さらに岩風呂は雪崩の恐れがあると入浴できなくなるため、入れるかどうかは当日の状況次第というのもかなりの運要素。一応雪崩の恐れがある期間は例年3月頃から雪がなくなる5月上旬あたりまでとなっていますが、いずれにしろ日によって状況は異なります。今回の場合だと、私が宿泊した当日は入浴可能だったのに対し、翌日は不可能でした。

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岩風呂までの橋

1階~2階の階段横にあるところにサンダルがいくつか置いてあって、ここでスリッパから履き替えて屋外へ。戸を開けるとすぐ目の前に橋があって、ここを渡っていくと岩風呂があります。

チェックイン後からの天気は風が強くなってきていて、橋の上は結構吹雪いてたので歩くのも緊張しました。

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岩風呂の様子

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脱衣スペースは数人分しかありません

で、岩風呂の様子はこんな感じ。山の斜面にぽっかりと穴が空いており、その中に温泉があります。

岩風呂の温度は比較的熱めで、少なくとも内湯よりは熱い感じ。橋の上があまりにも寒すぎるのですぐに温泉に入ったわけですけど、肝心の温泉が自分にはちょっと長湯が難しい温度なので「お湯が熱いので半身浴になる→上半身が寒すぎて秒で身体が冷える→お湯が(ry」のループになってました。これはこれで楽しい。

一番奥に行けば吹雪も入ってこないのでちょっとは暖かいけど、天候が吹雪なのでめちゃくちゃ風が冷たかったです。

普通に湯に浸かっているだけでも顔や頭がかなり冷たく、冬の八幡平中腹の大自然の厳しさがよく実感できる。というか、露天風呂な時点で屋外の雰囲気を十二分に堪能できるわけで、松楓荘を訪れたのならぜひともこの岩風呂に入ってみてほしい。

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帰りの橋の上から

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岩風呂に入った後は、寒さをこらえながら旅館に戻る。

この時期の露天風呂はこの体験までがセットになっているので、予想通りと言えば予想通り。温泉の気持ちよさと寒さを交互に味わうのが醍醐味なのかもしれない。

元湯・松の湯

次は、旅館の一番奥にある元湯に入りに行きました。

元湯と名付けられていることや入り口周辺の古びた感じから想像する限りだと、松楓荘において昔から存在している温泉なのではないかと思います。

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手前側が元湯。左が2階客室へ続く階段で、右の通路を進むと内湯が玄関がある。

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元湯の様子

かなり見づらい写真になってますが元湯はこんな感じ。

入り口を入るとすぐに湯船の中へ続いていく階段があり、その横に洗い場があります。湯船は思っていたよりも深め(腰くらいまである)。湯の色は青緑がかった乳白色で、温度の方は今までで一番熱めでした。源泉のことを考えると冬なのでこれでも多少はぬるくなっていると思いますが、身体は温まりやすいぶん長湯は厳しそうな予感。

また、これは冬の間だけのことなのかちょっと分からないんですけど、元湯と露天風呂は夜間の灯りが蝋燭だけになります。

蝋燭の炎がゆらゆらと揺らめいて素敵…なのに加えて予想以上に暗くて若干怖い。特に元湯に至ってはまともに見えるのが1m先くらいまでしかなく、手探りの状態で温泉に入ることになりました。暗いと身体とかをあちこちにぶつけるかもしれないので注意が必要です(ぶつけた人)。

混浴露天風呂

最後は露天風呂です。

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露天風呂の入り口

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露天風呂の様子

簡素な脱衣所を抜けた先に見通しのいい空間があって、露天風呂のうち半分は屋根付き、半分は何もなしと天気に関わらず温泉を楽しむことができます。温度の方は内湯より少し熱めくらいかなという程度で長湯も可能で、ちょっと身を乗り出せば松川沿いの景色を一望できるのもグッド。

先程は松楓荘の温泉を「青緑がかった乳白色」と表現したけど、上の写真だとそれがわかりやすいのではと思います。入っているうちに肌がスベスベになっていく気がするし、温泉と雪の対比も気持ちよさを倍増させてくれる。寒いときに温泉に入るという選択は間違いがない。

で、ここまで色んな温泉に入ってきたものの、実は私と同じタイミングで入りに来ていた人は一人しかいません。この日の宿泊者は私を含めてたったの2組だけだったため、ほぼ温泉を独占できていたことになります。これは嬉しい!

八幡平といえば春のドラゴンアイだったり秋の紅葉だったりが有名で、そういう時期には宿泊者が多いのはなんとなく想像がつく。でも、まさか冬がこんなに空いていたなんて予想外でした。冬は結構穴場なのかも。

夕食~翌朝

そんな感じで時間の流れを感じつつ温泉に入りまくっていると夕食の時間になりました。

なお、夕食は空いている別の客室でいただく形式なので人目を気にする必要がありません。部屋食と同義なので自分のペースで食べすすめることができます。

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今回選んだのは、岩手を代表するブランド牛「前沢牛」をすき焼きorしゃぶしゃぶで食べることができる前沢牛コース。他にも国産黒毛和牛コースや国産黒豚コースなどがありますが、やはり宿泊の際には地物をということでこれにしました。

内容は刺し身や天ぷら、それに豊富な野菜などが色彩豊かに並んでいて見るだけでも楽しい。品数が多い上に量も多いので、温泉に入りまくって空腹になった身体にちょうどいい感じです。

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骨酒を追加で注文

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肉も美味ければ酒も美味い。

外が完全に雪に閉ざされている分、屋内で過ごす時間が普段以上に充実したものに感じてくる。冬の東北は屋外活動が少しやりにくくなる一方で温泉の気持ちよさは他の季節に比べて何倍にも増幅されるわけで、こうやって温泉と食を満喫できる体験は冬ならではだと思います。

夕食後は元湯や露天風呂に入りに行ってその暗さに驚きつつ、結局両方とも入ってから就寝となりました。

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朝食会場の広間

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翌朝の朝食は広間でと決まっており、時間になったら広間へ向かえば準備がされています。

広間からは松川が一望できますが、それよりも目を引くのが窓の上にかかっているつららの大きさ。その向こうにも色彩が極端に薄い雪山の様相が広がっていて、まさしく冬山の温泉旅館に泊まっているということが実感できる。そういう景色を見ながら朝食を食べていると、やっぱり今回ここに泊まってよかったなって思います。

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チェックアウト後に外へ出てみると、昨日の吹雪が嘘みたいな快晴。今日もいい一日になりそうだ。

おわりに

冬の東北…その中でも岩手県は温泉が多く、この時期はやっぱり温泉でしょと意気込んで泊まるところを探してみるとなかなか迷うと思います。

温泉旅館に何を求めるかは人それぞれですが、そんな中で松川温泉の松楓荘は複数の趣が異なる温泉に入れるというのがまず基本にあって、食も美味しく建物全体が静けさに包まれている。日常の生活とは少し異なった一夜を過ごしてみたいという場合にはおすすめできるし、冬の松川渓谷の雰囲気を味わうにはもうここしかないという感じでした。

おしまい。

岩手の名湯 松川温泉・松楓荘