- Part 1:道道41号~道道970号蛾眉野原木線~函館山展望台
- Part 2:きじひき高原~大沼高原~北海道駒ヶ岳~森町
函館郊外の山を走る
今回はロードバイクで北海道の函館を中心に走ってきました。
知人がぜひ行ってみたいという函館を中心に、自分が以前行ったことのあるスポットをいくつか組み合わせての観光ライド。見知らぬ土地ではなく既知の場所を一緒に巡ったことで、前回とは少し異なる目線で函館を満喫できたと思います。
飛行機到着時間の関係で初日の開始時間は昼過ぎ。ここから遠回りして函館市街に移動して一泊し、明日は明日で北の方を目指していきます。なお3日間とも天気がよく、爽やかで澄んだ春の空気を満喫できました。この記事を書いている夏の時期の酷暑のなかだと、春の函館がいかに快適だったかを思い知らされる。北海道に還りたい。


というわけで函館空港で輪行解除してライド開始。
今回アスペロを選択した理由は未舗装路を走るからです。ただ道の荒れ具合はタイヤが細くても問題なく走れる程度らしい…という情報をもとに、45Cではなく32Cのままで行きました。太いタイヤだと舗装路で重くなってしまうため、タイヤ幅の検討は全体の舗装路・未舗装路の走行距離のバランスを考慮する必要あり。




まずは函館空港から北東へ走っていく。
途中で看板が気になったため、天使の聖母トラピスチヌ修道院という日本最初のカトリック修道院(しかも現役の施設)を見学しました。なお庭及び外観の見学のみが可能で、屋内に入ることはできません。
個人的に「修道院」を訪れるのは初めてだけど、教会が祈りの場であるのに対して修道院は祈り+労働+共同生活を送る場だそうです。寮生活をしながら地域活動をしつつ祈りを捧げる感じなのかな。そのぶん敷地の規模も大きく、正面に立つとレンガ造りの重厚な建物に圧倒されるばかりでした。



その後は道道83号~道道41号を走り、今日のメインイベントである道道970号(蛾眉野原木線)の入口に到着。
市街地を抜けて本州でいう県道に入ると交通量が途端に減ります。これらの道は家屋もほとんどなく、集落と集落を繋ぐ山の中の道路という感じでとても走りやすい。本州よりも自然の割合が比較的多くて、ふとしたときに横から何かしらの動物が飛び出してきそうなほどでした。
そんな道道において、道道970号は山間部から海沿いの国道278号へ抜ける長い未舗装路です。総延長は約12km。
「道」という要素において本州と北海道で明確に異なるのは未舗装路が多いということ。北海道では山の中だったり畑の近くだったり、また郊外の道に出るだけでも未舗装路になったりします(本州でもないことはないが少ない)。なので北海道を走るのであれば、未舗装路ライドを組み込んでみるのが吉。
加えて同じ未舗装路でも、北海道の未舗装路は砂利が石が少ないためグラベルバイクで走るのに向いているといえます。本州の未舗装路って山の傾斜地に形成されていることがほとんどで、とにかく石が多くて走りにくい。まとめると北海道のグラベルは「石が少なく」×「斜度が緩やか」で、欧州のグラベルのような感じだと聞きました。



具体的にはこんな道です。道路上の細かい石の粒や砂がタイヤで巻き上げられてタイヤが白く変色するタイプの道(石が多い道だとタイヤに砂がつかない)だといえばイメージしやすいかも。
のんびり足を回して走っていくと最高に気持ちがいい程度の斜度で、あたりを見渡せば小川に新緑と、北海道の春をダイレクトに感じられる開放的な環境。もう最高すぎる。


道道41号側から入った場合は丸山龍神宮というお宮の少し先まで上りが続き、そこから太平洋に向かって下っていきます。
道の造られ方も理にかなっていて、起点両端の大きな道からはそれぞれの川沿いの上流に道が伸びていき、最後は川を離れて山の尾根を通っている。大自然の中を走っているとどういう場所に道が造られやすいかを理解しやすい。

途中の下りでは、遠くに活火山の恵山が見えました。

こんな風に北海道のグラベルは自転車乗りにとって最高なのですが注意点が一つ。それがヒグマの存在です。
ヒグマは北海道全域に出没しており、特に山の中では遭遇率が高いです。今回のライドみたいに北海道の山間部を春先に走るというのはかなりの危険が伴い、実際に我々はヒグマの糞が道の上に放置されているのを何箇所も見ました。なので写真撮影は迅速に行ってさっさと抜けることに。
ヒグマの痕跡を一度見てしまうとそこの林の陰にヒグマが潜んでいるのでは、このカーブを曲がったらうっかり遭遇するのでは…と気が気ではありませんでした。








ライドのシチュエーションとしてはとても良いし環境も素敵なんですが、今思い返してみれば結構ヤバかったかもしれません。なんか獣臭もしていたような。
とはいえグラベルの下りは単純に面白く、フルスロットルで流していくと気持ちいい。この頃はちょうど本州の気温が高くなりはじめた時期で、北海道のひんやりとした林の中を走るのは快適でした。
函館市街へ
あまり長居しなかったこともあって、ヒグマに会わずに無事に国道278号へ到着。ここからは今日の宿がある函館市街を目指していく。





道中には北海道から本州までの最短距離の地(汐首岬)や、かつて五稜郭と戸井町を結ぶ予定だった旧戸井線の汐首橋梁跡が見えました。

向かい風で脚がゴリゴリ削られてつらい。海沿いの道なので逃げ場がないです。




夕方になってから函館市街へ到着しました。夕方は昼間から夜へと切り替わっていく絶妙な時間帯。ライトアップされた町並みと空とのコントラストが美しいです。
今回の2泊3日の行程では2泊とも函館市街に宿を取っており、ここを起点にして明日も走りに行きます。函館周辺は電車が通っている上に飲食店もたくさんあって、さらに最終日にまた利用することになる函館空港までのアクセスも良い。拠点にするにはちょうどいい場所だろう。
北海道は面積がとても広いこともあって線路が通っていない場所が多く、いざロードバイクで巡ろうとした際のハードルは本州と比較して高めだと思います。万が一の場合に電車輪行ができないとなると自走オンリーで目的地まで向かうしかなく、下手すると遭難する可能性もある。自分のように目当てのポイントのみ巡る旅では行程をよく吟味する必要があります。
夜の函館を歩く
宿に荷物をおいて身軽になったところで、今夜の天気は快晴とのこと。予定通り、知人の要望で函館山の夜景を見に行くことにしました。
完全に夜になってからロープウェイに乗り始めると頂上で渋滞することは前回訪問時に予習済み。夕方から上りにいって、夜になりかかったタイミングで降ると人混みに押し流れずに済みます。






良いね。何度見ても函館山展望台からの眺めは素晴らしい。
思うに、ただ夜景を見るだけならネット上の写真で事足りると思う。でも現地までの道中や、空が夕方から徐々に夜へと移り変わっていく独特の色合い。頬をなでる風。そして眼下に広がる街明かりの細かい明滅など、「動」の部分にこそ風景の良さがあると思います。こればっかりは現地にいかないと味わえない要素だし、今夜の天気がよくなってくれて嬉しい。






函館山から降ってきたところで夕食の時間。函館といえばラッキーピエロということで、夕食場所にはラッキーピエロ マリーナ末広店を選びました。昼間はともかく夜の時間帯は結構空いており楽に座ることができます。
結構お腹が空いていたという理由により、チャイニーズチキンバーガーを2個も注文するという行為に及んでしまう。昼間のライドが充実していたこともあって良い時間が過ごせました。



お腹が膨れたところで宿に戻り、明日に備えて早めに寝る。
便利だと思ったのは、宿へ戻るまでの道中にハセガワストアとセイコーマートがあるという点。自分が北海道を訪問する理由の一つであるセイコーマートと、函館で人気のハセガワストア(通称ハセスト)が1つの店舗にまとまっていて驚きました。特にハセストでは名物のやきとり弁当(豚)を作りたてで食べることができるみたいです。こういう風に2つの店が合体しているコンビニは初めてかもしれない。
あと北海道に来るたびに毎回、近所にセイコーマートがあったらいいなと思っている。惣菜のおかずやホットシェフのフライドチキン、アイス類などなど…一度セイコーマートの商品を食べたら他のコンビニでは満足できない身体になります。
初日の行程はこれで終了。Part 2に続く。
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