【岐阜~下呂~飛騨一之宮~高山市街】「氷菓」舞台訪問 ロードバイクで桜満開の飛騨高山を訪ねてきた

GWに青森を走るにあたって、さすがにロングライドをする練習をしておく必要があるということで、高山まで行ってきました。

ちょうど高山市街地の桜が満開に近い状態で、さらに天気が快晴予報だったのが決め手になりました。

もくじ

高山までの道のり

自宅を出たのは26時前。少々早いですが、日中に高山で花見を楽しむためにはこれくらいに出発する必要がありました。なお、深夜に走るのでフロントライトは2つ装備しています。

ルートは国道41号をひたすら北上するのが分かりやすいものの、トラックなど大型車が多く走っているため自転車で走るのはなるべく避けたいところです。なので、しばらくは国道41号の少し西側の交通量が少ない道をゆき、飛騨金山から国道41号に入るコースにしました。

道中はカットして下呂に到着したところから。

当初の目的では、下呂から高山まで約50kmを走って「家から高山まで自走」を完遂させたかったのですがそれはやめました。

高山への到着時間が少し遅くなりそうなことや、あと単純にめちゃくちゃ寒い中、足湯に浸かったことにより完全にだらけモードに入ったので輪行で行くことになりました。

この足湯に浸かったあとに極寒の中50km自走は苦行すぎる。楽できるところは積極的に楽をしていきます。

臥龍桜

飛騨一ノ宮駅で輪行解除し、すぐ横にある臥龍桜を見に行きます。

前日の時点で咲き始めだったので開花はそこそこといった感じ。去年と比較すると開花が2週間ほど遅いみたいです。

ただし天気は最高に良いです。

開花は今ひとつだけど天気は最高なのと、満開だけど天気が曇りとか雨だったら前者のほうが個人的に好き。


臥龍桜は推定樹齢1100年以上の江戸彼岸桜で、この枝幹が龍の姿に似ていることから臥龍の名がついています。「氷菓」アニメ版最終話で登場したことから、私を含め氷菓ファンの間では訪問スポットとしても有名。

臥龍桜周辺では毎年この時期になると桜まつりが開催されます。

建物の準備はすでに終わっているようなので開催中っぽい感じがしたのですが、この時間帯の花見客は自分たちだけでした。まだ開催中ではないのかな?

朝の静けさの中、氷菓の思い出を重ねながらしばらくのんびりしてました。

飛騨一ノ宮駅前の桜並木は満開に近い状態。臥龍桜とは品種が違うので(あまりよく知らないけど)、こっちは見頃になっています。

臥龍桜を後にして、お次は臥龍桜のすぐ近くにある水無神社へ向かいます。

水無神社は飛騨一ノ宮駅から600mほど歩いたところにあり、臥龍桜とセットで訪問するのがおすすめ。

特に毎年4月3日に行われる行事である「生きびな祭り」が有名でして、これまた氷菓最終話で生きびな祭りがモデルとして描かれました。

今年の生きびな祭り当日の天気は晴れということで、無事に祭行列の練り歩きが行われたようで何よりです。練り歩きは雨だと行われません。

ここ数年は4月3日が平日なのでなかなか行けていないけど、また2年後くらいになると休日と被るので再訪したいところです。

高山ポタリング

スカイパーク

飛騨一ノ宮から高山市街へ自走し、本格的に春の高山を散策していきます。

まず訪れたのはここ。

高山市街と飛騨山脈が一望できるスカイパーク。午後になると天気が曇るかもしれないとの懸念があったので最初に訪れました。

最高の天気すぎる。

よく登る北アルプスの山々をすべて見渡すことができます。岐阜に転勤になったことで北アルプスへのアクセスが格段にしやすくなったため、夏頃になるとたぶん毎週あのあたりを登ってるはず。

あと登山以外で楽しみなのが、乗鞍を自転車で走ることです。

乗鞍は自転車で到達できる日本一高い地点としてあまりにも有名な場所で、自転車乗りにとっては聖地ともいえるほど有名なサイクリングコース。

乗鞍はいわゆるヒルクライムコースなので少々不安ではありますが、冬期通行止めが解除されたらTADA車で走ってみようと思ってます。

今回の装備の内容はJARI1.5での一泊装備とほぼ同じ。

フレームバッグにバッテリーやケーブル類、サドルバッグに着替えや輪行セット、散策用のサコッシュ、洗面用具などを入れています。

ただ、JARI1.5と比べてフレームの三角形が大きいため、APIDURAのスモールサイズのフレームバッグだとベルトの長さがギリギリです。もう一つ上の大きさのバッグを買い足すかもしれません。

中橋周辺

スカイパークを後にした時点で時刻は9時前。朝食を食べていなかったので早速補給することにしました。

スカイパークは地元の方がほとんどだったのに対し、高山駅から東側に行くともう観光客だらけです。特に中橋周辺の古い町並みは、平日休日を問わず観光客で溢れている状態。

実は一週間前に「春の高山祭」という年に2回ある高山祭の片方が催行されており、その期間中は高山中の宿がいっぱいになるくらい混雑します。

それが終わったということでちょっとは空いているのでは?と甘い考えでいたのが間違いだった。まあ混んでるよね。

高山駅の東側を流れる宮川沿いには桜がたくさん植えられており、この季節になると素晴らしい景色を楽しむことができます。

いつもは古い町並み周辺に集中する混雑具合がこっちにも広がっている感じになっています。まあこれだけ見事な桜を見たらそうなるのも無理はない。

というわけで朝食へ。

言わずと知れた氷菓スポット、バグパイプです。

高山に来てここを訪問する率100%の大好きなカフェ。軽食からまったり過ごすためのケーキ/コーヒーまでメニューが多く、さらに店内の雰囲気が良いので何回訪れても満足できると思います。

ファン以外の観光客も当然ながら多く訪れるので、お昼すぎくらいになると満席になっていることが多いです。開店直後組が食べ終わるくらい(10時前)がおすすめ。

いつもどおりウインナーココアとケーキのセットを注文しました。やはり飲み物とケーキの組み合わせは鉄板です。

実はTADA車納車前に決めていたことがあって、それを今回実現できたのがすごく嬉しかったです。

季節は違うもののバグパイプの前で記念撮影できたのでもう満足。初めて高山を訪れたときの趣味(舞台訪問+氷菓)と、今現在の主な趣味(自転車)が融合している感じがしてもう好き。

宮川緑地公園周辺

朝食を食べ終えてからは宿へ荷物類を預け、のんびり桜ポタリングの時間となります。

まず最初の場所は、宮川朝市の通りをずーっと北に行ったところにある宮川緑地公園。朝市から北側は観光客があまりいないため、この公園周辺は付近の住民の憩いの場として活用されています。

今の時期だと花見をする人であふれていますが、家族で昼食をとったり散歩したりと騒々しい感じでは全くありません。

不動橋周辺

ここからは、米澤穂信作品に登場する場所のご紹介となります。

「氷菓」のほか、「さよなら妖精」にも登場した不動橋は訪れる人こそ多くはないものの、逆に写真を撮っている人がいたら間違いなくファンだと分かる、そんな感じの名所です。

ここで花見をする人もあんまりいないので、橋の下で寝るのもいいかもしれません。

煥章館周辺

高山市立図書館である煥章館周辺にも桜スポットあり。図書館前だけでなく飛騨護国神社や城山公園もおすすめです。

この図書館は21時30分までやっているので、やることがなくなったら大抵ここへ来て本を読んでます。

斐太高校周辺

おまちかねの斐太高校編。

実を言うと午前中に2回くらい訪問したものの、ちょうど部活動をやっていたので練習が終わるまで他のところを回ってました。

斐太高校の近くには入須冬実の実家である恋合病院のモデルとなった久美愛厚生病院がありましたが、2012年に別の場所に移転となりました。その後、病院の跡地に高山警察署が移転してきて今に至ります。

長らく工事中だったものの、今回はじめて完成した高山警察署の新庁舎を見ることができました。アニメの舞台となった場所はずっとそのままというわけではなく、こうして徐々に姿を変えていくので早めに訪問する方がいいです。

古典部の部室があるあたり。

正門前から校舎とグラウンドの間には道があるんですが、ちょうど部室の真下周辺の景色がアニメ版氷菓のキービジュアルになっています。キービジュアルには桜が入っているので、厳密にカット合わせをしようとすると、臥龍桜等と同様に春に訪問するしかありません。

そうはいっても桜って開花時期が年によって異なるし、天気の問題もあるので自分の思うような場面に出くわすのはある程度の運も必要になります。

そう考えると、今日の私は持っているという実感しかない。

「桜がいい感じに咲いていたらいいな」くらいの軽い気持ちで行ったらこれですよ。開花具合と天気がこれ以上無いくらい恵まれすぎている。高山を訪問するといつも良いことが一つ以上起こって、今回の場合は確実に運を過剰消費した感じ。

それくらいこの風景には感動しました。

その後は本町通りにある飛び出しえるちゃんの前で記念撮影をして、次の場所に向かいました。

自転車の位置を調整して、えるちゃんがサドルに跨っているように見せています。そのまま自転車に乗って右方向に飛び出しそう。

高山の夜

この日の最後は再度スカイパークに行き、夕焼けに染まる高山の町並みを楽しみました。

高山でこんなに晴れた経験は今まで数えるほどしかありません。本当に何から何まで充実し、濃い一日だったと思います。

飲み

夜はお酒を飲みながら打ち上げ。土曜なので空いているお店を探すので苦労し、最終的にいつも行っているお店になりました。これからは早めに予約するようにしたいです。

外国人観光客も夜は飲みに出かける一団が多いようで、この日は自分たち以外の客は全員外国人でした。高山を訪問するたびに外国人の率が上がっているような気がする。

翌日

翌日は朝食をどこで取るか迷いましたが、なんだかんだでバグパイプになりました。

ただし今回は、普段はまず注文しないメニューを頼んでみました。

それがこちら。

バグパイプでお酒

そういえばメニューの端っこの方にビールとハム、ウインナーがあることは知っていましたが、昼間から飲むのはちょっと気が引けていました。しかし今日はせっかくということで、二人で朝から飲むという基調な体験をしてみることになりました。

これが最高に美味い

むしろなぜ今まで注文してこなかったんだろうと思えるほど美味い。素材の美味さだけでなく、たぶん隣で普通にコーヒー飲んでる人がいるのに自分たちは酒飲んでるという背徳感がより美味しく感じさせているのだと思います。

もちろん、食後には普通にコーヒーも注文しました。

酒飲んだあとにコーヒーを飲むという選択、ちょっと味をしめたのでこれからもやってみよう。

その後は高山本線で輪行して帰宅。前みたいに高速バスやら夜行バスやらを駆使して帰る必要がないのがかなり楽になりました。

おわりに

TADA車で初めてのロングライドをしたことで、TADA車でのペダリングの仕方やサドル高さの微調整ができたと思っています。

当初はそれのみが目的だったものの、桜と天気という幸運が加わり、思いがけず最高に楽しい2日間になりました。

高山には自転車だけでなく車や電車など、以前と比較してかなり楽に行けるようになったので、訪問回数はかなり増えると思います。とりあえずは次回乗鞍を走るときにも高山でゆっくりする予定です。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

過去に泊まった旅館の記事はこちらからどうぞ。

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コメント

コメント一覧 (1件)

  • こんにちは。
    お久しぶりです。
    桜の高山、ポタリングしてみたいです。(アル中ですが一応ロード乗りでした)
    5/1の高山総揃えが気になるのですが、その10日後の大垣まつりに備えております。
    ところで先頃新ブログを立ち上げて、漸く軌道に乗った感があります。お時間の余った時に足をお運びくださいませ。

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