今回は、ロードバイクで岡山県の北部・真庭市を中心に、周囲の町並みや集落、そして中国地方の最高峰である大山(出雲富士)を訪問してきました。
年明けから各地を訪問していく中で、最近そういえば岡山を走ってないなと薄々思っていました。色んなことを思い出すという意味でも再訪する価値は十二分にあると判断し、天気が良さげな日を狙って走りに行くことに秒で決定。この時期の県北は適度に気温が上がっているので、割と薄着でも問題なく走ることができます。
今回のライドで巡っていくのは、古い町並みが続いているかつての宿場。その中でも兵庫県姫路市と島根県出雲市を結ぶ街道・出雲街道の宿場が街道沿いには点在していて、これらを訪問していこうという形です。
単なる集落とはまた一味異なる、宿場という特異な町並み。もうすぐで春がやってきて人出が多くなるので、その手前の比較的空いている時期なら自分の好きな旅ができるに違いない。
結果から言うと、狙い通りに静かな雰囲気が保たれている町並みを散策することができました。というわけで出発。
真庭市の温泉街・真賀温泉館
色々考えた結果、出発地点は真庭市の久世にとりました。
ここから鳥取県の大山山麓まで国道メインで向かい、そこから折り返して江府町、日野町、新庄村を訪問。最終的にぐるっと一周して久世に帰還するルートです。
走っていく中で巡った宿場をざっと挙げると、根雨宿、板井原宿、新庄宿(がいせん桜)、美甘宿、勝山宿、そして久世宿です。
この中ではスタート地点近くの久世宿や勝山宿は規模が大きく、最初に散策すると後の行程が詰まってしまうので、最後の方にしました。
おはよう岡山。ここは早朝の真庭市久世町の旭川沿いです。
岡山県を流れる一級河川は東から吉井川、旭川、高梁川の三水系があって、ちょうど岡山県の中央付近にある真庭市では旭川が流れています。スタート地点からすでに岡山を感じられる要素が目の前にあるわけで、なんか帰省した感がいきなり強くなってきた。
まだ時間が早いこともあって、久世宿には人の出がほとんどありません。こういう早朝の時間帯から行動を開始すると、まるで自分だけしか出歩いていないような錯覚になるから好き。
旭川沿いに国道313号を上流へと向かい、勝山で進路変更して北部へ。
ここからしばらくは旭川を常に横目に見ながらの北上が続き、真庭市の北部、つまりは岡山県の最も北へと進んでいきます。岡山県は県南こそある程度の平野部があるのに対し、北部は完全に山岳地帯。そうそうこんな地形がずっと続いていたんだった、と感慨にふけりながら少しずつ標高を上げていく。
何しろ看板に登場してくる地名が全部知っているものばかりなので、新鮮味はないけど懐かしい気持ちになる。
そんな風に進んでいると、道の脇に突如として古びた旅館が集まっているところが登場。
ここは真賀温泉館という日帰り温泉施設で、昔は津山藩や勝山藩の殿様も入ったと言われる木造の共同浴場が中央にあります。
岡山の温泉といえばこれから向かうことになる湯原温泉が有名だけど、実は湯原温泉の周辺には、このような良質な温泉がちょこちょこ点在している。湯原温泉も含めてこの付近にはいずれ宿泊してみたいと計画している宿もあって、追々紹介したいです。
真賀温泉館に話を戻すと、全体的にかなり鄙びた雰囲気が漂っている。
日帰り温泉そのものは一件のみですが、その周りには今は営業していない旅館の建物がいくつかありました。中には木造3階建ての宿もあって、これらの宿が全盛期だった時代に戻りたいと思わざるをえない。
真賀温泉館は階段を上っていったさきの高台に位置していて、山間の風景をちょっと違う角度から眺めることもできます。温泉へ至るまでの道中や趣のある建物群など、単なる日帰り温泉に留まらない良さがここにはある。
今回の旅の目的は古い建物が集まっている様子を眺めることで、初っ端からそれを満喫できる風景に出会うことができて嬉しい。
残雪が残る蒜山高原をゆく
国道を北に走り続けていると次第に川の様子が変化してきて、橋の近くで急激に川幅が大きくなる箇所があります。
ここはいわゆる下湯原温泉に分類され、さらに北へ向かったところが湯原温泉の中心地。湯原温泉自体が湯原ダムの下流に構成された温泉地ということで、温泉と川とは密接な関係がある。
湯原温泉の町並みは国道から逸れたところにあるものの、今回は上から眺めるだけに留めました。じっくり散策するのは宿泊のときに持ち越すということで。
温泉に関してはその成分や温度、効能といった要素に注目が行きがちだけど、個人的には温泉街が形成されている地形や、その周囲の環境にとても興味があります。
温泉街って昔から存在しているので古い建物が多く集まっているし、同じく建物や路地が集中している繁華街等と比べると雰囲気が全く異なる。湯原温泉に関しては自然に囲まれている地形がまず最初にあって、県境近くにこれほどの町があるのは見どころだと思いました。
岡山の県北って、国道を走っていると徐々に集落の数が増え始めたかと思えば、それを過ぎるとまた何もない区間がずっと続く…というようなシチュエーションが多いと思います。と思ったらまた家屋が徐々に見えてきて、気がついたら真庭とか新見とかの「町」に到着する。
どこを走っても家屋が常に視界に入ってくる県南とは異なり、静かな山間部を満喫できるのがこの地域の良さの一つかな。
湯原温泉を過ぎると国道313号から国道482号へと分かれる交差点があって、ここを右へ進むとそのまま日本海方面へ続きます。そっちの方にも魅力的な温泉街があるけど、今回はそのまま国道313号を直進して蒜山方面へ。
さっきまでの区間は道の両側に山がそびえていたのに対して、湯原温泉から先は比較的視界が開けた地形が出てきます。同じ県北でも場所によって明確に地形が異なるし、「県南」「県北」で一括りにするほど岡山県は浅くない。
平野部に広がる田園の向こう側には、真庭市を代表するスポットである蒜山の姿。高原地帯に突入したことで空気の味が変わったように感じ、久しぶりに訪問する蒜山高原の風景を楽しんでました。リゾート地としての蒜山高原の姿はこの時期はまだないものの、ツーリング中のバイクは結構多かったです。
蒜山高原を訪問したのならひるぜん焼そばを食べなければならんだろうということで、道の駅で早めの昼食にしました。
ひるぜん焼そばの味噌ダレを用いた独特の風味は一般的な焼きそばとは違い、なんだか白米を追加で注文したくなってくるくらいに食欲を増加させてくれる。食後には蒜山高原ならではのジェラートも注文して、景色だけではなく現地の食も楽しむ体験ができました。
休憩するだけならばその辺のコンビニで十分なものの、やっぱり自分としては五感をフル活用して旅をしていきたいというのが正直なところ。
実際にロードバイクで走ることで感じられるその土地の空気の流れや匂い、そして風景の奥行き。これらにプラスして味覚でも旅先の良さを感じられるのであれば、これ以上のものはない。
快晴の大山
いま自分は蒜山で休憩をしているので、このままの勢いで県境をまたいで鳥取県に突入することにしました。
ここらへんからは明確に残雪が目立つようになり、日陰の部分には雪が多く残っていました。ここに春が訪れるのはもう少し先になるらしい。
国道482号を通って岡山県の蒜山から鳥取県の江府町に入るにあたっては、ヒルクライムとまではいかない程度の軽い上りで済みます。
一般的には県境=山なのでがっつり上る必要がある…となるところが、少なくとも岡山→鳥取の方向ならそれは不要。なぜかというと久世から蒜山まではずっと軽微な上りが続いているので、県境周辺でがっつり上るような地形ではないからです。そもそも蒜山高原の時点で標高が高いし。
というわけで、峠を超えて鳥取県にイン。県が変わったという看板を目にすると、なんか移動してきた感がより強く感じられる。
県境から先、JR伯備線が通っているところまでは一気に標高を下ることになって、ここから常に存在感を感じられるのが中国地方の最高峰である大山。
さっきまで見えていた山といえば蒜山で、これも手前側に広がる田畑の風景と比較すると明らかに標高が高くて見応えがありました。しかし峠の向こうには更にでかい山岳が鎮座しているというわけで、結果的に岡山~鳥取の火山帯を軒並み堪能したことになる。
順当に進んでいくと道はずっと下り坂となって、はるか遠くに見える大山との標高差は走っていくにつれて次第に開いていく。つまり大山の高さを自動的に実感する形になっているのが、なんというか良い。
高地から別の高地ではなく、ある程度の低地から高地を眺める方が、高低差があるぶんインパクトも大きいです。
ルート的には、このまま走って江府町の江尾(えび)に到達するのが順路。しかしもっと大山のスケール感を堪能したくなって、せっかくなのでちょっと寄り道をしました。
到着したのは、貝田の棚田という場所。
その名の通り大山の山麓に広がる斜面を活用した棚田の一つで、棚田の規模もさることながら、その展望の良さがあまりにも美しすぎる。
青空、雪が残る大山、棚田という風に色のコントラストがはっきりと分かれているので、景観としてとてもメリハリがあります。メインとなる大山と棚田のほかには目立つような山や林がなく、両者の対比がしっかりしているのもポイント。まだ田んぼのシーズンには早いものの、冠雪した大山を眺めるのなら今のシーズンを逃す手はない。
あと、次回の訪問ではこの棚田で育った米を満喫できるような行程を組みたいと思っています。島根県奥出雲の棚田しかり、美しい棚田を見ているとどうしても米を食べたくなってしまう。
出雲街道の宿場町
江府町江尾の町並み
棚田を眺めた後は、予定通り下って江府町に到着。
今回の行程はこれで折り返しに入り、ここからは日野町を経由して今度は鳥取→岡山の順番で県境をまたぐことになります。結果的にはヒルクライムを行きと帰りで2回やることになって、たまにはこういうのも良い。
どちらかというと山と川といった地形に着目した今までの行程に対し、江府町からは本来の目的である宿場巡りをしていきます。
行きはダイナミックな山岳、帰りは人々の生活を感じられる宿場。意図したわけではないものの、行程の着目点が明確に変わっている。旅の中であれこれ色んなことを考えていると結構混乱するので、こんな感じでシンプルな思想でいきたい。
国道181号の東側、昔の街道が通っていた道には古い建物が多く残っていました。
過去に国道が整備されていった中では、このようにして国道から一本入ったところに旧街道が残されていることが多いです。移動としてのメインは国道に移っている一方で、視点を少し変えるだけで交通量がない静かな道を走ることができる。
自分としてもどっちかというと旧街道の方が好きなので、その時の用途に応じて適切に走り分けていきたい。
国道に合流し、日野川を遡るようにして上流方向へ。
地名意外にも鳥取県に入ったことがよく分かる景観があって、それは家屋の屋根の色が赤茶色になっているということ。山陰地方では石州瓦という瓦が主に使用されており、その始まりである江戸時代から現代に至るまで品質が伝授されているという形です。
その地方特有の風習というか、名物が目に見える形で感じられて嬉しくなってくる。
天気の方は相変わらず晴れが続いていて、さっきまでは若干冷えていたのに今はもう暑くなっている。日野川、田畑、そして石州瓦の集落には長閑で喧騒とは無縁の様相があって、こういうところで日向ぼっこするのもいいかもしれない。
根雨宿
江尾の町並みを訪れた後、国道からまた脇道に入って根雨宿に到着しました。
町並みとしては、根雨駅を過ぎた先に家屋が集まっています。
そんな中でちょっと目を引かれた看板があって、どうやらこの先の川沿いでオシドリを見ることができるらしい。オシドリって鴨みたいな鳥なんですけど、オスは派手な色彩の羽毛を持っています。(メスは逆に地味)
そのオシドリは秋から春先にかけて日野川に飛来し、3月頃から再び北へ旅立つまでは、根雨にある観察小屋からは比較的簡単にその様子が見られるっぽい。というわけで、日野高等学校のグラウンド横にある観察小屋まで見に行ってきました(300円)。
このときはオシドリたちは対岸にいて、観察小屋に設置されている高倍率の望遠鏡でそれを眺めることができました。
この距離をアップで取ろうと思うと巨大なレンズが必要になるものの、設備が整っているので現地に向かうだけでOK。オシドリは草の影になっているところで寛いでいるようで、こじんまりとした姿がなんとも可愛い。
上の写真はモニターに映し出されているのを撮影しただけですが、肉眼ではちゃんと見えました。自分の目で見ることができただけでも十分嬉しい。
板井原宿~新庄宿
根雨宿を過ぎ、日野川から離れて岡山県方面へ戻っていきます。
大山から根雨宿までは下り坂、もしくは平坦な道ばかりだったのが、国道181号の先にある県境(四十曲トンネル)までは再びの上り。
途中にある板井原宿を通過し、長い長いトンネルを超えて岡山県新庄村に入りました。
出雲街道における最大の難所がこの四十曲峠だったのが、今ではトンネルが通っているので通過するのが楽になっています。
上り坂に入ってすぐくらいのところには「金持」という縁起のいい地名もあって、なんか宝くじを買う前なんかに訪れるとご利益がありそうな感じ。なお岡山県側は国道482号の県境と同じく積雪が残っていたものの、そこまでではありませんでした。
で、今回の行程における上り区間はこれにて終了。あとは宿場を巡りつつ久世に帰還するまで、ずっと下り坂です。これは精神的な余裕にも関連していて、最後の最後で上りがくるよりは最初にくる方が助かる。
そのまま走って新庄宿に到着。
街道における難所の周辺にある宿場は他と比べると旅人が立ち止まりやすく、この新庄宿も四十曲峠をひかえた場所としてかつては賑わったみたいです。
これは自分に置き換えると登山における山小屋みたいな存在だと思っていて、確かに山頂直下の山小屋は非常に大切なもの。天気が悪い日に山越えなんてしたくないし、往来する人にとっては重要な宿場だったに違いない。
新庄宿には本陣や脇本陣を備えた大規模な通りが真ん中にあり、今では民家や商店、いくつかの店が並んでいます。現在の町並みは日露戦争に日本が勝った際、明治39年に植樹された「がいせん桜」が有名で、一直線に連なる通りに沿って桜並木が続く様子は素晴らしいの一言。
桜並木は一般的に川沿いにあることが多くて、つまり周りの家屋とは距離が離れていると思います。でもここでは民家と桜とがほぼ接しており、満開になったときには町並みと並木との一体感がすごい。
街道の脇には新庄川から引かれた水路があり、一見すると静寂に思える通りの中には僅かに聞こえる水音がある。水路の一部には鯉もいたりして、こういう平和なシチュエーションが好き。
新庄村に春がきたことを伝えるがいせん桜は、もちろんこの時期はまだつぼみの状態。
開花すらしていないので桜の気配はないけど、町並みを満喫するのなら良い意味で空いてました。休日にも関わらず、観光客どころか地元の方すら見えない…。
ただ、桜の時期になるとかなりの人出になるので、こんな風にのんびりしてられないです。あえてその手前の季節を選んだ自分としては、想像した通りの静けさがあって何より。
この後は近くにある道の駅で休憩していたところ、ツーリング中のバイクがひっきりなしにやってきてました。
県南から蒜山高原方面に向かうには新庄村を通るのがてっとり速く、これから先はツーリングのシーズンに入るのでなおさら賑わうはずです。
ここまでの行程を経てきて感じたこととして、完全に春になる前の季節も散策するには良いということ。
今の時期は桜の開花時期にみんな着目していて、満開になる日を抑えて各地を訪ねる予定を組んでいると思う。でも桜だけに着目するだけではなくて、冬から春へと移り変わる3月は、気温的にも天候的にもお出かけに向いている。
ベストシーズンとベストシーズンの合間というか、隙間になる数週間の期間。そこを選んで外出してみるのも、たまにはいいんじゃないかと感じました。
美甘宿~勝山宿
最後は国道181号をそのまま南下し、美甘宿から勝山宿に入ります。
勝山宿については行きのときに通過した宿場で、スタート視点にほど近いのでほぼゴールみたいなもの。たどり着くまでの道は平坦基調で走りやすく、というか岡山県全体が走りやすいような気さえしてくる。地元ってこんなにもロードバイクにフレンドリーな道だったのか。
勝山宿(中国勝山)は暖簾の町として有名で、街道の左右にある民家や商店の軒先にはカラフルな暖簾が掛けられています。
特に「勝山町町並み保存地区」には古い建物がかなり多く集まっていて、この暖簾が景観の中にアクセントを生んでいる。古い建物って木造なので、色としては茶色や黒、壁の白色くらいしかないところが、暖簾の色によって全体的に彩りがプラスされています。
全体に散らばるように色んな色があるわけではなく、あくまでポイントとなる箇所をカラフルにすることで美しさを増しているというか、そんな感じ。
ここまで伝統的な家屋が数多く残されているのはかなり珍しいと思うけど、観光的な面では強くないのか人の姿はまばら。でもここは出雲街道の要所として、人々の生活が確かに息づいている。
町並みの保存活動にも力を入れているようで、近代的な新しい設備が目に見えるところにありません。電柱も数が少なくて、町そのものを大切にする取り組みをされていることが理解できました。
時間の方はすでに夕方で、もう少しで山の向こうに太陽が落ちようとしているくらいのシチュエーション。
思い返してみれば今日は朝早くから色々走り回って、昔の旅人と同じく宿場で一日を終えようとしている。今回やりたかったことができている気がして、一人で嬉しくなってました。
久世宿 下玉屋旅館での一夜
その後は勝山宿から久世宿に無事帰還し、ここから日帰りすることは十分に可能でした。
ただ、このまま帰ってしまうのはなんかもったいないような気がする。そう思って数日前に久世宿の下玉屋旅館を予約しておいたので、今回は久世に一泊します。
下玉屋旅館は上町商店街に入る手前に位置しており、もちろんこの表通りもまた出雲街道の一部。この日を締めくくるにあたって、これ以上の宿はないだろう。
下玉屋旅館は実は奥行きがかなりあって、表通りから見える部分が全てではありません。厨房やお風呂、トイレなどの水回りはかなり近代化されているのに対し、客室や縁側は古いままが保たれています。
宿としての背景を書くと、昔は牛を売りにきた人たち(博労)が主に泊まっていた元博労宿です。旅館の入り口(左側)ではない真ん中の玄関からは玄関土間が裏まで続いていて、ここを通って牛を裏手に繋いだとのこと。元博労宿はこの近くに数軒が固まっていて、下玉屋旅館はそのうちの一軒です。
泊まった部屋の広さは8畳あって広く、表通りの交通量があんまりないこともあって静かに過ごせました。
表通りに面した側に広縁のような4畳分の縁側スペースがあり、ここに椅子や机が置かれていて居心地が良いです。窓を開けると夕方の涼しい風が入ってきて、それが「寒い」ではなく「涼しい」のが良い。春先って、日中だけではなく宿泊においても適している季節だ。
下玉屋旅館での一夜はとても快適で、部屋は広いし食事も美味しいしで大満足の一言。宿泊料金は2食付きで6300円と激安でした。
桜の時期になると、ここを拠点にして県北の桜を撮影しに行く常連もいるようで、古くから愛されている宿であるのは確かなこと。ここはまたお世話になるだろう。
おわりに
こんな感じで、地元岡山県と隣の鳥取県を走る出雲街道ライドは終了。
旧街道を巡る中では宿場という存在が大きく、途中の何もない区間を超えて宿場に到着したときの安堵感は、今も昔も変わらないと思う。今回は宿場に加えて蒜山高原と大山の景色を眺めに行き、迫力ある地形を直に感じることができました。
天候にも恵まれて快適に走れたということで、次は季節を変えて訪問したいと思います。
おしまい。
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