【Sony α7 IIIからα7 Vへ】ソニーEマウントのカメラシステムを更新した話

今回は普段使っているソニーのカメラシステムを更新した話です。

もくじ

α7 IIIの古さが気になってきた

私が現在使用しているカメラはソニーのEマウント。ボディはα7 IIIで、レンズはFE 24-105mm F4 G OSSとFE 16-35mm F2.8 GMの2本をシチュエーションによって使い分けています。2020年にソニーEマウントに移行して以来、これらのボディ+レンズ2本の組み合わせはロードバイク旅や鄙びた宿での宿泊時に活躍してくれました。

具体的には、様々な場所を訪問するロードバイク旅では近距離から中距離~遠距離まで幅広くカバーできる24-105mmを使用し、室内かつ明るさがあまり確保できない建築物の撮影では16-35mm F2.8を使用する感じです。マウント移行の際に自分にとってどのレンズを買うのがベストなのかよく吟味したこともあり、2025年現在までレンズを新たに購入することはありませんでした。要は満足できるレンズを最初から買うことができていたというわけです。

しかしそうは言っても、5年という月日はミラーレスカメラの技術が進歩するには十分な時間。ボディのみならずレンズにおいてもどんどん新商品が発売されていき、個人的に気になるレンズも登場してきました。徐々に自分の機材に大して古さを感じ始めたことが買い替えのきっかけになりました。

あとα7 IIIは自分の使用する環境が割とハード(基本的に屋外がメインで、湿度の高い場所でも使用する)で、ボディ各所が次第に錆びてきたり、ロードバイク旅の道中に落下して破損することもありました(計2回)。年に一度、ソニーストア名古屋で清掃・点検サービスを受けていたものの、使用に伴う劣化は避けられません。

そういう出来事や5年というキリのいい区切り、そしてずっと前から話題に上がっていた「α7 Vが発売される」という噂。システム全体の機材を買い替えるにはちょうどいい時期だと思い、このタイミングで一新することにしました。

新カメラシステムの内容

ボディ:Sony α7 V(ILCE-7M5)

まずは根幹となるボディから。今回、自分が機材を一新することに決めた最も大きな理由がこのα7 Vの登場です。

α7 Vはαシリーズのフルサイズミラーレスカメラにおける“ベーシック”に位置づけられるモデル。2021年発売の前モデル「α7 IV」から4年を経て登場した後継機となり、今まで使用していたα7 III(2018年発売)からすると2世代先ということになる。イメージセンサーにα初の部分積層型CMOS「Exmor RS」を搭載していたり、画素数が3,300万画素に向上したり、画像処理エンジンにAIプロセッサーを統合したり、読み出し速度が向上したり…と、はっきり言って全く別次元の更新となっています。

α7 V | デジタル一眼カメラα(アルファ)

別の選択肢としてα7 IVやα7 Cllという案もありましたが、前者はα7 IIIを購入してからわずか1年後に発売したということで検討しないまま現在まで至りました。後者については実物を持ってみたところ、ボディ自体がかなり小型で自分の手には握りにくかったため除外。あとボディは小さくても性能のいいレンズは大きいため、両方を合わせると結構アンバランスになるということが分かりました。α7 Cllのコンパクトさや性能自体はいいのですが…。

そういうわけで、α7 IIIと同じベーシックモデルであるα7 Vを買うことに決定。高画素の「R」や高感度の「S」のように何かに特化した部分がなく、使いやすく全体的なバージョンアップという意味で順当な買い替え先だと思います。

予約開始日にソニーストアで予約したおかげか、発売日である12月19日(金)に無事届きました。購入の際はソニーストアかつ長期保証の5年ワイドをつけています。このあたりはソニー製のカメラ・レンズを買う際の常識みたいな感じ。

届いた箱
箱の中身
ご対面

開封の儀。

箱がシンプルすぎて、最初は本当にこの中にカメラが収まっているのかと不安になるレベルでした。付属品もバッテリーやショルダーストラップ程度で最小限しかありません。

α7 Vの前面
α7 Vの背面

ふつくしい…。

ボディの基本デザインは全モデルのα7 IVと大差なく、ソニーストアや家電量販店でα7 IVを散々触ってきた自分としては違和感なし。α7 IIIとα7 IVとの顕著な差の一つとしてグリップ部の握りやすさがあり、α7 Vにおいてもそれが引き継がれています。

また、α7 IIIと比較するとボディ背面の各種ボタンが非常に押しやすくなっています。特にAFの際に使用するAF-ONや、各種設定を呼び出せるC1・C3といったボタンが大きくなっている点がとても嬉しい。

背面モニターはやや大きく高精細になりました。

またα7 IIIの背面モニターははチルト式でしたが、α7 Vはフラッグシップ機のα1 IIと同じチルト+バリアングルのマルチアングル式に変更。撮影スタイルをより柔軟にできそうです。

α7 III(左)とα7 V(右)

両方を並べてみるとこんな感じです。

サイズ的にはわずかに大きくなったかなと思える程度だけど、中身のスペックが大幅に向上しているという意味で技術の進歩を感じられる。

Sony FE 20-70mm F4 G SEL2070G

実はボディの更新と合わせてレンズも替えました。

ロードバイク旅をはじめとした普段使い用のズームレンズとして、FE 24-105mm F4 G OSSからFE 20-70mm F4 Gへと変更。望遠側が105mmから70mmへ短くなった変わりに、広角側の24mmから20mmへとより広い範囲を撮影できるようになりました。

特にロードバイク旅においてはやや広角よりで撮影したいというケースがたまにあって、あまり使用しない望遠側をなくして「広角側を重視しつつも標準レンズとして完成度が高い」と評判の本レンズを使ってみようと思い立ったのがきっかけ。今まで使用していたFE 24-105mm F4 G OSS(2017年発売)の最大径 × 長さが83.4 × 113.3mm、質量663gと比較すると、本レンズ(2023年発売)は78.7 × 99mm・488gと、ひと回り小さく軽くなっています。

24-105mmと比較すると、FE 20-70mm F4 Gはかなり小型
α7 Vに装着したFE 20-70mm F4 G

もちろん最新の光学設計によって非常に高い解像力を持っており、細部の質感や階調の滑らかさも素晴らしく高画素機にもしっかり対応できます。描写力の確認についてはα7 Vの性能評価と合わせて今後やっていくつもり。

APS-Cクロップ機能を使えば換算105mmまで撮影できるし、また最大撮影倍率0.39倍で被写体に寄れるしで、基本的には本レンズ付けっぱなしでほとんどのシチュエーションに対応できそうだ。

ちなみに機材更新の際に思いっきり軽量化に特化してもよかったのですが、今までα7 III + 24-105mm or 16-35mmで普通にロードバイク旅や登山をやってきた身としては重さはあまり気になりません。

Sony FE 16-35mm F2.8 GM SEL1635GM

項目として記載しましたが、16-35mm F2.8 GMは今回更新なし。

ただし現在は後継機であるFE 16-35mm F2.8 GM IIが発売されており、GMと比較すると小型・軽量で従来比約20%軽くなっているほか、GMの時点で非常に高い解像力がさらに進化しているようです。個人的にちょっと気になっているレンズであるものの、すでにGMを持っているのにわざわざ買い替える必要があるか?と迷っている状況。

プロが使用するソニーのGM(G Master)レンズが自分に必要かどうかについては、私の用途ならはっきり言って必要ないと思います。大判サイズで印刷するプロなら高性能なGMレンズが必須かもしれませんが、撮った写真をPCモニタやスマホで眺めるくらいであればここまでの解像力は自己満足の世界(そもそも画像編集の際に、ブログ掲載用に縮小しているし)。そうは言っても趣味の世界は「自分が納得できるかどうか」なので、今後GMレンズを買い足すことがないとは言い切れないだろう。


そんなこんなで、機材を更新した話でした。今後はこれらのカメラシステムで全国を旅していきたいと思います。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマークやシェアをしていただければ嬉しいです。

過去に泊まった旅館の記事はこちらからどうぞ。

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