ソニー製のレンズを購入するなら、ソニーストアで長期保証付けて購入するのがいいよという体験談をします。
何が起きたのかというと、やらかしました。大事なレンズを落としてしまいました。
私はカメラシステムをソニーに移行する前はNikonのD750を使っていて、そっちでも以前カメラ本体とレンズを落っことして破損させてました。そのときは加入していた携行品損害補償を使って修理費の大部分を保証してもらったのですが、ソニーに移行した後でも同じことが起きてしまったということになります。
なお、携行品損害補償の素晴らしさは別記事でまとめています。
経緯
悲劇が起きたのは、今年の7月に行った青森ライドでのこと。
奥入瀬渓流をロードバイクで気持ちよく流していき、よさげな景色に出会ったので愛機のSony α7lllにいつも付けている便利ズームのSEL24105Gから、広角のSEL1635GMにレンズ交換しようとした矢先。
ガッ...ガシャ…。(レンズが落下する音)
交換の際に手を滑らせてしまい、無情にもアスファルトに上に落下するSEL24105G。後悔は悔やんでも後に立たず。希望小売価格181,500円(税込)のレンズは、一瞬でただの重量物になりました。
交換したSEL1635GMを使い、震える手で撮影した被害者の写真はこちらです。
見たところ外観に多数の傷があるほか、レンズの外周に打痕が見られます。付けっぱなしにしていた防護用のレンズフィルターのフィルター部分は衝撃の際に外れてしまい、フィルターの外周部分にも打痕がありました。というか打痕のせいでフィルターが外れない。
でもカメラ本体に付けたら普通に使えるかもしれないし!と思って試してみたところ、なんとα7lllのマウントに付けることができませんでした。どうやらマウントも歪んでしまっているようです。詰んだ…。
この後はなんとかSEL1635GMの一本のみで撮影を続けて帰路につきました。普通ならここで「修理費どうしよう…というかそもそも修理できるのかな…」とか不安になって夜も眠れないことになりそうですが、実は私はそれほど心配してませんでした。
なぜかというと、このときのためにソニーストアの長期保証<ワイド>に加入していたからです。
ソニーストアの保証について
長期保証<ワイド>
長期保証<ワイド>というのは、ソニーが運営しているソニーストアで対象商品を購入した際にのみ付けることができる保障のことです。
概要:長期保証(VAIO以外の対象商品) | ソニーストアについて | ソニー
(イメージ画像は、ソニーストアより引用)
ソニーストアで購入した商品に付けることができる保障は、通常のものも含めて全部で3種類あります。
- 保証書による保証…購入してから1年間有効のメーカー保証。故障のみ対応。
- 長期保証<ベーシック>…保証書による保証を、3年間または5年間に延長できる。ただし、故障のみ対応。
- 長期保証<ワイド>…故障に加えて破損、水濡れ、火災、水害、落雷などの偶然の事故による破損も無料で修理可能。3年間または5年間がある。
長期保証<ワイド>についての説明は、下記の公式サイトがわかりやすいです。→αあんしんプログラムでもっとおトク! 「レンズ長期保証」のメリットをご紹介 | ソニー
長期保証<ワイド>の一番のメリットは、カメラレンズでもっとも故障の原因になりやすいと思われる「落下」について保証が受けられること。他にも水濡れや火災などのレンズが使用不可になる主だった事故に対しても保証があり、紛失や盗難以外の事象についてはこれだけでカバーすることが可能です。
ソニーストア以外の、例えば家電量販店などで購入した場合でも保証と呼ばれるようなものは付けることが可能ですが、一般的には自然故障のみに対応していることがほとんどです。なので、今回のような落下に対しての保証は受けることができません。
修理の日程
修理そのものに入る前に、全体的な日程を先に書いておきます。
- 7/18:レンズ落下&破損。チャットでソニーに問い合わせ、修理の受付を行う。
- 7/20:レンズ集荷。
- 7/21:レンズがソニーカスタマーサービス(千葉県)に到着。
- 7/24:修理が完了したレンズが家に届く。
なんと、レンズを預けてから修理が完了するまでわずか4日しか経っていません。
修理の対応も後述の通り素晴らしいことに加え、スピード感を持って修理にあたってくれます。修理が長引くようなら代わりのズームレンズを購入する必要があるかも…と頭をよぎったものの、不要な心配に終わりました。
問い合わせ
それでは、ここから順を追って修理が完了するまでのステップを説明したいと思います。
レンズが破損した時点で、まず行わなければならないのはソニーへの問い合わせ。一般的には電話を使うのがベストですが、自分でも不明ですが自分はチャットを使用しました。
修理相談窓口 | 修理のご相談 | サポート・お問い合わせ | ソニー
事情を説明して修理したいんですが…とお話をし、あと集荷の手続きも行いました。
ソニーストアが近くにあれば直接持ち込むことも可能だと思いますが、自分の場合はそもそも近くにソニーストアがない上に、いま連絡をしているのは青森県の山の中。あれこれ考える前に大人しく集荷の手続きをするのがベストです。
集荷が可能な日付としては、当日(今日)を除いて2日以降ということなので、7/20を指定しました。
宅配修理受付サービス| サポート・お問い合わせ | 総合サポート・お問い合わせ | ソニー
集荷の際に必要になるのは、以下の2点です。
- 修理品(レンズ)本体
- 納品書(重要)
特に、納品書は紙の状態で同封する必要があるので注意が必要です。
今回の場合に限ると、加入している長期保証<ワイド>を使って修理を行うため、長期保証<ワイド>に加入していることが明らかになるものが必要になります。長期保証<ワイド>はソニーストアで購入した際に付けることができる保証なので、納品書にも記載されており、つまりは納品書が絶対に必要になるということ。
購入した商品が送られてきたときに納品書は同封されているはずですが、もし紛失してしまったという場合でも問題ありません。
ソニーストアの「My Sony」→「マイページ」→「ご注文一覧」に購入した商品が表示されるので、ここから「領収書を発行する」を押せば、納品書をpdf形式で保存することができます。
あとはこれを印刷して、集荷の際に同封するだけ。
集荷
集荷は至ってスムーズで、自宅で待っていれば集荷の方(日本通運)が受け取りに来てくれます。
修理が完了
集荷から4日経過した土曜日に、修理が完了したレンズが送られてきました。
集荷して千葉に送られた時点で修理の状況だとかの連絡があると思ってたけど、結局ソニー側からはなんの連絡もなし。その回答代わりとして、修理されたレンズが即送られてきた形になります。
帰ってきたレンズは傷一つなく、修理というよりは良品に交換したのではないかと思うくらいに新品同然の見た目をしている。
新品の箱からレンズを出して、真空パックしましたという感じ。どこからどう見ても新品。
それもそのはずで、同封されていた請求明細書を見てみると修理の内容が次のように書かれている。
- マウント部周辺の部品交換
- 全面レンズ部、フィルター取付部の部品交換
- 鏡筒のシャーシを交換
- フード、リアキャップを交換
ってほぼ全とっかえじゃねえか!
これはそれだけ破損がひどかったということになるけど、これだけの大修理を短期間で行ってのける技術力はさすがソニーと言ったところだろうか。
そして危惧していた修理費については…。無料でした!やった!
なにこれ神対応すぎない?これだけ破損した状態でも修理費無料で、しかも修理が完了するまでの日時も短い。ソニーには感謝してもしきれない。
この後は以前から予定していた四国ライドに出かけたわけですが、これだけ早く修理が完了すると思ってなかっただけに嬉しい誤算でした。
結論
カメラシステムをNikonからソニーへと移行する際に、α7lllやEマウントレンズの購入先にソニーストアを選んだ理由は大きく分けて2つ。一つは、以前から多く所持していたソニーストアのクーポンを使って安く購入したかったこと。もう一つは、今回役に立ってくれた長期保証<ワイド>に加入するためです。
転ばぬ先の杖というけど、大事にしているカメラやレンズ、それらがもし仮に故障してしまったら?その後の撮影への影響はどうなるだろうか。
カメラやレンズは購入した時点で終わりではなく、値段が値段なだけに運用していく上でのリスク管理も重要になってくる。特にレンズについては、購入金額よりも修理費用の方が高くなってしまうなんてことが普通に起きてしまう。そんなとき、ソニーストアの長期保証<ワイド>は心強い味方になってくれるし、逆にこの保証があるからこそ、旅先でガンガン使っていくこともできるだろう。
今回の出来事で自分が感じたことは、少なくともソニーのカメラやレンズを買う際にはソニーストア一択で、長期保証<ワイド>を付けるのが必須ということ。
確かに、ソニーストアでの購入は家電量販店などと比べると割高で、不満に思う人もいると思う。でも、旅先で故障してしまった際にはその金額差を補って余りあるほどのメリットを享受することができる。
というわけで、カメラやレンズの故障が怖い…という人は、ソニーストアで購入することをおすすめします。私自身、ソニーのカメラα7lllやEマウントレンズの性能にはとても満足しているし、今回の出来事でますますソニーを好きになりました。
おしまい。
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