上伊那ぼたんの2巻が発売になりました。発売日は昨年の12月なのでもう結構経つものの、ようやく関東に行ける目処が付いたということで行ってきました。
1巻の舞台訪問時にも話したとおり、上伊那ぼたんは「お酒がメインの作品であり、かつキャラクターが飲酒をしている」という点に惹かれた経緯があります。
それ以外にも2巻では個人的に考えさせられる描写があって、お酒を飲んでいるときの様子がまさにそれでした。自分が飲酒しているときに一体どういう言動をしているのか?傍から見たらどう思われているのか?ということについて触れられており、いい意味で自分を見直すきっかけになりそうです。たぶん。
他にもキャラクターの服装へのこだわりなども見られて、当初想像していた内容とは一味違っているのが個人的に好き。というわけで出発です。
川越の町並み
今回の関東訪問の主な目的は、作中にも登場した三峯神社にロードバイクで行ってみること。三峯神社に初めて行ったのはもう7年ほど前になるので、どんな神社だったのか思い出すという意味でもいい機会でした。
ただ2巻では秩父からちょっと離れた川越が登場したため、まずそっちを散策してみることにします。
川越は埼玉県内の一大観光地ということもあり、早朝に訪問。
正直に言うと、こんな都会の一角に古い町並みが連なっているのは予想外でした。
早朝なので当然お店はまだ開いてなくて、しかも平日なので観光客もまだいない様子。観光地としては寂しいタイミングでの訪問となったけどこれはこれで良し。
「時の鐘」をはじめとするこの一番街周辺は一軒一軒の建物が個性的で、重厚な佇まいを感じさせている。
家々の並びが形成されたのは江戸時代のことで、火事に強い建造物として土蔵造りが流行ったといいます。そして江戸とつながりが深かった川越には次第に商家が集まり、それが現代になっても残っているという形。
ちょっと気になった点は、この町並みの真ん前を車道が走っていること。
早朝だったのでそれほど交通量は多くなかったものの、ここが車で埋め尽くされている風景はもったいないと感じてしまう。周辺と合わせて町並みを残すなら、車道でなく歩行者専用道路とかにすればよかったのに。
春の陽気に包まれた秩父へ
川越を後にして秩父へと移動。
今日は3月にも関わらず気温が高く、否が応でも春の到来を感じさせるものでした。
秩父の良いところの一つは、適度な自然が広がっている一方で交通の便が比較的いいことですかね。自分も最初訪れた時は関東にこんな自然が!?って驚いたし、良い意味で関東感がまるで無いので結構リラックスできてます。
交通網が便利というのはかなり大事で、逆に岐阜みたいに車がないと生きていけませんみたいな感じだと正直大変です。自分は自家用車を持ってるけど、持ってない人からしたらまず車を買わないと話にならない。
秩父は鉄道はもちろんのことバスも充実してるし、ちょっと秩父行くかってなっても気軽に行けるのがいい。関東民の人気スポットなだけあります。
秩父の中心部を離れ、今回の目的地である三峯神社へ向けて徐々に距離を進めていく。
そこ以外に目的がないわけではなくて、前回回れなかった西の方の雰囲気を味わうことも忘れていない。1巻訪問時は土曜日+奥瀞方面を走ったこともあって、観光地そのものみたいな空気ばかり吸ってましたが今回は別。
なんせこの道をずっと進んでいくと都市部から離れていずれは甲府に到着するわけで、自然と交通量も減ってくる算段です。
三峯神社ヒルクライム
道は徐々に荒川のほとりを沿うようになり、これが流れていくと最終的には東京湾に注ぐのかと感慨深くなっていたらいつの間にか三峯神社の麓に到着していた。
道中はばっさりカットして三峯神社に無事到着。
斜度的には大したことはないものの、ここ最近の運動不足が影響してかなり疲れました。移動の関係で朝食もとってないし、圧倒的エネルギー不足の状況でヒルクライムなんてやるものじゃない。
そして三峯神社まで獲得800mほど走って思ったのは、自分にとっては春くらいの気温が許容限度だということ。真夏にこのコースを走ったとしたら暑すぎて即脱水症状になるし、やはり個人的に最高気温は23℃くらいまでが望ましい。
これまでと同じように、季節によって走る地域や地形を吟味していきたいところです。
自家用車等で三峯神社を訪問した場合は有料の駐車場に止める形になって、ロードバイクはなんと無料でした。助かる。
三峯神社は秩父三大神社の一つとしても数えられており(もう二つは秩父神社と宝登山神社)、パワースポットとしても知られていることからご利益目的で訪問する人も多い人気の神社です。
最近だと「鬼滅の刃」のキャラの出身地がすぐ近くの雲取山ということで、そういう意味でも注目を集めているようです。
平日にも関わらず、駐車場にはひっきりなしに車が入ってきていて正直驚きました。今日は比較的天気がいいということで、ちょっと秩父まで遠出するかっていう人が多いみたいです。
ところで、三峯神社の標高は約1100mくらいあってそこそこ高いので、麓では汗ばんでいた気温もここではちょうどいいくらいです。例えば夏なんかは結構ひんやりするんじゃないかと思う。
前述の通り、三峯神社は常時人が多い有名どころの神社なので静かな感じではありません。しかし高地に位置していて奥地感が漂う神社なので雰囲気は申し分なし。
空気も澄んでいるような気がするし、ここが関東だと言われてもなかなか信じられないくらいです。ふと立ち止まって深呼吸をしていると、まるで生まれ変わったような爽快感がある。やっぱり神社の良さは立地が大きな部分を締めている気がします。
一通り三峯神社の境内を散策したところで、時刻は昼頃。
せっかくなのでここで昼食をとっていくことにしました。
昼食は、なんというか秩父要素を全身で感じたかったのでみそポテトとわらじカツ丼を食べました。
これがまた非常に美味しくて、ヒルクライムで疲れた身体にじゃがいもと肉が染み込んでいくのがわかる。この二つは通常時でも疑いようのないくらい美味しいんですが、疲れているときに摂取するとなおさらというもの。もう口に入れた瞬間から身体に取り込まれていくのが実感できるレベルでした。
特に初めて食べたみそポテトは揚げたてということもあり、ホクホク感が味わえて最高だったというのが正直な話。せっかくこういう場所に来ているのだから、現地で有名な食べ物は積極的に食べていきたい。
上伊那ぼたんの舞台訪問、三峯神社への参拝、現地の美味しいグルメという風に、やりたかったことが立て続けに達成されたので、後は普通に下山して宿に向かいました。
今は季節の移り変わりの時期に相当するためか、下山を始めたくらいから徐々に雲が多くなってきて最終的には完全に曇りになってしまう始末。晴れ予報とは言えこの時期の天気はなかなか読みづらいのが困りものかなと思います。一番大事なタイミングでは終始晴れてくれたので満足。
こんな感じで、今回の上伊那ぼたん舞台訪問は無事に終了。
これからどんな風に物語が発展していくのか分からないけど、ロードバイクで回れる分には追っていきたいです。関東はどちらかというとロードバイクで走るには向いてないという先入観が先行していたものの、実際に訪れてみれば案外そうでもない。これからも積極的に走るコースを探していく予定です。
2巻の舞台訪問記録はこちら。
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