最近は暇を見てはGooglemapを開いたり、ネットで調べるなどして自転車で走ってみたい場所をいくつかピックアップすることが習慣になっています。そして折を見て走りに行くというスタイル。これのいいところは行程を考えてるだけで楽しくなれるところです。
今回の舞台は山口県。
中国地方でライドというと広島(しまなみ海道など)が有名ですが、そっちはもう何度か走ったことがあるので、もう少し足を伸ばして山口県に着目してみました。
その結果、行ってみたいところを次のように選んでみました。
- 秋吉台
- 元乃隅神社
- 角島大橋
いずれも、山口県×ライドという組み合わせでは必ず出てくるといっても過言ではない名所です。
秋吉台
この日は山口市に前泊し、翌日は早朝にスタートすることにしました。台風の影響で天気の変化が読めず、しかしなんとなく昼過ぎから曇り&雨になることが予想されていたからです。
出発が早いに越したことはないので、4時に宿を出発しました。
朝からすでに暑い件。
ただ、時間が時間なので車通りはほぼ皆無で走るには快適です。あとなんといっても夏の朝というシチュエーションが好き。
早朝~朝に走るのは今後も積極的にやっていきたい。
ルート的には国道435号をひた走ることになって、秋吉台の手前まではアップダウンも少なく体力温存ができました。
最後の坂で汗だくになりながらも、なんとか秋吉台に到着。
ちょうど秋吉台に到着した時点で朝日を迎えることに成功しました。一日の始まりとしてはこれ以上ないスタート。
それにしても朝の秋吉台の静けさといったら。
当然ながら時間的に施設類はまだ開いていないので休憩らしい休憩もあまりできませんが、この景色を見たら体力回復できました。
秋吉台の中心部を後にして、まるで自動車のCMで使われてそうな道(カルストロード)を走っていきます。
先程も書きましたが、早朝なので交通量は皆無。思う存分自分の時間を楽しむことができました。
秋吉台は壮大な景色とは裏腹に結構な勾配があります。
どちらかというと南側から入って北側に抜けると比較的楽かもしれません。
別府弁天池
カルストロードを走ったあとは、ここからほど近い次の目的地へ向かうことになります。
そこまでの景色がまた最高だった。
絵に書いたような田園風景。
美祢市嘉万周辺はこのような長閑な風景が広がっており、先程の秋吉台とは別の意味で癒やされます。
田舎の風景を通り過ぎながらしばらく走って、たどり着いたのはここ。
別府弁天池です。
別府弁天池は別府厳島神社の境内にひっそりと佇む湧水で、環境庁が指定する“日本名水百選”にも選ばれています。
なんといっても一番の特徴は水の碧さ。
底まで透けてみえる透明度に加え、この神秘的な色がたまらない。コバルトブルーの水面が陽の光でキラキラして、吸い込まれてしまいそうになるほど美しいです…!
境内にはこのお水を汲むことができる場所があり、少しばかりの寄付をして水分補給をしました。
池の付近には小川が流れており、少し座って目をつむるだけで心が落ち着く感じがします。神社と水ってなんでこんなに相性がいいんだろう。
人が全くいなかったのもいいね。ここもかなり有名な観光地なので、日中になると大勢の観光客でいっぱいになるらしいです…。たまたま行程に組み込んでみたところ、想像以上に好きになった場所でした。
もし行かれる方がいらっしゃるなら早朝がいいよ。
元乃隅神社
この別府弁天池から次の目的地の元乃隅神社までは、かなりの距離を走ることになりました。
まず県道31号から国道316号に入り、JR美祢線沿いにひたすら北上。その後、みのりロードという道を経て国道191号に合流し、県道66号を進んでいきます。
このあたりは電車の本数が極端に少なそうな気がするので、輪行するよりも自転車で走ったほうが確実に早いです。
国道316号に限った話をすると全体を通してほぼ平坦な上、長門市方面へ向かうと下りがメインになるので非常に楽でした。
まあ、ここから思いっきり登るんだけどね(ニッコリ)
元乃隅神社に行くには県道66号を通るしかないのですが、ルートとしては東と西の二通りあります。西ルートは自動車やバスが頻繁に走っているので、特にダウンヒルをしている最中には注意してください。
逆に東ルートはそれほど交通量は多くありませんでした。
県道66号は勾配がきつく、夏場にヒルクライムをすることになると水分が心配になります。
このあたりにはコンビニもないので要注意でした。
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着いたー!
発汗量がヤバいことになりながらも元乃隅神社に到着!
元乃隅神社は昭和30年に建立された神社で、商売繁盛、大漁、海上安全は元より、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全などなどのご利益があります。
あれこれ語る前にまずはこの絶景。
この空と海の青と鳥居の朱、それに木々の緑のコントラストがたまらない。シンボルともいえる鳥居は全部で123基あるそうです。
向こうに見えるのが龍宮と呼ばれる玄武岩。
冬の季節風で海が荒れる時などに潮が高く上がり、打ち寄せる波が岩礁の孔内に突入するごとに圧縮された洞内の空気が外に出ようとして海水を噴出する「潮吹」という噴潮現象が起きるそうです。
夏場は海が穏やかなので激しくはなさそうかな。
鳥居の周辺から龍宮までは柵もなにもないので、バランスを崩すと崖から転落します…。こわ…。
タコッシュが日本海に還りたがっている。
一番海側の鳥居から陸地側を見たアングル。
後で知ったのですが、実はこの岩場の正面の鳥居から陸側に向かって歩くのが順路のようです。
景色が良すぎて二往復くらいして、さらに世界一入れるのが難しいと言われる賽銭箱にもチャレンジしました。結果は無事成功。願い事としては、自転車を趣味にしているので交通安全をお願いしておきました。
ここは観光地化されており駐車場も広く、自販機のほか売店も整備されています。道中に補給できなくてもここでしっかり休むことが可能です。
角島大橋
今日は天気が怪しいとの予報で、今のところ全然そんな雰囲気じゃないなと思いながら時間を確認していたところ、なんとまだ10時過ぎでした。これだけ充実した時間を過ごしているのに、まだまだ時間には余裕がある。
やはり早め早めに行動するのは大事。
今回は予め回りたいところだけ決めておいてその場の気分で走るルートを決めていたものの、なんだかんだで寄り道ばっかりしていたので時間が心配になってました。それも杞憂に終わって一安心。
こんなに道端の風景が良すぎるのに、寄り道せずに走るなんてもったいない。なんならこのまま昼寝したい気分。
ここからはひたすらに山陰本線沿いに西へ向かいます。海沿いなので楽かと思いきや、強風&アップダウンの連続で行程中一番きつかった。向かい風ばっかりだとペースがガタ落ちするのをなんとかしたい。
そんなこんなで、今回の最終目的地である角島大橋の近くまでやってきました。
「目的地がちょっとずつ近づいてくる感」がいいね。遮るものがあまりないから分かりやすい。
そして角島大橋に到着!
快晴!優勝!
ここに来るまでに曇らないか焦ってましたが、よかった。晴れているうちに着くことができました。
角島大橋はその名の通り、本州の西端、日本海上の山口県角島へと渡る位置にあります。
視界の広さ、そして広がる青色。そんな夏を感じさせてくれる場所です。
ここに来るまでに結構な距離を走って疲労も溜まっていたものの、この景色をみたら疲れなんて気にならなくなりました。
走る→絶景を見る→体力回復する→走る→(ryを繰り返した今日のライド、この理論で行くと無限に走れる気がしてきた。やはり壮大な景色を見るとリアルに体力が湧いてくるので、自分のようなライドスタイルは結構いいのかもしれません。
しばらく海を眺めながらのんびりしてました。
最後は近くの駅まで走って輪行でフィニッシュ。
駅についた瞬間に曇ってきたので、今日の自分は持ってたなという感じです。
おわりに
以前からずっと走ってみたかった山口県は想像以上に自然豊かで、走っててこれ以上ないほどの幸福感を感じました。
補給ポイントは少ないものの交通量もそこまで多くなく、走っているときに自分の世界に浸れるというか、そんなゆるゆるとしたライドでした。
おしまい。
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