【大観峰~いまきん食堂~阿蘇神社】ロードバイクで阿蘇山周辺の山岳地帯を巡ってきた

今回の旅の1日目はゾンビランドサガのスタンプラリーを兼ねて、佐賀県を走ってきました。2日目である今日は熊本県・阿蘇山周辺を走ることにします。

熊本県は以前からずっと走ってみたいと思っていて、そのうちの一箇所が阿蘇。いわゆるヒルクライムコースで、頂上からの眺めはさぞかし絶景だろうなと考えたからです。あと標高が高いので少しは涼しいのではないかというのが願い。

前泊は熊本市内なので通常ならそのまま電車に乗れば阿蘇まで行けるけど、2016年4月に発生した熊本地震の影響により豊肥本線は現在一部不通(肥後大津~阿蘇間)となっています。

もくじ

交通量

まずは肥後大津駅まで輪行し、そこから走ります。

肥後大津駅から阿蘇へ向かう道として、今回は有名なミルクロード(県道339号)を通ることにしました。線路沿いに走る国道57号を行くという選択肢もありましたが、そちらよりはミルクロードのほうが眺めが良さそうだったので。

しかし思わぬ誤算が…。

交通量が多すぎる。

どうやら国道57号が通行止めになっているようで、阿蘇方面に向かう車がすべてこのミルクロードを通過しているようでした。県道339号は道幅が非常に狭く、後ろから走ってくる自動車に何度肝を冷やしたことか…。

上りなのでスピードも出せず、ただ脚を回すほかありません。

二重峠の茶屋跡を過ぎ、県道339号から県道23号への交差点を通過するまでは生きた心地がしませんでした。ただ、ほとんどの車がここで右折して阿蘇市方面へ向かうようで、ミルクロードをそのまま走る車は少ないようです。

よかった…といっても勾配はむしろきつくなるくらいで、まだ朝っぱらだというのに汗の量がとんでもないことになりました。

登っては下り、登っては下りを繰り返しながらたどり着いたのは、一時期有名になったラピュタの道

この向こう側がラピュタの道なんですけど、ご覧の通り通ることができません。ここも他の場所と同じように、熊本地震により現在も崩落などの危険があるため通行止めとなっています。

阿蘇山は火口原とその中央にある高岳、根子岳、中岳、烏帽子岳、杵島岳の阿蘇五岳、それに周囲128㎞におよぶ外輪山を含めた総称で、この阿蘇の雄大な風景をひとり占めできる道のひとつがミルクロードです。

ミルクロードは外輪山北東部の尾根沿いに走っている道で、ご覧の通り阿蘇山の広大な景観を堪能することができます。

ミルクロードは一度尾根まで登ってしまえばそこまできついアップダウンもありません。自転車で走っているのは自分だけという孤独感もあり、とても爽快なライドとなりました。

そのまま快適に走って、気がつけば次の目的地に到着。

それがミルクロードの名所の一つであるこの大観峰です。

すごすぎる。(語彙力)

目の前に広がる広大な風景。阿蘇五岳をはじめ、阿蘇市の自然が一望できます。

阿蘇五岳の麓は田園地帯となっており、碁盤の目のようにきれいな田畑が広がっています。今の時期だとさらに美しく見えます。

熊本市方面からだとそこそこの上りでしたが、これだけの展望が得られるのなら自転車で来る価値は十分にあります。

いまきん食堂

ミルクロードを堪能したところで、田園地帯へ下ってみます。

ミルクロードはそのまま進めば九重山の方へも行けるらしいので、今度はそっち方面にも足を運んでみたいところです。

大観峰を下から覗いてみる。展望台はあの辺りにあるのですが、下からだと全然分からんな…。

下ってきたはいいものの、平地なので走るのは楽かと思いきや強風で全然前に進みませんでした。周りが山に囲まれているので、風が吹き下ろしてくる感じになってるんでしょうか?

時間もお昼時になってきたので、エネルギー補充のために昼食にします。大観峰を後にしてやってきたのはここ。いまきん食堂です。

あとから知ったのですが、いまきん食堂はめちゃくちゃ有名なお店だそうです。

11時開店で10時50分くらいに現地に着いたのに20人くらい並んでいた時点で察したけど、最初のロットで店内に入るには相当早い時間から並ぶ必要があるみたいです。

この日は20分くらい待てば自分の順番が回ってきたので、回転率はいいほうかと思います。早速、看板メニューの「あか牛丼」と、せっかくなのですじポンも注文しました。

そして待つこと数分。


!!!

!!!!!!

まず見た目からインパクトが凄すぎる。

あか牛丼は下からご飯、その上にキャベツと大根の千切りが乗っており、またその上には「あか牛」が温泉卵を中心に周りを取り囲んでおります。あか牛肉の薬味としてわさびと肉味噌。

これが果てしなく旨い。今までの疲れが吹き飛ぶような旨さ。ひとくち食べるたびに幸福さが上昇していくのがわかるレベル。

すじポンも辛味が効いており、このためだけに阿蘇を訪れてもいいくらい満足感が得られました。おすすめ。

田園ライド

食事を終えて店から出ると、待ちわびていたかのような快晴が広がっていました。

この時点で今日の目的は達成されたので、あとは阿蘇市内をポタって終わろうと思います。それで十分だろうと思いました。

この快晴っぷりを見ていると、ここからもう他の場所に行こうという気にはならない。

この景色、最高に夏って感じがする。

今までのどんよりとした天気はなんだったんだというくらい、気持ちの良い晴れ方でした。

田園、向こうに広がる山々、そして青空。最の高すぎる。

なんというか、子供の頃に感じた夏休みの雰囲気そのままの風景だ。

この日まではただ気温が高い日が続いてただけだった感が強く、夏が来たというのをなかなか実感できないままでいました。

しかし、この瞬間からは明らかに夏を感じました。これだから自転車旅行はやめられません。来てよかった。

ただ目的もなくぶらぶら走ってるだけで癒やされます。

ひとしきり阿蘇をポタったあとは輪行で大分方面へ向かってフィニッシュ。

輪行を駆使する場合は、豊肥本線の便数にご注意を。予想以上に少ないです(自分もびっくりした)

そして今回の行程が終了。

おわりに

この日の天気はイマイチかなと思ってた分、想像以上の快晴に恵まれました。自然豊かな阿蘇、次に来るときは南側も含めてがっつり走ってみたいところです。

そういえば、自分が走った後の28日に阿蘇山が噴火したというニュースを見ました。多量の火山灰が降るのは間違いないようで、結構自分も危なかったようです。運が良かったのだろうか。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

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