節目の季節なので、今までお世話になった自転車屋にグラベルロードJARI1.5の点検・整備兼改造をお願いしてきました。その結果、変速性能が大幅に向上するなど、まるで生まれ変わったように使いやすくなったのでその内容を書いておきます。
軽い気持ちで今回整備をお願いしたものの、JARI1.5を購入して1年が経ったにも関わらず、その間一度も点検による消耗部品の交換をやってこなかったため、内容としてはかなり多くなりました。
なお、整備に加えて変速性能を上げるための部品交換も合わせてお願いしました。
内容
チェーン交換
チェーンが完全に伸び切ってしまっているとのことだったので、新品のもの(デュラエース)に交換。
チェーンリング&スプロケット&プーリー交換
当初はチェーンを交換するだけの予定だったのですが、チェーンを交換した状態でペダリングをするとなんか異音がする…ということで再度確認してもらったところ、「伸び切った状態のチェーン」を使い続けたことによってチェーンリングやスプロケットが偏摩耗しているとのこと。
ロードバイクって長期間整備しないとこうなるのか…。
ということで合わせて交換してもらいました。
スプロケットは完成車に着いていたブラックのものから銀色のものになって、汚れも付きにくくなっているように感じました。なお、インナーの42Tのギアだけ色が違います。
42TのスプロケットはMTB用のものしかないため、それを取り付けてもらうことになりました。JARI1.5 2018年モデルはフロントシングルなので、リアの歯数がどうしても多くなってしまいます。
初めて購入した自転車がグラベルロードだったというのも異端だと思うけど、さらにフロントシングルを採用していたとか異端中の異端だと自分でも感じます。日本中探しても自分くらいしかいないのでは?
同じ理由でプーリーも交換になりました。
日泉ケーブルの導入
ここからは整備由来の部品交換でなく、利便性向上を狙った部品交換になります。
ブレーキ&シフター用のケーブルを「ロードバイク用のケーブルならこれ!」と巷で評判の良い日泉ケーブルに交換。今回チェーンなども合わせて交換しているためケーブル単体での効果を判断しづらいけど、ケーブルの引きが明らかに軽くなりました。
例えば今までならシフトに10の力が必要だったのに対し、交換後は4の力で済むような感じ。
ハンドルバーからフレームのケーブル穴への取り回しも非常にスムーズ(=柔らかい)で、ハンドル操作が格段に楽になりました。
日泉ケーブルはいずれ納車するTADA車にも標準装備するように手配しているので、今後はずっとこのケーブルと付き合っていくと思います。
ステムを10mm下げた
JARI1.5はグラベルロードなので、ポジションもどちらかというとアップライト気味となっています。要は座ったときに前傾しすぎない体勢になるので、長い距離を走るのが楽になるそうです。まあグラベルを走るときに前傾がきついと走りにくいということなのかな。
ですが、1年間乗っていくうちにもう少し前傾気味の方が楽かな?ということでスペーサーを1枚外し、2枚外し…としており、今回の整備に合わせてスペーサーをすべて取り外した上でコラムカットしてもらいました。
残り1枚になっていたスペーサーの厚みが10mmで、念のためその分だけあとで調整できるように上に残してカットしています。たった10mmの違いにも関わらず、乗ってみるとポジションが違うのが明らかにわかります。やっぱりこっちのほうが楽。
スルーアクスルをレバータイプに変更
完成車に付いていたスルーアクスルはアーレンキーで締め付けるタイプで、輪行などのときに必ず工具が必要になるため煩わしさを感じていました。今回レバータイプに変更したことにより、輪行作業がちょっと楽になりました。
なおレバータイプでも締め付け力は充分あるので、走行中に緩んで外れることはありません。
また、エンド幅の関係でフロント/リアがそれぞれ別メーカーのものになっています。スルーアクスルも規格が非常に多いので、各社のバイクがガラパゴス化しているような感じのようです。規格を統一してくれたらパーツ選びも楽になるのにな。
結果は?
整備を依頼する前と比較して、特に変速性能が恐ろしいほど向上した(というか前が酷かった)ので、今後のライドが楽になることは間違いありません。
前は調整した状態にも関わらずインナーにギアがなかなか入らなかったり、かと思ったら勝手に変速したりして、"SRAMのワイヤー引きモデルは当たり外れが大きい"という話の通りでした。
しばらく変速をガチャガチャやってみてもかなりスムーズで、ストレスなく走れそうです。
今まで行ってきた改造内容をまとめると、交換した部品は
- ホイール
- タイヤ
- ハンドルバー
- エンドキャップ
- バーテープ
- チェーンリング
- チェーン
- スプロケット
- プーリー
- ケーブル
- スルーアクスル
となって、完成車の初期状態はもはや見る影もありません。完全に別物。
今後はTADA車の導入に伴い、JARI1.5は完全にグラベルバイクとして運用する予定なので、今までよりは出番が減ると思いますが、岐阜や長野周辺の林道を走るときはこれで走ってみたいと思ってます。
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