今週末の天気は?→曇りのち雨
このパターンはもう飽きた。早く梅雨が明けてくれないかな…と涙すること早2周間、前回は天気のいい平日に年休を取得して長野県まで走りに行きましたが、連続して何回でもできる選択肢ではないのでやはり週末が晴れてほしい。
そんな金曜日、ふと全国の天気予報を眺めていると、どうやら広島県あたりは土日ともに比較的天気がいい様子。早速、新幹線と宿を予約し、寝て起きたらすぐに輪行セットと一緒に駅に向かってました。
一度決めたら行動は早いに越したことはありません。
江田島へ
今回のルートをざっくり書くと、初日は江田島+倉橋島を走り、二日目はさらに竹原まで走ってほぼろ焼きを食べて帰るというプラン。
江田島へ渡るフェリー航路はいくつかありますが、今回は一般的な宇品~切串のフェリーを使うことにしました。
広島駅で輪行解除して宇品港まで自走。
宇品港発のフェリーは呉経由で四国の松山にも行くことができるので、香川に在住していた際はその反対のルートを使って広島に行ったりしてました。
今回走ったコースは当時と一部被っているものの、今回は倉橋島をがっつり走っているので走行距離が全く異なります。この辺の話はまた後で。
というわけで、まずはチケットを買いましょう。
このせとうちサイクルーズPASS、大変便利なものでした。
これは何かと言うと、サイクリング観光客が旅客船航路を利用し、エリア内で周遊するための運賃割引カードで、発行日から3日間はフェリー等を割引運賃で乗ることができます(ただし、自転車持ち込み時に限る)。
今回使った航路でいうと、宇品~切串間の自転車運賃(¥190)がまるごとタダになります。何これすごすぎる。
先程書いたとおり、このパスは3日間有効です。対象航路も非常に多いため、広島を走る際はぜひとも利用したいところ。
天気が良すぎる件。
新幹線に乗ってる間の岡山あたりでは「青空が見えない…」状態だったのに、広島に着いた途端にこの快晴。もう持っているとしか言いようがない。
江田島に上陸。
ちなみに乗船時間は30分ほど。結構頻繁に発着しているので予定は比較的立てやすいと思います。
江田島ポタリング
切串港は江田島の北端に位置しているため、ここからは自転車で南方に向かって走ることになります。
島ライドはなんといっても自然の青さを楽しめるのが最高すぎる。
空の青さだけではなくて、海の碧さも一緒に見ながら走れるのが良い。
特に瀬戸内の海は波も穏やかで、走っていても回りの環境音は非常に静かです。聞こえてくるのは蝉の声だけ。
広島一帯は昨年の西日本豪雨の影響を受け、この江田島もその例外ではありません。
具体的に言うと、主に島の西側の海沿いの道は未だ復旧しておらず、通行止め状態となっています。したがって現時点では江田島を一周することはできません。
上の写真は切串から少し西へ行ったところにある通行止めの場所なのですが、前回訪問時とは異なり、今回は歩行者と自転車がギリギリ通れそうな道ができていました。
少しずつですが工事は進んでいるようです。
なんというか、目的地に到着することが一番ではなくて、こういう風に道中を楽しめるようなライドがやはり自分に合ってる気がします。
そういえばまだまだ夏本番には遠いからと、気温に関しては完全に油断してました。
今日は最高気温が28℃。明日は30℃(←!?)
島はたいてい海岸線沿いに道が走っているので、つまり強烈な日差しを遮るものがほとんどありません。たまに日陰に入る道があると生き返る感じ。こまめに水分+塩分補給をした上で、気温が高くならない時間帯にささっと走ってしまうのが一番いいと思います。
国道487号から県道44号に入り、海上自衛隊幹部候補生学校の前を通過してしばらく走って到着したのはここ。
島の駅・豆ヶ島。
ここでは豆腐や様々な大豆食品の販売に加え、江田島の郷土料理である「大豆うどん」などが食べられます。
うどんウマー。
暑い日にはやっぱり冷やしうどんがベスト。もう無限に食べられるくらい美味い。
美味しいうどん食べて体力回復したので、残りの行程も頑張れそう。
島ライドは続く
ここからは自分ひとりの行程となります。途端に心細くなって泣きそう。
江田島とお隣りにある倉橋島を結ぶ早瀬大橋の近くにやってきました。
今日宿泊することになる呉には、ここから早瀬大橋を渡って倉橋島の西側を北上すればすぐに到着しますが…。
今日はまだあまり走っていないので、どうせならと思って倉橋島を左回りに一周することにしました。
見てよこの眺め。
早瀬大橋の上から本州方面をみた景色、ほんと好き。「瀬戸内」を体現したような、視界全てに青さが詰まっている風景です。
早瀬大橋を下ると県道35号に入り、ここからさらに南下すると県道283号をひたすら海沿いに走ることになります。
県道35号には道なりにブルーライン:道路にずっと青い線が引いてあり、それに沿って走っていけば迷わず走れるラインが引いてあったり、道も整備されていたりで走るには快適です。しかし、倉橋島の南側にはそういった配慮はありません。
おまけに補給ポイントは自動販売機くらいしかないので、水分補給をするには少し心配な部分があります。
でもこれは見方を変えれば、自分ひとりで、好きなペースで走れるということ。
しまなみ海道みたいにサイクリストだらけというわけでもなく、交通量も皆無に近いので景色そのものに集中して走ることができます。
実際、ここから呉に到着するまで自分以外のサイクリストに全く会ってません。こういう道って好き。
道としては多少のアップダウンこそあるものの、ほぼ平坦です。比較的走りやすくて助かる。
倉橋島の南、鹿島につながる鹿島大橋までやってきました。
ここでUターンし、県道35号から県道286号に入って倉橋島の東を北上していきます。ここからは道幅が一気に狭くなるほか、アップダウンが急になります。
補給ポイントは相変わらず皆無なので、ささっと走って国道487号に合流したほうがいいです。国道487号沿いにはコンビニもあるので。
(県道286号が想像以上にキツかったやつ)
なんとか「音戸の瀬戸」に到着。対岸に渡れば呉はもうすぐそこですが、今回は橋ではなくある方法で海峡を渡りました。
そうです。渡し船です。
ここには音戸渡船という渡し船が通っており、それに乗って対岸まで行こうというわけです。噂には聞いていましたが実際に利用するのは今回が初めて。
時刻表はありません。桟橋に出ていればすぐに迎えに来てくれます。
時刻表がないというのが何ともエモい。臨機応変に対応してくれる感が伝わってきます。
利用方法は簡単で、受付の方にお金を払って桟橋で待ってるだけ。これだけで向こうから船がやってきてくれます。
何これ楽しい。
海面からの振動、エンジン音、ゆっくり流れていく風景、潮の香り。何よりこの渡し船に「自転車と一緒に乗っている」という現実が凄い。ちょっとしたアトラクションに乗ってるみたいで終始はしゃいでました。
これは是非ともまた乗りたいな。
呉
本州に渡ったあとは軽く流して、アレイからすこじまに到着。
うーん、格好いい。
潜水艦や護衛艦が並んでいる中、JK感あふれる自分の自転車が絶妙に溶け込んでる。
今回からボトルの色をピンクのものに変えてみましたが、結構目立つので気に入ってます。補色とまではいかないものの、隣接するフレームの青さを際立たせてくれてます。
海沿いで眺める夕焼けっていいよね…。
竹原散策
日曜日になりました。
この日は呉から竹原まで40km強走り、竹原でほぼろ焼きを食べるのが目的です。
ほぼろ焼きの「ほり川」さんの開店時間が11時なので、それに間に合うように出発しました。
呉からほぼノンストップで走って竹原に到着。
ああ…懐かしさにあふれている。
半年ぶりに訪れた竹原は、半年前と同じ風景でした。
たまゆらという作品は終わっても楓たちの物語は続いていくし、 この竹原という町はたまゆらの世界にずっとあり続ける。そう思うと泣けてきた。
定番スポットをぶらぶらしていきます。
こんな風に、道の両側に古い屋敷がずらっと並んでいる道が好き。道のはるか向こうまで家々が連なっている密集感が自分は好きなのかもしれません。
ほり川さんがある古い町並みは観光客でいっぱいになってきたので、自然と足取りは人気のない方角へと向いていきます。
夏やなあ…。
蝉が鳴きまくってるし、この写真を見せて「8月に撮りました」って言っても普通に通じそう。
それくらいこの日は夏っぽい雰囲気でした。
おなじみのほぼろ焼き。
現在ではほぼろ焼きはこの"REVOLUTION"(¥1,250) のみ食べることができます。ウマウマ。
このまま尾道まで走ってカフェってから帰ろうかと思ったけど、竹原だけで十分満足してしまったので今回はここまで。
最後は呉線の車窓からの眺めを堪能しながら帰りました。
おわりに
梅雨時にもかかわらずここまでいい天気になるなんて思ってなかった。
やはり旅行は天気も含めてタイミング次第…と書くと運の要素が強い感じがしますが、少なくとも前日に行き先を決めれば広島あたりまで行き、さらに一泊二日で余裕を持ってポタリングを楽しめる。あれこれ悩む前に行動すると案外うまくいくかも。
これからも天気のいい場所にどんどん出かけていきたいです。
おしまい。
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