【雨晴海岸~新湊~富山市街~海王丸】ロードバイクで冬の立山連峰を眺めに行ってきた

今回の旅先は富山です。

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富山へ

実は、富山は来年暖かくなったら走りに行きたいなと計画していた場所の一つでした。

今回の計画当初は自転車を持っていく気はなかったものの、12月ならまだ雪も降っていないし自転車で走るのも案外良さそうなのではと思い、せっかくなので持っていくことに。

車載で岐阜から富山まで走り、「道の駅雨晴」までやってきました。

交通手段を問わず、岐阜は長野にも富山にも行きやすいので個人的に助かってます。特にこういう車載のときは、高速道路をただ走っていれば目的地まで行けるというのは大変心強い。行程の選択肢が広がります。

今回の目的は先程のTwitterの場所を中心にぶらぶらポタるという、いつもののんびりスタイルです。

回る場所をさらっと書いておくと、

  • 雨晴海岸
  • 新湊内川
  • 海王丸パーク
  • 新湊大橋

の4箇所がメイン。

富山県内を自動車でどんどこ移動し、高岡市雨晴に到着したのは10時頃。

道の駅雨晴の真ん前が雨晴海岸なので、走ることなくいきなり目的地のひとつに到着できました。

しかし天気の方はというと、この圧倒的白さである。

どうやら日が出て間もない午前中は、山の周辺は靄や霧が立ち込めているために霞んで見えるとのこと。近くにいたおじさん曰く「12月はまだ湿気が多いのでこんな感じの見え方になる」んだとか。

なので、手っ取り早く景色だけみたいという場合は午後に訪れるといいかもです。

遠方がいくら白んでいるとはいっても、目の前とか頭上はこんな感じで快晴そのもの。

北陸は年中天気がぱっとしないと聞いていたので、これだけ晴れてくれるなんで正直思ってもみませんでした。こういう予想外の出来事が起きることも、突発的な旅行の醍醐味の一つでもあります。

景色一つで気分が上下するタイプの人間なので、もうこの時点で嬉しさが有頂天になってました。

冬は空気が澄んでいるので、空がより美しく見えるというけどまさかこれほどとは。

富山の海はどちらかというと翠っぽい要素はなく、ひたすら青い。空の青さを次第に濃くしていったのが海の色になっているかのような、深い青さが特徴なのかもしれません。

はるか向こうにうっすら見えている立山連峰のラスボス感ぱない。

来年の夏も間違いなく登山で上ることになる立山連峰は、このアングルで眺めるとより迫力がありました。まさに「連峰」の名にそぐわない山々の連なり。そんな険峻な高山が、ここ雨晴からは一望することができます。

海の向こうに立山連峰が見えるというのは、地形的にここ雨畑・氷見周辺だけみたいです。同じ富山県内でも富山市以東では山々に近すぎるし、逆に能登半島から遠すぎる。

ほどよい距離感が生んだ絶景ということか。

のんびりと東へ移動開始。

この周辺は海沿いということもあり、工場や港が密集しています。

時間帯的にすでに漁を終えて帰還している漁船が多く、港で忙しそうに働いている人が多い。工場の車がひっきりなしに走っている光景もそこかしこで確認できます。

観光地ではないルートを走行すると、こういう街本来の姿を見ることができるので個人的には結構好きだったりします。観光地ももちろん素敵なんだけど、遠方から来る人ばかりだったり、そもそも人が多すぎてゆっくり見て回れなかったりするので。

そういう意味では、観光地の周辺を平日に回るのはおすすめできます。

海沿いから道を一本入り、新湊内川へやってきました。

内川とは富山新港から東西約1.85kmを結ぶ運河のことを指し、川と名前がついていますが実際には海です。川べりには民家が立ち並び、川の両岸に漁船が連なって係留されている風景は「日本のベニス」と称されているとか。

内川には個性的な橋が多くかかっており、そこを渡って対岸に行くだけでもいいし、橋の下をくぐるのもよい。この1.85kmという短距離にかかっている橋の数は、なんと12。ひっそりとした雰囲気のなか、橋巡りをするのも面白いです。

なにより左右の家々のすぐ前に川があり、そこにはいくつもの漁船がずらっと並べられていてとにかく迫力がすごい。

家と漁船がとんでもなく近くて、水辺の景観と生活空間が密接に繋がっていることがよくわかります。

内川は東西に走っていることもあり、ふと遠くを見てみると川沿いの家々の向こうに立山連峰がしっかりと視認できました。

ここまで景色として完成していると、もうできすぎなんじゃないかって思うくらい位置関係が素晴らしい。

今日は平日で観光客も全くおらず、自分ひとりでこの景色を堪能してました。

先程橋の話をしたけど、この赤い外観の橋が個人的にかなり好きになりました。

このお洒落な見た目の「東橋」はなんと歩行者専用で、スペインの建築家が設計されたそうです。木造の橋なのにどこか新しい雰囲気を感じ、この内川の風景に絶妙にマッチしている。そんな感じがしました。

なお、両端の東屋はベンチが設けられ、ガラス張りのため行き交う漁船などを眺めることができます。

続いてやってきたのは、今回の目的地の中ではもっとも東に位置する海王丸パーク。

ここは商船学校の練習船として建造された帆船「海王丸」を中心に、様々な施設が統合されたベイエリアです。

あれこれ語る前に、まずはこの風景を見てほしい。

これほどまでに空が美しく見えたのは、もしかしたら初めてかもしれない。そう思えるくらいに空が澄んでいる。

冬の空がこんなにも綺麗だったなんて、今日ここに来なかったら多分気づかなかった。富山に来て本当に良かった…。

帰りのこととか仕事のこととかそんなものはいつのまにか頭の中から消え去って、ただ目の前の景色を堪能することだけに集中してた。こういう贅沢な時間の使い方をたまにはしてもいい。

帰りは立山連峰とは反対方面へ自転車を走らせることになるけど、ついつい振り返ってしまう。

たぶん200mくらい走るごとに振り返ってたし、何ならUターンしてもう一度立山連峰の方へ走ってた。この景色は忘れないだろうな。

海王丸パークのすぐ近くにある新湊大橋は実は自動車専用道路なので、自転車で走ろうと思っても走れませんでした。

正確に言うと途中の柱の間は「あいの風プロムナード」と呼ばれる歩道になっていて、そこの区間だけは歩いて渡ることが可能です。自転車に乗車しての通行は不可。

もっとも、遠くから眺めるだけでも個人的には十分満足。

望遠端(300mm)で取るとぐねぐねしている感じが誇張されて写ってまた面白い。

昼を挟んで結構時間が経過したこともあり、立山連峰方面の靄もかなり取れてきたようです。山頂付近の積雪がはっきり見えてくるようになりました。

あの辺りをこの時期に登山する人も多いみたいなので、今この瞬間にも人が居たりするんだろうな。

立山連峰を撮るにはとにかく望遠がおすすめ。手前に強調したいものを入れるとなおいいかも。

曲がり角の向こうに見える山嶺。そして雪。こういうアングルが本当に好きで、道の向こうに何が待っているんだろうと思わせておいてからの立山連峰。この存在感の大きさは比類するものがない。

こうして眺めると、本当に立山連峰は標高が高いんだなと思います。

最後は雨晴海岸で、海と空に映える立山連峰と女岩を思う存分味わってから帰路につきました。

おわりに

計画的な旅行もいいけど、自分の直感を信じていきあたりばったりで決める旅行も好き。そんな感じで今回もやってみた突発ライドですが、天気に恵まれて最初から最後まで絶景ばかりでした。

富山をじっくり回るのは、実は今回が初めてでした。

今回の行程で富山のポテンシャルの高さを知ってしまったので、自転車・旅行問わずまた何度も訪問したいと思います。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

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