「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」舞台訪問 1巻

寒波の影響でめっきり寒くなりましたが、今週末は天気が良かったので旅へ。

今回の旅先は関東です。

実は以前から気になっていた作品があって、その舞台訪問をしたいと思っていました。それは「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」という漫画で、女子大生である主人公・上伊那ぼたんを中心にお酒を題材とした生活描写が描かれていきます。

つい先日の1/20に第一巻が発売されました。「一口、もらっていいですか?」という文字列、すき。

もくじ

冬の関東へ

「お酒を題材とした」というのは作中の登場人物がお酒を飲むのがメインという意味で、今までにこういう作品には出会ったことがない。さらに女の子の描写が非常に可愛いことや、自身が日本酒好きという理由からすっかりお気に入りの作品になりました。

中には自分が今まで積極的に飲んだことがないお酒(ワイン、焼酎等)も登場しているので、そのうち手を出すかもしれません。

本作品の舞台になっているのが埼玉県秩父市らしいので、ちょっと自転車で走りに行ってきました。

最近は車載による移動が主体だったので輪行も久しぶり。

そもそも関東を訪れる機会があまりないので失念していたけど、関東で輪行をするのは結構大変です。どの路線・どの時間帯に乗ろうが乗客の多さが半端ではないので、今度から早朝以外に輪行するのは避けようと感じました。

西武秩父駅に到着。

気温がめちゃくちゃ低いのは置いておいて、日が照ってるうちに行動したいところなので、輪行解除して早速出発です。

※これ以降は作中のカットっぽいアングルで写真撮ってます。

「あかねさーん!おかえりなさい!」

西武秩父駅を降りた乗客がまず向かってるのは、三峯神社行きのバスのりば。

三峯神社は秩父神社・寳登山神社とともに秩父三社の一社で非常に有名です。西武秩父駅発のバス一本で行くことができるので、ここから乗る人が多いというわけ。また、三峯神社近辺を登山口とした雲取山などの登山道も存在するため、参拝目的以外に登山目的の人も結構いるようです。

今の時期だと道の凍結が怖いので今回は外したけど、今度秩父を訪れるときは自走で行ってみたい。

「お昼は何食べたの?」「私は秩父そば」「わらじかつ丼!」「もしかして駅前のフードコート?温泉と併設してるとこ」

作中の描写通り西武秩父駅の隣には祭の湯という温泉施設があって、その横にはフードコートがあります。祭の湯では通常の入浴のほか、追加料金で夜間の宿泊も可能です。

宿泊は半個室みたいなのとリクライニングチェアに寝る形式の2つあるので、食事から宿泊まで駅周辺で全て済ませることもできます。宿が見つからない!という場合でもここなら予約無しでまったりできるかも。

長瀞へ

秩父市街の散策は後でゆっくりやるとして、まずは遠方の長瀞に行くことにします。#5でぼたん・いぶき・やえかの3人が電車で出かけた場所なのですが、今回は散策が目的なのでのんびり自走で行きました。

秩父周辺は荒川を中心に平野部に町が形成されており、川沿いに進めばアップダウンもほとんどなく快適そのものです。今回は長瀞で引き返したものの、そのまま熊谷まですんなり走れそうなほど、走ってて気持ちがいい道。

いわゆる幹線道路は交通量が多いので、それを避けるように道を選びながら長瀞までポタりました。

「ここが長瀞駅か!」「寮長もはじめてですか?」「うん 西武秩父から結構近いけど機会がなくて」

電車を利用せずに駅構内に行く場合は、駅の受付で入場券(¥170)を買えば入ることができます。長瀞駅といえば開業時のまま残る木造建築駅舎のほかにSLが有名ですが、どうやら今の冬の時期は運休しているようです。

後でHPで確認したら、冬の間どころか2020年は車両検査のためSL運転はないとのこと。

こういう駅舎の雰囲気は個人的にとても好きで、仮に次の電車まで1時間とかだったとしてもあれこれ見て回るだけで苦にはならないような感じ。それにしても木造の建築物は心が休まります。

「いや今日はがまんだ…北杜さんがいるからな」

長瀞といえば荒川ライン下りということで、次は駅の東側にある長瀞岩畳周辺で向かいます。

今回自転車で自走してきて後悔したことといえば、酒が飲めないことくらいですかね。やえかの「お酒があるとがぜん楽しくなってくるわよね!」の言葉の通り駅から岩畳までの小路はとにかく酒の誘惑がすごくて、ここで酒飲めたらどんなに楽しいだろうかとか考えてました。

作中みたいに薄着はできないような気温(2℃)と強風が肌にこたえるものの、これはこれで適度に散策しやすいので良い。

目の前に広がる荒川は本当に静かな川で、ここだけ切り取ると平和なイメージしか感じない。しかし台風のときは氾濫して非常に危険な川に変貌するって近くの旅行のガイドの人が言ってました。

冬でこそ周囲の環境と相まって動きがないように思えるものも、時には激流になると知って驚き。「荒川」と名前がついているのも納得です。

前回の訪問時は確か夏頃でそのときはめっちゃ人が多かった覚えがあって、写真に写ってないだけでこの時期でも観光客は多いです。

なにか理由があるんかな?と思っていたのですが、理由はコレでした。

なんと舟の中にこたつがあるんですねぇ。

足元はこたつでポカポカ温まりながら川下りが楽しめるという形になっています。今度来るときは舟の上から岩畳を見てみたいので、ちょっと乗ってみたいかな。

秩父に戻る前に寳登山神社に参拝し、そこからは来たときと同じようにのんびり荒川沿いを流して秩父市街に戻ってきました。

無事に秩父に戻ってきたところで、まずは秩父神社に参拝。神社があると「とりあえず参拝するか」ってなる気がする。

自分は旅先の全然知らない寺社であっても、ちょっと自転車を止めてお参りしたりしてます。気を抜くとそこで一休みとかしてしまうので、あくまで滞在は短時間だけど。

なんというか、神社とか寺は一休みするポイントみたいな雰囲気があるのが不思議。

「酒屋さん?」「ええ確かこのあたりにあったはず…」「まだ飲むんですか?」

ぶらぶらと秩父を散策して、ここに立ち寄ってみました。

#6でぼたんとかなでが訪れたお店です(たぶん)。店の外からなんとなく眺めてるだけでも、店内に所狭しとお酒が並んでいるのが確認できました。お酒好きの自分としては、もう入る以外の選択肢がない。

では早速店内へ。

お酒が…お酒がいっぱいある!(歓喜)※撮影許可頂いてます。

こんな豊富な種類のお酒が並んでいる空間に入ったことが今までなくて、日本酒なら日本酒専門店(蔵元)ばかり、もしくはネット通販で買うくらいしかなかったのでとても興奮してます。

視界に入ってくる情報がとにかく新鮮すぎる。

考えてみると色々店員さんに好みとか相談しながらお酒を選べるのって、こういうお店でしかできないこと。そういう意味では酒屋さんというのはとても貴重な存在で、できるならいつもこういうところでお酒を買いたい。

作中でもちらっと触れている通り、お酒のラベルってあらためて見ると非常に面白い。デザインはもちろんのこと、名前もよくわからん感じのするものだったり、かっこいいものだったり。

気になったものがあれば衝動買いするのも、意外に楽しかったりするのかもしれません。

店員さんとこの作品のこととか、お酒のこととか色々話して、最終的に買ったのはこの3本です。

日本酒が好きなので日本酒メイン。

3本のうち2本は本作品1巻の表紙でぼたんが、裏表紙でいぶきがぞれぞれ抱えている秩父麦酒秩父錦 純米大吟醸です。

残り1本については自分の好みにあった日本酒を店員さんに選んでもらいました。どうやら季節限定とのことで、今しか買えないとなるともう買うしかない。

秩父を発つ前に、#8でぼたんが食べた「わらじかつ丼」が気になったので駅前のフードコートでいただきました。

ここのわらじかつ、枚数が1~4枚と種類が豊富で、そのときの気分で「肉多めでいっとくか!」というのもできちゃいます。おすすめ。

ここはフードコートなだけあって、作中に登場したわらじかつ丼、秩父そば以外にもメニューがいっぱいあります。すぐ横の温泉とセットで満喫するのも楽しそう。

お食事のご案内 | 祭の湯

そこからは秩父から山伏峠経由でさわらびの湯へ行ったあと、飯能河原を横目に見ながら東飯能駅まで自走してから帰路につきました。

正丸トンネルというのが約2kmとかなり長いので、虚無な気分になるならという理由で峠を越すルートを走ってみました。後から調べた感じだと正丸トンネルは自転車通行不可っぽいです。山伏峠ルートは交通量もなく、非常に快適でした。

おわりに

秩父は町並みも地形的にもゆるポタに最適というのが第一印象で、さらに日本酒が有名ということがわかったので今後もちょくちょく訪問してみたいくらい好きになりました。

「上伊那ぼたん~」の作品のゆるい雰囲気と、秩父の風景が絶妙に合っているのも個人的に気に入ってます。

次に訪れるときは路面の凍結も終わってると思うし、もう少し行動範囲を伸ばして秩父の北とか西の方をポタる予定です。

おしまい。

2巻の舞台訪問記録はこちら▶「上伊那ぼたん、酔へる姿は百合の花」舞台訪問 2巻 - TAMAISM


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