今回の旅先は山梨県。
山梨といえば以前ゆるキャン△の舞台訪問やキャンプ目的で何度か訪問したことがあるものの、逆に言うとゆるキャン△以外の目的で訪れたことがあまりない場所でした。
今回はゆるキャン△からちょっと離れて、単純に富士山とそれに関連する風景を楽しむポタです。
富士山の町


深夜から車を走らせ、山梨県の富士河口湖町に着いたのは午前4時。
富士河口湖町は標高が高いところに位置しており(約800~1,200m)、つまりこの季節の気温は他の場所と比べて低いです。この日は確か朝の気温がマイナス2℃とかだったような。
何が辛いって、気温が低いと走り始めるまでが辛い。逆に言えば一旦走り出してしまえば身体は温まってくるので特に問題ないというのが自分の意見。冬のライドは走り出すまでに如何にモチベーションを保てるかが肝だと思います。
気温が比較的高くなる時間帯まで待っていると散策する時間が減ってしまうし、どんな場合でも行動するなら早いほうがいいです。


冬の河口湖やその周辺の湖は、一言でいうと静寂そのもの。
無音のなかに静かに湖が存在していて、その向こう側に見える建物が霧で霞んで見えるのも趣深いものがある。個人的にはこんな感じで誰もいない道を走って町並みを眺めるポタが一番好き。
このあとは一時期インスタなどで有名になった鳥居に行ってみたのですが、道路の整備工事のため立ち入り禁止になってました。なので伊豆ライドのついでに立ち寄った際の写真を代わりに載せておきます。

これよこれ。
朱い鳥居の遥かに向こうに見える富士山、そして青空。日本という国を体現したかのような風景に心奪われるばかり。
案の定観光地化しそうなスポットなので、工事が終わったらまた大勢の人で溢れかえりそう。なお下山後に神社の社務所でお話を伺ったところ、工事についての情報は以下のような感じでした。
- 現状だと鳥居までは一部林道を通らないと行けないが、下の道路からも行けるように新しく道路を整備している。
- 工事はGW前までには終わる予定である。
- ただし、町や市の工事ではない(神社の関係者のみが作業している?)ので、予定通りにいくかは不明。立ち入り可になる時期も不明とのこと。現在は重機が入ってます。
不明な要素が多いものの、もうしばらくすればまた入れるみたいです。

昼まですらここまで素晴らしい景色なのだから、夕焼けとか星とか撮影したらそれはもう美しいだろうな。
工事が終了するのが待ち遠しい。

河口湖を後にして、次の目的地は東の方角にあるスポットです。
河口湖周辺は「地形的に考えて富士山方面に向かえば上り、逆に遠ざかれば下りやな」と漠然と考えていたものの、円周上に走ったとしても想像以上に標高差があります。例えば、先程行った河口湖から山中湖までは標高差が約150mあります。
平地だと思ったら結構アップダウンがあり、あと舗装路とはいえ陥没が多いので要注意。


山中湖に到着。
山中湖は富士五湖の中で最大の面積を持ち、さらに湖面の標高は富士五湖の中では最も高い位置にあります。個人的には早朝に散策するのなら、まずここに向かうのがいいかなと思います。
富士山を眺められる湖の中では最も東側にあるので、日の出~午前中の時間帯だと順光に照らされる富士山がよく見える。

ちょうどこんな感じ。
この逆でいうと、例えばゆるキャン△で登場した本栖湖は富士山の西側に位置しているので、朝日は富士山越しに見えることになります。

これはゆるキャン△のオフ会で富士山YMCAでキャンプをして、翌日の朝に撮影した朝日の写真です。
ゆるキャン△の富士山YMCA回の完全再現ができてとても嬉しかった記憶がありますが、一般的に山の天気は(晴れ予報の場合は)午前中が雲がなく晴れ模様になり、午後からはガスり気味というか、雲が多いような天気になりがちです。
そういう場合に、逆光でなく順光で富士山を眺められる東側にある山中湖は、個人的にかなり貴重な存在だと感じました。午前中なら空気も澄んでいるし、朝一番で明るい富士山を見られるのはとてもいい。
ここに限らず富士五湖周辺では風がない状況で「逆さ富士」が見られることもあるようで、タイミング次第ではとても印象深い訪問になること間違いなしです。


続いて訪れたのは、山中湖からほど近い忍野村にある忍野八海。
富士山の雪解け水が地下の溶岩の間でろ過され、湧水となって泉をつくっているそうです。


富士山の雪解け水と聞いて透明度がとんでもなく高いのではと思っていたところ、なんとそれ以上。透明度が高すぎて普通に底が見える。
覗き込んで見て見るだけでも濁っているような様子は全く確認できず、限りなく澄んでいる水そのものが楽しめます。そして太陽光に照らされる水面が何より美しいし、長い年月をかけてろ過された水なだけに神秘的な綺麗さを感じずにはいられません。




その透明度の高さの極みと言っても過言ではないのが、「中池」と呼ばれる一番面積の広い丸形の池。この池の水深はなんと8mもあるにも関わらず、底が目視で確認できるくらいの透明度を誇ります。
中池だけに限らず、水深が結構深いのがパッとみてわからないくらい綺麗な水というのが率直な感想です。この水を飲んだらもう無限に走れるんじゃないかってくらい効果がありそう。


その後は三つ峠山麓まで足を伸ばしてお風呂に入ったり、富士山の東側周辺をぶらぶら散策したりしました。
三つ峠といえば「ヤマノススメ」のセカンドシーズンで登場した標高1,785mの山です。比較的手頃に登れる山で、特に危険箇所はないので個人的におすすめ。山頂近傍からは富士山が一望できます。
麓には今回立ち寄った「三つ峠グリーンセンター」があり、食事もできるしお風呂にも入れます。登山後にちょっと一休みができるのでかなり便利です。



最後まで富士山を堪能してから帰路につきました。
やはり登山を趣味にしているだけあって、高い山を見ると興奮するというか登ってみたいという気持ちが今まではまず第一に出てきました。
しかしロードバイクを始めてからは「高い山を眺めながら走る」ということも楽しめるようになったし、何より自分が怖くてできそうにない冬山を遠方から楽しめるので満足度を得られる幅が広がりました。
また夏になったらこのあたりを訪問すると思いますが、冬の間であっても景色を楽しめるというのは今まで自分ができなかったことができるようになっているので嬉しいです。登山とライド、もしくは登山+ライドという形で行程を考えていきたいです。
ライド単体でいうと、例えば富士宮市を出発し身延~本栖湖を経由して河口湖着、そこからゆるゆる南下して箱根で温泉入って終わりというのも面白そう。
車載を活用して今年は東日本を中心に色々回る予定です。
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