白川郷は先月末まで村営駐車場を含む村内観光施設が全面休業されていましたが、今月から十分な対策をした上でなら訪問が可能になりました。というわけで、岐阜県民としてちょっと行ってみることにします。
訪問が可能になったとはいっても、宿泊施設や飲食店、それに観光施設のほとんどは未だに営業を再開していません。観光客もまだ客足が十分に戻っていないのは明白だったものの、日曜日のニュースを見た限りではそこそこ観光客は多い様子でした。
自分は観光地の類を訪問するときは可能な限り平日に行くようにしているので、今回も天気のいい平日を狙っての訪問となります。やはり人が少ないに越したことはない。
白川郷
まずはおなじみの展望台から。
この眺めはもう日本の原風景といっても過言ではないくらい素敵です。眼下に広がる田園風景、そして向こうには山々が広がっている。これ以上無いくらい自分の好きな眺めだ。
この風景を見ると真っ先に思い浮かべるのがひぐらしのなく頃にという作品で、それ目的で白川郷を訪問したのはもう何年前だか思い出せない。
とにかく当時はあの作品が好きで、作中に登場する風景を発見(当時は舞台訪問という言葉がまだ無かった)してははしゃいでた記憶があったりなかったり。
ここから坂を下って集落を散策していきます。
なんで家ばっかり撮ってるんですかって話なんだけど許してほしい。初訪問時から全く変わってなくて感動して泣いてしまったんだ…すまない…。
というかここまで変わってないってすごいな。
風景だけで作中の場面とかセリフとか全部思い出せるし、年月が経っても同じ風景を楽しめるという意味では最の高すぎる。
案の定観光客は皆無。
屋外に出ているのは農作業をしてる集落の方くらいで、本当に人の往来がありません。こんな雰囲気の白川郷を歩けるなんて、それこそ初訪問時くらいのとき以来かも。
でもあのときにしても早朝以外は結構な人がいたし、ここまで人が少ないのは初めてです。
古手神社(白川八幡神社)の静けさもあのときと変わってなくて。
ここは境内が広く、ただでさえ集落の外れにあってしんと静まり返っているのに今日は一段と静か。人がいない神社の雰囲気ってやっぱり落ち着いていて好きです。
絵馬についてはアニメ放送時からもう何年も経つにも関わらずひぐらしのもので埋め尽くされていました。
やっぱりコアなファンは何年経とうがあしげく通うものだと思う。実際自分もそうだし、むしろアニメをきっかけにして舞台となった場所そのものが好きになったというパターンが多いです。
アニメはきっかけに過ぎず、現地に足を運んでみて散策したり美味しいものを食べたりして「ああ、ここっていいところだな」って流れになるのが昨今の特徴。舞台訪問のビジネス色が強くなっているのも実感としてあります。
ひぐらしのアニメといえば、今年発表されたリメイク版も楽しみです。
?公式サイト更新?
公式サイトにてイントロダクション、キャラクター紹介公開となりました!!https://t.co/jOlIWc4GH4#ひぐらし— アニメ「ひぐらしのなく頃に」公式アカウント (@higu_anime) March 31, 2020
最高の夏はじまったなコレ。
梅雨前とはいえそこそこ暑いし、ただ散策してるだけでも汗ばんでくる。そんな中で一休みして、日陰でラムネを飲んだりしてるだけで人生って素晴らしいと感じられる。我ながら単純な性格だけど、これだけ夏を味わえる場所が近所にあるのは本当に助かる。
なんせ自宅から2時間で来ることができるのだから、岐阜県のポテンシャルの高さはすごい。
お昼は唯一営業していたお店で冷やし山菜そばをいただきました。
すべて白河村で採れた山菜を使用しているとのことで、ムシムシした季節にはちょうどいいさっぱり感。個人的にどちらかというと肉よりも魚とか、こういう野菜系の食べ物の方が好きになってきたので店頭でこれを見ただけで入店即注文余裕でした。
白河村のあちこちでは地元と思われる子どもたちが遊んでたりしてて、ゆっくりとした時間が流れている。
こんな平日の過ごし方もいい。
相倉合掌造り集落
続いて訪れたのは、白川郷から北上したところにある相倉合掌造り集落。
白川郷、相倉合掌造り集落、そして後に訪れることになる菅沼合掌造り集落は「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界遺産に登録されています。
合掌造りというと白川郷が有名過ぎるので、こっちにしか行ったことがないという方が多いと思う。なので白川郷は雰囲気はいいけどとにかく人が多くてというイメージを持つのではと思います。
しかし、五箇山の方は比較的規模が小さい(相倉は合掌造り家屋が23戸)ことも含めて逆に観光地っぽさがほとんどなく、そこで生活されている方の様子がそのまま目に映ってくる印象を受けました。
山間にある小さな集落、という言葉が似合う相倉合掌造り集落は、国道156号から少し上ったところにあります。
観光バスが入っていくには少々辛いような道幅もあったりするので訪れる人は比較的少ないようで、こちらの雰囲気が好きという方も多いと聞きました。
集落内は建物がこじんまりとまとまっており、散策するにはちょうどいい感じ。季節を問わず訪れたくなります。
菅沼合掌造り集落
最後に訪れたのは、相倉からほど近い菅沼合掌造り集落。
庄川のわずかな河岸段丘に位置しており、現在9戸の合掌造り家屋が残っています。
合掌造り家屋は全国を探しても白川郷や五箇山周辺にしか残っておらず、そういう意味では合掌造り=観光という結びつきを思い浮かべてしまうのですが、今でも普通に家の人が生活されている家屋がとても多いです。
なので、その土地の日常の風景が好きな自分としてはなおさら好きになりました。
一つの非常に静かな集落という感じでお店も2、3件ほどしかなく、平日に一人で訪れてのんびりするとしたら最適な場所。
集落の至るところには水が流れており、その水の流れを追って歩き回ったりすると幼少期の頃を思い出したりして懐かしくなる。その水もとても澄んでいて清らかで、なんというか癒やされます。
おわりに
いつかはこの周辺に宿をとって一泊し、翌日富山方面に向かうライドを考えていて、今回はちょうどその下見も兼ねたものでした。
ただ、晴天の平日に訪れたことで普段以上にのんびりできたし、これらの合掌造り集落の静寂な雰囲気を十分に満喫できたと思います。次の訪問は夏くらいかな。
おしまい。
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