TAMAISM

旅の記録とか、舞台訪問とか。(旧 OFFTAMA)

「響け!ユーフォニアム」第4回定期演奏会に行ってきた (@京都府京都市)

北宇治高校吹奏楽部は確かにそこにいた。

【訪問日:2019年11月9日】

まさか当選するなんて…

""あの""北宇治高校吹奏楽部定期演奏会に、今年も行くことができました。

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「響け!ユーフォニアム」の世界に引き込まれてからというもの、毎年この定期演奏会を心待ちにしています。第1回での生演奏を聴いてからその魅力に取り憑かれてしまってるわけですね。「響け!ユーフォニアム」という作品はアニメ1期以降、2期や劇場版など様々な方向に展開されており、同じ曲でも聴くタイミングによっては受け取り方が全く異なります。そういうわけで、第1回から第3回まで毎回演奏されている曲もありますが、個人的には毎回新鮮な気持ちで楽しむことができています。

今回の第4回は「誓いのフィナーレ」後の最初の演奏会ということで、今までの作品での出来事や時系列などをすべて加味した上で演奏を堪能できるというわけですよ。演奏されるのは毎度おなじみの「洗足学園音楽大学フレッシュマン・ウインド・オーケストラ」の皆さまです。本作品を盛り上げてきた数々の名曲を演奏されており、今年はどんな演奏を披露してくれるのか、今からwkwkが止まりません。

開催場所は京都市にある「ロームシアター京都」。一昨年の定期演奏会での開催場所でもあり、そして「響け!ユーフォニアム」ファンにとっては関西大会会場という特別な処です。

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当日は今回の開催を祝福するような快晴で、文字とおり晴れやかな気持ちで会場に向かいました。

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まだ会場に着いただけなのに、まだ席に座ってもいないのに緊張が止まらない。まずはパンフレットを買いましょう…。

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パンフレット購入。

このパンフレットには今日演奏される曲目が書かれているわけですが、買った直後にかばんにしまいました。自分は何が演奏されるか予めわかっているとつまらないと感じてしまうので、曲が演奏された瞬間のドキドキを楽しむために見ないようにしてます。

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開場が11時で開演は12時。

席に座ってから時間の流れが遅く感じる。1分ごとに腕時計に目をやってしまう。

これほど開演が待ち遠しいのは初めてかもしれません。

そして、12時。第4回定期演奏会は予想外の形で始まりました。

まず1曲目の「愛を見つけた場所」では幕の前でアニメの描写通りユーフォアニムとトランペットの掛け合いが披露され、(今までもこの方式だったので)そのまま終わるのかな、と思ったところ、なんと直後に幕が上がり一気に吹奏楽の合奏形式に繋がりました。完全に度肝を抜かれたスタートになり、いきなりの重厚な音圧に圧倒されるばかり。初っ端からこの曲を持ってこられたので物語へ一気に引き込まれました。もう興奮度MAXですよ…!

あと真正面にあるでっかいスクリーンにアニメにおけるその曲の演奏シーンが映し出されるんですが、これずるくない?演奏だけでも尊すぎるのに、さらに映像まで加わることによりもうアニメの中の世界に入り込んだのと同じだよねコレ。

次の2曲目「これが私の生きる道」は言わずもがな、映画「誓いのフィナーレ」のOP(4月の新歓演奏)で演奏された曲。新入生の1年生が初登場するシーンで印象的ですが、生演奏で聴くと迫力が段違い。映画だと一番最初に流れた曲だったのでスッと頭の中に入ってきたものの、改めてじっくり聴いてみると本当にいい曲ですね。

そして3曲目「DREAM SOLISTER(劇場版Ver.)」ではいきなりのTRUEさん登場。そして圧倒的な声量。登場が随分早いな!?!

確か今までの演奏会では結構最後の方に登場されてた気がしますが、3曲目でもう登場されてくるあたり、今日の演奏項目がいかに""濃い""のか、もうこの段階で理解できたよね。

TRUEさんが歌っているユーフォニアム関連の曲は吹奏楽+歌声という構成になっているため、つまり生演奏になるとより両者の一体感が増してシンクロ率120%くらいになります。というかTRUEさんはとにかく声量がものすごい。マイク無しでもホール全体に声が届くんじゃないかってくらい響きます。

ここで北宇治カルテットの4人が登場。(黄前久美子役:黒沢ともよさん、加藤葉月役:朝井彩加さん(MC)、川島緑輝役:豊田萌絵さん、高坂麗奈役:安済知佳さん)

ふう…少し落ち着きましょう(興奮しっぱなしで落ち着けないけど)

演目の構成としては、まず北宇治カルテットが黄前部長を筆頭に活動日誌を見返しながら今まで(1年+2年)の思い出話に花を咲かせるトークパートがあり、直後にその内容に結びついた曲が演奏されるという形式。生声ですよ生声

まずサンライズフェスティバル(通称サンフェス)の話題が上がり、その後に続いて4曲目「RYDEEN」、5曲目「Bolero」、6曲目「Samba de loves you」の演奏。それぞれ久美子1年生時のサンフェス北宇治演奏曲、久美子2年生時のサンフェス立華高校演奏曲、同じく久美子2年生時のサンフェス北宇治演奏曲です。どれもめちゃくちゃ格好いいんですが、作中の時間経過では「RYDEEN」から「Samba de loves you」まで1年経っているわけで、部員たちの成長っぷりが感じられるような演奏でした。いや、もちろんプロによる演奏なので、素人的に聴いても安定して抜群に上手いのはわかるわけですが、作中の描写と合わせて鑑賞してみると、演奏そのものに「北宇治高校」を重ねて感じることができるんですよね。その点でより作品そのものへの一体感が増長されて、涙腺を容赦なく刺激してくるというか。

「Samba de loves you」はチューバソロがある曲なので、あの「みっちゃんみっちゃん」の掛け合いのシーンを思い出さずにはいられなかった。

いやー…生演奏と映像がセットになって感情をタコ殴りしてくるので、こっちは耐えるので精一杯です。

続いてはトークでえきびるコンサートの話があり、引き続いて7曲目「宝島」の演奏です。この曲の一番の見所はなんといっても晴香部長のバリトンサックスソロ。今回演奏された方は髪型が晴香部長と同じ(だったよね?)で、とにかくソロの格好良さが抜群に突き抜けてました。

1曲ごとに鳥肌が立ちっぱなしなのに、それに加えてソロ演奏を聴いていると自然と笑みがこぼれてくるというか、音楽ってやっぱり良いものだなと心から感じました。

ここで第1部が終了し、北宇治カルテットによるトークイベントに移行。お題はチューバくんを交えた「楽器あてクイズ」で、これがまた面白かった。

スクリーンに表示される楽器をチューバくんが身振り手振りで表現(エア演奏)し、その楽器名を北宇治カルテットが当てるという趣旨のものです。ちなみに、表示された楽器は以下の通り:

  1. トランペット
  2. クラリネット
  3. ティンパニ
  4. ボンゴ
  5. ユーフォニアム

特に1.と2.のチューバくんのモーションが全く同じだったのはさすがに草。カルテットは全然楽器名じゃないもの(キャベツの千切りとか)を挙げてるし、終始笑いが止まりませんでした。

そして気がつけば第2部開始ですよ。

8曲目「サウンドスケープ」。来ましたね2期OP。そしてTRUEさんの声量。さっきも書きましたがとにかく声の力が強い。自分の席が6列目でTRUEさんとの距離が近かったこともあり、マイク+スピーカーを介さずともそのパワーが伝わってくる感じ。

アニメのOPとかEDの曲ってかなり特別で、一通りアニメを見終わったあとにOPを見たりすると本編の思い出が一気に蘇ってきたりするんですよね。今回がまさにそんな感じ。「DREAM SOLISTER」然り「サウンドスケープ」然り、部の序盤で持ってくるあたり演出がしゅごい。もう「響け!ユーフォニアム」の世界に全身でダイブするしかないし、あの吹奏楽の世界に浸るしかない。そういう「思い出を引き出してくる」という効果は抜群でした。

続いては…これが個人的に最も涙腺にきました。9曲目「Songbirds

「リズと青い鳥」に関しては「誓いのフィナーレ」でも演奏された第1楽章~第4楽章を通しで演奏するのみに留まるのかなと思っていたところ、完全に予想の斜め上に来たという印象。

内容はというと、なんとオーボエとフルートの掛け合い(デュオ)によるSongbirdsの演奏。

ア(心臓が爆発する音)

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「リズと青い鳥」は個人的にめちゃくちゃ心に響いた作品なわけですが、どれくらい響いたかというといつの間にかのぞみぞ仕様のロードバイクを作っていたくらい。

もうね。見えましたよ。二羽の青い鳥が。演奏中に。もう尊すぎて放心状態になって、帰宅してからパンフレットの曲紹介を見て再度放心しました(分かる人にはわかると思う)

演奏する曲の中で、掛け合いをするのは(今までの定期演奏会の曲目から行って)ユーフォニアムとトランペットくらいかな?と思っていたのに対し、予想外過ぎて心拍数が200%に上昇するくらいに衝撃的でした。この日のことは一生忘れないと思う。ほんとに。

完全に心ここにあらず状態になっていたところに、10曲目「マーチ・スカイブルー・ドリーム」が畳み掛けられました。「誓いのフィナーレ」でのコンクール課題曲なわけですが、演奏をフルで聴くのはこれが初めてとなります。音圧の重さもさることながら、流れるような旋律が心に響いてきます…。

感じ方は人それぞれだと思いますが、自分は「響け!ユーフォニアム」で演奏される曲目はすべて前向きというか、明るいような曲が多い気がしてなりません。吹奏楽における様々な音の重なりがそう感じさせるのかはわかりませんが、聴いていてとてもリラックスできますし、何より前向きになれます。それが生演奏ならなおさら。

そして…11曲目「リズと青い鳥」で完全に心がやられました。理由は言わなくてもわかるよね?そうです。尊すぎるからです。

「リズと青い鳥」本編であのやりとりを見た後の最後の演奏シーンだけでも泣いたのに、「誓いのフィナーレ」での演奏シーンの映像を同時に流されたら心をやられないわけがない。のぞみぞが映像に映るたびに鼓動が高まってました。そして第3楽章でのオーボエとフルートとの掛け合い。

最初に「リズと青い鳥」を観た時の感情が鮮明に蘇ってきて、もう色々とヤバい。演奏される1曲1曲がラスボスレベルなのに、その後に裏ボスまで控えているというラインナップ。これで精神を正常に保つのはもう無理。

そして最後は12曲目「Blast!」。最初/中間/最後と、要所要所でTRUEさんの歌声を堪能できる編成。もう素晴らしいとしか言いようがない。映像作品では現時点で最新の「誓いのフィナーレ」の主題歌を最後に持ってくることで時間軸をさらに明確にしてきたという印象。当然ながら声量が天元突破してるし、何より歌詞が良い。辛いときに聴くと元気が出てくる(いつも聴いてますありがとうございます)。

というかフレッシュマン・ウインド・オーケストラとTRUEさんの一体感のよさは一体なんだろう。1期から回数をこなしてきたからそうなった…とかではなく、むしろ最初から決まっていたようにぴったりハマっている。生演奏だとそれが顕著にわかるのがまた良い。

プログラム上では曲目はこれで終了だけれども、もちろんこれで終わるわけがない。

アンコールに答えて、

  • 13曲目:トゥッティ!(1期ED)
  • 14曲目:ヴィヴァーチェ!(2期ED)

が続けざまに演奏された。「Blast!」が終わった時点で大和田さんが一旦退場されたので、ここからはアンコールかなと思っていたところにコレ。どちらもED曲ということでここに持ってきたことが予想されるけど、ここでこの曲を持ってくるかー!と内心叫んでた。

両者ともアップテンポな曲調で、吹奏楽Ver.になってそれがより強く現れている。実はアンコールの時点で「もうすぐで終わってしまう…」という悲しい気持ちが少なからず生じていたものの、それを払拭してくれた。先ほどの「リズと青い鳥」とは別の意味でノリノリになる。

もともとは北宇治カルテットが歌っている曲なのだが、それぞれのキャラのパートが別々の楽器で演奏されており、アレンジの完成度の高さを感じずにはいられない。

そして…15曲目「三日月の舞」。これがまた色んな意味で1期最終話での演奏シーンと完全にシンクロししてて、最初から最後まで心臓が震えてた。背後の映像とのリンクもさることながら、曲全体を通して躍動する低音楽器や、ソロ付近のトランペット→ファゴット→ユーフォニアムと流れていくような旋律がたまらない。2期においてはノーカットのうえ演奏中にセリフ・効果音等が一切入らない形で盛り込まれたこの曲、生で聴くと関西大会突破時の感動が蘇ってきました。

そこからはよく覚えてません。このわずか2時間あまりで感情を使い果たしてしまって、もはや最後の方は人間の形を保っていたかも怪しい。これほどまでに毎回ボコボコにされるのは演奏の力、そして作品の力がとても強いからにほかなりません。

音楽ってやっぱりすごい

最後にお知らせとして、

  • 関東公演の開催決定
  • 「誓いのフィナーレ」BD/DVDの発売日決定

があり、さらに久美子3年生編について「製作に向けて努力中」とのお言葉をいただきました。これでまた生きる希望が湧いたな…。

そして幕が下りて、周囲が明るくなって、ロームシアター京都を後にして。

感情を取り戻したのは家に帰ってパンフレットをじっくり読んだとき。

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会場の雰囲気、オーケストラの一体感、そして余韻。すべてがこの場でしか味わえないものであり、自分がここにいたというだけで心から感謝の気持ちでいっぱいでした。1日経った今でも耳の奥からあの音色が離れません。

本当にありがとうございました。