TAMAISM

旅の記録、宿泊先や行程とか

温湯温泉 後藤温泉客舎 江戸末期から続く古の湯治宿に泊まってきた

温湯温泉

温泉を楽しむ手段の一つとして、湯治というものがあります。

一日や二日といった短期間ではなく、数週間から一ヶ月程度の長い期間に温泉地に逗留し、温泉の効能を期待して病気の療養を行う行為、というのが湯治の本質です。ですが医療の発達や近代化に伴って、近年ではそのような習慣もめっきり少なくなり、同時に湯治向きな宿というのも次第に姿を消していきました。

しかし、日本は狭いようでいて実は広いもの。気候的な意味で温泉が似合う東北地方には、未だ湯治文化やそれを実現させてくれる魅力的な宿が残っています。今回訪れた温湯温泉も、そんな場所の一つでした。

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温湯温泉の入り口

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まさに、鄙びた温泉街の入り口そのままの雰囲気が出迎えてくれる

温湯温泉は、青森県黒石市を流れる浅瀬石川沿いに点在する黒石温泉郷の西に位置しており、開湯はおよそ400年以上前と伝えられています。なんでも、鶴が葦原で片足を付けて傷を癒していたことから発見されたんだとか。

今回の青森旅の一泊目の地をこの温湯温泉に決めたわけですが、温湯温泉の宿がこれまた特殊なものだったので、まずはそれについて説明しますね。


湯治向けの宿、いわゆる湯治宿の特徴を簡単に説明すると、食事は基本的に自炊で宿側からの提供はなし、身の回りの支度などは全て自分で行う、という風に自分は認識しています。つまり、宿側はあくまで客が宿泊する場所の提供はするが、それ以外のことは客がやってね、というのが湯治の基本といえるでしょう。

それに加えて、この温湯温泉では古くから客舎と呼ばれる宿が基本になっており、これは内湯を持たない湯治宿のことを指します。この名前は青森県独自のものだそうで、他の地域では見られない特徴の一つ。客舎は温泉地の中心に位置する外湯(共同浴場)を取り囲むように複数箇所が営業していて、客舎に宿泊する客は「普段は客舎で過ごして、温泉に入りたくなったら共同浴場に入りに行く」ことになるわけですね。温泉客を一箇所に集めるという意味では非常に合理的だし、客舎についても客側が自分であれこれする方式、というのが実に分かりやすい。

ですが、この客舎も時代を経ていくに連れて徐々に営業をやめるところが多くなっていて、今回泊まったのが温湯温泉では最後に残った貴重な客舎となっています。

その名前は、後藤温泉客舎

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後藤温泉客舎(後藤客舎)は、明治維新の頃にはすでに存在していたと言われるほどの歴史を誇る客舎であって、昭和や大正の湯治文化を色濃く残している宿です。

しかも、それでいて温湯温泉最古でもある客舎ということで、そこに泊まれるとなれば必然的に興奮してくるのが自然というもの。

今回はここをご紹介したいと思います。

後藤温泉客舎に泊まる

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まずは通例通り外観からチェック。

温湯温泉の入り口は国道102号から右に逸れたところにあり、温泉街はその先の下り坂をゆったりと下っていった先にあります。温泉街の中心部には共同浴場である鶴の名湯があって、後藤温泉客舎は進行方向左手にある建物がそれです。

建物としては非常に古いものなだけあって、横方向に幅広い長屋のような構造。周囲に位置する他の建物が軒並み2階建てな分、ここだけ文字通り時代が違うような雰囲気がありました。

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玄関入って正面

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右手方向

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左手方向。手前の部屋が今回泊まったところ。

その後は玄関にあるインターホンを押して女将さんにお会いし、一通り宿の説明を受けます。基本的に女将さんはこの建物の奥側にある家屋にいらっしゃるようで、逆に言うとインターホンを鳴らさない限りこちら側には来られない様子でした。

料金については、先程書いたように客舎では自炊が基本(素泊まり)なので、宿泊料は¥3,500と非常に安いです。

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屋外からガラス戸一枚入ったところが玄関土間で、さらに障子戸一枚入ったところが部屋となっている。シンプルさを体現したかのような構造だ。

今日は自分以外に宿泊者がいないということでロードバイクを屋内に置かせていただき、改めて後藤温泉客舎の玄関口を見渡してみる。

客舎の構造としては非常にシンプルで、玄関土間が左右に広がる各部屋の前まで続いており、客はそこで靴を脱いで部屋に上がる仕組みになっています。土間と部屋の間には腰掛けるスペース(縁側のようなもの)もあり、とにかく外⇔中との移動がしやすい、というのが第一印象でした。

各部屋にはそれぞれサンダルが常備されていて、目の前にある鶴の名湯に行くのもお手軽にできるのがいいですね。

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今回泊まったお部屋(10畳)

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部屋にはテレビや冷蔵庫、ファンヒーター、ポットなどがあります

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そして、肝心のお部屋はこんな感じなんですが…。

この部屋の雰囲気の良さがヤバい。

部屋の片隅に畳まれたお布団、年月が経ちすぎて変色したり穴が空いたりしている襖、木材の重厚感、紐で延長された電球の明かりスイッチ、部屋の入口にある障子戸の奥側と手前側(部屋側)の一体感などなど…。

まさに"旅行"でなく"旅"の途中に一夜を過ごすのにあてがわれたといっても過言ではないくらいに、隅から隅まで良さに溢れている。

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とりあえずお茶を飲む

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部屋の目の前のガラス窓。元から歪んでいるのか、結構隙間があります

湯治宿というくらいだから、一部屋の広さはそこまで広くないのかなと思ってましたが、布団を常に敷いていたとしても普通に生活するには十二分なくらいの広さがあります。しかも「部屋からすぐ外が見える」というのが逆によくて、外を行き交う温泉客をここから覗いたりしてました。

部屋の配置としては玄関を入って左右に3部屋ずつあって、それに加えて客舎の前にある通り側と、中庭側(奥側)の2列分あります。つまり、合計で12部屋+αということですね。

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部屋同士はX方向/Y方向問わずに襖で区切られている。右が今回自分が泊まった部屋で、左が隣の部屋。ちなみに襖は年代が入っているためか非常に開けづらかったです

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隣の部屋

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隣の隣(左端)の部屋

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部屋と部屋との区切りが襖だけ、というのが良い

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屋外と屋内を隔てているガラス戸の他に遮るものはなくて、明かりに照らされる土間部分に佇んでいるだけで満足できる。

客舎は今まで自分が泊まってきたような「木造旅館」とは明らかに様相が異なっていて、それが一体何なのか、ここに到着してからずっと考えていました。

温泉と宿泊に特化した構造で、かつ共同湯に入りに行く形式上、屋外に行きやすいことが求められることからこのような特殊な雰囲気になっているのではないか、というのが一応の結論です。前者だけなら他にも似たような場所は多いものの、「内湯がない」というのはあまりありませんからね。しかも平屋で横方向に広いし、しかも(しかもが多いが)部屋から出てすぐにサンダルに履き替えることができるし、そのまま平面を歩いていけば温泉に到着できてしまう。

お手軽…!

そう、まさにこれは温泉を味わう上でお手軽そのものだ。

例えばこれが2階建ての2階部分に泊まっていたとすると、部屋と温泉との間に階段の上り下りが生じてしまう。年齢によってはそれが結構辛かったりするし、それによって温泉に行こうという意欲が減退してしまっては元も子もない。そこへいくと、この後藤温泉客舎は部屋から温泉までの間に、移動を阻害するようなものが何もないんですね。なので、「あ、ちょっと温泉行くか」という思いが生じた瞬間に行くこともできてしまう。

部屋から温泉までの移動所要時間が約10秒(冗談抜きに目の前にあります)ということを踏まえると、本当に湯治のためだけに生まれた宿、というのがこの後藤温泉客舎の正体な気がしてきた。

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玄関正面の通路を辿って、奥側へ

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通路の下の方は色々変形してました

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中庭側の玄関土間と、部屋への出入り口

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玄関土間よりほんの一段高いところにある通路が最高に好き

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さて、部屋で浴衣に着替えたところで、ちょっと館内を散策してみます。

まずは、玄関正面にあった通路をそのまま直進し、中庭側へ進んでみる。自分が今回泊まっている通り側とは反対側にも部屋があって、その部屋への出入りは中庭側の土間を使う形になっています(こうしないと、中庭側の客は通り側の部屋を通らないと外へ行けない)。

こちらも同じように、土間と部屋との間に縁側っぽい部分がありますが、中庭側の方がスペースに余裕があるためなのか、縁側というよりも通路みたいに広々としてました。あとは、通り側の部屋だとなんだかんだで人の目につくし、それが嫌という場合は中庭側の方がいいかもしれません。

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中庭側の左奥にはトイレがあります

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中庭側の右奥には他の客室と、自炊用の食器棚が。

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中庭側の右奥には自炊スペースがあって、大抵の料理はここで可能な様子。大きな冷蔵庫もありました。

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中庭側には部屋の他に生活スペースが配置されていて、左奥にはトイレが、右奥には自炊する場所があります。

自分が泊まった部屋には元々冷蔵庫がありましたが、自炊する場所にも冷蔵庫はあったので、食品の貯蔵については特に心配する必要はなさげ。ただ、周辺には買い出しができるスーパー等がないので、一度黒石市街の方に出る必要があるかもです。

今回は時期がアレだったけど、今度やりたいのが極寒の季節に訪問して、ここで鍋をすること。そんなん絶対美味しいでしょ。

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中庭の向こうにある家屋は、かつては客舎だった建物。今では女将さんの住居になっています。

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中庭から客舎方面を眺める

通り側からだと全く分かりませんが、客舎を奥に進んでいくと中庭があります。しかもそのまた向こうにはもう一つ建物があって、こちらは女将さんの住居になっているみたいでした。先程玄関でインターホンを鳴らした際は、あちらから出てこられたんだと思います。

しかし、この客舎から中庭へ通じるガラス戸がとてつもなく硬い。下手をすると割れてしまいそうなので慎重にやったところ、開けるのに2分くらいかかりました。女将さんだけが知っている開け方のコツとかがあるのかも。

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通り側の部屋の障子戸はめちゃくちゃスムーズに開きますのでご心配なく

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玄関土間には花や植物が置いてあって、背景に彩りを添えている

温湯温泉街を歩く

一通り館内を散策した後、お次は温泉へ行くついでに温泉街を散策することにします。

時間的にはそろそろ食事をどうするか決めなければならないところ、今回は昼食を結構食べ過ぎたこともあって夕食は抜きました。お腹が空けば食べるし、逆に空かなければあまり食べないようにしています。元々運動量が少なければお腹が空きにくい体質だし、最近特に少食になってきたので一度の食事量が減っているのがつらい。

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後藤温泉客舎のすぐ隣りにある盛萬客舎

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温泉街を入って最初に遭遇する土岐客舎

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土岐客舎の外観

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こちらも土岐客舎?

かつて温湯温泉には、後藤温泉客舎以外にも客舎はありましたが、今でも営業を続けているのは後藤温泉客舎だけとなります。

その他の客舎も建物自体は残っていて、中を見るとタオルや服が干されていることから、中で誰かしらが生活されているのは間違いないものの、玄関に特になにもかかっていないので既に営業はしていないのが見て取れました。

中から人が出てきて温泉に向かっているところまでは確認しましたが、どうやら昔営業されていたご主人や女将さんだったのではないかと思います。

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今でも営業を続けている飯塚旅館

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飯塚旅館に限らず、温湯温泉の宿は屋号や宿名を掲示する箇所が大きい

そんな中で自分がいずれ泊まってみたいと考えているのが、後藤温泉客舎から温泉を挟んで通りの反対側に位置する飯塚旅館。

こちらは内湯を持っている温泉宿で、食事の提供もあります。木造建築ならではの重厚感が全体に溢れていて、事前情報無しでもこの外観を見てしまったら泊まりたくなってしまう。

いずれにしろ、温湯温泉にはまた冬に再訪する必要がありますね。

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温泉街にある商店だが、もう営業してしなかった

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ちょっとした貸し出しに便利なのが、温泉の目の前にある土岐商店。温泉街では唯一営業されているお店で、お酒やカップ麺等があり、軽食を取ったり酒を調達するのに便利でした。夜は21時まで営業されてます。

温泉街を歩くにつれて、温湯温泉は本当に鄙びた要素が満載だということに改めて気づく。

営業を辞めた客舎もあれば、商店も一箇所以外は営業してません。温泉に訪れる人といえば近隣の地元の方が99%くらいで、誰もが車で訪れて駐車場に車を止め、ひっきりなしに温泉に入っていきます。今でも湯治文化が残っているとは言っても、今後ずっとこれらが残っていくかというとちょっと厳しい。

でも、その一方で、温湯温泉は疑いようもなく地元に愛され続けている温泉でもあるわけです。

自分はいわゆる"廃"要素にはあまり興味がなく、あくまで自分が触れたいのは現在進行系の全国各地の生活風景であって、すでに無くなったものにはそれほど惹かれるものがない。温湯温泉は全盛期を過ぎたのは確かなことですが、そこには自分がこの目で見ている通り、地元の方が多く入りに来ている。

湯治宿としての客舎は、その傍らでひっそりと営まれているというのが今の姿であって、そんな鄙びた空気の中で過ごす時間がたまらなく愛おしく感じてくる。やっぱり、今回の旅の宿泊地をここに決めて正解だった。

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温泉「鶴の名湯」。入浴料は¥250と激安です

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温湯温泉は、津軽系こけしの発祥の地でもあります

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ちなみに、後藤温泉客舎に泊まると無料入浴券がもらえます。ただ、もったいなかったので今回は使いませんでした。

その後は、完全に寒くなる前に温泉へ。

鶴の名湯はいわゆる銭湯みたいな感じで、ボディーソープやシャンプーはありませんので、必要なら受付で買いましょう。基本的には「お風呂セット」を持参する必要があり、ここを訪れる人はみんな持参してました。

お湯についてですが、「温湯(ぬるゆ)」と呼ばれるくらいなのでぬるめなのかな?と思ってましたが全くの逆で、むしろ結構熱めでした。ただめちゃくちゃ熱いのかというとそうでもなく、この時期の肌寒い青森にはちょうどいい感じ、というのが個人的な感想です。ちなみに源泉温度は52℃で、泉質はナトリウム・塩化物泉。

入ってる人は全員が年配の方で、ほぼ全員が顔見知りっぽい様子でした。しかも会話が津軽弁バリバリなので、傍から聞いていても内容が30%くらいしか理解できず、年代的にも言葉的にもなんか異国の地に来たみたいな錯覚を覚えてしまう。

でも、別の地域の方言を聞くと「ああ、自分は今はるか遠くの県にいるんだな」って気になりません?それがダイレクトに実感できるんで、むしろ嬉しくなってしまった。

温湯温泉の夜

温泉に入った後は、湯冷めしないようにすぐに部屋へと帰還。

客舎と温泉が近いというのは本当に優れていて、ほら、温泉地で外湯めぐりをしているとき、気温が低いと宿に戻るまでに身体が冷えてしまうことがあるじゃないですか。ああいうことがないわけです。

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すでに布団は敷いてあるので、眠くなったらすぐに寝ることができる。

普通の旅館だったら食事の時間も決められているし、食事から戻ったら布団が敷かれているというのが一般的だ。でも、ここではそれらを全て自分のタイミングで決めることができる。お腹が空けば自炊をするし、寝たくなったら布団を敷いて寝ればいい。「湯治」という言葉に隠されてはいるものの、この宿泊形式は限りなく自由をもたらしてくれるのが何よりの素晴らしい点だと思う。

もちろん、他の部屋に宿泊者がいれば過ごす中で気を使う必要はあるけど、今日は自分一人なので気兼ねなくのんびりできる。

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夜は玄関部分に明かりがつきます

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夜になっても、温泉を訪れる人は絶えることがなかった

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部屋への入り口にある障子戸は一部がガラスになっているので、特に夜は外から丸見えです(笑)

夜は再度温泉に入りに行った後、日中の散策の際に見つけた土岐商店で酒を買って、部屋に戻って外を眺めながらちびちび飲んでました。

他のどこでもなく、この部屋で酒を飲みたかった。

ここは自炊宿…ということで、自炊をしたという体で飲酒をする。アテはいらない。自分を包んでいるこの宿の存在こそが、何よりの肴になる。それだけで十分だ。

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カーテンをして就寝

その後は、徐々に眠くなってきたので20時頃に布団に入って、気がついたら寝てました。

目の前は大通りだし温泉もあるしで音が心配でしたが、この時間になると人の出入りも多少落ち着いてきて問題なかったです。部屋のカーテンの遮光性がかなり高かったのも良かった。

翌朝

翌朝は4時くらいに目が覚め、5時から入ることができる温泉の準備をしようとしてました。

が、今朝の気温がとんでもなく低い。

もう4月下旬ということで完全に油断していたところ、さすがは東北。朝方の最低気温はなんと2℃で、布団から出た瞬間に寒くて震えてくる始末でした。

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速攻でファンヒーターを点け、冬場の猫みたいにファンヒーターの前から動けなくなってしまう。

ライドが始まってしまえば身体が温まるので大丈夫なんですが、その前の段階だともうどうしようもありません。ファンヒーターの存在が途端に頼もしく思えてきて、布団とファンヒーターの前を言ったり来たりしてました。

で、5時になったので温泉へ行けば、その寒さはもう解決したも同然。

やはり冬場は、身体を強制的に温まらせてくれる存在が人間には必要だ。状況が状況なので、朝風呂の気持ちよさが何倍にも増幅されました。

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机の上にお金を置いて出発

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出発と同時に日の出が出迎えてくれる。今日も良い日になりそうだ。

今日は出発時間が早いのでそろそろ宿を後にしようかと思ったけど、女将さんはまだ起きてらっしゃらない様子(インターホンを鳴らしても反応なし)。なので、机の上に少し余分にお金を置いておいて、昼前頃に電話してお金を置いておいたことを報告しました。

というわけで、後藤温泉客舎での一夜はこれにて終了。

後藤温泉客舎で過ごす時間は他では味わえないほど素敵なものだったし、特に少人数や、自分のような一人旅スタイルの場合には向いているんじゃないかなと思います。

古い建物が好き、静かな場所で温泉と宿泊を楽しみたい…理由はなんでもいいです。何よりも、後藤温泉客舎に泊まって、この"客舎"という文化を味わってほしいと感じました。

おしまい。