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旅の記録、宿泊先や行程とか

【真鍋中学校~北木島の丁場】ロードバイクで夏の笠岡諸島を巡ってきた Part 2/2

真鍋中学校へ

早速だけど、ここ本浦地区で一番訪れたかった場所に歩きで向かっていく。

最初この場所の写真を見たときはこんなところが本当に日本に実在しているのかって半信半疑だったんですけど、実際に訪れてみて驚きました。

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真鍋中学校

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圧倒的な木造校舎…。涙が出てくる

それがこの真鍋中学校

昭和24年に建設された木造校舎で、なんと現役で使われているのが最大の特徴です。自分がこの学校の存在を知ったのがSIREN2というホラーゲームで、作中では「夜見島小中学校」という名前でした。結構ホラー感が強いゲームなのでステージをじっくり見る余裕がなかったのですが、その独特の雰囲気は印象に残っています。

現実世界の真鍋中学校はそんな恐ろしい要素は微塵もなくて、爽やかな風が吹き抜けていくような場所に建っていました。

というか、木造校舎自体が貴重オブ貴重じゃないかと思う。なお平日は普通に授業をしているので見学には許可が必要で、今日は土曜日なので許可なしで散策することが可能です。

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校門

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校門前の二宮金次郎像(あるある)

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校舎側から校門方面を見る

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奥に見えるのは小学校です

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外から撮影(中には入れませんでした)

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焼却炉

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校舎玄関

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校舎玄関横にある島の地図

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本当に惚れ惚れする古さだ。

確かに木造校舎自体は昔見た白黒映画とかで登場していたし、今も資料館として生まれ変わった場所もいくつか知っているので、どういうものかは分かっていた。でもそれらはあくまで過去のものであって、こうして令和の時代に使われているなんて思っても見なかった。しかもこうして目の前にその校舎があるなんて。

こういう校舎で中学校時代を過ごしてみたかったと心から思う。自分が中学生だったら島の暮らしは不便かもとか思うかもしれんけど、大人になってからだと悪くないのではと思えてくる。

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校舎の裏手

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技術室へ続く階段

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展望台からの眺め。校舎越しに海が見える。

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これほどまでに、どこか懐かしい要素が随所に見られるのは一体なぜなのだろう。

自分がここに通っていたわけでもないし、懐かしいという気持ちが湧くはずがない。でも、日本人だったらこの風景を見ると懐かしさを感じるんじゃないかなと思います。暑い夏の日、島、海、木造校舎…。そんな誰もが持っている幼少期の記憶が、この光景を体現している。

あとは、校舎とか階段のサイズ感が中学生に合ったものになっていること。

大人である自分が少し小さいと思えるようなものがあって、そのせいで実際の敷地面積よりもなにか狭く感じる。そういえば、中学生のときに見ていた視点と、大人になってからの視点はまた異なっているもの。どれもが小さく、狭く感じるのは気のせいではないと思います。

この中学校に通う生徒も、大きくなったら自分と同じような感想を抱くのだろうか。

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外から撮影(中には(ry)

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ふと、ここで顔を洗った

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校舎を一周してグラウンドに帰還

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給食の献立が貼られていました

敷地内には校舎以外にも、給食を作るところだったり、家庭科室?だったり、宿直室のようなところもあった。

現在の真鍋中学校の在籍人数がどれほどかは、校門に貼られている学校だよりで確認できたけど、この瀬戸内海の小さな島にも地域の子ども達の生活が根付いている。それは観光雑誌を眺めて知るような知識的な面よりも、こうして実際に目の当たりにした風景や空気感というか、そっちの方を味わうのが自分は好き。

思うに、写真だけだったら現地の情報はあまり体感できないと思う。写真は写真に過ぎないし、それで得られるような平面的な要素しか含んでいない。でも、自分が現地に行って、現地で撮影した写真だと受ける印象が全然違ってくる。こうして自分が撮った写真を眺めていると、その時の暑さだとか日陰のありがたみとか、虫の鳴き声だとかが瞬時に思い出せるのが良い。

思い出せるというのは、自分も同じ体験をしたということ。これを得たいがために自分は旅をしているし、それはこれからも変わらないと思う。

誰も居ない浜辺

真鍋中学校を後にした時点で、まだフェリーの時間までは余裕がある。

この本浦集落を一通り散策してから、まだ行っていない島の西部に向かうことにした。

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真鍋の家屋は人が中にいらっしゃるか分からないと書いたけど、それでも明らかに廃屋と見られる家は一つや二つではなかった。

島の年齢層としては圧倒的に高齢者が占めているだろうし、このまま時代が経過していけばこのような無人の家ばかりになってしまうのかもしれない。島に移り住む人が増えていけばそれは避けられるだろうけど、この時代だとちょっと難しいのではないかと思う。

そう考えると、場所が山間部から島に変わっただけで、限界集落、もしくは限界集落になりつつある場所というのは全国各地に溢れているのだろう。

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集落から外れて島の西側に移動してみると、ちょっとした高台に神社があって、そこから集落を海越しに見渡すことができた。

集落の中を歩いているのとは異なり、あえて遠くから眺めてみると集落の規模がよく把握できる。集落は広いようで、こうして見るとやはり狭い。歩いて回るのがちょうどいいくらいの広さなので、船の時間を気にせずにあちこちに行ってみるのがおすすめ。

ただ、島には飲んだり食べたりするところが皆無なのでそこだけ注意。普段だったら飲食店も営業しているようですが、少なくとも20日まではすべて休業されています。

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最後は北木島への旅客船乗り場周辺で猫と戯れつつ、ゆっくりとした昼下がりの時間を満喫していく。猫としてもむやみに歩き回るのはやはり疲れるようで、適当な日陰を見つけて座ってたり、寝転んだりしている子が多かったです。

でも猫と遊ぶというよりは、単に猫が何か行動している様を見るのが好きだったりする。猫が視界の端から端までのそのそと歩いているのを眺めているだけでも満足できるし、たまに座り込んだりしてこっちを見ているのを感じるのもまた良い。

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北木島へと移動していく

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そんな風に贅沢な時間の使い方をしていると、北木島行きの旅客船がやってきたので乗り込んだ。

真鍋島での滞在時間はわずかだったけど、それでも多少なりに島特有の空気を味わうことができたと思ってます。それも「島が遠くに見えている」とかの話ではなくて、実際に現地を歩いて自分の目で集落を見渡すという形で。

真鍋島を訪れる人の目的は釣りや猫だったりしますけど、単に日常から開放されて、ストレスとかとは無縁の時間を過ごしたい、という場合にもおすすめできると思う。何もないのが却ってよくて、無駄なことを考えなくていいのが少なくとも自分には合っている。

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またしてもデッキでぼーっとしていたら北木島に到着。

今日はここに泊まるということで、これからの予定も特にない。けど、明日の旅客船の時間を考慮して、今日のうちに島の南半分をロードバイクで回っておくことにした。

これが徒歩での訪問だったら結構絶望だけど、移動手段を持参しているとこういうときに強い。

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それにしても、本当に日が長くなった。

ちょっと前だったら17時を過ぎるとすでに暗くなりかかっていたし、散策を切り上げる時間も早くせざるを得なかった。でも今では日没間際でもこんなに明るくて、旅館に投宿するまでにかなり時間の余裕がある。

ただ、日が長くなるということは気温も高くなるということなので一長一短かもしれない。完全に夏になれば日中はとにかく暑すぎて出歩く気にならないので、自分が行動できるとすれば午前中か日没の時間帯だけかなと思います。もっとも、季節に応じた行程を考えればいいだけの話なので、順次対応していきたいところ。

北木島の南部は小さな集落がある以外、すさまじく静かでした。

港からその集落までの道のりには何もなく、走っていて次第に不安になってくる。そのまま折り返して、宿である天野屋旅館に直行しました。

天野屋旅館での宿泊記録は、別記事でまとめています。

早朝の北木島を巡る

むくり。

天野屋旅館への投宿から一夜あけ、この日に自分が起きたのは朝食にはまだ早すぎる時間帯。普通だったら二度寝を決めるところですが、今日は早起きをして北木島の北部を散策することにします。

というのもこの日は広島市まで移動する必要があり、その時間から北木島発の旅客船の時間を逆算すると実質的に特定の便にしか乗れないということになってしまいました。

朝食の後に散策をするとその便に乗れないので、だったら朝食前に行けばいいやというのがその答えです。

自分以外の要因によって行程が崩れるのは仕方ないけど、自分次第でどうにかなるのであればやるしかない。幸いにして昨夜はぐっすり寝れたので、早朝の散策もそんなに苦ではなかったです。

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天野屋旅館は東向きに建っているので、旅館を出た時点でもう朝日が見える。

一日の始まりがよければ全て良しじゃないですけど、一発目にこんな美しい朝日を見ることができたのならもう幸せでしかない。天野屋旅館の立地は本当に素晴らしい。

天野屋旅館から島北部までは、海岸沿いに普通に走って往復13kmほど。道も一本しかないので迷うこともなく、ただ普通に走っていれば端に到達できる。

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次第に上へと上っていく朝日を横目に見ながら、ロードバイクを走らせていく。

早朝というだけで静かなことは容易に想像ができていたものの、他の地域とは明らかに違う点がある。それは交通量が皆無で人工的な音が全く聞こえてこないことと、それによって自然が発する音がより強調されて聞こえてくるということ。

前の記事で書いたように、このような離島における車の利用頻度は極めて低いです。移動手段と言えば原付くらいで、自分がよく旅するような場所で走っているような「車」がここにはそれほどない。それに加えて早朝でみんな寝ているし、その静寂によって打ち寄せる波の音が増幅されて聞こえてくる…。

そんな感じで、なんかフローチャートみたいに島の良いところが次のステップに流れていって、自分の目の前の風景に繋がっている。島の人にとっては朝の時間帯と言えばこれが普通なんだけど、自分にとっては新鮮そのものだ。

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とはいえ、早い時間帯に集落内をうろちょろするのが気が引けたのでそれほど深入りはしませんでした。

北木島も真鍋島と同様に、集落内の道は人間や原付しか入れないような細い道ばかりです。なので自転車での散策が公式にもおすすめされていて、北木島についてはレンタルサイクルの貸し出しも行っている様子のようでした。今の状況下だと営業しているのか怪しいですが、とにかく自転車は個人的にもおすすめ。

ところで、北木島といえば石の島として有名です。

島全体が「北木石」と呼ばれる花崗岩の産出地になっており、古くから日本の歴史的建築物や建造物に北木島の石が使われていたのです。中でも、大阪城再築の際にここの石が用いられていたのは有名な話。島のあちこちには丁場(採石場)の跡が残っており、つまり「石」に関連した素敵なスポットに出会えるのがここ北木島の魅力の一つ。

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海と石垣の調和が見事な「北木島のベニス」

今となっては良質の岩も採石できなくなり、また海外から安価な石材も輸入されてきて、丁場はいずれも閉山となってしまったようです。

ですが、その当時の残り香が島の各所に残っていました。

この海に面した小さな湾には島から切り出された石が積まれていて、さながら城の堀の様相を呈しています。漁船を停泊する場所といえば、岸壁の補強のためにコンクリ式になっているところがほとんどだと思うけど、この石の頑強さはどうだろう。全く波に負けそうにないほど力強く見える。

ここから船出していった石が日本の各地を支えてきたと思うと、今現在との落差にほのかな哀愁を感じる。でも、それも時代の流れの一つなのかもしれない。

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ラスボス戦が始まりそうな地形の「馬越」

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湖面に水音はない

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続いて訪れた「馬越」は、かつての丁場の跡地に雨水がたまり、非日常かつ神秘的な地形を形成しています。

自然に崩れたのではない垂直な山肌に茂る木々、それと対比するような石の荒涼とした感じ、そして眼下に広がる湖。他のどこでもない、北木島だけの風景だ。

これほどまでの規模の山をどうやって削ったのだろうかとか、雨水だけでできた湖とはいってもかなりの深さがあるように見える…とか。そういう疑問もよそに、この一体に漂う神々しさに若干の寒気を覚えた。なんせ手前側は陸と湖との高低差が皆無なのに、奥側を見ると切り立った崖ですからね。そのギャップだけでも驚くばかりだし、左手方向の岩盤の向こう側にも湖が広がっているしで、もう素敵すぎた。

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レトロな「北木島郵便局」

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その後も散策を続け、朝食の時間を気にしつつも路地を歩いていく。日が昇って結構時間が経ち、出歩く人もちらほら出てきました。

といっても自分はまだ朝食を食べていなくて、若干の空腹感を感じている。思えば、朝食前に散策することってあまり経験がないです。旅館での夕食後にちょっと近所を出歩くことはかなりの頻度でやってますが、逆に朝が弱いので翌日は出立まで旅館を出るということがない。

そういう意味で行くと、今回の行程は良い気分転換にもなって嬉しかった。

猫に襲われる

いい感じの時間になってきたので、そろそろ散策を切り上げて旅館へと戻ろう。

せっかくなので行きとは違うルート(海側でなく山側)を通ってみるかと思ってやってみたところ、思いもよらぬ出会いが待っていた。

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!?

向こうの道に居座っている猫の集団…。これは、猫の集会というやつなのでは。

その集会に運良く出くわしてしまったのですが、事態はこれで終わらなかった。

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後ろも塞がれていて逃げられない

呆然としている自分をよそに、どんどん近づいてくる猫の一団。

ここで突然逃げ出してもアレなのでじっとしていたところ、前だけでなく後ろまで塞がれてました。

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監視役

その後は入念に愛車のチェックをされ、特に問題ないと判断されたので開放されました。猫といえば単独で行動しているケースがほとんどだと思いますが、このように一定のグループで活動している場合もあるようです。

猫と触れ合いたい場合はこちらから動いてはならないということを思い出し、愛車を道路に置いて自分も座り込んでみたところ、これが結構うまくいってくれました。どの猫も自分から1mほど離れたところまで近寄ってきてくれたし、匂いを嗅ぎにきた子もちらほら。

しかも、愛車のチェックをしていたのが全員黒猫というのもなんか印象的だった。実行役なのかも。

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その後は石材の加工場などを見つつ、天野屋旅館に帰還して朝食にしました。

うん、朝食前にあれこれ散策をするというのは結構いいかもしれない。前の晩に早く寝れば朝早くても問題ないわけだし、貴重な早朝の雰囲気を味わうのならこの時間は外せないところじゃないでしょうか。今度から早起きしてみることにします。

北木島を後にして

朝食が済んだら、あとはもう帰りの船に乗って帰るだけ。

この後の行程も、明日の行程ももちろん重要なのは重要なんですが、やはり昨日今日と過ごした島を去るのは寂しいものがあります。しかもこれらは完全な離島なので交通手段は船しかなく、そのせいで余計で「去る」というイメージが強くなってしまう。

移動方法によってこんなに寂しさが増幅されてしまうなんて、いつもの旅の大部分を占めているような陸続きの場合とは一線を画している気がしてならない。陸続きで車や電車による移動だったら「また来れる」感が強いけど、船だと途端に遠方の地みたいなイメージが付いてしまう。

これも、この旅における想い出深い感情の一つだった。

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ギリギリの時間に港に行くのは自分の性格上避けたかったので、ちょっと早めに旅館を出て港の待合室に行きました。

数十分後には笠岡港に到着しているである自分を想像すると同時に、ここで過ごした記憶が薄れていってしまうのがつらい。

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そして、自分を乗せて旅客船は勢いよく島を離れていく。

船による移動。その特徴を改めて考えてみると、目的地から離れていく/近づいていくときの景色の移り変わりのスピードが実にちょうどいい。具体的に言えば、目的地に近づいていくときの、島の形が次第にはっきりとしてきて、船が止まるであろう桟橋が視認できて、そして徐々にスピードを落としながら着岸していくときのスピード。これがなかなかの絶妙な速さだと思う。

このゆっくり感が島への到着時はワクワク感を何倍にも増してくれるし、逆に離れるときは悲しみが増えていくような。そんな気さえしてくる。

私は旅においては移動手段が占める要素が相当に大きいと思ってますが、あっという間に到着してしまう飛行機や新幹線とは異なって、船は目的地まで到着するのに結構時間がかかります。

でも、うまく言葉にはできないけどそれが「自分がいま旅をしている」という実感を持たせてくれると思う。今回の笠岡諸島の旅では、その事実を改めて感じることができた。

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旅客船は行きとほぼ同じルートを通り、そのまま笠岡港に到着。

ここからは舞台が広島に移ることになるけど、それはまた別記事で。

おわりに

島を巡るような旅ができるのは、何も広島だけではない。

逆に言うと、同じような行程を組むような人が少ないからこそ、今回みたいな充実したライドができたとも言えます。誰もがやっているような行程は悪い意味でありきたりすぎるし、ちょっと地元に目をつけて旅をしてみました。

結果的には、それが大成功に終わってくれてなによりです。また自分のお気に入りスポットが一つ増えました。

おしまい。