「ふらいんぐうぃっち」舞台訪問 10巻

2021年6月9日に発売された、石塚千尋先生による漫画「ふらいんぐうぃっち」10巻の舞台訪問記録です。

10巻では、今までの物語での主な舞台である青森県弘前市を離れ、関東地方が舞台として登場します。今回の記事は青森県及び関東地方のうち、新規に登場した場所をまとめたものになります。

  • 本作の重大なネタバレを含みますのでご注意ください
  • 掲載している店内の写真は全て許可を得た上で撮影しています
  • 巡礼や撮影はマナーを守って行うようにしましょう
もくじ

関東

西野坂

表紙になっている坂道は、石川町駅方面からフェリス女学院へ向かう道中にある西野坂なんじゃないかなと思います。

横浜は高低差が多い地形をしており、従って階段を伴った坂道も非常に多いです。階段の上から眺める町並みもまた美しいものなので、自分のお気に入りの坂道を探してみるのもいいかもしれません。

場所自体は石川町駅方面から西へ向かったところにありますが、場所が場所なだけに学生や生徒が多いので注意(特に平日)。

西野坂の入り口
西野坂の途中からの眺め

桜通橋

第58話「4ヶ月ぶりの家族、増える親友」の扉絵の場所。

正面に見えているのが山手隧道で、そのまま進めば横浜中華街方面へと抜けることが可能です。

JR東日本 山手駅

第58話で、帰省した真琴と茜を二人の母親が出迎えた駅。

後述する実家の場所からすると降りる駅が一つずれているような気もするけど、もちろん現実世界の場所をそのまま適用しているわけではないので深く考えてません。


ちなみに、第59話「都会の仕事」で3人が待ち合わせ場所に向かう道中の景色も山手駅周辺に登場します。

山手駅の周りには他の風景も登場してるっぽい雰囲気なものの、あまり深く散策していないので詳細は不明。住宅地ばっかりなのでじっくり散策するのは気が引けるし、それほど歩き回ってません。

山手イタリア山庭園 ブラフ18番館

第58話で登場した、真琴達の実家です。

ブラフ18番館は関東大震災後に建てられた貿易商の住宅で、横浜市認定歴史的建造物に指定されています。見学料金は無料で、開館時間は9:30~17:00。休館日は毎月第2水曜日と年末年始です。

写真撮影については館外のみ可能で、館内は撮影禁止でした(コロナの関係っぽい)。

本来の玄関は1階の正面左のところで、現在では裏手側が入り口になっています。

作中に登場した場所ということを抜きにしても、ここは洋風の木造建築として単純に見ごたえがあるし、館内も復元された家具等が置かれていたりして当時の雰囲気を感じることができました。なお見学できるのは1階のみで、上に見えている2階部分は立入禁止となってます(今だけ?)

作中では館内の様子がいくつか写っていて、実際の館内も同じような構造になっていました。再現度がすごい。

ブラフ18番館の裏手側。左にあるのが入り口
ブラフ18番館は高台に位置しており、横浜市街地方面への眺めがいいです。

また、ブラフ18番館へ至る道中も作中で登場していました。

駅方面から向かう場合にはこの坂道を必ず通ることになって、仮にほぼ毎日ここを上り下りしてるとするとかなり大変じゃないかなと思います。横浜で生活していると自然に強靭な足腰が形成されそう。

その他、ブラフ18番館周辺は自然が多く、ただ単に散歩で訪れている人も多かったです。

特に市街地方面の眺めが良くて、「住宅地の向こうにビル群が見えるやつ」が割と手軽に眺められました。

ブラフ18番館へ向かう階段
緑が多くて癒やされる

西の橋交差点

第59話「都会の仕事」の扉絵の場所。

登場しているのは、交差点の北側にある「ひとみ薬局」側から南方向を向いた横断歩道の前です。場所が場所なだけに長居をするのは危険なので、自分は赤信号から青信号になった瞬間にささっと撮りました。

大谿山 豪徳寺

第59話で一行が仕事に向かったお寺。

作中ではめっちゃ雨降ってましたが、訪問時は比較的天気が穏やかでした。ここは敷地面積が非常に広く、入り口は南及び東方面にあってそこから境内に入る形になります。

案内図

豪徳寺にある各建築物の名称と配置はこんな感じ。

南にあるのが山門で、東にあるのが文字通り東門です。作中では一行は山門から入り、三重塔や仏殿を調査して招福殿(招き猫が置かれているところ)の方向に進んでいました。

が、この招福殿は現在改装工事中となっており、立ち入ることができません。

ちょっと調べたところ、少なくとも今年の3月頃から継続して行われているらしく、9月頃までかかるとの噂もあります。お寺の方に私が話を伺ったわけではないので正確な情報ではありませんが、招福殿を見学できるようになるのはもう少し先になりそうです。

■2022.5.15追記 現時点でまだ工事中とのこと。

ネコ?
招福殿の工事の様子
たくさんの招き猫については、工事中の期間は場所が移動されているようです。なので、問題なく眺めることができました

豪徳寺は「招き猫発症の地」とされています。

縁起物の代表格である招き猫。その福にあやかろうと豪徳寺を訪れる人や、さらに実際に招き猫を買って帰る人も多いそうです。さっき見た多数の招き猫はいずれも返納されたもので、この招き猫に願掛けをして家に持ち帰り、その願いが成就した後に返納しにきたということ。

つまりそれだけ人々の願いが叶っていることになるので、その効果は高いといえます。

ところで、招き猫発症の際の由来になった猫の名前が「たま」でした。私の名前やん。

山下公園

第61話「1万点の活躍」で、一行が作戦会議をした場所。

言わずとしれた横浜で最も有名な公園で、関東大震災のがれきを埋め立ててつくられた経緯があります。敷地内の多くが芝生なので寝ている人も多く、楽器を演奏したりしている人もいました。


以上が、関東地方で登場した場所です。

割と狭い範囲に集中しているので、散歩がてらで歩き回りながら巡るのが楽しかったというのが正直な感想。都会の中なので休憩ポイントも多く、横浜ならではの他の観光スポットと合わせて散策するのがおすすめです。

青森

旧弘前偕行社

第56話「魔女協会弘前支部」で真琴とアキラさんが訪れた、その名の通り魔女教会弘前支部の建物です。

もともとは日本陸軍第八師団に勤務する将校の施設として明治40年(1907)に建てられたもので、その目的は特に定まっておらず様々な用途に用いられた様子。大正天皇陛下の宿泊施設としても使われたこともあり、弘前各地に残る歴史的に貴重な建物の一つだと言えるでしょう。

なお、ここはふらいんぐうぃっち11巻の表紙にも使われています。

開館時間は9:00~16:00で、休館日は毎週火曜日。料金についてはガイドなしが300円、ガイドありが500円となります。

ただし行事に使われることが多い施設なので、日によっては貸切状態になるため中に入ることができません。訪問の際は事前に公式サイトでスケジュールを確認しておく必要があります。

旧弘前偕行社

JR東日本 弘前駅

第57話「旅は道連れ猫に情け」で登場した、特に説明不要の弘前の玄関口。

新幹線が停車する新青森駅から鉄道を利用する場合だけでなく、各方面への路線が通っていることから利用頻度が高い駅だと思います。

JR東日本 新青森駅

同じく第57話で登場した青森県の新幹線駅。

関東方面から弘前へ行く場合は、東北新幹線で新青森~弘前の経路で行くのが手っ取り早い様子です。

おわりに

青森県内の風景ばかりが登場していた今までとは打って変わって、都会の人工的な景色が多かったのでかなり新鮮に感じました。

散策の仕方もロードバイクから徒歩や電車に変わり、その土地に応じた移動方法で散策をやっていくというのも面白かったです。作中の登場人物みたいに瞬間移動とかできたら移動も楽だけど、自分は魔法が使えないので仕方なし。

11巻以降の展開については正直自分には分からず、ただありのままに出てくる風景を楽しみたいと思っています。そろそろ青森県にもまた行きたくなってきたし、「現地に行きたくなってくる」のは良い作品の特徴の一つかと。


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