【福島~浄土平~吾妻小富士~郡山~三春】「最大瞬間風速22m/s」ロードバイクで強風の磐梯吾妻スカイラインを走ってきた

今回は、福島県の磐梯吾妻スカイラインをロードバイクで走ってきました。

磐梯吾妻スカイラインは福島市の高湯温泉から浄土平を経て土湯峠に至る自動車道のことで、吾妻連峰を通り抜ける「山」率100%の山岳道路です。
その全長は28.7kmで、平均標高は1,350m。かつては有料道路だったそうですが、現在は無料で通行できます。


現代日本において、主に車が通行するための道路(車道)は全国のいたるところに張り巡らされている一方で、「非常に魅力的で存在感が際立っている道」という場所が各地にあります。

そういう道は景色が良かったり、走っていると気持ちが良かったりといった理由でツーリングの目的地になりやすいのが特徴の一つ。車やバイクなど移動手段を問わず、魅力的な道を目当てに訪れる人は多いです。

その中でも標高の高さが感じられる道は分かりやすく展望が良くて、自分のようなロードバイク乗りにとっても選択肢から外すことができません。代表的なところだと我らが岐阜県が誇る乗鞍や、先日走った渋峠なんかがありますね。ヒルクライムをするだけで絶景や達成感を満喫できるとなれば、もう行くほかない。

福島市からほど近い磐梯吾妻スカイラインもまた、走っている最中に標高の高さが実感できる道。今年のGWは2日続けてヒルクライム祭りにすれば楽しいのではと以前から計画してたので、渋峠を上った翌日に走ってきました。

もくじ

福島市街から吾妻の山中へ

今回の行程は至極単純で、初日は福島市を出発して北から浄土平を目指します。浄土平から南へ下った後は郡山を経由して三春町のぬる湯旅館に一泊し、翌日は北上して福島市に戻ってくるという形。

当初は宿泊場所は全く決めていなかったものの、そういえばこの近くに泊まってみたい宿があるんだった、ということでぬる湯旅館を予約しました。自分が好きな鄙びた宿って全国各地にあるし、こういう行程で宿を選びやすいのは助かる。

天気の方は一応晴れるみたいだったけど、一つ気がかりだったのが風が強いという予報。

でも晴れが持続してくれるという方が個人的にはよっぽど大事だったので、予定通りに出発しました。ヒルクライム中に地獄を見る羽目になるとは、このときはつゆ知らず。

というわけで出発。

まずは福島市街から県道70号を西へ進んで山方面へ。福島駅前の看板にはすでに「磐梯吾妻スカイライン」の案内があって、何も考えずに西へ向かっているだけで大丈夫です。

結局、今回の行程のほとんどは道をまっすぐ進むだけでした。交差点で曲がったのは後半に入ってからで回数も多くなく、迷う心配がないというのは嬉しい。天気の方も昨日は雨が降ったみたいで路面がウェットなものの、今日は晴れてくれているようです。

ただ、もうすでに風が強いが大丈夫か?

朝の平野部で強風とか、これからどんどん標高が高くなるのにいきなり心配になってきた。

最初が一番疲れるの法則
左側を流れる川

最後の信号を過ぎたあたりから露骨に勾配が大きくなり、ここからがヒルクライムの始まり。

結論から言うと、北ルートは高湯温泉までの川沿いを走る区間が一番キツいです。斜度は常時11~13%くらいで、しかもたまにアスファルトじゃなくてコンクリートの区間があったりするので気が散りました。つづら折りの回数が少なく、要は直線で高低差を出してくるタイプの道です。

逆に言えば一番疲れる部分が行程の最初にあるので、ここを乗り越えれば後は比較的落ち着いて走ることができました。頂上付近でがっつり上るより、走り始めて体力が余っているときに上るほうが個人的には助かる。

追加で言うとすれば、この林の中は頂上の絶景を拝むまでの助走区間のようなもの。物事が最初からクライマックスだと途中で飽きるので、徐々に気分を盛り上げていく舞台装置と考えれば精神的にも楽になる。たぶん。

高湯温泉を過ぎるとそんな道の要素も一変し、つづら折りが多く出現するようになって多少は楽になります。

途中には磐梯吾妻スカイラインのゲートがあって、今回走ったタイミングだと夜間は凍結のおそれがあるので通行可能なのは7:00~17:00の間のみでした。ゲートから浄土平まで往復すると車でも一時間かかるらしく、逆算して16時にはゲートが封鎖されます。

後は、地面に書かれている標高1000m、1100m…の表示を見ながら少しずつ標高を上げていくだけ。がっつり上るのはカーブの時だけなので心肺が楽になって嬉しい。

ここらへんまで上ってくると周囲の植生が多少変化しているのが実感でき、山麓では割と緑で溢れていた木々がここではあまり見られません。まだ枝に葉がついていないというか、冬から春に移行しきっていない木が目立ちます。

よく考えてみれば、標高差が1,000mもあれば地形としては全然違うよねっていう話。

自分としてはただZ方向に動いているだけなんだけど、ライドの経過に応じて周囲の環境が明確に異なっていくのが実感できるのがヒルクライムの良いところです。周りの風景が同じではなく、移り変わっていくので飽きることがない。


で、強風(北西の風)についてはどうなったのかというと、常時ではなくたまに襲ってくるレベルまで落ち着いてきました。

具体的に言うと左カーブのときには吹いてくるのに対し、右カーブのときは方角的に吹いてきません。ロードバイクに乗っているときの左カーブは斜度がキツいのでさっさと抜けたいんだけど、強風のせいでなんか難易度が上がっている。

不動沢橋

黙々と上っていると上り始めの頃にすぐ左側を流れていた川がかなり下に見え、ここが紅葉ポイントで有名な不動沢橋です。近くには駐車場が整備されているほか、公衆トイレもあるので休憩に便利でした。

今更だけど磐梯吾妻スカイラインは新緑の季節より紅葉の時期の方が有名で、秋になると交通量と混雑度が激増するそうです。特にこの不動沢橋からの紅葉は非常に美しく、「磐梯吾妻スカイライン 紅葉」とかで検索をかけると不動沢橋が出てきます。

今の時期はそれほど人が多くなく、全行程を通じて個人的に混雑度が気にならないレベルで走ることができました。山が一段と美しく輝く季節に訪問するのももちろん良いけど、自分としては空いている時期のほうが好きかな。渋滞に巻き込まれるのは避けたい。

つづら折りで毎回これくらいは上ります

「浄土平まであと5km」の看板が登場すれば、浄土平は文字通りもうすぐそこ。こういう風に目的地までの距離を示してくれると(たまに心が折られるけど)多少は元気が湧いてくる。

不動沢橋を過ぎた先の連続つづら折りを抜けたら「つづら折りゾーン」は終了し、天狗の庭と呼ばれる見晴らしの良いところを中心に直線的な道が多くなります。つまり向かって道路の左側の展望が急に開ける形となって、自分が今走っている場所の高さを実感しやすくなりました。

木々の方は枝から完全に葉がなくなっており、植物にだけ目を向ければここは冬の世界。思ったよりも高いところまでやって来ていたようだ。

今までの区間では木に阻まれて林以外の風景が目に入ってこなかったのが、ここにきて福島市街方面を眼下に見ながらのヒルクライムが続く。

おまけに道路からは「標高1,400m」の情報提供があり、風景と数字がダブルで高所感を演出している。自分がどこにいるのかはよく分からないものの、標高的にはあと少しなのは間違いない。

何かをしている最中には、そのモチベーションをどうやって維持するかが重要になってくる。行程の各ステップでの自分の立ち位置を把握するのは大事だし、ヒルクライムでもそれは同じ。

終わりの見えない坂道を上るのは精神が疲弊してくるけど、こんな風に"上"までもう少しですよという情報がインプットされるのはかなり助かります。磐梯吾妻スカイラインの平均標高は1,350mで、すでに今は平均以上の標高にいるわけなので。

浄土平の絶景と異国のようなスケール感

数字的には頂上まで間もなくだし、下界の様子を眺められるという点でもテンションが上ってくる。

でも磐梯吾妻スカイラインってまるで日本ではないような特異な風景が見られると聞いていたものの、視界の中にはまだそれは現れてこない。道の周りの木々も、上り始めに比べると量は減ったけどそれほど明確な変化はありません。

あの風景は頂上付近だけの話なのか…と思いながらカーブを曲がったところ、いきなりその風景が目に入ってきた。

めっちゃ風強いです

それがこちら。

道の左側の展望が広大とも言えるくらいに開けていて、そこには所々に山肌が顕になった風景が広がっていた。山=全体を木が覆っているという一般的な感覚はここにはなく、むしろ砂や岩肌がメインになっていて木々は少ししか見られない。

おまけに今までは全く見えなかった残雪が一気に登場してきており、木々の緑・砂地の茶色・残雪の色という風にコントラストに富んだ絶景に仕上がっています。

カーブを曲がった先は別世界とはまさにこのことで、明らかに雰囲気が切り替わったのが実感できる。しかもその荒涼さは道を進んでいくにつれて増していっているらしく、こんなに先の風景が気になったことはない。

いやー…これは心から爽快な気分になれるわ。ここまで少しずつでも上ってきて良かった。


絶景を味わって笑顔になった直後、あまりにもヤバい出来事があって冷や汗をかくことに。

風景の良さをよそに…強風がもう無視できない強さになってます。

どれくらいかというと走っている途中に一瞬落車しそうになったくらいで、とてもじゃないけどこれ以上は漕いで進めないので押し歩きをしました。ローハイトのリムなのに風の影響が。。とかそんな話じゃなくて、単純に身体に当たる風が強すぎる。

今日の山岳天気予報

それもそのはずで、今日は一日を通して平均風速が常時6m/s、最大瞬間風速に至ってはなんと22m/sと台風並みの強さ。そりゃ飛ばされるわ。

通常だったらガードレールにロードバイクを立てかけて撮影をするところが、ワイヤーロックか何かで固定しておかないと即座に横転してしまうレベル。こんなときに車だったら快適なんだろうな(当たり前)。

さっきの場所から奥に見えていたところまで、なんとか移動してきました。

風の強さは確かに気になるけど、磐梯吾妻スカイラインの核心部が目の前に迫っている。前に進むしか選択肢はない。

ずっと立ち止まっていると強風によって身体がどんどん冷えていくので、すぐにジレを着用しました。まさかこんなにハードなヒルクライムになるとは。

今いる道から吾妻小富士まで、遮るものは何もない。

!!!

2回目のカーブを抜けたところで、ついに核心部に到着!

そこにあったのは、視界の中から木々が消え失せた高原地帯の風景。さっきよりも岩肌の割合が増え、道の脇に目をやると大きめの岩石がごろごろと転がっています。視線を奥へとずらしていくと山脈の上部が雲の合間から顔をのぞかせており、猛烈な風が山の斜面を吹き下ろしてくる。

ここまでの圧倒的なスケール感を生み出しているのは広くなだらかな斜面によるもので、これによって遠くの地形まで確認することができている。左側には遠方に吾妻小富士、正面には一切経山を望める素晴らしい地形は一切経山の火山噴火によって生成されたもので、名称は火山荒原というらしい。

まるでいきなりアメリカ・アリゾナ州にワープしたようだけど、これこそが磐梯吾妻スカイラインの姿なんです。

磐梯吾妻スカイラインでは珍しい直線的な道

この辺りは火山性ガスが出ているので長居しないようにとの看板があるものの、マジで風が強いので押し歩きする以外に方法がない。誰か助けてくれ。

周知の地形が地形だし、やっていることは完全にアメリカとかオーストラリアの砂漠地帯で遭難した人間のムーブ。そんな感じで頂上方面に向かって直線部分を歩いていると、地面には標高1,500mの文字がありました。もう少しだ。

この眺めがあまりにも雄大すぎる。

そんなこんなで、たぶん磐梯吾妻スカイラインで一番有名であるつづら折りのところまで到達。浄土平までの最後のつづら折りからはさっき上ってきた直線部分が眼下に見え、手前から奥にかけていつまでも眺めていたくなるような地形が続いています。

これを見るためにやって来た身としては、まさに求めていた風景がそこにある。ヒルクライムをしてきて良かったと思える瞬間だ。

山頂付近にここまでの平坦部があるのは日本では結構珍しくて、これによってまるで日本ではないような特別な景色となっています。あまり異世界感という言葉は使いたくないものの、浄土平の異世界感は限界突破していると思う。この「惑星に不時着しました」感は本当に凄かった。

つづら折りを上る度に標高が上がっていくので、僅かずつだけど自分の視界の中の風景が変わっていくのも嬉しい要素。何度も北の方角を振り返ってしまって、なかなかライドを再開する気になりませんでした。

あと強風も景色の変化に影響を与えてくれて、雲の流れが早いので日光の当たり具合が秒単位で変わっていくんです。平野部が照らされたと思ったら日陰になったり、その逆もあるしで一様ではない。

風の強さを味わったときは別の日にすればよかったという思いがよぎったものの、最終的にはむしろ良い体験になった。

起伏のある山岳ルートと、そこを吹き抜けていく風。磐梯吾妻スカイラインでは自然の巨大さ、雄々しさをダイレクトに実感できたと思います。

浄土平レストハウス
浄土平に到着

斜度が緩やかになったくらいで風がようやく収まってくれたのでここからライドを再開し、吾妻小富士の脇に位置する浄土平に無事に到着。

同じタイミングで後続のロードバイク乗りの方とも遭遇し、今日は風が強いですねとお互いに笑ってました(笑うしかないと言った方が正しい)。まあなんとかなったから良し。


浄土平にはレストハウスやビジターセンター、トイレ等が揃っており、休憩場所以外にも吾妻小富士や一切経山への登山基地として重要な役割をもっているようです。

特にレストハウスは磐梯吾妻スカイラインにおいて色んな補給ができる唯一の場所なので、最初からここで休憩する計画にしてました。

広大な駐車場にはすでに車やバイクがたくさん止まっていて、なんだかんだで今日は天気が良いのでみんな訪れている感じ。特にバイク乗りは本当に多く、バイク乗りにとっては聖地みたいな場所なのかもしれない。

ちなみに車やバイクは駐車場が有料なのに対して、ロードバイクについては無料です。これはありがたい。

吾妻小富士への登山

レストハウスで休憩する前に、手頃な登山が楽しめる吾妻小富士へ登ってみました。

あくまでビンディングシューズなので本格的な登山はできないけど、ハイキング程度なら可能です。幸いにして吾妻小富士は階段が整備されているので、問題なく歩けました。

吾妻小富士

浄土平の標高は1,580m、吾妻小富士の標高は1,707mなので約100m(所要時間10分)上るだけで頂上まで行けます。得られる景色の割にお手軽感が強く、浄土平に来たのなら上ってみるのがおすすめ。

吾妻小富士の外観は富士山に似ており、頂上からは蟻地獄のような巨大な噴火口が見えるのが特徴です。大昔はここから火山が吹き出していたことを考えると迫力がある。

火口の周りはぐるっと一周することができるらしく、お鉢回りと呼ばれているようです。ただし気軽に歩けるのはここまでの範囲で、外周部は砂利の坂道が連続するので結構滑りやすいっぽい。

標高の高さによる寒さに加えて、強風に吹かれて予想以上に身体が冷えていたので昼食は会津山塩ラーメン&ミニ丼セットをチョイス。

まるで芯から解凍していくような温かい感覚と一緒に、塩味のあっさりとした風味が体力を回復させてくれました。

季節的には春になった今、ここから先は夏に向けて蒸し暑い気候になっていくばかり。でも今日の浄土平は全体的に"寒さ"が支配しており、温かい食べ物を心から味わうにはラストのタイミングでした。

塩ラーメン…うま…。

ダウンヒルして三春町へ

昼を過ぎてから雲が湧いてくる量が徐々に増えてきて、周囲が完全に雲で覆われてしまう前に下山することにしました。浄土平でのまったりとしたひとときは、今回はこれで終わり。

ここからの流れを確認すると、このまま県道70号を南下して国道115号に入り、郡山を経由して宿がある三春町へ向かいます。後半は主に下り基調なこともあって、精神的にも楽になりました。

磐梯吾妻スカイラインの最高地点

浄土平を過ぎてしばらく進んだ先に「磐梯吾妻スカイライン最高地点」の碑があり、ここが今日の中で一番高いところです。

最高地点の標高は、1,622m。

標高1,000mから始まって100m毎に道路標示があって、遂にやってきた今日の最高地点。周囲は林に囲まれていて「最高」感はそんなにないけど、充実した時間になりました。

順当に下っていくと県道70号から県道30号への分岐があり、ここを左折すると土湯温泉の方へ行けるようです。

磐梯吾妻スカイラインはかつての火山の上を通っているということで、つまり周辺には温泉がとても多いということ。福島県自体が温泉で有名な県だし、また寒い時期になったら温泉を目当てに訪問することになりそう。

今回は直進して国道115号に合流し、途中で県道24号へ入って中ノ沢温泉を通過。道の近くにあるのは安達太良山というこれまた登山で人気な山でした。

しかしあれですね、このあたりには安達太良山や磐梯山、そして吾妻山と名だたる名峰が揃っている。しかも近くには猪苗代湖という大きな湖もあって、西へ抜ければ喜多方や会津若松とグルメ・温泉で外すことができない土地ばかり。

前回のライドでは福島県の西部にある南会津を中心に走ったけど、それほど長い距離を走らなくても見どころが多いのは本当に素敵です。福島県を訪問する機会は今後も多そうだ。

さっき走った山々が遠くから見えるのはとても良い

磐梯熱海からは進路を東へ取り、郡山市街で若干の渋滞に巻き込まれつつも無事に三春町へ到着。

この日は、三春町のぬる湯旅館に一泊しました。宿泊記録は別記事でまとめています。


今回のライドでは自分が常にやりたいと思っていた「日中はそこそこ身体を使うライドをやってから鄙びた宿に宿泊する」ことが実施できたと思っていて、時間配分も含めて充実できました。

宿泊に全振りするのなら日中はそこまで活動しなくていいけど、なんか時間を持て余してしまう。逆に日中に活動しすぎて宿への到着が遅れると忙しない滞在になってしまうし、道中の感動具合、行程、移動距離、獲得標高など諸々を考慮していざ出発に望むのがベスト。

まあ感動具合については風景によるところが大きい中で、自分は割とどんな景色でも良いと思えるので気分的に暇になるタイミングがない。今回のような宿泊ライドを今後もやっていきたい。

へたれガンダム

で、翌日。

この日は三春町から出発地点である福島へ戻るだけの予定で、福島に到着してしまえばGW本番が始まる前に帰路につくのみ。主に県道116号を走って北上しましたが、福島に戻る前にどうしても寄りたいところがあったので寄り道をしました。

かなりのへたれ感を出しているへたれガンダム

どこかというと、知っている人は知っているであろう「へたれガンダム」です。

福島市の珍スポットとして一躍有名になったのが数年前くらいだったかな。あれ以降いつかは訪問してみたいと思っていたのが今回叶いました。周りに何もないのどかな田園風景のなかにいきなり登場してくるので、見つけた瞬間に「いた!!!」って大声出しちゃったくらい。

へたれガンダムは特に説明不要なくらい名が知られているので特に説明はしないけど、見ているだけで和んでくるような絶妙なヘタレ具合が好きすぎる。

腰と上半身は本物そっくりなものの、なんかガニ股になった下半身と丸っこい顔、全身を眺めたときの微妙に頼りなさそうな雰囲気…。地域の方やファンに愛され続けている理由が分かります。

身長は2.5mあってデカい

意外にも武装は充実しているほか、足元には「Welcome to ヘタレガンダム」と描かれた石とともに募金箱まで置かれていました。

ガンダムの像というよりは福島市の守護神というか、地域の守り神のような立ち位置になっているようです。これが平和な世の中ということか…。これからもこの地で静かに佇んでいってほしい。


こんな感じで、今回の福島ライドは終了。

わざわざ人が多くて混雑するGW本番に遠出する必要もないということで、その前日にささっと走ってきました。福島市に入ってからの高速道路は下り線がめちゃくちゃ渋滞しているのが遠くから見えて、この日程にしておいて正解だったという感じ。

比較的標高が高い場所で、春らしからぬ気候と絶景を味わえるヒルクライムができて嬉しかったです。今度訪問するときは、ライド中に身近に感じた「温泉」をセットにして満喫したい。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

過去に泊まった旅館の記事はこちらからどうぞ。

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