【洞爺湖~羊蹄山~倶知安~岩内】ロードバイクで北海道の火山帯を巡る支笏洞爺国立公園ライド

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北海道の山岳地帯へ

むくり。

充実した函館散策から一夜明け、今日は積丹半島の根本にある岩内まで向かうことになります。行程としては函館から特急で洞爺湖まで移動し、そこから自走で岩内に行くという形。

北海道の各地には電車が通っているので輪行による移動は可能ですが、路線によっては本数がかなり少ないので注意が必要でした。今回の場合だと函館本線において特急による移動が楽なのは長万部駅までで、そこから先のニセコや倶知安、小樽までの電車は一日数本しかありません。なので、少なくともこの区間は自走するほうが確実に早いです。

逆に海側の洞爺湖、室蘭、登別あたりは函館⇔札幌を走る特急が比較的頻繁に走っているので、もしものときに輪行するのが楽。そうした理由もあって、この日の出発点は洞爺駅に決めました。

早朝の函館駅は静まり返っていて、快晴の土日の賑やかさはこれからという感じ。

なお昨日のうちに切符はすでに購入しているのでめちゃくちゃ早い時間に起きる必要はありませんでした。

輪行準備をして、朝日に包まれるホームからの写真。ちなみに函館駅のホームは想像以上に広かったです。

自分としては人が少ない朝の時間帯に行動するのは結構好きだったりして、いつだったか大学の同期と朝に行動するのが好きか、夜に行動するのが好きかで談話したことがある。自分が朝が好きなのは「これから街が始まっていくような気がする」からで、そうこうしているうちに乗客がホームへと入ってくるのが見えた。

静かな夜から朝になり、人の出が徐々に増えてきて函館の一日がスタートする。一日の中で一番好きなのは朝で間違いないだろう。

北海道の特急の座席には、切符入れが設けられている
朝の津軽海峡

定刻になって特急は出発し、五稜郭や大沼公園などの内陸を通過した後に海沿いへと線路は続いていきます。

森町から先はずっと内浦湾を望む展望が得られ、結局のところこの日の行程のうちでがっつり海が見れるのはこの朝の時間帯のみ。駅に着いてしまえば沿岸部からは離れてしまうので、このタイミングでしっかりと見ておきました。

というか、この沿線からの景色だけでも北海道がとんでもなく広い土地だということが実感できる。実際に森町から洞爺湖までの区間は本州だったら一つの県くらいの長さがありそうなものの、北海道全体からみればほんの一部。その全容を体感できるのはまだまだ先になりそう。

洞爺湖とジェラート

予め買っておいた朝ごはんを食べ終わったあたりで洞爺湖駅に到着しました。

洞爺湖駅で輪行解除し、ここから今日の宿をとってある岩内まで走っていく。

洞爺湖駅から最初の目的地である洞爺湖まではしばらく上りが続き、外周部までくれば後は下りとなります。洞爺湖は火山の影響でできたカルデラ湖なので、外周部だけ盛り上がっている形ですね。

ルートについては深く考えず、国道37号から虻田高校方面へ向かう道へそれてひたすら上ってました。

この坂からの眺めもかなり良くて、気がつけば洞爺湖町が一望できる眺めの良さ。山側から海側を見ると地形的に起伏が少なく、しかも建物自体も数が少ないのでどこまでも見えそうな奥行き感がある。

道路も広くて走りやすいし、基本的にどこを走っても北海道特有の矢羽根を見かけるしで、自分が今北海道を走っているということが実感できる。

洞爺湖温泉街
洞爺湖に到着

外周部から先のちょっとした区間でダウンヒルをした後、洞爺湖に到着。遠くには洞爺湖温泉の旅館がたくさん見えました。

洞爺湖に到着した感想としては、とても広いということ。視界の端から端まで湖で占められていて、湖というよりは海では?ってくらいに広い。ちなみに洞爺湖はカルデラ湖として日本で3番目の大きさで、その上には同じく北海道にある屈斜路湖、支笏湖があります。

しばらく湖畔沿いの風景を満喫し、続いては国道230号を北上していく。

せっかく下ったのにここは結構長い上り坂だったので虚無感があったものの、前述の通りカルデラ湖なのでどの方角に向かうにも坂は避けられません。まあ仕方ない。

今日走るルートは北海道の中でも比較的山岳地帯に属する道ばかりで、北海道=平坦なので走りやすいという認識だった自分としてはなかなかに面食らいました。

海沿いや平野部を走っている分にはどこまでも平坦なんだけど、この記事のタイトルにもある通り、火山帯を訪れるのなら起伏に富んだ地形が登場してくるのが当然。でも、ある意味では北海道の一部分を満喫できているということになる。ここを訪れなかったら自分は北海道の全体を知らないままで終わるところだった。これも良い経験だ。

寄らざるを得ない

で、そんな坂道の途中に気になる看板を発見。

牧場のアイスクリームという魅力的な単語を見つけてしまったからには立ち寄るほかない。

北海道ではその広大な土地や涼しい気候を活かした酪農が盛んで、その大規模感は今更説明するまでもないです。今までの北海道訪問でも乳製品の美味しさは際立っていたし、ライドのさなかに北海道らしい食を満喫するのも目的の一つ。なので、走行開始早々ですがここで休憩をすることにしました。

立ち寄ったのはレークヒル・ファームというお店で、どうやら牧場で搾りたての牛乳を使ったジェラートを販売するアイスクリーム店の様子。レークヒル牧場という牧場がすぐ近くにありました。

ここはお洒落な店の外観に加えて立地が良いのが特徴的で、たぶん一目チラ見したら絶対に寄りたくなると思います。

北海道って、なんか他の地域に比べて外観+雰囲気が自分好みな店が多い気がする。このレークヒル・ファームは丘陵部と森の境目くらいにあって、周りを見渡しても人工物がそんなにありません。そういう開放感が自分の琴線に触れたんだと思います。

今回は、ホワイトクリームと季節限定のブルーベリーシャーベットのダブルを注文。

いずれも素材の良さが大きく主張してくる味の濃さがあり、しかもキンキンに冷えているのでなおさら美味しい。比較的気温が低いとはいえ、軽いヒルクライムをして身体が温まっていたのでちょうど良かったです。

ホワイトクリームの味が濃いのはなんとなく予想していたものの、ブルーベリーの味も負けないくらいに濃かったのが嬉しかった。やっぱり北海道産の素材は、どれも素晴らしい。

景色が雄大すぎる
草原の端っこにいたヤギ

お店の向こう側には、なんとただただ広い草原が広がっています。

ここには椅子や机が置かれているので、目の前の雄大な景色を見ながらジェラートを食べられるという幸せ感。

緑の草原、青い空、そして遠くに見えるのはこれから向かうことになる羊蹄山。視界内の要素を構成するのが大自然しかない中で、美味しいスイーツをいただけるのは格別だと思う。

自分が訪問したのはたまたま開店時間直後だったので空いてましたが、ジェラートの人気店なのでタイミングによってはかなり混むようです。もし行く場合は時間を気にしたほうがいいかも。

なお、お店の駐車場には牧場見学ツアー?と思われる一行が大型バスからぞろぞろと降りてくるのが見えました。これだけ快晴だったら間違いなく良い時間になったと思います。

その後は少し進んで、洞爺湖を上から一望できるサイロ展望台というところを訪れました。

さっきは湖畔で目の前に広がる洞爺湖を眺めていたのが、今はこうして高低差のある風景を味わっている。単純に洞爺湖の周りを一周するだけとはまた異なる視点だったので、とても新鮮でした。

当初は洞爺湖温泉から県道578号を直進して県道66号で国道に合流するつもりだったのが、その時の気分でこっちに舵を切って正解だった。予め走るルートを完全に決めてしまっていると、逆にそれ以外が見えなくなってしまう。やはり自分としてはこの方針の方が合っていると思います。

羊蹄山の山麓を走る

洞爺湖を過ぎたところで、後は国道230号~国道276号を順当に走って喜茂別町、京極町、倶知安町と北上を続けました。

例によってアップダウンはかなり多く、各地の代表的な山(羊蹄山や尻別岳)の間を縫うように道が走っているという印象です。

このルートの良いところとしては、尻別川と羊蹄山をセットで見ることができるという点。

独立峰である羊蹄山はその雄姿を360°どこからでも眺めることができるので、ここから見た羊蹄山はめっちゃ綺麗、というビューポイントが多いです。周辺の町村では、そんな展望スポットに駐車場が整備されているところもあるようです。

ここでいう尻別川は国道とほぼ平行に走っているので、特に京極町を走っているときにこのセットはよく見られる光景。倶知安町方面に向かえば川の流れと同じ方向に進んでいくことになるので自然でした。例えば北海道において山と丘陵部や広大な畑というのは組み合わせとして多いけど、川との組み合わせはそんなに多くない気がします。

倶知安町から共和町に入ったところ

北海道ライドにおいて頼もしい存在なのが、みんな大好きセイコーマートです。

本州にメインで存在する他のコンビニとは異なり、ジュースもアイスもホットシェフも魅力あふれる品ばかり。特にパスタやフライドチキンは個人的にかなり好きで、一時期は3食セイコーマートだったことも。ロードバイク旅でもそうでないときにも、休憩したり食事するのに北海道でこれ以上の店はありません。

コンビニって大抵の場合は値段の割に味が微妙だったりしますが、セイコーマートの場合は美味しいのがやっぱり好きですね。気がついたら完食していたりするし、北海道と一部の県だけではなくて全国展開してほしいレベル。

共和町に入り、後は西へ向かって岩内に到着すれば今日の行程は終了。その道中に幌似駅という、国鉄岩内線の駅舎跡に立ち寄りました。

岩内線が廃線になったのは1985年なので、約40年前のものということになります。駅舎周辺は幌似鉄道記念公園として保存されており、このように中に入ることも可能です。ノスタルジックな雰囲気があって、むしろよく保存されていたなという感じ。保存活動等があったのかも。

廃線で思い出したけど、今朝乗った函館本線、あれのうち「山線」と呼ばれる長万部~小樽間は廃止になることが確定しています(早ければ2026年にもバス転換)。

廃止区間にはニセコやついさっき通ってきた倶知安なども含まれており、廃止となると移動手段がほぼ車のみに限定されてしまう。確かに函館から長万部は特急が停車するので移動は楽なのに対し、長万部から先は室蘭本線と比較すると圧倒的に本数が少ないです。メカトラブル等でもしものときに輪行するのも大変かなと。

北海道の鉄道は慢性的な赤字路線ばかりなので、乗りたい区間があったら今のうちに乗っておくのがいいかもしれません。

ホッケ定食

その後は岩内まで無事にたどり着き、地元の方の憩いの場になっている食堂でホッケ定食を注文。少し遅い昼食となったものの、焼きたてのホッケが最高に美味でした。

その後は宿にチェックインし、明日の積丹半島ライドに備えて早めに寝ました。


洞爺湖から羊蹄山周辺は適度な高低差がある地形が特徴的で、同じような景色がずっと続くような感じではなくメリハリがある道が楽しめます。

特に洞爺湖町から出発するとまず最初に広い洞爺湖、次いで自然豊かな丘陵部を経て羊蹄山周辺の山麓部へと突入していく。途中には大きな川もあるし、たぶんだけど、走る距離とそこで見られるシチュエーションの多さが良い意味で剥離しているんじゃないかなと思いました。道の左右に広がる奥行きのある風景を堪能しながら走っていたら、いつの間にか目的地に到着していたようなイメージ。

このあたりは別の季節に訪れるとまた異なった発見があると思うので、現在検討しています。

おしまい。

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