今回はグラベルバイクで和歌山県の熊野古道中辺路周辺を走ってきました。
紀伊半島の中心部から南部にかけては険しい山々が連なり、どの方角から向かうにしてもアクセスが困難な土地です。その一方で古来には各地から熊野本宮大社へ向かうための参詣道・熊野古道がひらかれ、現代においても熊野古道を歩くことで雄大かつ神秘的な自然に包まれることができる…と観光客に人気です。紀伊半島の自然の豊富さや、地域の人々の暮らしを感じながらのトレッキングは貴重な体験というわけです。
同時に、山が多いということは自然を身近に感じられる道が多いということ。今回走った林道安川大塔川線(安川大塔川林道)は、集落と集落の間の「道」の良さを存分に味わえるものでした。
川湯温泉を出発して林道入口へ
まず最初に林道安川大塔川線について説明。
林道安川大塔川線は川湯温泉街の中を通る県道241号(田辺市本宮町静川)と、そこから西へ向かって峠を超えた先の県道219号(田辺市下川上)との間に挟まれた未舗装の林道です。峠の東西で大塔川及び安川の2つの川のほとりを通ることからこの名前が付けられています。道自体が途中で行き止まりになっているわけではないため、東西どちらから向かえばもう片方に完抜けすることが可能。迷う心配も特にありません。
ライドのスタート地点とゴール地点をどうするかという問題はあるものの、今回は車載を活かしてスタート/ゴール地点を川湯温泉にとり、往路で林道、復路で熊野古道中辺路ルート(国道311号付近)を走ることにしました。ライドの主な目的は林道を走ることですが、春の陽気に包まれた中辺路の風景を見ることもやっていきます。



早朝の川湯温泉の景色を眺めながらの出発。
なお新宮市方面から国道311号を通ってくる際には、熊野古道歩きと思われるグループを早速見かけました。あとこの時期の山間部は朝と日中の気温差が大きくて服装選びに困るものの、結局いつもの装備にインナーとジレを追加。ここに戻ってくる時間帯にはジャージ一枚で十分だろう。

今回の装備はこんな感じで、グラベルキングX1の45cにダブルボトル体制で臨みました。少なくとも往路では補給できるポイントが皆無であり、水分は多めのほうがいいと判断。
自分が乗っている年代のアスペロは最大タイヤサイズ42cとなっているのに対して、実際には45cがギリギリで入りました。乾燥した路面をメインに走る場合は問題ないと思いますが、ただご覧の通りリアタイヤとシートチューブとの間がわずかしかなく、何かが間に挟まるとフレームが損傷する可能性があります。
さて、未舗装路である林道安川大塔川線のうち、ライドにおける核心部は川湯温泉から国道371号に抜けるまでの前半部分。峠を越えてしまえばアスファルト舗装された道になって安心できるほか、復路である中辺路も舗装されているため憂いはありません。一方で「グラベルを下りで走りたい」という場合には、今回とは逆の西→東の方が良いと思います。



川湯温泉から湯の峰温泉方面へ向かうトンネルの前を過ぎ、田代~上大野~静川の集落を抜けていく。集落の途中には旧静川小学校という小学校跡があって、校庭に椅子や机が置かれていたため立ち寄ってみることに。
静川は国道や熊野本宮大社に近い集落ですが、過疎化が進んで廃校となってしまったようです。




校庭に咲く桜に木造校舎。
静川集落の静けさも相まって、山間部の朝で迎えるシチュエーションとして申し分なし。建物は比較的綺麗なので定期的にメンテナンスされているようで、今でも地域の集会所などとして活用されていると予想します。


静川集落を通り過ぎると家屋は皆無となり、峠を超えるまでは基本的に大塔川に横に道が通るという構図が続きます。この「川沿いに道をつくる」というのは山間部における道作りのセオリーで、逆に川沿い以外のところには道を通せるような平坦部が存在しません。マップでみるとよく理解できます。
で、走り始めて数分で道の上には落石の山。数日前に紀伊半島全体が大雨になったことで地盤が緩み、落石が多くなっています。林道走行に影響がなければいいが…。この時点で自動車による走行はかなり困難だ。
と思っていたところ、自分の後ろ(つまり川湯温泉側)から普通自動車が走ってきて驚きました。何を目的にこの林道を走っているのだろうか。




しばらく進むと県道229号方面に向かうホイホイ坂林道との分岐があり、橋をわたって右へ向かうと林道安川大塔川線へと入ります。ここからが本番というわけで気を引き締めていく。
林道安川大塔川線の素掘りトンネルを巡る
林道入口から峠までは、大塔川の右岸を走っていくことになる。
県道から林道へ入って未舗装路へと切り替わりますが、路面の石は結構小さく45cで十分走れるという印象を受けました。道路上に転がっている落石はハンドリングで避けられるし、落ち葉の下の石に十分気をつけていれば問題ないはず。
グラベルの走りやすさは斜度云々よりも路面状況に左右されやすく、個人的には砂利オンリー、あったとしてもたまに小石程度がありがたい。そういう意味ではこのまま進んでみようと思える軽微な道でした。





えらく低いところにある落石注意の看板。林道上にガードレールが設けられているのはほんの一部の区間だけで、残りは道路の脇がすぐ崖になっています。
ハンドリングをミスると真っ逆さまなのでハンドリングに注意する反面、人間の手がそこまで入っていない、素材の良さを活かした道と考えればこれもまた良し。贅沢を言うなら自分が好きなのは「自然に還りつつあるような雰囲気を持ち、かつ走りやすい道」ですが、林道安川大塔川線はその風味を強く感じました。
あとは、山の中を走ることがシンプルに気持ちいいという点。
自動車どころか人間すら遭遇しない場所であり、川や滝の音、鳥の鳴き声といった音に対して自動的に意識が向くようになります。林道と川面との距離も場所によって様々に変化し、景色だけでなく聞こえてくる音も一定ではない。虫の存在がまだ大きくない春の時期のなか、陽の光を浴びながら走ることが精神的なリラックスに繋がっている。グラベルライドのメリットはこういうところにあるだろう。



場所によっては、緊急事態の際に現在地を伝えるための看板が設置されていました。




逢合滝を通り過ぎるあたりから谷間に日光が差し込むようになり、体感温度が上がってくる。早朝から朝へと時間が進んでいるのが実感できる。途中には道の左側が頭上のはるか上まで崖になっている箇所があって、その崖に陽の光が当たっている様子が見事でした。木々の緑だけではなく石の要素も感じられて、様相が一様ではないのがいいですね。
アスペロでグラベル走行をする際のタイヤ幅について、今までの40cから今回45cに変更しました。ただ劇的な変化を感じられるとそうではなく、少し大きめの石を踏んでも気持ち揺れにくくなったかなというくらい。何しろTLRではなくTPUチューブ運用をしているため、思い切ってガレ場に突っ込んでいく勇気がない。





崖沿いから古びた橋の上、はたまた切通しに中を抜けて川の上流方面へ。崖沿いにはガードレールではなく背の低いコンクリートを擁壁や縁石として用いている点が新鮮でした。
また切通しについては切通しの内部にカーブミラーが設置されていて、崖沿いのカーブを車が通りやすいように工夫されています。何しろ車一台が通れるだけの平地を確保するのにも苦労する地形であり、よくこんなところに車道をつくったなと感心する。


そして、林道安川大塔川線において道を通すことがどれほど困難かを想像させる要素が切通しの先にありました。
それがこの素掘りトンネル(隧道)で、その名の通り岩肌や地層を人力で採掘したもの。重機をここまで持ってこれないとなるとこうするしかないものの、ここまで大きな穴を崩落させずに貫通させるのは技術力が要るはず。実際に林道を走るまでは一般的な林道だと思っていたところが、思いがけない遺構が現れて嬉しい。



思った以上に天井が高く、その迫力は相当なもの。トンネルの幅・高さともに十分大きく、普通車以外にトラックも通行させるために大型化したのかな。林道を通行するのは一般人ではなく作業者が大半だろうし。
通常なら切通しで道を開通させるところが、行く手を阻んでいる山の地肌が巨大であったためにトンネルを採用したようです。またここの素掘りトンネルはトンネル内で左方向にカーブしており、手前側にカーブミラーがありました。

素掘りトンネルの美しさは岩肌の美しさ。内壁を補強せず山そのもの、地層そのものを全面に押し出している様は実に見事だ。
荒々しい壁面の凹凸は場所によって異なり、下に目をやると地面に次回ところには植物や苔が自生しているのが見える。機械化されていない時代の手作業の痕跡が見えるのは趣が深い。またここまで路面のみという平面の要素から、道路開通の痕跡が上下方向に変化しており、山間部の静寂の中に突如として登場してくる様子に惹かれました。



そして圧倒される景色はまだ続く。
素掘りトンネルを通過した先で大塔川は二股に分かれていて(下流から上流へ向かっているためここで川が合流する形)、道はそのうちの東側の川沿いに続いています。道の向こう側には古びた橋が見え、橋をわたった先に登場してきたのはまたしても素掘りトンネル。
このときの視点の移り変わりが本当に良くて、遠目で橋を見つけ、橋の前までやってきた時点ではじめてトンネルの存在が分かるという流れが素晴らしい。橋の前に至るまでの間に小さな林があるため視界が遮られ、橋の正面まで来ないとトンネルがあることに気が付きません。橋とトンネルが一直線に繋がっている様も素敵です。



トンネルの前まで来ると広場になっていて、サンドイッチやおにぎりなどを持ってきてここで小休止できそうなほど雰囲気がよい。
橋を上からは上流側と下流側の様子が確認でき、下流側の河原には昔の橋桁や橋脚と思われる木材が積み重なっていました。その木材の上からは別の木が生えており、現在架かっている橋も年代が古いものですがそれよりも前の姿があったようです。


トンネルの左側には、ここが大塔川国有林であることを示す看板が。この経年劣化感がよい。





トンネル前の広場から右側へ進むと細い道があり、岩と岩の切れ目の間を縫うように続いていました。明らかに人間が通行するための道ですがトンネルの向こう側に繋がっているわけではなく、伝統的なニホンミツバチの巣箱が設置してありました(後述)。昔は人里からここまでやってきて養蜂を行っていたということだろうか。
この細い道も個人的には意外要素でした。林道には車が通行するための車道しかつくられないと思っていたところ、実際には山深い環境を活かして産業を行っている。



トンネル内部の様子はこんな感じで、左側に雨水を流すための水路があります。前日まで雨だったこともあって、流れが生じるくらいの水量がありました。
周辺には人間の痕跡がほとんどないので当然ながら電柱もなく、トンネル内部は非常に暗いです。そのぶんトンネル内部と屋外で明暗の差が大きくて素敵だ。


トンネル出口の様子。トンネルの出入り口付近は雨の影響を受けやすいため、トンネル内部であっても植物(特に苔)が自生しています。
ところで林道全域が山間部に位置しているため、その雰囲気は日光の当たり具合に大きく左右されます。今回は出発が早かったため東側から日光があたる形だったけど、時間帯を変更すればまた異なったシチュエーションで楽しめると思います。





などと考えながら道の先に目を向けると、先ほど通ってきたトンネルのすぐ先に別のトンネルがあることに気がつく。こっちの方は入口手前の右側が崖になっており、トンネル内部右側の水路を流れた水がそのまま崖方面に落ちるように工夫されていました。
トンネルの入口付近、特に右側や上部の日当たりがよくて周辺の地形がよく視認でき、岩の凹凸や植物と岩が組み合わさった様子が目を引きます。視界の中を構成するものは自然由来のもののみであり、自然界が織りなす色彩のコントラストに感動を覚える。いつ崩れてきてもおかしくない状況がこの場所の良さを増幅させている。





このあたりまで来ると林道と大塔川との距離がぐっと近くなり、清流の流れを間近で見ることができます。時期が時期ならここで泳ぎたいくらいだ。




そのまま進むと川の近くに河川敷のような広い平地が広がり、途中に作業小屋のような建物がありました。
そこを超えると橋の手前に別の林道(通行止めだった)への分岐があって、橋を直進すると峠に向けて斜度が一気にきつくなります。分岐の橋のもう一つ先の橋を越えたところで未舗装路から舗装路へと切り替わりますが、途中で大規模な工事をやっていて一部未舗装路になっていました。やはり道としての歴史の長さは災害への弱さに直結しており、少しずつ新しくなっています。
というわけで、林道安川大塔川線における未舗装路はこれで終了。全体的にフラットで走りやすく、初心者でも楽しみながら走れました。



道はそのまま標高を上げていき、本宮町静川と下川上その境にある大杉隧道に到着。なお大杉隧道の上部には「敬山愛林」と書かれていて、この思いは自分も大事にしていきたい。
ヒルクライムの途中で右側の崖から落石があって何事!?と思ったら、体長1mくらいのカモシカがこっちを見つめていました。場所が場所なだけに動物に遭遇することは予想できていたけど、カモシカに出会えるとは運がいい。もし熊だったら冷や汗ものだったな。
国道371号までの下り
状況を見る限り、林道安川大塔川線はこのトンネルまでが区間のようです。


新しめの造りの大杉隧道を越えて山の反対側へ到着。トンネルの前には桜が咲いていて癒されたほか、道の脇にガードレールがあってなんか安心できました。あまりにも限界な道を通ってきた中で、文明レベルがトンネルの東と西で明確に異なっている。




危険箇所は特にないので順当に下っていく。
修験の滝を過ぎたあたりで「林道安川線」という未舗装の林道がありましたが、これは安川の上流方面に向かう行き止まりの道のようでした。


で、峠から西側の道のあちこちにはこのようなニホンミツバチの巣箱があります。
そのほとんどが山側の崖の途中に設けられており、何か道具を使わないとアクセスできない。おそらくハチミツを狙って熊などの動物が巣箱を襲うため、容易にたどり着けない場所に設置している様子でした。しかしここまでミツバチの養蜂を盛んに行っているということは、一帯に花の蜜や花粉が豊富にあるのだろうか?確かに植林は比較的少なめで、古来からの森が残っていると感じました。






安川渓谷というきれいな川の近くで休憩。道を外れて川沿いに歩いていくと、雨乞いの滝という滝があるようです。夏になったらここで水遊びをする人が多そう。


しばらく進むと安川沿いで最も上流に位置する集落に到着し、心から安堵できました。
自然100%で電波も圏外になる山の中を走っているととても心細く、ここで遭難したらどうしようとかマイナス方面に思考が働いてしまう。そういう区間を抜けたあとに民家に出会うと本当に安心できるし、同時にこんな山の中で生活をされている方がいることに驚く。本当に紀伊半島は、人が生きる場所と山々が密接に交わっているところだな。




春の陽気を感じつつ、無事に県道219号から国道371号に合流できました。これにてライドの往路が終了です。
春の熊野古道 中辺路を抜ける
国道371号から国道311号へと進み、進路を西から東へ。国道311号から先は中辺路に入っており、中辺路の中でも大きな集落である近露(ちかつゆ)でランチを取ることにしました。
和歌山県西海岸の紀伊田辺から熊野本宮大社を目指す中辺路は、熊野古道の中でも初心者向けの道として古来から人気が高いルートです。私も最初の熊野古道歩きとして選んだルートであって、当時は田辺から滝尻王子まではバスで移動して歩き始めました。近露には宿や店が多く、古道歩きの起点に向いていると思います。




今回のランチ場所に選んだのは、近露王子跡にほど近い小鳥の樹というお店。主に素材にこだわっているハンバーグを提供されているところで、未舗装林道を怪我や事故なく走り終えたのだから肉で祝うべきでしょ、との思いからここにしました。
建物は日本家屋を改装されており、居心地がいいです。なんか親戚の家にやってきた気分。

メニューをちょっと挙げてみるとオリジナルハンバーグ、ジビエハンバーグ(イノシシ)、国産鶏と高菜のやわらかハンバーグ、お魚ハンバーグなど。しかもダブルハンバーグと称して好きなハンバーグを2種選べたりもします。メニューの裏面にはドリンクメニューもあってカフェ用途にも最適。
今回は熊野牛と国産豚の合挽き肉を使用したジューシーなオリジナルハンバーグを、ライス大盛りにして注文しました。



うん、美味すぎる。ぽてっとした膨らみのある形に、ジューシーなのに比較的あっさりとした味わい。このハンバーグとライスを頬張っていると、先程までの林道ライドの疲れが霧散していくようだ。
今日は平日なので観光客も非常に少なく、店の前を下校中と思われる小学生が通っていった以外は人通りも少ない。春の昼下がりにこうしてのどかにランチをしているのは贅沢な時間だと感じました。
ランチを食べ終えたところライドを再開していく。熊野本宮方面へは国道311号を東へ向かえば到着しますが、国道沿いの景色は殺風景なのでできれば避けたいところ、今回は国道の北側を通る中辺路のルートをそのまま走ることにしました。






近露王子から田辺市立近野小中学校、比曽原王子跡を経て継桜王子へ。この区間は道がとにかく細くて交通量がないため、車の心配をせずに散策をすることが可能でした。国道を谷間の底とすると中辺路はそこから数十メール上部の傾斜地を通っており、眺めがいいのもポイントです。
あとは…熊野古道はそのほとんどが山の中を通っているので、こんな風にロードバイクで走れる区間は限られています。そういう意味ではレアな体験です。


中辺路ルートから階段を下ったところにある古来からの水汲み場・野中の清水で水分補給をしました。澄んだ水が勢いよく流れ出ていて、周りは木々に囲まれた涼しげな場所。これからの暑い時期にはぴったりのスポットだ。
湧き水に代表されるように自分は水を直に味わえるところが好きなので、見つけた場合は立ち寄るようにしています。水があるということは山があるということ。昔の人もここで喉を潤したのだろう。

中辺路ルートは最も多くの人が歩くルートということもあり、設備は充実しています。トイレはかなりきれいでびっくりしました。

小広王子跡から熊瀬川王子跡を過ぎ、小広峠を越えたことで中辺路も一段落。出発地点である川湯温泉が標識に出るようになりました。このあたりで数人の古道歩きの人と出会いましたが、方角的に本宮大社方面へ向かうみたいです。
中辺路自体はここから仲人茶屋、蛇形地蔵を抜けて草鞋峠や三越峠といった複数の峠を超える難所に入ります。途中でエスケープルートもないため覚悟を要する区間になるものの、発心門王子まで到達できればあとは本宮大社までクライマックス。ぜひ頑張ってほしい。
自分はここから国道に合流し、早い時間に出発地点に戻ることにしました。

国道はほぼほぼ下り一辺倒で楽に戻ってこれました。行程の再度の最後で10km以上の下りがあるのは精神的に楽になれる。
で、川湯温泉に戻る前にすぐ近くにある湯の峰温泉へ立ち寄ることに決定。





湯の峰温泉は熊野本宮大社近くの小さな温泉街であり、一説によれば1800年以上の歴史を持つ日本最古の温泉だそうです。公衆浴場以外にも多くの旅館や民宿が並び、熊野本宮大社への参拝とセットで訪問するのがおすすめ。公衆浴場については自分が入浴したときから新しくなっており、2020年8月~2022年4月の改修工事を経て新装オープンに至りました。
改めて周辺を散策してみたところ、春の時期に屋外へ出かけること自体が想像以上に楽しい。林道ライドだけではなく中辺路や温泉街の散策を復路に含めたことで、心地よい陽気のなかを歩く喜びに包まれている。なんて幸せなんだ…。


以前泊まったことのある旅館あづまや。
江戸時代から続いているという由緒ある旅館です。温泉は源泉かけ流しの硫黄泉で、料理も大変美味しかったのでまた訪問したい。



何度目かの湯の峰温泉を訪れてみて、そういえばまた温泉に入りたくなってきた。ライドの疲れ、そして日頃の生活の疲れを洗い流すには温泉へ行くのがぴったりだ。ライド途中に立ち寄った場所が、次のお出かけの原動力になっている。

そんなわけで、川湯温泉に無事帰還して今回のライドは終了。林道安川大塔川線を走破するという目標達成に加えて、春の雰囲気をそこかしこで感じることができたのが嬉しい一日となりました。
紀伊半島は海沿いと山間部で地形が全く異なっており、少し自転車を走らせるだけで見える風景も正反対になる。でもあちこちに温泉があって食事も美味しくて、という基本的な良さは同じで、山が好きなら山、川が好きなら川、そして海が好きなら海へ行けばいい。これからの自分の好きな時間を過ごすために紀伊半島を訪れていきたいと思いました。
おしまい。
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