【鹿児島~中津川上流~霧島大窪~霧島】ロードバイクで霧島山麓の湯治場 妙見温泉を訪ねてきた

今回は、ロードバイクで鹿児島県の妙見温泉周辺を走ってきました。

時系列的には大分県の竹田市を走った同日で、今日はもう妙見温泉に向かうだけという時間帯。ここからあれこれ散策する時間はないし、翌日は飛行機の時間もあるしでがっつり走るというわけにもいかない。なので、スタート/ゴール地点はいずれも鹿児島にとりました。

ただ、宿泊ライドのときは個人的にこれくらいの時間管理が自分に合っていると感じます。

だいたいの場合は宿のチェックイン開始時間と同時に宿に到着して、その日の滞在を満喫する。翌朝は自然に目が覚めて朝食をゆっくりとり、遅いとまではいかないけど寛いでからの出発。あくまで自分がやっているのは「旅」なのだから、焦る必要は微塵もない。
日が落ちてから宿に到着して日の出前に出発するライドもたまにはいいけど、本当にたまにです。

もくじ

妙見温泉街を散策

というわけで、道中はすっ飛ばして霧島市街から。

霧島市街から鹿児島空港方面に向かう国道504号ではなく、霧島山方面へと伸びている国道223号を直進して川沿いに進めば妙見温泉に着きます。上の看板にも妙見温泉の文字が見えているのでとても分かりやすい。

あと、「霧島温泉郷」という魅力的な文字も注目がいくところですが、この大分~鹿児島ライドの2週間後(先日)にその霧島温泉郷を目的地としてロードバイクで向かいました。つまり行程の一部がラップしていることになって、なんかデジャヴ感がある。

思うに、ロードバイクで走る道って記憶の中に残りやすいと思う。

同じ場所を通ったときに思い出すのがかなり早く、これは自分としてはバスや車では味わえない感覚の一つ。速度がゆっくりな分、景色が目に焼き付きやすいのかもしれない。

「ここは通ったことがある」という感覚は、地図上で確認するよりも実際に現地で通ったか通っていないかの体験の方が影響度が大きい。しかもロードバイクだと斜度の大小や道の静けさといった雰囲気がそれにプラスされる。いわば道を五感で感じるわけだから、物事を忘れやすい自分でも覚えやすいのは当然か。

妙見温泉街の入り口
向こう側に見えるのが田島本館

そんなわけで、平坦路を走って妙見温泉に到着。

妙見温泉は川のほとりに形成されている温泉郷で、今さっき走ってきた国道から道を1本入った川の対岸に宿が集まっています。従って車の音が聞こえにくく、温泉に入ってゆっくり過ごすには向いているところです。

妙見館

見ての通りロケーションは最高、しかも温泉は効能が高いとなれば温泉に入りまくるのが吉。結局、滞在中はいつもより増して温泉の気持ちよさが印象に残りました。

温泉街を形成する建物についても自分が好きな古い年代のものが多く、昔から湯治が盛んだった地域なだけに湯治の設備が整っているところが多いようです。
新しくてきらびやかな感じとは、また異なる良さがここにはある。温泉を含めた温泉宿に何を求めるのかは人それぞれだけど、自分としてはこういう場所のほうが好き。

妙見田中会館
温泉の湯気

今回泊まった田島本館の宿泊記録については、別記事でまとめています。

チェックインを済ませた後は軽く館内を歩き回り、その次は日が落ちてしまう前に夕暮れに染まる妙見温泉を散策してました。山間の町並みに差し込む陽の光、そこに温泉の存在を感じさせる川沿いの湯気が合わさり、何とも言えない静かな時間が流れている。
この日泊まる宿があるという心の余裕が散策をより充実したものにしてくれて、結局田島本館を中心に橋を渡ったりして一周してました。

一般的には宿に到着した後は外出したりすることは少ないと思うけど、同じ場所でも時間の流れに従って刻々とその顔を変えていくのが風景の良いところ。ちょっと歩きたくなったから歩くかという些細なきっかけでも良いので、ぜひぶらぶらしてみることをおすすめします。

霧島山麓を走る

田島本館の宿泊から一夜明けた翌日。この日は帰路につく前に、霧島神宮の周辺地域を走るという散策ライドをしました。

例えばある程度の自由な時間があったとして、でも移動手段が徒歩しかないという場合には何かをやる選択肢が非常に限られてしまう。こういった田舎の公共交通手段は少ないし、徒歩のみだと1時間に移動できる距離は5km程度しかありません。最終的に、バスの時間まで宿で二度寝をするしかないということも…。

でも、自転車があるとその選択肢がぐっと広がります。

地形にもよるけど比較的遠くまで行くことができ、なおかつ身体を動かすので活発にもなれる。旅先で「こういうときに自転車があればな…」と思ったことは結構多いので、そういう予感がしたときは持っていくようにしています。変なところで後悔したくないので。

田島本館の女将さんと看板猫ちゃんに挨拶をし、この日の一日がスタート。旅の最終日という位置づけで消化試合的にするのではなく、最後まで現地での滞在を楽しむ方針は今後も変わらない。

まずは妙見温泉から県道を北へ進みました。国道をそのまま北上しない理由は単純に交通量が多そうだったのと、前者の方がなんか静かで落ち着けそうだったから。

せっかく山の中にいるのだから、それを活かして新鮮な空気を吸いながら山の存在を感じていたい。

和気湯

川の上流方向に向かった先にあるのが和気湯という自噴の温泉で、普通に走っていくと突如として道の真ん中に登場してきます。

川沿いにあるという意味では妙見温泉街の宿と同じだけど、辺りには脱衣所や他の設備は一切なくて丸見えの湯船が2つだけ、すぐ隣には川と林という野性味あふれる場所。なおこの道の先が犬飼滝という名所の遊歩道になっているので、実際に入浴するにはかなりの勇気が要ります。

話によれば和気湯は日本最古の露天風呂だそうで、かの坂本龍馬は新婚旅行中に入浴したとされています。和気湯は個人宅の所有ですがご厚意で一般にも開放されていて、自由に入ることができます。ありがたい。

今回は足湯として使用してみたところ、予想していたよりもずっと温かいので普通に温泉として入れます。インパクトが大きい温泉なだけに、正真正銘の秘湯という感じがしました。

和気湯を訪ねた後は、気ままに北へ向かってロードバイクを走らせる。

個人的に旅先を走っていて一番心が落ち着くのが「早朝の田舎道」だと思っていて、それには朝は空気が澄んでいて気持ちが良いこと、その土地の生活の様子が垣間見えるなどといった理由があります。

五感をフル活用して旅先の雰囲気を味わうのがベストなのはもちろんとして、自分が好きなのは基本的に静かな中でたまに音が聞こえてくること。それは鳥の鳴き声だったり、風で木の葉が揺れる音だったり、川の流れだったり、農作業時の音だったりと色々あって、どれもが落ち着ける。

でも、交通量が多かったりでベースとなる環境音が激しい中でそれらが聞こえてきてもあんまり嬉しくないので、自然と"こういう道"に進んでいくのが自分の習性。

遠くに霧島山を望む

最後は山間部をぐるっと回って、帰路につきました。

今回のライドはどこかを目指すというよりは、自分の落ち着ける要素を旅先で探し求める行程になったような気がする。撮影した写真はどれもなんでもないような山村風景が多く、特別に何かをするわけではない時間を自分の思うように消化した。今回はそれで十分。

遠くに見えた霧島山は2週間後のライドでその"濃さ"を体感できたので、次の旅の目的地がチラ見できたのは結果的に楽しみが増えたと思ってます。

おしまい。

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