今回は、ちょっとロードバイクで友人と岐阜県高山市を走ってきました。
その理由は高山市が舞台になっている作品「氷菓(〈古典部〉シリーズ)」の舞台訪問がメインで、アニメ放送から今年で10年目という節目なのと、あと岐阜県北部の桜の開花時期が4月下旬だったことによります。
氷菓で桜と言えばもちろんアニメ最終話の臥龍桜のシーンがとても印象的で、あの画面の中の情景をそっくりそのまま味わいたかった。背景はこんな感じ。
高山で花見
高山市は当然ながらどの季節に訪れても満足のいく土地である一方で、やはり氷菓の舞台訪問となれば春は特別な意味を持つと思います。なのでこのライドは春にやると予め決めていました。
ただ、この一泊二日のライドを計画したのがちょうど一ヶ月くらい前でした。当日の天気はもちろん、桜の開花具合も一ヶ月前では影も形もない状態。正直に言うと何もかもが運次第な不透明な行程だったのが、蓋を開けてみれば両方ともベストコンディションだったというのが結論です。これはもう運がいいとしか言いようがない。
今回は遠方から来てくれた友人のアテンドライドという位置づけで、それを考慮して泊まる宿や訪れる場所を決めました。高山にはもう何回も何回も訪れているし、今回は自分が満足するというよりは案内や紹介に徹する形をとっています。
まず最初に氷菓関連で訪れた場所を列挙すると、以下の通り。
- 喫茶去かつて
- 斐太高校
- 臥龍桜
- 水無神社
- (千反田えるの飛び出し看板)
- 不動橋
- 高山市図書館 煥章館
- バグパイプ
- 中橋
- モーツァルト
どれもこれもが今更説明するまでもない有名すぎる場所ばかり。なおアニメ内だけに留まらず、原作内で登場した場所も合わせて訪問しています。
アニメ自体は2012年に終了してしまいましたが、原作小説を元にしたタスクオーナ先生による漫画版が絶賛連載中(アニメ以降の内容を含む)なので、これからも舞台となった場所は増えていくことになります。嬉しいね。
下呂からの道
肝心の行程については天気予報等から検討して、初日は下呂で合流した後に高山まで走って旅館に投宿し、本格的な舞台訪問は翌日にやることにしました。
下呂駅で合流して輪行解除。
台風の影響で天気は読めない部分が多かったものの、まずはこの日が晴れてくれて一安心。ここで雨が降ってしまえばロードバイクで走るどころの話じゃなくなるので天に感謝しました。
春は穏やかな気温で過ごしやすいのはいいんだけど、天気の移り変わりが案外激しいのが困る。
下呂から高山市街までは国道41号経由で約50kmほどと、この時間から高山での散策時間を確保するにはちょうどいいくらいの距離です。
距離的には全く問題ないものの、割りと地獄だったのがこの日の強風でした。風速6m/sオーバーの北風が容赦なく吹き付けてきており、二人ともゴリゴリと足を削られる始末…。しかも高山までは上り基調なのが余計に辛い。
このあたりは飛騨川の両側が高い山になっていて、風の抜け道が国道41号と一致しているので逃げ場が全くないです。結局、宮峠を超えて一之宮に入るまでは大変でした。
高山市内にて
無事に高山に到着したところで、まずは昼食を取ることに。
選んだのは駅前にある弱尊というカレーの有名店で、駅からアクセスしやすいということもあって常に人で賑わっているところです。高山でカレーを食べたいならここか市役所向こうのバンドスがお手軽でおすすめ。
うま…。
ここに来るまでが予想以上に疲れた影響で、ただでさえ美味しいカレーが何割か増しで美味しく感じられる。
観光メインの行程で食べる食事もいいけど、こういう風に肉体的疲労を伴う行程だとより食事を楽しめると思います。高山には美味しいお店が多いので、そういうのが気軽にできるのが嬉しい。家から割りと近いし。
そんなこんなで無事に昼食をいただいた後は、旅館のチェックインの時間まで町並みをぶらぶらしながらカフェる方針に決定。そんな中で休憩も兼ねて入ったのが喫茶去かつてです。
2階の席に座り、奉太郎と入須先輩とのやり取りを思い出しながらコーヒーを飲む。
高山には喫茶店がものすごく多くて、たぶん他の地域にはなかなかない特色なんじゃないかと思っています。しかも完全に洋風な喫茶店もあれば、このかつてのように和風なところもあったりと千差万別。場所によっては軽食のボリュームもあったりするので、食後にコーヒーを飲むだけに立ち寄るのもよし、逆に小腹がすいたので寄ってみてもよしと用途が広い。
思ったけど、かつての舞台訪問ノートももう結構な冊数になってましたね。
放送から10年も経つのに氷菓ファンが高山を訪れるのはずっと続いていて、自分が高山に行ったときにファンの姿を見なかったことがない。もちろん今回も。そう考えると、長く愛され続けている作品なんだなと思います。
かつての後は宮川沿いを歩き、千反田や奉太郎が通っている斐太高校へ。古い町並み周辺の混雑具合が久しく見ていなかったレベルで、ほぼ逃げ出すように通りの北側に移動してました。
思い返してみればコロナが流行り始めた頃の高山は観光地とは思えなくらいに閑散としていたし、観光のメインの層である外国人がいなくなってからはこの活気も長らく失われていたと思います。やっと本来の高山が戻ってきた感じがして嬉しくなりました。
斐太高校周辺の構造もアニメ放送当時からは様変わりしていて、橋から校門にまっすぐ繋がっていた道路も今はありません。橋も新しくなったので、あの光景はアニメの中にしか残っていないということになります。
でも、これはこれでいい。
町並みは時代とともに変わっていくのが普通で、変わらないところはない。たまに昔の高山を見返したくなったらアニメを見ればそこにあるわけで、昔を懐かしむのはそれくらいでちょうどいいのかもしれない。
四反田での宿泊
斐太高校周辺で懐かしさにあふれた後は、そのまま今日の宿へ向かいました。
泊まった御宿 四反田の宿泊記録は、別記事でまとめています。
今回この旅館を選んだ理由は明らかで、氷菓のヒロインである千反田えるの名字と似ていたからです。千反田と四反田。やっぱり似ている。
特に作品内で登場した場所ではないにしろ、その名前の濃さから氷菓ファンなら気になってしまうのも無理はない。
無難に市街地にある旅館を選ぶ選択肢もあったけど、観光客が多い市街地から離れた静寂な場所でゆっくりしたかったのと、やっぱりその名前が印象的すぎてこっちにしました。結論としては大満足で、これからも折を見て宿泊する機会があると思います。
満開の臥龍桜
翌日は朝食を早い時間にしてもらい、寒さが残る丹生川から高山に走って臥龍桜を目指す。
ただ、早起きして天気を確認したところ曇りだったのでそれほど乗り気ではなかったというのが正直なところです。まず窓の外が完全に曇っているし、天気予報も今日は一日中曇りになっている様子。まあ雨が降らないのならロードバイクで行けるかな程度に考え、まったりと走って向かってました。
が、高山市街に差し掛かったあたりから急に青空が見えてくる事態になって驚き。
しかもそれは臥龍桜がある一之宮に行くにつれて広がってきていて、結論を言うと今日一日がずっと晴れでした。予報と頭上に広がる青空とのギャップに自然と笑いが出てしまった。
天気予報ですら匙を投げた春の飛騨地方に快晴を呼びこんだ今回のライド。冗談抜きに今日の飛騨散策が天に祝福されている。
二人して喜びに包まれながら臥龍桜に到着。
臥龍桜は樹齢1100年のエドヒガンザクラで、龍が体をくねらせるように大枝が横に伸びた樹形からその名で親しまれている名所。すぐそばにある水無神社と合わせて知名度は抜群で、春になると多くの賑わうを見せるところです。
背景に見える青空、文字通り満開に咲き誇った狂い咲きの桜。完全にアニメ氷菓最終話の再現になってしまって、このライドを計画した自分でもこの状況は予想外過ぎた。
繰り返しになるけど、天気と桜という完全に運任せになるしかない二大要素が、今日この日にしっかりと合わさっている。
土日の前の前日にあたる木金は一日中雨だったこともあって、その落差が幸福感を増大させている。木金に開催された高山祭りは雨のせいで少し残念だったけど、週末にこれだけ晴れてくれたのでプラマイゼロじゃないかなと思います。
臥龍桜の美しさに見とれているうちに気温も上がってきて、今朝の曇り具合や気温の低さが嘘みたいな暖かさがここにきて気持ちよくなってくる。今日は気温差が激しいらしいとは知っていたものの、いい意味でそれを味わうことができた。
寒い時期はもう終わり、視界の中には色とりどりの花が満ち溢れている。そうか、もう春なんだなって。
陽気につられて臥龍桜(臥龍公園)を訪れる人はもちろん多く、時間がたつに連れて花見客が次から次へとやってきているようです。
何度見ても素敵すぎる。
この場にいると自然と涙が出てくる。
作品の舞台訪問は同じ場所を訪れるのが目的の一つになっている中で、計画通りにしろ運次第にしろ、作品と同じ季節や同じ環境に身を置いてみるとさらに楽しめると思う。そういう意味では今日みたいなベストな日はなかなか出会えないもので、まさに作品の中に入り込んだような錯覚になった。
千反田「見てください、折木さん。ここがわたしの場所です。(中略)わたしはここを最高に美しいとは思いません。可能性に満ちているとも思っていません。でも……」
千反田「折木さんに、紹介したかったんです」
じゃないですけど、今まで知らなかった高山の一面を知ってもらえたのならこのライドにも意味がある。
臥龍桜から離れ、駅周辺を通過して宮川方面へ。
このあたりにも桜の並木が広がっているので、臥龍桜と合わせて歩きながら鑑賞するのがおすすめです。
そのままの勢いで、これまたアニメ最終話で登場した水無神社へ到着。
水無神社は神社そのものも静かでずっと佇んでいたくなる場所である一方で、神社の前の小さな川も個人的に好き。
水が綺麗すぎる上に植物も豊富だし、場合によってはこの水が流れる音しか聞こえてこないくらい静寂な時間が流れている。やはり神社はいい場所だ。来年こそはここで生きびな祭りをやってほしいと強く願ってます。
ここまで昨日から散策してきて、改めて高山って本当に良いところだなと思う。なんか高山を訪れる度にそういう思考になっている気がするけど、高山=市街地のみの観光という一辺倒では決してないのがその理由の一つ。
もちろん市街地は市街地で古さと新しさをうまく両立している良さがあって、それに対して市街地から少し離れるだけで丹生川や一之宮など、全く雰囲気が異なる土地が登場してくる。自然の多さと人の多さ。多種多様な要素が広い市の面積の中に含まれているから、何度訪れても飽きが来ない。
高山市街ポタ
行程の最大の目的を達成したため、あとは高山離脱時間まで各地のスポットを巡りつつ食事やカフェに寄る方針としました。
何より満開の臥龍桜を拝むことができたことで、急激に身体の力が抜けていったという方が正しい。目的を重視するあまり他のことが疎かになってしまうこともあるし、これからは時間の許す限りのんびりする流れで走っていきます。
昼食
水無神社の後はこの青空がまだいつまで持続するのがさっぱり分からなかったため、快晴のうちにここに行っておこうということでアルプス展望公園 スカイパークに向かいました。
ああ最高。
ここから眺める北アルプスはスケールがとにかく大きすぎて、登山をやっていない人であっても多分あそこに行ってみたいと思うようになると思う。見ての通り乗鞍もばっちり見えているので、晴れた日に"山"の存在を味わいたいならここがおすすめ。
高山市街が一望できるほか、公園もあるので休日の昼間になると家族連れで賑やかになるところです。
その後は古い町並み方面へ単純に走って、少し早い時間に昼食。
昨日の昼食を決める時点で今日は高山ラーメンにする方針だったので、今回は有名所の麺屋 しらかわにしました。ここはいっつも行列がとんでもないことになるので心配でしたが、開店30分前に到着したこともあってそれほど待つこともなく入店。
高山ラーメンって結構バリエーションがあるようなないような感じで、しらかわの場合は炙ったチャーシュー、それに縮れ麺と煮玉子が醤油ベースのスープと絡んでいてスッと食べられる味です。あと店員さんの客への感謝っぷりが非常によく伝わってくる店でもあって、とにかく気分がいい。
鍛冶橋へ向かう国道158号を歩いていくと必ず目につく場所にあるので、昼食に迷ったら早目の時間にここに行くのがいいかも。
食後は、しらかわからほど近い本町通りにある千反田えるの飛び出し看板を見に行きました。
初見の人なら100%二度見するであろう個性的な看板で、目の前の横断歩道を渡った先には2020年夏に開通した「行神橋」があります。
こういう風に、街の中にキャラクターがごく自然に溶け込んでいるのが良い。アニメのキャラそのままではなくデフォルメされているので違和感がないし、横断歩道の前に置かれているので交通安全の啓蒙にもなっている。
この本町通り自体が作中でも通学路になっていることを考えれば、作品と現実世界との一体感もかなりあります。
不動橋
高山の市街地には舞台となった場所が集中しているものの、それらを歩いて回るのは結構しんどいもの。散策というだけでなく、スポットを巡るという目的でもロードバイクは役に立ってくれました。
続いて向かったのは、氷菓と同じ原作者・米澤穂信の「さよなら妖精」でも登場している不動橋です。
不動橋のお気に入りポイントの一つは、観光客らしい観光客が皆無なこと。人が多い朝市周辺からは離れていることもあり、ここまで歩いてくる観光客は氷菓ファンである確率が高い。
ここは地元の方が宮川の対岸に向かうための大事な橋で、見ての通り観光要素は皆無。ここで何をするわけでもないけど、自分にとってはお気に入りの場所でもある。この橋の上から眺める町並みは本当に美しい。
木造の橋なので、渡っている途中で適度な反発力が足裏から感じられるのもグッド。
この日も昨日に引き続いて風が強く、不動橋の脇に咲いている桜の花びらが勢いよく風に飛ばされていた。
高山市街地の桜は臥龍桜よりも進みが早く、満開を過ぎて後はもう散っていくだけという状況。そんな中で、桜吹雪にまみれながらぼんやりと橋を眺める。うん、やはり自分はこういう時間が好きだ。
不動橋は傍から見ればただの橋だけど、米澤穂信作品を読んでいるとこの橋に違った印象を持つはず。
煥章館~バグパイプ
お次は、不動橋から朝市の通りを突っ切って高山市図書館の煥章館へ向かいました。
煥章館はまず蔵書数が豊富で無限に時間を過ごせるくらいに読書に没頭できるところだし、開館時間が長くて勉強にも最適、さらにいちばん大事なこととして雰囲気がよいなど、自分の近所にもこんな図書館があったらなと何度思ったか分かりません。
外観の撮影はもちろんOKで、カウンターで受付を済ませれば条件付きで館内の撮影も可能です。
自分がもし高山市民だったら、仕事終わりにとりあえず煥章館に行って閉館時間まで本読んでると思う。それくらいに魅力あふれる図書館だと感じています。
あと全然関係ないんですが、いつの間にか煥章館前の市営空町駐車場にバイクを駐輪できなくなってました。市営の駐車場は他に比べると料金が安くて、特に空町駐車場は古い町並みにも近いのバイクを止める人が多かったんですが。何かあったのかも。
そろそろ昼食でいっぱいになったお腹が休んできた頃だということで、毎回行っているここに立ち寄りました。氷菓の聖地の中ではもっとも有名と思われる喫茶店・バグパイプです。
まるで実家のような安心感。過去にはここでウインナーココアを飲むことだけを目当てにロードバイクで走ってきたこともあるくらい、自分の好きなお店です。
氷菓ファンのみならず、古い町並みの散策中にちょっと寄ってみるかと思って訪れる観光客も多い人気店。
バグパイプのすぐ西側が宮川に面しており、今回はそこの桜並木が見頃だったこともあって店内はかなり賑わっていました。あと時期に関わらずお昼時には満席になっているのが常なので、時間を見計らってから行くのがいいと思います。
作中と同じくウインナーココアを注文。
もちろん他にもたくさんメニューはあるものの、やはりバグパイプといえばウインナーココアが有名。たっぷりの生クリームの下には甘いココアが隠れていて、これを飲むと高山に帰ってきたという実感が湧く。
バグパイプの店内は調度品や色彩も含めてとても落ち着ける雰囲気なのが特徴で、そこに時計のカチコチという音のみが響いています。これが考え事をするときなんかにはとてもよくて、ここで飲み物を飲みつつ散策の計画を練るというのももちろんあり。店外から店内に至るまである種の安心感が満ち溢れていて、これは唯一無二のものだなって思います。
モーツァルト
その後は軽く散策を挟みつつ、観光客が多い駅の東側ではなく西側にやってきました。
やってきたのは洋菓子店のモーツァルトというお店。一般的な洋菓子店のようにショーケースに並んでいるケーキを買うことができる他にイートインスペースもあり、買ったケーキと飲み物を一緒に楽しめる素敵なところです。
ここもかつてやバグパイプと同じく古典部シリーズで出てきたお店なのですが、出てきたのがアニメより後の内容なのでアニメでは描かれていません。原作では「わたしたちの伝説の一冊」というお話の中で、バイロンという名前で登場しています。
で、先に述べたタスクオーナ先生による漫画版でちょうど今この話をやっていて、お店の内装等ががっつり描かれていたので改めて訪ねてみることにしました。
おお…!まさに漫画版で登場した通りの風景が広がっている。
店内には漫画版との比較画像等が飾られていて、そのあたりは店側もしっかり認識されているようです。
しかし原作を読んだときは文字情報のみを頼りにこのモーツァルトを特定したのに対して、こうして漫画でビジュアルとして登場するとまた違った印象に感じられるから不思議でした。原作にはアニメのようなキャラデザインはもちろんなくて、全てが文字で表現されている。
漫画になって視覚情報として認識しやすくなった分、かなり分かりやすいです。
イートインスペースはこんな感じ。
見ての通り各所に凝っている様子が見られ、バグパイプとはまた異なった「洋風」が前面に押し出されているのが分かります。ケーキと言えば洋風なんだけど、ここだけ日本じゃないみたいな異世界感がある。
今回は黒い森を注文し、ココアと一緒に楽しみました。洋菓子店のケーキなのでどれを選んでも満足できるはず。
イートイン可能なのでモーツァルトは立ち位置的にはカフェである一方で、例えば同じ高山市内のカフェでも古い町並み方面にある店とは明らかに顔が違います。
まず駅の西側にあるので観光的な要素は薄く、訪れるのはほとんどが地元の方。古い町並みの混雑っぷりに疲れたという場合には、モーツァルトの方が落ち着いてまったりできると思います。
もう一つは、ケーキの実物が目の前に並んでいるということ。しかも多種多様なケーキがあるので単純に見た目で選んでもよし、気になったケーキを選んでみるのもよしという選択ができるのが良いポイントだと思います。写真だと実物とちょっと違うという場合があるものの、ここではそういうことがないので。
まとめると、モーツァルトは一休みするのに最適なお店だということ。駅からすぐ歩いていけるほど近いので、例えば帰りのワイドビューひだの時間までにカフェりたい…となった場合等に便利です。おすすめ。
中橋~古い町並み
最後は、電車の時間まで町並みをぶらぶらしてました。
強風で宮川沿いの桜が風に舞って、それがたまに身体に当たってくる。
風が強いのはある意味で春が来たことの表れ。でもそれが単純な風だけではなくて、こういう形で実感できるのは嬉しい。桜は花が木についているときだけでなく、散ってからも美しいことに改めて気がつけたと思う。
宮川に降りることができる道の地面には花びらが集まっていて、春が来たことと同時に桜の季節が終りを迎えるようしていることが実感できた。
最終的にはお互いに高山の地酒を買い、それを持って駅を目指す。
結局天気の方は最後まで快晴で、天気予報とは一体なんだったのかという思いのままあっという間に二日間が過ぎ去った。天気予報と実際の天気が異なるのはあまりないことなので予想外だったのが、いい意味で外れてくれたのは運がいいといえます。
こうして今回の高山花見ライドは終了。
風と格闘しながら走った感が強いライドだった一方で、目的だった桜については完璧だったので満足以外の言葉がないです。友人も満足してくれたようで、アテンドした甲斐があったというもの。
この日の快晴を祝いながら帰路につきました。
おわりに
天気と桜。
世の中は思うようにいかないことばかりだけど、いざそのときになって自分が思っていた以上の出来事が起きてくれることほど嬉しいことはない。それがアニメ氷菓の10周年を記念するライドで、しかも桜が満開のタイミングだったのならなおさら。
自分の第二の故郷みたいに思っている高山で、これほど満足度の高い時間を過ごすことができて本当に嬉しいです。高山はどの時期に訪れても満足できるところなので、また折を見て散策したいと思っています。
おしまい。
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