【Tailfin Cycling】片手で楽に開閉できるフレームバッグを導入した話

今回はタイトルの通り、Tailfinのフレームバッグを買ってみた話です。

もくじ

経緯

サイクリング中にモバイルバッテリーや補給食などの荷物を持ち運ぶ必要がある機会は多く、そんなときに役立つのがフレームバッグ。バイクパッキングの中心となるフレームバッグは、世の中でそれこそ星の数ほど発売されています。ただサイズや形状も実に様々で、自分の用途に合うものを見つけるだけでも結構大変です。

そんな中、自分は今まで主にApiduraのフレームバッグを使用してきました。Apiduraは今日のバイクパッキング市場を生み出したイギリスのメーカーであり、サドルバッグやフレームバッグが欲しいとなった際に真っ先に候補に上がる有名どころです。

しかし自分はApiduraのフレームバッグのジッパーにちょっと不満があって、それを解消するために代わりのフレームバッグをずっと探していました。そこで見つけたのが同じくイギリスメーカー・Tailfin(テールフィン)のフレームバッグです。

フレームバッグの概要と特徴

フレームバッグの容量、寸法及び重量

アクセスのしやすさやフレーム内側スペースの有効活用という意味で、フレームバッグはバイクパッキングを行う上でとても重要な立ち位置にあります。一方でバイクのフレームサイズやジオメトリは人によって千差万別で、(オーダーメイドではない)既製品のフレームバッグのサイズ選定は難しいもの。ユーザー目線では限られた中から選ぶしかないわけで、欲しいと思ったフレームバッグがサイズ的に自分のバイクには取り付けられないという歯がゆい体験をした人は多いはず。

その点、TailfinのフレームバッグはHalf / Wedge合わせて9つのサイズ展開があり、自分のバイクに合わせたものを選びやすくなっています。

  • Half frame pack:一般的なフレームバッグ。サイズは2.3L、3.0L、3.8L、4.5L、5.3L、6.5L。
  • Wedge frame pack:シートチューブ側のボトルケージに大きなボトルを入れられるように、幅を短くしたフレームバッグ。サイズは1.9L、2.7L、3.5L。

各寸法は以下の通りです(公式サイトより)。
重量については記載の通り、決して軽くはありません。Half 3.0Lの場合だとストラップ込みで290gあり、他メーカーのフレームバッグと比べると全体的に100g程度重くなっています。

Half frame 2.3~3.8L
Half frame 4.5~6.5L
Wedge frame 1.9~3.5L

フレームバッグのサイズ選定

こんな風に寸法だけ書かれていてもピンとこないので、Tailfinが提供しているスマホ撮影によるサイジングツールと実物大テンプレートを印刷して、購入前に自分のフレームに合ったサイズを正確に把握しました。特にテンプレートの提供がとてもありがたく、実物大そのものなので「実際に買ってみたら自分のバイクに合わなかった」ということがありません。

スマホ撮影によるサイジングツール。そこそこ精度は高い印象。

サイジングツールは自分のバイクの写真を撮影してツールにアップロードし、各フレームバッグをドラッグアンドドロップするだけで最適なサイズを選択できるようになっています。撮影の際には正しい距離と角度で撮る必要があるだけで、特別な手順はありません。

テンプレートについてはA4サイズで印刷すると4枚になるので、それを切り取って貼り付ければ簡単に検討できます。

フレームバッグの特徴

公式サイトに記載されている製品の特徴を要約すると以下の通りで、詳細は次の項で説明します。開発にあたっては、TailfinのR&D Divisionが開発に3年かかったとのこと。

  • フレームを傷つけないアタッチメント。V型のマウントとTPU製ストラップにより、一般的なベルクロストラップよりもバイクフレームとの摩擦が軽減される。
  • 膝の擦れを最小限に抑える形状。ペダリングの動きに合わせてマッピングされた3Dテーパードパック形状。パックの量を最大化しつつも膝の擦れを最小限に抑える。
  • 内部カーボンスペースフレーム。パックの側面と上部にカーボン製のフレームが設けられており、過剰な充填によるジップ機能の損失を防ぐ。これによって型くずれしない。
  • 片手で開閉できるジッパー。カーボンサポートがジッパーをサポートすることでジッパーが破損する可能性を減らし、内容物の膨らみによる圧力を抑える。これにより背面のストラップがなくても開閉が楽。
  • 同社製のトップチューブバッグと完璧に連動する。トップチューブバッグとフレームバッグとでストラップを共有してすっきりとした外観になる。
  • 適応したジオメトリ。パックの前後面に柔軟性があり、バイクフレームよりもパックが多少大きかったとしても対応可能。

製品のレビュー

サイジングの結果、KUALISとAsperoの両方に取り付けられる最大の容量はHalf 3.0Lだったのでこれを買いました。理想はバイクごとに最適なサイズのバッグを買うことですが、そんなことをしているとお金がいくらあっても足りない。

フレームバッグを取り付けてとりあえず100kmほど走ってきたので、感想を交えながら製品紹介をします。

外観と付属品

まずは外観から。

210D Hypalon生地と210D リップストップナイロン素材を使用し、水の浸入をゼロにするために裁縫ではなく高周波溶接を採用しています。パック自体が完全防水構造なほか、ジッパーも完全防水性となっているため雨の中のライドでも問題なし。色はブラックの一色展開のみ、ロゴも控えめで実に自分好みの外観でした。

内部構造は一般的なフレームバッグと同様に右側にメインの大きなポケット(携帯ポンプを収納できるスペースあり)、左側にスマホ等の薄いものを入れる小さなポケットが設けられています。またフロントのポケット穴はハイドレーションや電気ケーブルをサポートし、例えば走行しながらのサイコンの充電にも対応できます。

ストラップ4本が付属する

付属品はフレームバッグをフレームに固定するためのTPU製ストラップが4本。一般的なフレームバッグだとベルクロ製のストラップが一体化していることが多いですが、Tailfinは着脱式です。形状は例えるなら腕時計のバンドみたいで固定力が強めでした(後述)。

この時点で自分が好きになったのは、ダウンチューブへのストラップが1本のみというシンプルなところ。他メーカーだと2本あり、着脱が面倒だったので1本の方がいいです。

完全防水のジッパー
V型のマウント

マウントはクロモリやチタンの円形断面へもフィットするようにV型になっています。また適度に柔らかく、カーボンフレームを傷つける心配もありません。

フレームへの取り付け

フレームへの取り付けは腕時計を手首につけるが如く、手軽に行えました。ベルクロと比較しても面倒だとは思いませんでしたが、ストラップ自体がベルクロよりもかなり厚めです。

バイクへ取り付けた状態
右側ポケット
左側ポケット

取付けや取外しはいたって簡単に行えるものの、構造的に「緩む」ことがないため一度固定すれば走行中にバッグがずれることがありません。つまりフレームとの過度な接触を抑えつつもしっかり固定できる仕組みとなっています。

あと前述の通り、バッグの前後面は柔軟性があるのでフレームに少々押し付けても問題ないです。

膝の擦れを最小限に抑える形状

実際に取り付けて走ってみて最初に驚いたのがこれ。フレームバッグにありがちな「走行中に膝に擦れる」ことが皆無でした。

寸法を見ると分かりますが、Tailfinのフレームバッグは長手方向の幅が前部64mm・後部52mmに設定されているほか、高さ方向の幅がバッグ下部で72mmとなっています。これによってペダリング中に膝が擦れるリスクが最も高いバッグ上部かつ後部の幅が意図的に抑えられているため、容量をできるだけ最大化しながら膝への擦れを低減させています。

一般的なフレームバッグはどの断面でも幅が一定であるために人によっては膝に擦れる問題が生じるものの、Tailfinでは膨大な数のマッピングデータからこの問題をほぼ解決しています。

個人的な話をすると、今まで使っていた幅60mmのフレームバッグは走行中に膝が少し擦れていました。バッグに膝が擦れるのって一度気になりだすとずっと気になるもので、ペダリング中の接触は無いに越したことはないです。

片手で開閉できるジッパー

次に驚いたのがこれ。ジッパーの開閉が過去最高レベルで楽です。

フレームバッグって軽量かつ柔らかい素材で作られているのでバッグ自体が簡単に変形してしまう上に、ジッパーの品質がそんなに良くないです。なのでちょっとでも力のかけ方を間違うとジッパーがうまく閉まらなかったり、引っかかってしまってイライラすることが多々ありました。Tailfinはこのジッパー問題について、以下の2つの視点で解決を図っています。

  • バッグの上端とジッパーの下部に半硬質カーボンシェルを配置し、バッグのたるみや圧力集中を抑える。要はバッグ自体を堅牢にした。
  • ジッパー近傍にカーボンファイバー製ストラットを組み込み、ジッパーの動きをスムーズにする。
ジッパー周りが実に革新的

これらの構造によりジッパーの動きを均一化し、どんな状態でも片手でジッパーを開閉できるほどの滑らかさがあります。

ジッパーそのものにもガタつきは無く、荷物の出し入れが面倒になることもない。むしろなんで今までのフレームバッグにはこの機能がなかったのかと言いたくなるくらいなんだが…それくらい素晴らしいと思えました。

まとめ

Tailfinのフレームバッグは過去に使ってきたフレームバッグの課題点を解消してくれ、これからも長く使っていこうと思えるものでした。フレームバッグが継続使用できなくなる一番の理由はおそらくジッパーが破損することだと思いますが、本製品は大丈夫そうです。

  • 自分のバイクに合ったサイズを柔軟に選べる。
  • 耐久性のある構造と完全防水構造。
  • 膝の擦れが低減されている。
  • フレームへの取付が容易。
  • ジッパーの開閉がとても楽。

購入は、Tailfin Cyclingの公式サイトから行えます。自分の場合は購入から到着まで10日かかりました。

おしまい。


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