【今治~しまなみ海道~尾道散策】瀬戸内の島々を走るしまなみ海道&とびしま海道ライド Part 1/2

初の自転車旅として、サイクリストにとっては聖地ともいえる「しまなみ海道」と、裏しまなみ海道として知られている「とびしま海道」を一泊二日で走ってきました。

ロードバイクを始めてからは近場を中心に半径100kmくらいの範囲内を走ってましたが、さすがに同じ場所ばかり走っていては新鮮味がありません。

そうなるとまず思いつくのが、自転車と一緒に電車で遠方まで行って走るという輪行スタイル。移動に多少時間はかかるものの行動範囲が一気に広がります。輪行セットを購入して練習も何回かやったので、輪行そのものにはすでに抵抗はありませんでした。

ただ輪行よりも手軽に自転車を現地まで運ぶ手段があって、それが車載です。

袋に入れて自分で持ち運ぶ輪行とは異なり、車に積むので荷物的な制約が少なく何かあったときの対応がしやすいという利点があります。個人的には四国の中なら車載、本州へ渡るなら輪行というふうに使い分けていきたいと思ってます。

もくじ

瀬戸内しまなみ海道

今回行った主目的である「瀬戸内しまなみ海道」について。

瀬戸内しまなみ海道(ひろしま観光ナビHPから引用)

瀬戸内しまなみ海道は広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ高速道路で、サイクリングロードとしての存在が全国的に有名です。

自動車専用道路橋である新尾道大橋を除き、尾道から来島海峡大橋までのルートには自転車(+歩行者、原付)の専用道路が併設されています。ここは世界的にも珍しい「海上を自転車で渡ることができる道」で、距離は約70km。

コース全体を通してサイクリングに特化しているためアップダウンが少なく、道もよく整備されているようです。初めての自転車旅にぴったりということで今回行ってきました。

安芸灘とびしま海道

2日目に行った「安芸灘とびしま海道」について先に説明だけしておきます。

安芸灘とびしま海道 (ひろしま観光ナビHPから引用)

安芸灘とびしま海道は瀬戸内しまなみ海道の西側、安芸灘の島々を7つの橋で結ぶ海の道のことです。

愛媛県の岡村島から大崎下島、豊島、上蒲刈島、下蒲刈島を抜けて広島県呉市・川尻までに至る約30kmの道のり。岡村島~今治の間は橋がつながっていないため、船での移動となります。

しまなみ海道だけだともったいないので他に良い感じのルートがないか探していたところ、この道を見つけました。当初の予定では、2日目は広島まで行って江田島周辺を走る予定でしたが、それは次回に持ち越すことにして今回はこちらを選んでいます。

岡村港に発着するフェリーは今治港からの便しかなく、さらに便数そのものも多くはありません。このコースを走る際は呉側⇔岡村島間を往復するサイクリストがほとんどのようです。

まとめると、全体の行程としては以下のようになります。

  • 1日目:今治→しまなみ海道→尾道
  • 2日目:尾道→とびしま海道→今治

今治を起点にしてぐるっと一周してきた形になりました。

出発は今治から

前日に分解した自転車や荷物を車に積んでおき、当日は朝一で起きてひたすら運転して今治へ行く予定でしたが、3時頃に起きた段階でなんだか熱があるような…仕方がないので薬を飲んで二度寝しました。ライド時間的には十分余裕があるのでこの選択がとれたからよかったものの、ライド中止も十分あり得た体調でした。

二度寝したらだいぶましになったので出発。今治を目指します。

今回のライドの出発地点は来島海峡大橋の根本にある「サンライズ糸山」です。ここはなんといっても駐車場が無料で使用できるのが嬉しいポイント。橋にも近いので、しまなみ海道を自転車で走るときに利用する人は多いみたいです。

レンタルサイクルの受付もやってました。

この週末は晴れ予報だったはずなのに天気は曇。文字通り雲行きが怪しい。

しまなみ海道全体に言えることとして、橋上までのアプローチはかなり勾配が緩くなるように設計されています。

その分道がぐるぐるしていて、島によってはカーブが急なためスピードを出して走ると対向車にぶつかる恐れがあります。下りではついついブレーキングを怠りがちですが注意してください。

それでは出発!

橋の上の道はこんな感じで、かなり幅が広くとってあるので走りやすいです。

しまなみ海道を自転車で通るには本来ならば通行料が必要で、今年度いっぱいまでは無料で走行できるようでした。

サイクリストの聖地

特に急ぐわけでもなくポタリング気分で走行。

走り始めは曇っていたのが次第に予報通りの晴れ模様になってきました。やはり自転車で走るなら晴れが一番です。

大島、伯方島を抜けて大三島へ入りました。やってきたのは多々羅大橋の根本にある「道の駅多々羅しまなみ公園」。しまなみ海道に架かる橋の中でも最長の多々羅大橋を絶好のロケーションから眺めることができます。

あの有名な「サイクリストの聖地」の碑がある場所です。

ここにきたサイクリストが必ずやるように、私も自転車と一緒に撮影。

それにしてもシチュエーションが良すぎる。空の青さと海の青さを一度に楽しめて、さらに景色が最高。こんな体験ができるのなら人気になるのも頷けます。

ライド再開。多々羅大橋の下をくぐっていきます。

橋の上からの眺め。橋の上で味わう風が心地いい。

今回のライドはテント泊ではないものの、一泊するので多少荷物は多めです。サドルバッグ大活躍。

サドルバッグに物を入れすぎるとダンシングの際に左右に振られるとのことだけど、自分はダンシングをあまり使わないのと、まだそこまで多くの荷物を入れたことがないので実感できませんでした。

テント泊するときとかは容量限界近くまで詰め込むことになるんだろうか。

大三島から生口島へ。

このあたりはまわりの島々の距離が近く、対岸を眺めながら気持ちよく走ることができます。

生口橋。

しまなみ海道の橋はすべて形が違うので、橋の形を見れば今どこを走っているか分かるみたいです。

走ってるとたまに砂浜の横を通るときがあって、ついつい自転車を降りて海を眺めちゃう。波の音を聴いているだけで幸せ。

この因島大橋を渡れば尾道まではあと少し。

尾道へ到着

因島から向島へ渡ると一気に建物の数、そして交通量が増えます。

このまま橋伝いに尾道まで行きたいところですが、自転車で向島から尾道へ行くにはフェリー(渡し船)を使うしかありません。

この「港町」って感じの風景がたまらん。

対岸に見えるのが尾道の街並み。

渡し船は10分おきくらいに尾道と向島を往復しているようです。このときは乗船する自動車の数が多く手間取っているみたいでした。

料金は人間+自転車で¥70です。

尾道に到着!今治から約70kmのライドが終了しました。

到着時間は昼過ぎでかなり気温は高め。本格的に暑くなる前に走り終えてホッとしています。

昼食

昼過ぎに着いたので夜までにはまだまだ時間があります。早速宿に自転車を預け、尾道市街を散策することに。

まず向かったのはここ。

もはや尾道ラーメンでは王道とも言えるお店。宿から近かったので行ってみました。

尾道に来たんだからラーメン食べるかくらいの軽い気持ちで出かけたはいいものの、どこのお店もすごい行列でした。船着き場から宿まで自転車で移動する途中にも行列は見たけどお昼時だから仕方がないのかも。

行列には50人くらい並んでましたが20分くらい待ったら中に入れました。

ライドで消費したカロリーと、このラーメン+餃子で±0くらいになってそう。

続いてこちら。

宿の人におすすめされたたまごアイスのお店です。暑いなか歩き回るのはなかなかしんどいので、こういう場所で休憩しながら散策するのがちょうどいい。

ここはアイスモナカが超有名ですが今回はワッフルコーンをダブルで。

尾道を散策

ここからは特に目的もなく、ひたすら坂を登ったり下ったりして散策してました。

尾道は猫がたくさん住んでいる町としても有名なものの、今日は気温が高いせいかあまり出会うことはありませんでした。

これはお寺の境内の日陰で寝ていたところ。

普段ならなんでもない階段でも、ライド終わりの脚にはなかなかきつい。

線路を挟んで山側にはお洒落なカフェがたくさんあるのですが、今回は特に立ち寄ることはしていません。

広島には今後も自転車関連で訪れる機会があると思うので、ゆっくりするのはその時かな。

結局16時頃まで千光寺周辺で景色を眺めてました。

そこからは尾道本通り商店街を約1㎞にわた屋台が立ち並ぶ「土曜夜店」(6月9日〜7月21日の土曜日に開催)で適当に食事を済ませてから宿に帰還。

本当はもう少し食べ歩きたかったのですがなんだか熱っぽかったので早めに寝ることに。明日は100kmくらい走ることになるのでしっかり休むことを優先しました。

Part 2に続きます。


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