【双子池ヒュッテ〜蓼科山登山口】夏の八ヶ岳連峰縦走 Part 4/4

今日も一日がんばるぞい。

夜中に若干雨が降ったようでしたが、朝方には完全に上がり青空が見えていました。行程最終日ですがいつも通り4時半ごろに起床。

誰もいない雄池のほとりで神秘的な雰囲気を楽しんだ後、身支度を整えて早速出発します。

もくじ

蓼科山登山

今日はまず双子山に登ったあと、尾根伝いに蓼科山に登頂、その後下山となります。

双子山までの道は両側が完全に笹で覆われており、場所によっては道が見えないくらいでした。

さらに夜露によって葉が濡れているためにパンツがずぶ濡れになるという。歩いていれば乾くので問題ないですが。

双子山(2,224m)に登頂。今日もいい天気になりそう。

ここからは方角的に、常に蓼科山を前に見ながら歩くルートとなります。

一旦大河原ヒュッテまで標高を落とし、再度蓼科山・将軍平まで徐々に上りが続きます。

大河原ヒュッテには駐車場があって、車でいっぱいでした。

蓼科山には主に3つの登山ルートがあり、うち2つが将軍平を経由します。まず一つ目が白樺高原側から登る道、もう一つが白樺高原から蓼科スカイラインを抜けてここ大河原ヒュッテからスタートする道。

お手軽度でいうと後者のほうが楽な気がします。実際、ここから将軍平まで向かう際に多くの登山者と遭遇しました。

1時間ほど歩いて将軍平にある蓼科山荘に到着。ここは4つの道が合流する場所なので、山荘があるのは便利です。

ゴンドラと書いてあるとおり、白樺高原にはスキー場があります。あと地図を見る限りキャンプ場も併設されているようです。

ここから蓼科山まではひたすら岩場の直登ルートが続きます。一つ一つの段差が大きいので脚を踏み外さないように注意。

振り返ると双子山が見えました。

蓼科山頂ヒュッテを経由してついに蓼科山に登頂…といいたいところですが、ここはまだ山頂ではありませんでした。実際の山頂はここから100mほど歩いたところにあります。

蓼科山(2,531m)に登頂!

蓼科山の頂上部は大きな溶岩で覆われているため樹林が育たず、360度の展望があります。また頂上はほぼ平坦になっているので見晴らしが非常にいいのも特徴の一つ。

蓼科高原だけでなく車山高原もすべて眺めることが可能。ここまで来れてよかった。

今回歩いてきた山々を見ることができるというのも最高でした。遥か遠くに見える赤岳、さらにその向こうから縦走してきたんだなと思うと素敵な気持ちになります。

一つの山を日帰りで登るのも楽しいけど、縦走の醍醐味はまさにこういうところだと思います。今まで歩いてきた道、そしてこれから歩く道が稜線伝いにすべて見ることができる。とても達成感があります…!

下山

ひとしきり景色を堪能したあとは下山するだけです。

しかし無事に下山するまでが登山。

蓼科山頂上から蓼科山登山口までCT上で2時間で、当然ながらずっと下りです。

さらに岩場を多く通ることになるため膝がやられる可能性が高い道といえます。焦ることはないのでゆっくり落ち着いて下りました。

下っている最中にも多くの登山者と遭遇しました。時間的に山頂までピストンで登る人が多いのかな。

10時頃に蓼科山登山口に下山。

この登山口周辺には広い駐車場があるので、車で訪れる場合にはアクセス性は良いと思います。しかし公共交通機関は皆無に近いので利用する人は少ないかと。

私も当初はここから茅野駅行きのバスに乗るはずでしたが、そもそもこの路線(蓼科高原ラウンドバス)自体が1日に4便しかないうえ、駅に行くのは15:40と16:50の2便のみ。

とてもじゃありませんがその時間まで待てないので、さらに1時間ほど歩いてプール平に向かいます。プール平/蓼科湖まで行けば別の路線を使って茅野駅まで行くことが可能です(それでも1日6便)。

詳細はこちら→諏訪地区路線バス

武田信玄が使ったという信玄棒道を歩いてプール平へ。

この道は今では農道として使われており、勾配どころか段差もそれほどありません。非常に歩きやすかったので縦走の疲れがある程度取れました。

プール平へ到着。

この周辺はかの有名なビーナスラインが通っているため、バイクやロードバイクがひっきりなしに走っていました。勾配がきついだろうけどロードバイクで走るのも楽しそうです。

縦走が終わってまず行く場所といえばお風呂。共同浴場(¥500)で4日分の汗を流しました。

登山中はお風呂に入れないので、ウェットティッシュで体を拭くくらいしかできません。服も汗などで相当汚れているっぽいので、「縦走終わって風呂に入った後用の服」を持っていくのが正解です。替えの服はやっぱり必要。

あと、体重計に乗ってみたら縦走前と比べて6kg痩せてました。やっぱり登山は健康に良いのでは???

バスの時間まで少し間があったので蓼科湖まで歩きました。ちょっと大きめの池という感じ。

Wikiを見たら

蓼科湖(たてしなこ)は、長野県茅野市北山にある湖で、灌漑用のため池。

と書いてありました。やっぱり池なんじゃ…。

バスに乗って寝てたら茅野駅に着きました。

バスを降りてまず思ったのがとても暑いこと。

蓼科山山頂からでいうと1,700m近く標高が下がっているので気温差がとてつもないことになっています。避暑の旅は終わり、また暑さに苛まれることになりそうです。

茅野駅の構内には観光案内所があり、茅野市が舞台の一つになっているヤマノススメや咲が紹介されていました。

そして何より登山者が多いことに驚き。観光案内所や駅の改札周辺にいる客のうち、10人に8人がザックを背負っているくらいの勢いです。登山シーズンに入ったので八ヶ岳に登る人も一気に増えているみたいでした。

その後は観光案内所に併設されている販売所で日本酒などを買い、松本まで電車で移動。松本→名古屋の高速バスに乗って名鉄バスセンターへ向かい、そこから夜行バスで帰りました。

新幹線を使って京都まで戻り、伏見稲荷大社の宵宮祭に参加するという選択肢もありましたが、時間的にあまり余裕がなかったのでやめました。

その分高速バスの中でゆっくり休めたので筋肉痛にもならず、日曜日は朝一で帰宅できたので登山装備の掃除などに当てることができました。

おわりに

初となる八ヶ岳縦走を無事に終えることができました。当初は南と北で二回に分けるつもりでしたが、日程的に一度で縦走できそうだったのでチャレンジしてみました。

一年ぶりの本格的な縦走だったのでどうなることかと心配していたものの、特に危ない道もなくすんなり歩けました。全行程を通して晴れという最高のシチュエーションだったので最大限に楽しむことができたと思います。

次回は温泉に入ることをメインに訪れてみたい。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

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