【青森~弘前公園の桜~岩木山一周】「ふらいんぐうぃっち」舞台訪問 ロードバイクで桜満開の弘前を訪ねてきた

2019年のGWは10連休ということで全国的に混雑が確定していたものの、それでもどこかに行きたいなと思っていたのが去年の12月頃。行き先について色々悩んだ結果、弘前で花見をしたいという理由から最終的に弘前に決めました。

春の弘前を訪れるのは2年ぶりとなります。あの頃はGW中にちょうど桜が満開を迎えており、さらに天気も良かったということで非常に良い思い出になったのですが、今回はそれに加えてライドも楽しみたいということで日程を考えました。

なお、天気の関係で結果的には以下のような行程になりました。

  • 4/27:移動日
  • 4/28:岩木山一周ライド
  • 4/29:尻屋崎灯台ライド
  • 4/30:帰宅

4/29は弘前から少し足を伸ばして、最果ての地として有名な尻屋崎へ走りに行きました。

全国的に4/30から天気が悪くなるということで、無理に滞在するよりはサッと帰った方が満足度が高いと判断しました。曇りの日でも走行には問題ないけど、景色が悪い中走っても個人的にはあんまり…という感じなので「晴れているときだけ走る」というスタイルでいきます。

もくじ

弘前公園の桜

弘前へは名古屋~東京~新青森と新幹線を乗り継ぐAll陸路ルートで向かいました。GW初日は天気が悪かったものの、翌日の朝の快晴ぶりを見て勝利を確信。

岩木山へのライドの前に、軽く花見をしていきます。

7時前に弘前公園周辺をぶらぶら。

春の弘前の混雑さは今更書くまでもないのですが、9時頃~19時頃の間に弘前公園内に行くのは覚悟を要します。

もう人の波の中を漂っているという感じで、とてもじゃないけど花見に集中できるような環境ではありません…。なので、太陽に照らされる桜が見たいのなら早朝に、夜桜を見たいのなら21時頃に行くのがいいと思います。

あと、車とかバイクで行くのもおすすめしません。

弘前での滞在中に公園周辺を何度も通りましたが、渋滞してないときを見たことがありませんでした。その点、自転車なら渋滞には影響されないし、目的地へ到着する時間も計算しやすいと思います。

気をつけるのは電車輪行時の置き場所くらいかな。新青森~弘前間の電車は結構混雑してたので。

早朝なら花見そのものに集中できます。

訪問時は葉桜率10%くらいで、個人的には一番いいときに来れたなという感じです。これは持っているとしか言いようがないくらいの幸運!

逆に言うと、写真を満足に撮るならばこの時間帯しか無いですね。

特に通りから外れた場所にある桜には全く人がいないのでおすすめです。

のんびり歩いて、ふらいんぐうぃっち2巻の表紙にも登場している春陽橋に来ました。

弘前公園内で一番混雑するのがここ春陽橋周辺で、特に夜になると橋が崩壊するんじゃないか?ってくらい人で溢れかえります。余裕がある今のうちに散策しておきましょう。

毎回ここに来ると犬飼さんベンチか、もしくはその左にあるベンチでのんびりするのが恒例となってます。

そもそもなんでこの春陽橋が混雑するのかというと、こんな素晴らしい景色が見れるから。

橋がかかってる西濠の両脇には桜並木が広がっており、空と西濠、それに桜の色のコントラストがたまりません。この時間帯ならば自転車を立てかけて写真撮影する余裕があります。特に邪魔にはなってないはず…。

春陽橋から西へ進むと、いわゆる桜のトンネルと呼ばれる通路が伸びており、道のはるか向こうまでずっと桜が広がっています。

わずかに葉桜が混じっていることで、色にアクセントが付いているような気がします。緑がある分だけ桜の色が映えるような感じ。

桜のトンネルを後にして、お次は弘前さくらまつり2019のポスターにもなっている場所(一陽橋の近く)に来ました。

春陽橋と桜が一望できる有名なスポットですが、例によって夜はひどいくらい混むので注意が必要です。場所が狭いので三脚を立てられると身動きがとれなくなります。

西濠の西側を歩いてボート乗り場周辺へ。

西濠といえば貸しボートが有名です。料金は60分¥1000。

貸しボートはさくらまつりの期間限定となっていて、満開の桜に囲まれながらボートを楽しむのは弘前公園ならではの楽しみのひとつです。堀沿いに歩くのとはまた違った視点で桜を味わえそうなので今度乗ってみたいな。

岩木山一周ライド

弘前公園でゆっくりしてたら次第に人が増えてきたので退散することにしました。

花見が一段落したところで、次の目的は、以前岩木山登山をしたときからずっとやってみたいと思っていた岩木山一周。今回はこのために自転車を持ってきたと言っても過言ではありません。

では出発!

岩木山一周のルートは至極単純で、市街地から県道3号をアップルロードとの交差点まで走り、そこから時計回り/反時計回りに走るというものです。今回はチェックポイントの関係で、反時計回りルートを選択しました。

反時計回りルートの場合、県道30号から県道3号に入る山の北西までは緩やかなアップダウンが続き、そこから嶽温泉まではちょっとしたヒルクライムとなります。その後、嶽温泉から岩木山神社までは下りなのでそのまま市街地へ戻る形をとるのがスムーズかと思います。

時計回りの場合は上記と逆になるので、つまり最初に登ればあとはゆるゆると走ることができます。

岩木山はこの時期だとまだ積雪しているので、今持っている装備だと登るは難しい。ラッセルとかしないといけないみたいです。

この日はこれ以上ないくらいの快晴で、もうどこかを走らないともったいないレベル。雲ひとつないってすごい。

ここで道の状態について少し話すと、弘前の道路は整備が行き届いているというわけではないので、特に路肩は陥没していたりするところが結構ありました。あとトラクターっぽい車も度々走行しています。追い抜くときは後続車両に十分注意してください。

あとは、雪解けの水の影響でちょっとした小川みたいになっているのが数箇所ありました。その上を走るのもなかなか面白かったです。

巌鬼山神社参拝

交通量がなさ過ぎてむしろ心配になってきた。

弘前公園は今頃とんでもないくらい人が多いんだろうな、とか考えながらのんびり走ってると、ある分岐に到着。

余談ですが分岐の手前付近でリス?オコジョ?っぽい動物が道を横切るのが見えました。

はい。

ここに来たということはもうお分かりですね。

そうです。1巻の表紙に登場した巌鬼山神社に向かってます。

県道30号から向かう場合は写真の標識の場所を右に曲がって直進すると到着します。

前回は弘前駅で借りたレンタルサイクルでゼーゼー言いながら来た巌鬼山神社も、今回はロードバイクなのでとても楽。

このグラベルロード感ほんと好き。

前半は石があまり転がってないのに加えて景色が良いという理想的な林道で、巌鬼山神社に近づくにつれて石が増えてきます。25cでギリギリ安心して走れるところという感じなので特に問題はないかと。

前回もこの道を走ったはずなのに忘れてて、あまりにも良い道すぎてガッツポーズしちゃいました。

舗装路ばかり走るのに飽きたら、こういう風にちょっと横道に入ってみるといいかもしれません。岩木山周辺はこんな道が多いのでただ走るだけでも楽しい。

巌鬼山神社に到着。

神社周辺は静寂に包まれており、ただ居るだけで心が洗われるのが分かります。ここでしばらくの間もの思いに耽っていたら、このまま自然の中に解けて消えてしまいそうな雰囲気。

この後に訪れる岩木山神社とは同じ”いわ”の字を使っているものの、岩木山神社が「いわきさん」なのに対しこちらは「がんきさん」と読みます。

なんでも岩木山神社の元社にあたるそうで、岩木山神社は元々当地にあったものが百沢へ遷座したみたいです。

ふらいんぐうぃっち1巻表紙

1巻の表紙のカット。本殿の向かって左側からかなり無理な体勢で撮影すると撮れます。

しばらく静寂っぷりを満喫したところで、岩木山一周ライドの続きへ。

反時計回りルートの場合は、当然ながらずっと左手に岩木山を眺めながら走ることになります。これだけでも素晴らしいのに、道がある程度の高台にあるので、場所次第では右手に弘前の町並みも眺めることもできます。

眺める場所によって、見ることができる岩木山の形がそれぞれ違うというのがもう最高。一周ライドの醍醐味を味わってる感あるなこれ。

ちなみにさっきも書きましたが、山の北側まではずっとこんな感じの道が続くので、何も考えずにペダリングしてるだけで前に進みます。今日は気温もポカポカしてるし天気はいいしで、こんな素敵な日に自転車に乗れてるだけで幸せな気分になれる。

やっぱりGWこそ自転車に乗るべき。間違いない。

さて、県道30号から県道3号に入り、ヒルクライムをしている途中で猫ちゃんに遭遇しました。道の脇でくつろいでたので休憩も兼ねてちょっと停まってみることに。

停まると同時に駆け寄ってきてニャンニャン言ってくるの可愛すぎる。

すぐそこの民家の猫だと思うけど、かなり人懐っこくてこっちまで顔がニンマリしてしまう。なおホイールとかタイヤの厳しいチェックを受けました。

その後は岩木山の西側にある雪解け水ゾーンを通過。標高は高くなくてもまだまだ雪は残っているようです。このあたりの春はこれからという感じ。

岩木山の8合目まで車で登ることができる津軽岩木スカイラインについては、入り口が封鎖されていました。今年はすでに開通しているはずなんですが、まだ雪が多いからかもしれません。

岩木山神社参拝

嶽温泉から先は岩木山神社までずっと下りです。ログを見た感じ時速60kmとか普通に出るくらいの道だったものの、それなりに交通量があったので多少は気を使いました。

岩木山神社に到着。

この神社のいいところの一つは、鳥居の向こう側に岩木山が見えるということ。特にここは岩木山登山口(百沢ルート)にもなっているので、これから登る山がしっかり見えるという点がやる気を引き出してくれます。

夏になったらまた登りに来ようかな。

なかなかの人の多さでしたが、弘前公園に比べたら可愛いもの。自分のペースでゆっくりと参拝することができました。

参拝の帰りに味わって非常に美味しかったこのアイス(¥150)、売っている場所によって味が違います。岩木山神社では下段がりんご味になってます。ライド後で火照った身体にはちょうどいいくらいの冷たさと甘さでした。

というわけでこれで岩木山一周ライド終了!

愛車と岩木山のカット3連続。

岩木山はやはり見てもかっこいい。JRの列車の車窓から、弘前公園周辺から、岩木山一周ライドの最中から…色んなところから望むことができます。青森を象徴するシンボルの一つで、富士山にも似た美しいフォルムがなんともたまらない。

大きく鎮座した姿はどこから見ても存在感がある。何度でも訪れたくなります。

その後は7巻に登場したあたご温泉に行って汗を流し、さらに相馬アイスクリーム店を訪問して追いアイスをキメるという素晴らしい体験をしました。どちらのお店でもどうやら顔を覚えていただいてたみたいで、ふらいんぐうぃっちの話で盛り上がりました。嬉しすぎる。

その後は市街へ戻るついでにゆるゆるポタリングし、最終的に弘前公園に戻ってきました。が…

そこには密かに期待していた光景が。

みてよこれ。

地方裁判所前の花筏が完全に見頃になっています。

花筏は散った桜の花びらが水面を埋め尽くす現象のことで、重要なのは風向き、それに天気がいいことなんですよね。風向きによっては筏が移動してしまいますし、太陽の光が当たらないと花びらの色が綺麗に写りません。

それにしてもライドが終わって帰ってきてすぐにこれとは、いくらなんでも運が良すぎる。

ライドもいいけどポタリングも楽しい。

特に人がいない場所を狙って行ってみるというのは、GWなどの人が多い時期だとさらに楽しみが増しますね。わざわざ混雑しているところに行って疲弊する必要はないわけです。自分のペースで楽しめればそれで良し。

飲み

夜はフォロワーさんと一緒に、有名なお店「みくにけ」で飲みました。

毎回思うけど、みくにけの値段設定はどうなっているのか。

150分飲み放題+料理7品で¥3,000って、いくらなんでも安すぎない?なのに美味しいしお酒の種類もある程度あるしで、近所にあったら通うレベルの満足度の高さ。

このお店の素晴らしいところは内装にあって、とにかくオタク要素が濃すぎる。

初めて訪問した際はかなり衝撃的だったものの、今では実家のような安心感があります。居心地が良すぎてここから離れたくない…。

フォロワーさんとはライドのこととか、下北半島の話で非常に盛り上がりました。夏にはあの辺りを自転車で走る予定なので、その際はぜひご一緒したいものです。

同じ趣味を持つ方とお話できるのは本当に嬉しいし、積極的に情報交換をしていきたいと思います。

あとは弘前公園内を散歩してから帰宅。

この日は比較的夜でも人が少なかったため、春陽橋周辺でもそれほど混雑は見られませんでした。日中の桜ももちろん綺麗ですが、夜桜鑑賞も趣きがあって好き。気持ちよすぎて飲みの後なのに酒を買いそうになってしまった。

弘前公園での花見に始まり、岩木山一周ライド、その後の温泉やアイス、ポタリング、そして夜の飲み+夜桜鑑賞と、今日は最初から最後まで密度の高い体験ができました。天気が心配だったけど晴れてよかった。

転勤して弘前には多少アクセスしやすくなったので、今年は例年より訪問回数を増やしたいと思ってます。

おしまい。


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