- Part 1:蟹田~脇野沢~仏ヶ浦~海峡ライン~大間
- Part 2:大間~風間浦~恐山~むつ
むくり。
目が覚めて初めて気づきましたが、今日は満月のようです。
今日はむつ市街まで走ろうとしたところ、どうやら午後からは雨が降るようでした。できるだけ早めに行動することにします。
暴風
テント泊とはいっても荷物の量が少ないので片付けも楽ちん。早速出発しよう。
私が寝た時間帯だとテントはそこまでありませんでしたが、朝になってみると結構増えてます。遅い時間に到着した人が多かったようです。
昨日とは打って変わって、大間崎の天気は晴れ。青空を見て元気をもらいました。
大間から直接むつに向かう国道279号はアップダウンがほとんどなく、昨日走った国道338号に比べるとまるで天国のような道のりです。
ただ危惧していた通り風が異常に強く、しかも向かい風なので全然スピードが出ません。道路の左側が海に面しており、そこの波がかなり激しいので風が強いことがわかります。
恐山へ
強風と戦いながら走ること約30km、大畑にやってきました。
ここから国道279号を直進すればむつ市街へ、県道4号へ向かえばそのまま恐山に着きます。
このあたりは昨晩雨が降ったらしく、路面がかなりウェットになっていました。
いつもならサイクルジャージの背中側がかなり汚れるところですが、今回はサドルバッグを付けているので大丈夫です。
薬研温泉の分岐まではアップダウンはそれほどなし。
ただしここからの上りが結構長く、しかも下りがない上りオンリーなので脚が削られました。あと風の影響で路面に枝やら葉っぱやらが多数転がっているため、ハンドリングにも多少気を使う必要がありました。
気になったのはそれくらいで、気温がそれほど高くないのが救いかなと思います。これで気温が高かったら蒸し暑くてかなわん…。
坂道を上りきったらあとは恐山まで下るだけ。
三途の川を渡って恐山に到着しました!
実は県道4号を上ってくるにつれて天気が曇りから晴れと次第に回復してきており、「これは恐山で快晴になるのでは?」と思っていたところまさにその通りでした。
恐山のすぐ脇には宇曽利湖と呼ばれるカルデラ湖があり、これがまた綺麗なんです。
恐山周辺以外はご覧の通りのお天気なので、まさに恐山だけ晴れている状態です。
自分が到着するタイミングでこれだけ晴れてくれるとか、もう弘前在住の魔女が晴らしてくれたとしか思えない…ありがとう…。
一息ついたところで、恐山・伽羅陀山菩提寺の境内を散策してみることに。
出発が早かったおかげか、恐山に到着したのも早朝でした。そのため思っていたほどは観光客が多くなく、のんびり見て回ることができました。
恐山といえば日本三大霊場の一つであり、死者が集まる山とされています。確かにあの世っぽい雰囲気の場所です。
境内はかなり広く、厳かな風景を楽しむ以外にも歩いて散策するだけで楽しめます。
山門を入って左奥方向が順路になっており、大師堂や無限地獄、賽の河原八角堂などを経て宇曽利湖へ。
ここは極楽浜と呼ばれており、地獄を過ぎた先に極楽浄土があるという、疲労度的に今回のライドを彷彿とさせるような場所です。エメラルドグリーンの湖面に、対岸の山や空が映る美しい風景を見渡すことができます。
極楽浜を過ぎると再度地獄がいくつか続き、山門方面へと戻ることになります。
恐山温泉
恐山の至るところでは温泉が湧出しており、これに入れるように整備された湯小屋がいくつかあります。
温泉は花染の湯、古滝の湯、冷抜の湯、薬師の湯の4つの湯があり、あとから調べた感じだと男湯、女湯、男女入替制、混浴の4種類だそうです。
今回は薬師の湯に入ってみることに。
昨日は結局お風呂に入ってないので、2日ぶりの温泉が非常に気持ちいい。温度も熱いのが好きな自分にとってはちょうどいい感じで、二日間の疲れが一気に回復しました。
なお窓が全開になっているのは仕様みたいです。外では普通に家族連れが歩いているので結構緊張しました。
下山
しばらく恐山でゆっくりした後、雨が降り出す前に下山します。
途中で斜度16%オーバーというヤバい道を通りつつ、恐山から東に位置するむつ市街へ。
ここも一度峠まで上ってしまえば、あとは楽なダウンヒルです。
宿へ無事に到着。
実はこの後結構な大雨が降るとの予報だったので、明日弘前へ移動する電車に影響が出たりしないかな?と不安でした。選択肢としてはこのまま弘前市内に移動してしまって一泊するか、むつ市内で一泊するかの二択。
まあ多分大丈夫でしょ!という楽観的な考えからこの日は後者にしました。
自転車を部屋の中に入れさせてもらえたので感謝です。
打ち上げ
無事に下北半島ライドが終了できたので、一人で祝賀会を開催しました。
今日飲み食いした分だけで今回のライドで消費したカロリーを軽く越えてると思う。
でもやっぱり現地のものはできるだけ食べたいし、ゆるい行程で走って景色を楽しんで美味しいもの食べてというスタイルが自分には合ってると思ってます。
ライド一辺倒なのは精神的に余裕がなくなりそう。
青森ということで地酒と魚介類を中心に注文してみました。
どれも非常に美味で、お酒がすすんでしまって仕方がない。幸せな時間やね…。
翌日は大湊駅から大湊線に乗って弘前へ移動。
こうして下北半島ライドは無事に大成功に終わりました。
おわりに
「ちょっと下北半島走ってくるか」と思って決定した今回のライド、台風の影響が心配でしたが、終わってみれば何から何まですんなり事が運んでくれました。特に天気がもってくれたのがよかった。
青森県はまだまだ走ってみたい場所がたくさんあるので、また機会を見つけて訪れたいと思います。
おしまい。
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