【紅葉×北海道 美瑛の丘めぐり】ロードバイクで秋真っ盛りの富良野~美瑛を巡ってきた

今回はちょっと北海道を走ってきた記録。

なぜこの寒い季節に北海道にいってきたのかというと、もちろん自転車で走るためです。普通に走るよりは風景を楽しみながら走りたいというのが自分のスタイルなので、前回十分に走れなかったところを重点的に回ることにしました。

その前回というのが、そらちグルメフォンド2019のアフターライド。このときは飛行機の時間の関係で旭川~美瑛の間を走っただけだったので、不完全燃焼感が否めませんでした。

もちろん他の場所でもよかったのですが、この風景が秋になったらどう変わるんだろう?と気になったので再度訪問することに決定。

もくじ

美瑛を訪ねて

サクッと輪行でスタート地点までワープ。

天気予報を眺めた限りお天気がどうも芳しくないので、いい感じの風景のところで晴れてくれるかは正直運次第。最近の週末は全国的に曇りとか雨ばかりで、今日この日は比較的お天気が大丈夫そうでした。

スタート地点の上富良野駅前の風景。

駅前は確かに建物や電柱が多く、よくイメージで思い浮かぶような北海道の風景ではありません。

ただ、駅前から5分も走ると途端に田園風景が目の前に広がります。

ところで美瑛と言えば、言わずとしれた観光名所。

ネットで調べると「北海道で◯◯は絶対に訪れておきたい場所!」とかのサイトでは必ず名前が挙がっています。こういうところって観光客が多くて個人的にはうんざりするので、自分なりに満喫できるように行動しています。

てっとり早いのが早朝に行動するということ。

特に今の季節だと朝方はかなり冷え込んでおり、大体の観光客は宿で布団にくるまって寝てると思います。そういう普通の人が行動しない時間に色々回るのがいいかなと感じます。

話は変わるけど、美瑛には「◯◯の木」というふうに、CM等で使われて有名になった木が名所として数多く存在しています。

観光客はパンフレットとかでこの名所を予め抑えておき、主に車でそこに向かうわけですね。そして木"だけ"を見て別の名所に向かうという流れがほとんどだと思います。

実際、とある◯◯の木の近くで観光客の動向をチラ見してましたがこれはちょっともったいない。

例えば上の写真の場所は名所でもなんでもないところで、当然観光客は一人もいませんでした。

でもはるか遠く続いている畑や紅葉している木々などを眺めていて、この景色を独り占めしているという事実に自分でも驚きました。

車の移動だと、走っている途中でいい感じの風景を見かけても「ちょっと止まる」ということが難しく、散策するには速度が早すぎるかなと個人的に思ってます。美瑛は路駐禁止の場所が多いのもそれに拍車をかけている感じ。

そういう意味では自転車のほどよい速度や、気になる場所へすぐ走っていける小回りの良さが美瑛散策にはもってこいだと感じました。

早朝に行動してるとこういう出会いもあるのがたまらない。

道端で休憩していたら突然飛び出してきて、自転車をチェックされました。キツネは割とどこにでもいたので遭遇率は高めかな?

向こうから寄ってきたあたり、ご飯をもらえると思ったみたいです。もちろんあげてません。

心配していた点のひとつである紅葉については、写真の通り杞憂に終わりました。

若干落葉が進んでいたものの、目の前の絶景の方がインパクトが大きいので全く気になりません。むしろ落葉の中を走っていくと落ち葉が風で飛ばされて、より秋を深く感じられたというか、そういう意味では良いタイミングで訪問できたようです。

葉の色と畑の色のコントラストがとてつもなく美しい。

北海道の紅葉は黄色系が多いというか赤色が少ないと聞いていた通り、目に入ってくる紅葉はほとんどが黄色のものです。

今回、初めて雲ひとつ無い快晴でなくてよかったという感想を抱きました。その理由が上の写真です。

遮るものがなく遠くまで見渡せるほど広大な景色、という下地があってこそだと思いますが、雲があるおかげで日があたっているところと影になっているところがはっきりと見えます。これがほんと綺麗でした。

ただ景色すべてが日で照らされているのとは異なり、北海道らしい景色の奥行きとがより伝わってきました。

前回訪問時も思ったけど、丘の上から眺める景色が好き。

畑が3次元的に広がってたり、所々に木が生えていたりと見ていて飽きません。大通りを走らなければ基本的には交通量も皆無だし、景色を堪能しすぎて全く前に進めないやつが楽しめます。

美瑛は自転車で回るには本当に手頃な広さで、どこへでも比較的楽に行けるし、何ならどこを走っても楽しめます。

目的もなく、「次はあっち行ってみるか」とゆらゆら走るのはやはりいい。

何より時間を気にしなくていいし、さっきも書いたけど回るところを全部予め決めておいてタスク的に処理していくのとは違って、精神的に余裕があります。自転車でのんびり走るの、おすすめですよ。

すでに写真で示したとおり、美瑛には多くの畑が広がっています。ということは農道等の未舗装路も多いということ。

中には私道のため通ることができないところもあるものの、適度なグラベルを味わいたいならパンクを気にせず突っ込んでみてはいかがでしょうか。

自分はグラベルを走った時の振動が好きなので、こういう道を見つけたらガンガン走ってます。必要なのはこの先に何があるんだろう?という好奇心だけ。

今回訪問した時期は言うまでもなく秋で、ちょうど各地の畑を耕すタイミングと被っていた様子。なので至るところで巨大な農業機械を見ることができました。

耕す畑そのものが広いため当然農業機械も大きい必要があります。今まで見たことがないようなトラクターに出会ってかなり興奮したりもしました。

グルメを楽しむ

自転車旅行においては、ライドだけでなくグルメも満足度を大きく向上させる要素の一つです。

前回訪問時に行くことができなかった歩人(ほびっと)さんをはじめ、各地で美味しい食事をとることができました。

歩人さんでは、今回はハム・ソーセージ・ベーコンの盛り合わせ(サラダ付き)15種盛を注文。 セットにするとライスorフランスパン、コーヒー or 美瑛ミルク or 自家製ヨーグルトor ジュースが付いてきます。朝食は抜いていたにもかかわらずこれだけでお腹いっぱいになりました。

盛り合わせは5、8、10、15種とメニューが豊富で、最大20種盛もあります。詳しくはHP参照。

ハイシーズンは行列ができるくらいの人気店ですが、夏でも冬でもないこの時期に訪れたのですんなり入れました。運がいい。

続いては富良野にある麦秋さん。

北海道の自転車クラスタであるけ~すけさんオススメのお店です。

麦秋

営業時間:ランチタイム11:30~14:20(LO)、ディナータイム17:00~21:00(LO)
定休日:火曜日
HP:麦秋

カフェ兼レストランのお店で、ピザやハンバーグが有名だそうです。自分もハンバーグを注文しましたが…美味すぎる。お肉が柔らかく、これ以上ないくらい肉汁がたっぷり。

この日は3人で富良野周辺を走って結構冷え込みましたが、お肉の美味しさも相まって一気に身体が暖かくなりました。

最後は、美瑛散策の際にたまたま見つけたお店です。

その名も「元海軍さんのお店」。店名の通り海軍カレーを提供しているところです。オーナーは青森県むつ市大湊海上自衛隊に36年間、調理員として勤務していたとのこと。定年退職して、故郷の美瑛にカレー屋をオープンされたとか。

注文したのは日替わりカレーで、今日はビーフカレーでした。

カレーの旨さ+辛さもさることながら、コロッケが抜群に美味しい。カレーがメインなので完全にいい意味で裏切られました。

ゆるポタ

今回の行程中には、北海道の自転車クラスタさん達と一緒に走る機会がありました。

この日のお天気はあいにくだったものの、一緒に紅葉を見ながら走っていると天気の憂鬱さはどこかへ消え去りました。

やはり複数人で走ることによって、ライドの楽しさが何倍にも増すような気がしますね。時折会話をしながらのんびり走るもよし、景色を眺めて感想を言い合うのもよし。

一人で走るのも景色に没頭できて好きですが、皆で走る機会も今度は増やしていきたいと思います。

そんなこんなで、気がつけばもう帰る時間。これからも北海道の風景を自分なりに楽しみたいと思います。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

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