今回は、岩手県花巻市にある台温泉 水上旅館に泊まってきました。
花巻市街の西、平野部から山間部へ変化していく地域には温泉が多く「花巻温泉郷」という総称で呼ばれており、花巻、台、志戸平、鉛などいくつもの源泉を持つ温泉が点在している全国的にも有名な場所です。
温泉郷は複数の温泉の集合であると同時に、温泉郷を形成する温泉宿も大型ホテルや一軒宿、湯治宿と様々であることも特徴の一つ。一口に○○温泉といっても、宿によってその特色は大きく異なります。
今回泊まった台温泉はその花巻温泉郷の中の一つで、花巻温泉のさらに先、台川沿いの谷間に古い旅館が立ち並んでいます。ただし台温泉に至る唯一の道である県道297号がここで終点になっていることも含め、他の温泉にはない鄙びた空気が強く漂っているように思えました。廃業している旅館も目立ち、今でこそ知る人ぞ知る温泉という位置づけのようです。
水上旅館は台温泉街の真ん中付近に建ち、現在は高齢の女将さんがただ一人で経営されている旅館です。なお宿泊は1日1組限定で使用できる部屋も一部屋のみに限られているほか、素泊まりのみなので食事はこちらで準備する必要があります。
外観
まずは外観から。
地図を見ると台温泉はかなりの山の中にあるように見えますが、花巻駅からの路線バスがあるのでこれを使うのが便利です。片道540円で、タクシーやレンタカーなどと比較して安価なのでこれを使うのがおすすめ。
路線バスは台温泉行きになっているので、終点まで乗っていれば自動的に到着できるという優れもの。本数は少なめなので注意が必要でした。
台温泉街の距離感については、一番遠くにある中嶋旅館までバス停から約500m程度の長さです。中嶋旅館については送迎のサービスをやっているほか、歩いたとしてもたかだか500mなので各旅館へのアクセスは比較的楽。
ただし路線バスを利用するのは少数派で、今回の訪問時は思いっきり冬で積雪も結構なものだったものの、台温泉を訪問している人の99%くらいは自家用車のようでした。
バス停には台温泉の各施設を地図上で表した看板があるものの、これらのうち約半分はすでに営業していません。これも時代の流れなのか…。
特に商店については壊滅状態で現在では旅館しか存在しないため、何か買っておくのなら花巻駅周辺で済ませておくしかありません。ちなみに水上旅館は素泊まりしかやっていないので、自分は花巻駅近くのスーパーで食事を買っておきました。
道に従ってしばらく歩いていくと、右手に「恵の湯 水上旅館」と書かれた2階建ての横幅が広い建物があって、ここが水上旅館です。細い道に対して両側から覆いかぶさるようにして建物が迫ってくるため、ここを通るときは迫力がありました。
旅館の前に近隣の宿共通のこじんまりとした駐車場があって、車で訪問した場合はこちらに止めることになります。
水上旅館の歴史を女将さんに伺ったところ、下記のような回答を得ました。
- いつ頃から営業しているのかは定かではないが、昭和24年2月に家事で一度焼けてしまい、現在の建物はその後に再建されたもの。
- その時の大工の職人さんがかなりの凝り性で、完成までかなりの時間がかかった。
というわけで、旅館としての歴史は昭和よりさらに昔になるようです。
水上旅館の外観の様子。
建物としては中央に位置する玄関を挟んで左右に棟が連続しており、1階は左右で微妙に様相が異なっていますが2階は左右で特に差異が見られません。また右の棟は表通りからの距離が少し離れていて、これによって玄関が表通りに対して直角ではなく斜めになっています。
旅館の建物が完全に四角形ではなく、玄関を境界にして角張った形になっているのが外観における好きな部分。旅館を建築した際の思想が気になります。
あと、気になったのは2階上部の久が二重になっているという点です。後述しますがこの構造により2階の天井が比較的高くなっており、客室に泊まったときに窮屈感がありません。
表通りに沿って旅館の左側へと移動してみたところ、1階の左側はどうやらかつて商店だったようです。「テレホンカード販売中」の文字や宅急便の旗が立っていたりと、今でもその痕跡が残っていました。
以下、女将さんに伺ったお話。
- 日帰り温泉、旅館業に加えて1階の左側では売店も営んでいたものの、現在はやっていない。
- 台温泉にはかつて魚屋やお土産屋、八百屋、酒屋、雑貨屋など数多くの商店があり、湯治で訪れた客はまず桶やタオルなどを買うところから始めていた。しかし他の旅館も店内に売店をつくるようになり、また車の発達によって客自身が買いに行ったり、業者が売りにくるようになったので商店は廃れた。
確かに、昔は今と違って交通手段が徒歩や馬しかなく物流が非常に限られていることから、温泉街に長く滞在するという場合は温泉街の中で物を購入する必要があります。なので上記のような専門の店がちゃんと揃っていて、温泉街の中だけで生活が完結していました。
車社会の発展に伴って旅館の有り様も大きく様変わりしてしまい、現在の台温泉では商店は一件もなく旅館しか残っていない状況です。こういったお話を聞けただけでも良い体験になったかも。
館内散策
1階玄関周辺
旅館に到着したので、玄関を開けて女将さんにご挨拶して投宿となりました。
玄関を開けた時点でこの光景が目に飛び込んできたのだから、もう感動するしかないです。
玄関正面にはがっちりとした貫禄ある階段があり、階段の脇にはちょうどいい高さの太い柱があります。階段左側に続いている廊下といい天井の灯りといい、視界の中がすべて好きなもので溢れているのは幸せしかない。
玄関を上がって右側には女将さんが使われている冷蔵庫や客室があり、左手前が女将さんが常駐されている居間、左奥が厨房のようです。旅館側にとっては居間が玄関に近ければ近いほど客とのやりとりで便利ですが、まさに真横に位置していました。
この玄関周辺の雰囲気がすごく良い。
まず純粋に照明や2階奥からの自然光によって明るく照らされているというのが根底にあって、それだけでこの旅館がちゃんと管理されている場所だということが実感できます。それに加えて玄関からすりガラス越しに差し込んでくる光や、玄関上がってすぐに置かれたストーブの温かさなど何気ないところに良さを見つけました。
玄関部分の斜め形状は玄関土間で吸収しており、玄関より先は斜めの影響はありません。玄関土間は一般的な四角形ではなく三角形になっていて、余ったスペースに記帳用の台が置かれています。
水上旅館における客の動線は非常に単純です。
2階に客室と洗面所、トイレがあるので一般的な滞在は2階のみで完結し、温泉に行く場合は1階に降りて階段奥に向かい、さらに地下1階への階段を下ればすぐに温泉があります。つまり玄関を含めた1階部分は完全に移動のみで通ることになるので迷うことがなく、動線も一つしかないため分かりやすいです。
温泉までの道のりも泊まっている部屋から10秒くらいなので、つまり温泉に行くまでの障害が何もないということ。廊下には見ての通りストーブがあって寒くないし、あ、ちょっと温泉行くかと思ったときにすぐに行けるのは温泉宿としてとても便利です。よく考えられている。
2階
続いては2階へ。
2階に向かう方法は玄関正面にある大きな階段を通るのみとなっています。階段については転倒する心配はないと思いますが、壁と反対側の方には手すりがないので注意が必要かも。
階段を上がった先の廊下は左右に分かれていて、右側に今回泊まる客室が、左側に洗面所とトイレがあります。
2階の共用部分は階段近くに集まっており、かつてすべての客室が利用されていたときでも状況は同じ。ここをたくさんの人が利用した時代もあったのだろうか。
階段を上がって右側に進むとまず最初に今回泊まる客室があり、廊下はその先へと続いていますが、廊下の真ん中に衝立が置かれているので動線が固定されています。
奥に進んでみると客室がいくつかあって、表通りに面した右端の客室は公式サイトにも記載されているところのようです(床の間が横に広い)。ただしこの部屋も含め、ほとんどの部屋は布団置き場になっていました。
泊まった部屋
そういうわけなので、部屋として稼働状態にあるのは今回泊まった階段上がってすぐ右側の一室のみです。1日1組の旅館なのでこの状況になっているのは至極当然で、しかも女将さん一人で管理されているのだからなおさらです。
泊まった部屋は2階の三号室で、広さは6畳。二間続きになっており暖かい季節は左隣の部屋を寝室に使うのに対して、寒い季節は一部屋だけの運用で暖房効率を高めています。入り口の正面にある窓からは、表通りが見渡せました。
外観を確認したときに思った通り天井が高く、一般的な旅館と比較すると体感で40cmくらいは高いです。なので6畳という広さの中で立って歩き回ったとしても窮屈感を感じることがなく、滞在中は快適でした。
投宿した時点で布団がすでに敷かれているほか、設備としては炬燵、ストーブ、ポット、テレビ、あと布団を温めるやつ(名称不明)があるので寒さの影響は全くありません。座布団もふかふかだし、一度炬燵に入ったら快適すぎて出られなくなりそうになったレベル。
暖かくなれる要素がこれでもかというくらいに室内に詰め込まれていて、しかもさっきまで歩いていたのが極寒の屋外だったので余計にほっこりできました。実家のような安心感とはまさにこのこと。
その他には浴衣と貸しタオル(温泉の脱衣所にあります)があるので、部屋についてすぐに浴衣に着替えました。やっぱり浴衣を着ると旅館に泊まっているという実感がより強くなる。
三号室を形作っている柱は色が濃い茶色をしているほか、継ぎ目の部分ががっちり組まれているので安心感があります。
水平方向/垂直方向のいずれも歪みがなく、この地で長いあいだ年を重ねていたのが納得できる感じ。やはり築年数が古い建物はそれなりの貫禄があります。
また入り口の右横には床の間のようなスペースが一応あるものの、幅が半畳くらいしかないので座布団置き場になっています。
襖戸を挟んで反対側には三号室をそのままスライドしたような同じ間取りの部屋がありますが、すでに述べた通り冬の時期は使われていないようです。間取りは同じであるものの壁の様相が一部異なっているので、ここは最近になって補修したのかもしれません。
襖戸には補強として柱が間に挟まれており、注意書きによればこの支柱を外してしまうと梁が落ちてくると書かれていました。通常ならば襖戸の中央には柱は不要ですが、経年による影響が表面化している様子が伺えました。
以上が今回泊まった部屋の詳細となります。
冬場に泊まる上での設備的な面では恵まれている方だと思っていて、エアコンのみという宿も少なくないなかで炬燵とストーブをセットで味わえるというのは大きい。暖房は多いに越したことはないですね。
温泉
せっかく温泉宿に泊まっているので、台温泉の温泉を満喫するためにも早速温泉に入りに行きました。
水上旅館の温泉は地下1階にあり、玄関入ってすぐの階段の横にあるもう一つの階段から向かう形になります。しかし温泉の唯一無二感もさることながら、温泉までの道中も他の旅館には見られない独特なものでした。
まずは脱衣所と温泉の照明ですが、温泉がある地下1階ではなく玄関横に照明のスイッチがあります。
女将さんから説明を受けた場所では天井付近から2本の細い紐が伸びていて、左側が玄関の照明、右側が脱衣所と温泉の照明になっていました。なので温泉に入りに行く際には階段を下りきってからではなく、階段を下る前にここで照明を点灯する必要があります。
完全に夜になってからだったら暗すぎるのでこれを思い出すけど、明るい時間帯ではそのまま階段を降りてしまって、照明を点けるためにまた階段を上がることになりました。
そして照明スイッチの先、2階への階段のちょうど裏側に地下1階への階段があります。
なんとこの階段、和式の木造旅館では一般的な直線状ではなく右→左の順に90℃折れ曲がっている形状なんです。
階段を下りきった部分の向きは下り口と同じ方向なんだけど、その位置が少し右にずれているために階段の一部がこのように弧を描いている。ステップの形状も弧に合わせたものになっているのが分かると思います。
こういう構造は洋風建築では見る機会が多いですが、和風の建物の階段では非常に珍しいと感じました。和風建築では直線上の階段→踊り場→直線上の階段という順番をよく見かけるものの、水上旅館では踊り場もなしに方向転換を可能にしている。
再建時に職人さんがかなり凝ったという話、これはこういうところに現れているんだろうなと思わざるをえない。
そのまま階段を下っていくと左手にカーテンがあり、その先が脱衣所になっています。水上旅館の温泉は浴室が一つだけで男女の別はなく、従って脱衣所も一つだけ。もし日帰り温泉客が入っていた場合は、少し待つ必要がありそうです。
脱衣所は地下1階にあるにしては思いのほか広く、着替えをするのに窮屈感はありません。なんだか秘密基地のような雰囲気があってこれはこれで好き。
浴室の入り口には石鹸とシャンプーが置かれているので、温泉に入るときにはこれを利用することになります。
その下の張り紙にはなんと「温泉たまご(たまご持参)のお持ち帰りをご希望の方は、当館が用意しますのでお申し出ください」との文言。台温泉の源泉はいずれも温度が高めなので温泉卵が可能なのはなんとなく想像していたけど、まさかサービスがあるとは思ってませんでした。
ただ「たまご持参」とありますが、近隣に卵を買える場所はありません。
そして脱衣所で浴衣を脱いだところで浴室へ。水上旅館の温泉の特徴は以下の通りです。
- 源泉名:台温泉(2号泉)
- 泉質:単純硫黄泉
- 泉温:86.5℃
- 湧出量:76リットル/分
- pH値:8.5
- 知覚試験:無力透明にして、微かな塩味と硫化水素臭を有する
源泉温度がものすごく高いので、温泉卵も簡単につくれるというわけです。
浴室内には左右対称の「B」の形をした湯船があり、構造は両方とも同一です。深さは二段になっていて、深いところは自分の身長で座ってちょうどいいくらい。
壁や床、湯船にはそれぞれ異なるタイルが用いられていて見た目がまず良いし、お湯は肌への感触が優しくて気持ちいい。曲線部分のフィット感やお湯の質感も含めて、じっくりと身体を預けて浸かっていたくなる感じでした。
湯船の形が独特なもので興味を惹かれましたが、水上旅館最大の素敵ポイントはこの温泉の温度管理システムにあります。
入り口を入って左側に源泉が直に湧き出してくる槽があり、この槽の底にはその湧き出し口が1つ、そして各湯船に繋がる穴が2つあります。この2つの穴を木の杭で塞ぐことで湯船への源泉供給をストップでき、あとは自然冷却で湯船の温度を低くできるという仕組み。
供給を止めている間は、槽から流れ出た源泉を隣りにある赤い椀で受け止めるようになっています。当然のように源泉かけ流しになっているので、槽か湯船のどちらかからは常に温泉が流れて出ていました。よく見ると槽と湯船のどちらにも析出物がたくさん付着していて、効能の高さを実感できます。
この温度調整は温泉に入る上では必須ともいえる作業で、なんせ源泉温度が86.5℃もあるので穴を塞がないと人間が入れるレベルではありません。もちろん槽に誤って手を漬けてしまったら火傷必須。気をつけましょう。
あと、仕組み的にぬるい状態から熱い状態に持っていくには1分もかかりませんが、その逆は湯の温度が自然に下がるまで時間がかかります。
でもこのシステム、めちゃくちゃ合理的じゃない?
冷却用の配管を別途敷設しなくていいし、「自然に」お湯が冷えるのを待つという動作は何もかも忙しくしすぎる現代人にこそ味わってほしいと思う。
昔は今ほど時間にうるさくない時代だったし、まったりのんびりするのが普通だったからこその仕組み。この旅館は何年前に建てられましたという言葉よりも、この仕組みの方がよっぽど説得力がある。
現代とは異なり、湯治が普通だったときの風景が垣間見えるようで個人的に一番好きになった場所です。
夕食~翌朝
温泉に入りに行きつつ炬燵でうたた寝をする時間を過ごし、夕食前に台温泉街の散策に繰り出しました。
台温泉には水上旅館の他にも泊まってみたい宿が複数あって、夜の散策はその下見も兼ねていました。もちろんこの時間に外を出歩く宿泊客は見られず、各温泉を満喫している様子です。そういうのを想像しながら歩くのもまた楽しい。
夜の時間の良さは照明とか街灯とか、旅館の玄関を照らしている灯りとかにあると自分は思っています。
それは明るさを確保するために加えて、そこに人がいることの証明にもなっている。人がいなかったら灯りなんて不要だし、人々の生活感をこれほど強く認識できるシチュエーションはない。
その極地みたいなものが、散策を終えて旅館に帰ってきたとき。
玄関を照らす灯りに確かな安心感を覚える。今回水上旅館に泊まって良かったと心から思えてくる。冬は寒くて一度投宿すると外に出ることは普通ありませんが、あえてやってみるのがおすすめです。
で、夕食の時間。
水上旅館は素泊まりなので、花巻駅近くのスーパーで購入した夕食を食べる方針でした。
しかし、なんと女将さんのご厚意により夕食を提供していただけることになりました。「簡単な料理だけど…」と仰っていたのに、持ってこられたのは具だくさんの鍋。あまりにも嬉しすぎる。
旅館に限らず、どこかに宿泊するってこういうことなんだなと感じました。お世話になる宿とその宿のご主人や女将さん。両方の暖かさ・温かさがダイレクトに沁みる冬の旅。今後も寒い時期の旅は続けていきたい。
夕食後は再度温泉に入りに行き、就寝。布団と毛布の組み合わせがふかふかで快眠できました。
翌朝。
表通りの除雪作業の音で目が覚めました。窓から外を見てみると、昨晩だけでそこそこの雪が積もったようです。女将さん曰く12月はまだそんなに降らないらしいけど、今年は全国的に寒気が激しいみたいです。
起きてまず最初に室内のストーブに点火し暖房を確保、その後は朝風呂へ向かいました。
階下へ下っていくと、昨日はなかった小型のヒーターが脱衣所に置かれていました。
朝の時間帯に温泉に入る際に寒かろうということで女将さんが置かれたのは間違いなく、朝から女将さんの心遣いに感動。除雪作業で大変なのに、宿泊者のことまで気をかけてくださるのはありがたい。
やはり寒い時期の朝風呂は身体が生き返るようで、布団で得られた温もりが台温泉の温泉でさらに加速したという感じです。この後は二度寝が捗ったし、温泉旅館に泊まったのなら朝風呂は必須。
二度寝の後は朝食にする予定が、夕食に引き続いて朝食もサービスしていただいて、結局何から何まで女将さんのお世話になってしまった。
水上旅館での滞在は、最後まで女将さんとのやり取りが思い出に残りました。
そんなこんなで、水上旅館での一夜は女将さんに見送られて終了。
おわりに
水上旅館は静かな台温泉の一角にあり、静かな雰囲気を求める人にとってはこれ以上ないほど向いている旅館です。
そもそも台温泉時代が喧騒から離れた静寂な雰囲気の中にあって、ただ温泉と温泉に入れる旅館が存在している。滞在中は温泉のことのみに集中でき、雑念が自然と消えていくような居心地の良さがありました。
水上旅館は建物の古さもさることながら、1階から温泉へと向かう階段、そして温泉の温度調整システムが独特です。そこに女将さんの優しさが加わることによって、とても良い時間を過ごすことができました。
台温泉にはまた訪れる予定なので、そのときには日帰り温泉訪問を含めて女将さんにご挨拶したいところです。
おしまい。
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