【キレット小屋〜黒百合ヒュッテ】夏の八ヶ岳連峰縦走 Part 2/4

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縦走2日目。

久しぶりのテント泊だったため、夜中に何度も起きるはめになりました。なお夜の気温はそこまで低くなく、シュラフが必要ないくらいでした

なお2日目以降の夜はそこそこ冷え込んだため、シュラフを持っていった意味はありました。

もくじ

赤岳登頂

テント泊をするたびに思いますが、朝起きてすぐの時間帯は何をするにも面倒になります。特にテント撤収がめんどくさい。適当に朝食を食べてから出発準備をします。

ちなみに私は朝食は軽く済ませておき、歩いている途中でお腹が空きそうになったらその都度行動食を食べるというスタイルです。

赤岳に向かう途中でみた雲海。

標高が高い山を登るときにしか見ることができません。朝から天気が良かったので幻想的な雰囲気になっています。

キレット小屋から赤岳に向かう場合、結構な岩場を通ることになります。これが非常に楽しい!

私はまだそこまで登山歴はありませんが、なだらかな稜線をずっと歩くよりもこういった岩場を登ったり下ったりするほうが心が踊ります。登山はどこを歩いても楽しめるのでいい。

赤岳(2,899m)に登頂!

キレット小屋側から登ってきた人はまだ到着しておらず、反対側の赤岳展望荘などから来る人もまだいないようでした。つまり独り占め状態。

八ヶ岳最高峰からの眺めをしばらく堪能していました…。

赤岳からは八ヶ岳の景色を360℃見渡すことができます。

遥か向こうに見えるのが、今回の縦走の最終目的地である蓼科山。ゴールがすでに見えているというのがいい。

赤岳に登る人は美濃戸口からスタートし、行者小屋や赤岳鉱泉に泊まってから翌日に山頂へ行くというパターンが多いようです。

どちらも頂上から場所が確認できて、少なくとも500mは下にありました。アクセスしやすいとはいえ、あそこから登ってくるのはなかなかに疲れるのでは。

本当はここから阿弥陀岳に寄り道することもできましたが、ザックをデポって行ってもCTが往復2時間くらいかかるとのことだったので断念しました。次回は八ヶ岳の温泉メインで訪れたいと思っているのでそのときにでも登る予定です。

八ヶ岳の稜線沿いを行く

赤岳まで一気に標高を稼いだところで、あとはひたすら稜線を歩いて黒百合ヒュッテまで向かいます。従って本日の残りの行程はそこまでアップダウンもきつくありません。

縦走の良いところの一つは、はじめに登ってしまえばあとは比較的楽に歩くことができる点だと思います。

まずは真正面に見える横岳を目指すことになります。

雑誌などで赤岳と一緒に写っていることが多い赤岳展望荘。特に補給は必要ないので寄りませんでした。

横岳(2,829m)に到着。

横岳の山頂付近は小ピークが連続しており、どれが一番高いのかは登っていてよくわかりませんが、この奥ノ院がその中の最高峰みたいです。

通ってきた道を振り返って一枚。真正面が赤岳。右奥に見えるのが阿弥陀岳です。

右下の森が一部開けている場所が行者小屋のテン場。

次に目指すのが台座ノ頭(2,795m)を越えたところに位置する硫黄岳。

硫黄岳山荘ではトレランの格好をしている人に出会いました。岩場が多いルートですがひょいひょい走っていくのを見て驚きました…

硫黄岳(2,760m)に到着。

山頂付近は開けていますが、南北両側に巨大な爆裂火口跡があり、断崖絶壁となって鋭く切れ落ちています。ロープを超えてもう少し先に行ってみたい欲にかられましたが、マジで断崖絶壁なのでやめておきました。落ちたら洒落にならんし。

硫黄岳は赤岳鉱泉側から上ってくる人が多く(CT130分)、かなり賑わっていました。

登山をやる中で他の方に撮影をお願いすることも増えてきたため、一眼で「撮影してもらう用」の設定を予め登録しています。具体的にはライブビュー+シャッターボタン半押AF+絞りF8.0。何も考えずにシャッターを押してもらうだけで撮影が可能。

逆になぜか撮影を頼まれることも多いです。こういうときはお互いに協力しあうのがいいですね。これがきっかけで話も弾むし、しばらく登山の話で盛り上がってました。

硫黄岳に登頂したことで、本日は最後の山場である天狗岳を残すのみとなりました。

今までとは異なり、一度樹林帯を通ってから再度高度を上げる形となります。

硫黄岳から40分ほど下ると、夏沢峠という峠に着きます。

八ヶ岳連峰はこの夏沢峠を境に南側を南八ヶ岳、北側を北八ヶ岳と呼びます。つまりここからは北八ヶ岳に入ることになります。

この山びこ荘から東へ向かうと、かの有名な本沢温泉に行くことができます。次回は是非行ってみたい…!

今回使ったのは、山びこ荘から天狗岳へ向かう根石岳を経由するルート。しかし本沢温泉を通ってから天狗岳に行くこともルート上可能です。なので本沢温泉に入ってから縦走の続きをするという選択肢もありました。

でも温泉入ったあとに歩くとどうせ汗かくし、温泉に入るのなら1日の行程が全部終わって、あとはもう寝るだけというときに入りたいです。というわけで今回はパス。

樹林帯を抜けると根石岳山荘が左手に現れます。ここは水が無料なのでしっかり補給しました。

ここも露天風呂があるみたいです。八ヶ岳周辺は本当に温泉が多いので、好きな人にはたまらないと思います。

根石岳を越えて東天狗(2,640m)に登頂!

天狗岳は東にあるここ東天狗と、西にある西天狗に分かれています。早速ザックをデポってから西天狗へ向かうことに。

西天狗(2,646m)にサクッと到着。

東天狗と西天狗は片道20分ほどで行ける上、ザックをデポっているのであっという間に着きました。

天狗岳周辺も比較的人が多かった印象です。天狗岳周辺は今回利用する黒百合ヒュッテのほかに、本沢温泉、山びこ荘、ヒュッテ夏沢、オーレン小屋、夏沢鉱泉など山小屋が非常に多いためかもしれません。

また、天狗岳の西に位置する奥蓼科温泉郷から登ってくる人も多いようです。

黒百合ヒュッテへ

本日登る山を予定通りすべて登頂できました。あとは1時間ほど歩けば黒百合ヒュッテに到着します。

黒百合ヒュッテは、天狗岳の登山基地として利用されることの多い通年営業の北八ヶ岳の山小屋です。軽食がおいしいことでも有名です。しかも、シーズン中には4回の音楽会があるそうです。

軽食のメニューが豊富すぎる件。

昼食をここで取ろうか本気で考えましたがやめました。夕食が入らなくなってもそれはそれで困るので。

早速、受付を済ませて幕営。

週末などはこのテン場がテントでいっぱいになるそうですが、今日は平日ということもあって6張りのみ。広々と使うことができます。

テントは小屋泊と異なり、自分のスペースが確実に確保できるというのが利点の一つでもあります。でも有名なテン場や、シーズン中の週末とかになると隣のテントとの隙間がほとんど無いくらいの状況で張らなければならないこともあります。

できる限りそういう状況にならないよう、混む時期を外して行きたい…(平日とか)

今回の縦走はすべて平日に行っているので、テン場に人が多すぎ!という問題には直面しなくて済みました。

水は通常有料ですが、宿泊やテント泊をする場合は無料で利用できます。

ここに到着したときからずっと気になっていたので、私の隣に張っていた方のテントを許可をとって撮影させていただきました。

テン場ではめったに見たことがないDUNLOPのテント。お話を伺うとなんと30年前のものだそうです。大事に使われていることが伝わってきます。

この方は今日で八ヶ岳7泊8日目。小淵沢駅からスタートし、蓼科山まで歩いてそこから引き返してここに至ったそう。明日は赤岳鉱泉に行かれるようでした。

年配の方でしたがもう元気が有り余ってました。私も見習いたい。

夕食は昨日と同じで白米に肉味噌、それにスープ。肉味噌の味が美味しすぎて食が進みます。

完全に夏の形になった雲を眺めながら就寝。

続きます▶【黒百合ヒュッテ〜双子池ヒュッテ】夏の八ヶ岳連峰縦走 Part 3/4 - TAMAISM


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