【岐阜~荘川~白川郷】「ひぐらしのなく頃に」舞台訪問 ロードバイクで夏の雛見沢を旅してきた Part 2/2

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合掌造りの宿・孫右エ門

家から自走して白川郷に到着し、その夏の雰囲気を十二分に満喫した我々は今、宿に向かっています。

今日宿泊するところは合掌造りの家をそのまま宿にした、いわゆる合掌民宿。正直にいうと予約時点でドキドキが止まらなかったものの、内装や料理などの詳細を調べるのはやめておきました。

こういうのは現地に着いてからのお楽しみにしておく方が楽しい。

歩くこと数分、合掌乃宿 孫右エ門さんに到着。

この宿の外観を見た瞬間にまず思ったのは、こんな素敵な宿に自分が泊まっていいんですかということ。だって今日一日中歩き回った白川郷、そこで見た風景の中に必ずと言っていいほど含まれていたのがこの合掌造りで、自分にとっては不可侵の観光名所という認識が強かった。

もちろん合掌民宿ということは事前に分かっていたことだけど、この迫力を目の前にするとなんだか怖気づいてしまう。

そんな気持ちも宿の魅力の前にはかき消されてしまい、もう中に入りたくてたまらない。

まずは玄関から。

木造オンリーの構造がいきなり目に入ってくるのがもう最高すぎる。金属の無機質な感じではなくて、木の柔らかくて優しい雰囲気が漂っているのが分かります。

思うに良い宿って、もう玄関の敷居をまたぐ瞬間から心が踊ってくる。部屋の充実度とかは二の次で、宿が醸し出している空気にもう満足しているというか、そんな感じ。

我々が今日休む部屋は、玄関のすぐ右側にあるこちらのお部屋。

何が良いって、廊下との仕切りが紙の襖でなく木の襖というところ。自分にとってはあまり経験したことがない形式だったのですが、これが想像以上に居心地がいい。

壁と天井の板張りとの一体感が強調されていて、心から休める場所であることがもう確定しているような思いになれました。

部屋の外側には網戸付きの縁側が設けられており、もう少し暗くなれば夕涼みを感じながらまったりすることができる。

孫右エ門さんではコロナ対策により1組2部屋体制をとっていることから普段よりも部屋数が少なくなっており、今現在では1日に3組しか泊まることができません。その内訳としては、

  • 和室6畳+12畳←我々が泊まった部屋
  • 和室6畳+8畳
  • 和室7.5畳×2部屋

とのことです。

先ほど示したのが12畳のいわゆる「まったりする部屋」で、こちらが就寝用の6畳の部屋です。つまり休む部屋と寝る部屋が完全に別々になっているということ。これ、かなり珍しくないでしょうか?

普通の宿ってまず最初に案内された部屋に後から布団を敷く形が多くて、こんな風に別れているのはあんまりないと思います。

そして玄関からまっすぐ入ったところにあるのが大広間で、食事はここでとる形になるようです。

築300年の歴史をもつこちらの宿、その大広間ともなると見ての通り相当に広いです。ついさっき訪問した和田家の1階の広さにも度肝を抜かれたけど、こちらも同じかそれ以上に広々としている。

住居において広いというのは本当に良い。部屋が広い、食事スペースが広い、廊下が広い…。もう良さしかない。

そんな孫右ェ門さんの館内は必要なところはしっかり近代化されているので、不便を感じることは全くありませんでした。トイレもお風呂も最新だし、コンセントも使えます。

ここまで一通り見てきた印象としては、宿として一切の隙がないです。それに加えて部屋や大広間の風情のある趣き、さらに独特の空気感が合わさって、本当にここに来てよかったという思いでいっぱいになる。

しばらくは部屋でゴロゴロしたりお風呂にいったりし、そんな中で気温が高い時間帯もいつの間にか過ぎていきました。気がつけばすでに夕暮れに差し掛かっています。

!?

というわけでやっていくぞ。

今回どうしてもやりたかったのが、白川郷(雛見沢)で「ひぐらしのなく頃に」の世界に浸ること。

それ自体はすでに日中の散策で達成されていて、最後の仕上げが宿でBGMを聞きまくることでした。こうして若干涼しくなった時間の雛見沢で、宿の縁側で、黄昏れながらじっくりとひぐらしミュージックを楽しむ。最高では?

DaiさんのyouやThanks、島みやえい子さんの奈落の花(解OP)などなど。原作やアニメ版の曲を順に聞いていくにつれて感情が徐々に高まってくる。

やっぱりその作品の世界観を味わうには現地を訪れるのが一番だし、その現地で1泊してこんな贅沢な時間を過ごせているなんて、もう言うことないです。

夕食

時間を忘れて没頭してたものの、ついに待ちに待った夕食の時間がやってきました。

早速大広間に向かい、決められた席に座って待ちます。向こうの席を見る限り、今日は我々以外にもう一組だけ宿泊されている様子。

ふと囲炉裏に目を移すと、現在進行系で鮎が焼かれておる。表面には塩がたっぷりでいかにも美味しそう。

ここからの数十分、夕食のあまりの美味しさに二人して感涙したのでまずはその献立を見てほしい。

飛騨牛(A5等級)の陶板焼き

これですよこれ。

食べる前からもう美味しいことが確定しているようなもの。

こういう"その土地ならではの食事"を出してくる宿が本当に好き。白川郷は山間部に位置しているので献立は山菜や川魚がメインで、あとは飛騨の名産である飛騨牛。お米は今日の散策途中に出会った田んぼで採れたもの。

何から何まで白川郷という土地を体現したような内容に舌鼓を打つしかないです。

孫右ェ門さんにはビールや日本酒が常備されており、特に日本酒については5種類ほどありました。今回は飲みやすいと評判の「白真弓」を購入してみたところ、これが実に料理に合う。

日本酒はその名の通りただでさえ和食と相性が抜群なのに、料理そのものが美味すぎるから酒もご飯も進みすぎてしまう。

おかず一品につきご飯一杯という風に食べ進んでいたところ、気がつけばまだ献立の途中なのに二人しておひつを空にしてしまってました。

その後も豆腐の味噌田楽や野菜の天ぷら、お吸い物やデザートなどが続々と続き、あっという間に満腹に。

昼食を軽めにしておいたとはいえ、食事だけでここまで幸せになれるとは思ってなかった。

夕食の後は、日没後の白川郷をぶらぶら散策しました。すでに辺りは暗くなっていて、気温もだいぶ下がっていて歩きやすい。夕涼みをするには最適な状況。

こんな観光地で夕暮れや夜の散策ができるのは宿泊者だけの特権だと思います。日帰りならもうとっくに白川郷を後にしているはずだし、こんな遅い時間にここに滞在しているのはこの日宿泊する人のみ。

何が言いたいのかと言うと、出歩く人が皆無なので自分ひとりの世界にどっぷりと浸れるというわけです。

しばらく歩いて神社の石段に座って空を見上げてみてもいいし、田んぼが並ぶ小道を虫の鳴き声を聞きながら歩くのもいい。日中では感じることができない涼しさを全身で味わいながら、夜の白川郷の世界を満喫してました。

そこからはもう早いもの。速攻で布団に入っていつの間にか寝てました。

翌日

むくり。

白川郷の朝は静かにやってきた。周囲はしんとして物音もなく、朝がようやく始まったような時間帯です。

旅先で朝が来てしまうと毎回のようにちょっと悲しくなってしまう。昨日あんなに楽しんだし、今日はもう帰るだけと実感してしまうとやはりね。今日も一日楽しんでいこう。

まずは朝食から。

朝食は昨日に引き続き、無限に白米が消費できそうな魅力あふれる献立でした。

メインは飛騨地方の郷土料理である朴葉味噌で、薬味(ネギ)や山菜、茸などが乗っています。観光推しの場所だと肉を乗せて焼くところも結構あるけど、こちらの朴葉味噌が本来の形。

岐阜県に住んでいながら朴葉味噌を今まで数えるほどしか食べたことがなく、この朝食ひとつとってみても飛騨地方・白川郷に泊まっているということを強く再認識できました。どれも胃に優しいものばかりで、これぞ旅館の朝食という感じです。

朝から肉を食べるのもいきなりすぎる感があるし、自分はこういう朝食が何よりも好き。案の定ご飯を何倍もおかわりすることになりました。白川郷に来てから食べてばっかりな気がするけど、何もかも美味しいんだからしょうがない。

そんな宿での楽しい時間も過ぎ去るのは早いもので、もう宿を去る時間になってしまう悲しみ。

楽しい時間ほど経つのが早いとは誰もが言うことだと思うけど本当にそれ。宿でのひと時があまりにも満足感あふれるものだったし、家を出発した瞬間から溜まっていった幸福感が、この宿での数時間を通して一気に爆発した感じ。

最後は宿のご主人と奥さんにご挨拶してから去ることにしたところ、ご主人がなんとロードバイクに乗ってらっしゃるということで色々話も弾み、天生峠ヒルクライムや富山までの道のりなどについて楽しくお話することができました。

これは次回の訪問も自走で来るしかない。

孫右ェ門さん、お世話になりました

退去前には宿と愛車をセットにして一枚。

楽しい時間を過ごせて感謝の気持ちでいっぱいです。本当にありがとうございました!

今回、ここ孫右ェ門さんに泊まってよかったという思いしかないし、万人におすすめしたいと思います。

朝の白川郷を散策

このまま宿と一緒に白川郷まで一緒に去ってしまうのはちょっともったいないので、人気のほぼない村内をもう少しだけ散策することにしました。

まだ早い時間とはいえ、仮にも夏の土曜日。

もう少し観光客が出歩いててもいいくらいの気もするけど、ぱっと見る限り前日の宿泊客が数人散歩しているだけ。あれだけ人で混雑していた数年前までの白川郷とは程遠い静寂です。

逆に言うと、この雰囲気を味わいたいのなら今こそ訪問するべき。

自分はこれが本来の白川郷の様子だと思っているし、そういうのが好きならなおさらこのタイミングで訪れるのがおすすめです。

昨日何度も歩いた道も、一日経てばまた違った風に思えてくる。

いつの間にか蝉も鳴きはじめており、今日も夏真っ盛りのようです。

後悔のないように最後まで白川郷を散策し、そのまま帰宅の途につきました。

おわりに

こんなに楽しい時間を過ごせるなんて幸せすぎる。

深夜出発のナイトライドに始まり、夏の空気感あふれる白川郷散策、最後は情緒あふれる合掌民宿で優勝したりと、もう最初から最後まで充実した訪問でした。

この時期になると毎年白川郷を訪れたくなって、今年はその気持ちの勢いのままに宿泊を決めてみた。白川郷に泊まることがこんなに素敵だと知ってしまったので、これからも機をみて泊まりに来ると思います。

おしまい。

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