【唐津~呼子~玄海~大浦の棚田】ロードバイクで呼子イカを食べに行く夏の玄界灘ライド

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唐津から呼子へ

今回は、ロードバイクで佐賀県の沿岸部を走ってきました。

自分の中では旅をする上で「宿」が大きなウェイトを占めていて、その大部分が鄙びた古い旅館です。

そもそも「旅」は自分が知らない土地を散策したり、訪れる先々で食事や景色を満喫するのが目的の一つ。そんな中で自分としては旅の中で今しかできない体験をしたいと常々思っているのですが、自分が好きな古い旅館はいつまでも存在するものではない、というのが大きな理由です。

旅館って経営者の都合や災害等によって突然休業してしまうことが多々あって、いつか泊まりたいと思っていた旅館がいつの間にかなくなっていた経験が少なくありません。なので今は、たぶん数年後も同じものが見られるであろう景色を目的としてではなく、旅館…つまり宿泊を大きな軸として行動するようにしています。

今回の佐賀ライドもそうした意味があり、今のご主人の代で閉めてしまうことが明らかな武雄温泉の白さぎ荘に泊まるのが主目的でした。ただ宿泊だけだとつまらないので、日中はちょっと有名な呼子のイカを食べに行ってきました。

というわけで出発。

今日の出発は、佐賀県を舞台にした有名なアニメ:ゾンビランドサガにも登場した唐津駅から。

ちょうど4年前くらいには、この唐津を中心にゾンビランドサガの舞台訪問に勤しんでいたのが記憶に新しい。

まずは唐津市街を軽く走り、フランシュシュが住んでいる洋館のモデルとなった唐津市歴史民俗資料館(旧三菱合資会社唐津支店本館)にご挨拶。フランシュシュは中で寝てるっぽい。

この建物は佐賀県重要文化財にも指定されている貴重なもので、現在は保存修理事業(2025年度から)のための準備が進められているようです。修理工事前には建物内部の特別公開が実施されるらしく、今月の3連休と来月の土日がまさにそれ。特別公開は3年ぶりなので、ゾンサガファンの方はぜひ。

唐津に来るのは久しぶりになるけど、街並みそのものがサクッと回れるほどこじんまりしているのがいいですね。

それでいて虹の松原や鏡山も近くにあるし、もちろん佐賀県の各地に向かう場合にも基点になってくれる。唐津を出発して伊万里のドラ鳥や嬉野温泉に向かうのはもはや王道ルートとも言えます。

そんな唐津市街を後にして、玄界灘に面した国道382号を北上していく。

この国道は何も考えずに呼子まで向かうのに最適だと思って走ってみたところ、はたしてその通りでした。国道なのに交通量がそこまで多くなく、それでいて海沿いの景色がグッド。このあたりはまだ地形的にも平坦なので走りやすいです。

そんなことを考えながら走っていたら呼子に到着。

呼子は佐賀県の最北部に位置する市町村で、場所を見てもらえば分かる通り漁業が盛んです。たとえその土地のことをよく知らなかったとしても、このめちゃくちゃ広い港を見るだけでそれが伝わってくるというもの。

呼子は新鮮な海産物を始めとし、地元の名産品などが立ち並ぶ呼子の朝市が有名です。なんでも日本四大朝市に数えられるほどの知名度があって、今回はその朝市を楽しむのも行程に入っていました。実際にはもちろん佐賀県内だけではなく、福岡県のナンバーが非常に多かったです。やっぱりみんなも美味しいイカを食べたいんだね。

で、さっきからイカイカと言っている通り、呼子のイカは全国的にも美味しいと評判がある様子。「呼子のイカ」はブランド化されており、季節によっては本場の活造りも味わえるみたいです。

正面に見えるのが呼子大橋
回転するイカ

まずは海沿いをぶらぶらと走ってみる。

呼子の港はいわゆる湾のように入り組んだところにあって、唐津から順序通り走ってくると通りかかる漁協側と、呼子大橋や加部島など位置する対岸側とで分かれています。なので普通に海沿いを散策していても自然と向こう側の様子が見えるので、適度なこじんまり感を感じるのが特徴。

朝市を含めたとしても徒歩で歩いて回るのにちょうどいいくらいで、家族連れで訪れているグループが多いのも納得でした。広すぎず狭すぎずといった感じ。

イカを楽しむ

というわけで、ここからは朝市をメインに朝食を食べつつ散策することにしました。

こちらが朝市の様子で、人通りがとんでもなく多い上にテレビ撮影もやってたので端っこの方だけ撮りました。

朝市の長さは250mくらいあって、道の両側に店が並んでいる商店街のような雰囲気です。その途中途中に店舗とは別の出店が多く出店しており、売られているのは水揚げされたばかりの魚介類や干物、野菜、果物、菓子などなど。

今回の訪問時はどちらかというと朝市が終わる時間に近かったのですが、それでも客が多くて賑わっている様子を感じることができました。コロナ禍で久しく見ていなかった風景が今まさにここにある。やはり朝市はこういう風に活気がなくては。

ゴクリ…。

どこを見ても美味そうな食べ物ばかりで目のやり場に困ってしまう。数メートル歩くだけで視覚的に食欲がそそられる風景が目に入ってくるので、何も考えていなかったとしても自然に足が進んでしまうような感じでした。

この朝市でしばらくゆっくりすることにし、買ってみた料理の一つが上の写真に写っているイカフライです。揚げたてのアツアツなイカが豪勢に盛り付けられていて、この日は暑さで割とぐったりしていたはずなのにあっという間に完食してしまう。夏バテとは何だったのか。

でもこうなるのも無理はなくて、作り置きとかではなく現在進行系で料理が出来上がっていくんですよね。しかも目の前で。ならば買ってしまうのが当然では?

そのままの勢いで、続いてはイカの塩焼きを購入。

「目の前で出来上がっていく系」の代表格とも言えるのがやはり焼き物で、見た目だけではなく香ばしい匂いが食欲を加速させてくる。イカの表面にかかっているのは普通の塩とは一味違うあおさの塩。この塩加減がまさに絶妙でした。

その後も散策は続き、みかんジュースを飲んで身体を冷やしつつ町中を歩いて行く。

こうやって徒歩メインの行程を続けていると、どこか忘れていた歩きの良さを改めて実感している。ロードバイク旅というと移動=ロードバイクのみと思われがちだけど、自分としてはそんな方針は微塵もない。歩きの方が良ければ歩きを主軸に持ってくるし、何よりもこういう時間の過ごし方が好き。

空は晴れているし気分は爽快だ。今日ここを訪れることを決めてよかった。

朝市も(時間帯にしては)人がかなり多かったのに加え、改めて海沿いまでやってくるとさらに多かったです。

なんでも観光遊覧船がここから出ているようで、断崖絶壁の景勝地・七つ釜に行く人で賑わっているみたい。呼子では色んな楽しみ方があって、そのうちの一つをやっているうちに残りもちょっと気になる…という流れで時間が経つ感じかなと思います。実際、自分もついつい遊覧船に乗りかけました。

玄界灘と棚田

さて、ここからは平坦な海沿いからしばらく離れて玄海町方面へと走っていきます。

同じ海沿いなのは海沿いなんですが、玄海町方面は今までと明らかに異なるレベルで坂が多いのが特徴。海の見え方もすぐそばにあるというよりは、自然と上から見下ろす形になっていました。

玄界灘をそばで見るか上から見るか。少し違った視点で俯瞰できるという意味で、坂の多さが気にならないくらいに気持ちがいい。

今自分が走っているのは、さっきまでいた呼子が基点になっている国道204号。この国道は南の方にある伊万里まで続いていて、その中では実に多彩な景色を見せてくれます。

海の上を走っていると思えば丘になったり平野部になったり、かと思えばまた下り坂の向こうに海が見えたりする。こうやって実際に走るまでは単なる沿岸部の国道かと思っていたけど、やはり現実は予想を超えてくるから面白い。

あと、走るルートをガチガチに決めてしまわないライドが自分に合っているとも感じている。

景色を見て向こう側の方が楽しそうと思えばそっちに行ったり、疲れているときに山道を走るのは嫌なので切り替えたり。そういう臨機応変さも適度に組み合わせつつ走っていくと何割か増しで楽しめます。

その後は丘陵部を走る国道を離れてちょっと海へ降り、かと思ったら再度一気に標高を上げる道を進みながら南下していく。

このあたりの風景が個人的に特に気に入りました。海沿いの町並み…なんだけど平面的にだけではなくて、上下方向にも広がりを見せている。言葉的には同じ「沿岸部の集落」というくくりでも、全国では本当に様々な場所があると感心してしまった。

交通量は皆無だし、走っていて爽快感があることことの上ない。

そんな独特の地形の中にこの地の生活は確かに息づいていて、坂が多い土地&沿岸部には珍しく棚田が広がっています。山間の土地で棚田はよく見かけるのに対して、海沿いでというのはなんか珍しい気がする。

今回メインで訪れたのは大浦の棚田という棚田。

訪問時はすでに稲刈りは終わっていて、あぜ道に生えている植物の緑と田園部の土の色との対比が見事でした。しかもその向こうに見えているのはこじんまりとした港で、さらにその奥には対岸が視認できます。とても奥行きを感じるダイナミックな風景だ。

見晴らしの良さ、吹き抜けていく夏の風、そしてどこを走っても常に感じられる玄界灘の美しさ。今回走った距離は短かったけど、彩りに富んだ風景ばかりで満足がいきました。

その後は武雄温泉に移動し、当初の目的通り白さぎ荘に宿泊。

宿泊記録は別記事にまとめています。


九州地方は過去に何回か訪れていて、特に沿岸部の風景が個人的に好き。

沿岸部といっても半島だったり島だったりと地形的に一様ではない分、そこで出会える景色も飽きがこないものでした。今後もそういった風景をメインに訪問する機会は多そうです。

おしまい。

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