2019年4月26日に発売された、あfろ先生による漫画「ゆるキャン△」8巻の舞台訪問記録です。
ライドの記事はこちら▶【修善寺~東伊豆~下田】「ゆるキャン△」舞台訪問 ロードバイクで秋の伊豆半島を走ってきた Part 1/2 - TAMAISM
今回はロードバイクでの移動の都合上、東伊豆と中伊豆に登場した舞台に絞って訪問しています。西伊豆に関しては冬の間に西伊豆スカイラインのヒルクライムと合わせて訪問するつもりです。
- 本作の重大なネタバレを含みますのでご注意ください
- 掲載している店内の写真は全て許可を得た上で撮影しています
- 巡礼や撮影はマナーを守って行うようにしましょう
大瀬崎
第43話「下田まであとどれくらい?」でリンちゃんが訪れた、伊豆のジオスポット訪問では一番最初となる場所です。
ここは駿河湾に約1km突き出した半島で、国の天然記念物となっているビャクシン樹林が群生しています。海越しに日本一の富士山をのぞむ景色は古くから名勝の地と知られています。
アクセスは沼津から海沿いにR17を進んでいけば到着しますが、途中の道幅がかなり狭いので注意してください。
特にここ周辺はサイクリングコースに指定されているため自転車が多く、さらにバスなどがよく通ります。
このあたりは本当に眺めがよく、天気が良ければ富士山も一望できます。
神池の前には作中の描写通り鯉の餌が販売されています(¥100)。
神池には多数の鯉が群遊しており、池の近くを人が歩くだけでご飯を催促してきます。
リンちゃんのようにまとめて餌をやろうものなら鯉たちの暴れっぷりがとんでもないことになり、注意しないと跳ねた水で結構濡れることになります。バシャバシャの勢いが作中の比ではなくもう狂喜乱舞という感じ。
道の駅天城越え
同じく第43話「下田まであとどれくらい?」で、なでしこ達一行が下田に行く前に立ち寄った場所です。
ここではわさびのソフトクリームが有名らしく、二箇所で販売されていました。なでしこ達が食べたのは向かって右側にあるお店で、通常のソフトクリームの側面にわさびを塗ったものです。わさびは注文してからすりおろしてくれるので新鮮そのもの。ピリッとして美味しい!
ロードバイクで訪問する場合は、ここら一帯では貴重な補給地点なので立ち寄ることをおすすめします。
河津七滝ループ橋
同じく第43話「下田まであとどれくらい?」で、なでしこ達一行が下田に行く前に車で下った場所です。
道路の上のカットな上、車で行く場合は付近に駐車するスペースもないためかなり困難かと思います。ロードバイクの場合は端っこに停めてササッと撮影すればおそらく問題ないと思いますが、ループ橋の上での一時停止は避けたほうがいいです。
伊豆は全体的に交通量は多めなので、特に車の往来には注意が必要です。
作中では一行がかなりはしゃいでましたが、反対側の上り側からだと斜度が8%くらいあるので注意です。下りだとかなり気持ちよく走れるんじゃないかなと思います。
あと伊豆全体に言えることですが道幅がかなり狭く、路側帯が無いに等しいくらいなので車の路駐とかはしないようにしましょう。
下田
第44話「エビとキンメと犬の島」で登場した伊豆半島の南に位置する場所。ご存知の通り日米和親条約(開国)で開港された下田港で有名なほか、川端康成の小説「伊豆の踊り子」の舞台や温泉などでも全国に知られた観光都市です。
ゆるキャン△8巻で登場する場所は多くが港周辺なため、一部を除いてまどが浜海遊公園や道の駅開国下田みなとを中心に散策する形がおすすめです。
まどが浜海遊公園
第44話のはじめにリンちゃんが訪れた場所。駐車場があり車を停めることができますが、利用時間はAM8:30~PM5:00までで、それ以外の時間は駐車場入口の車止めにより閉鎖されます。車の出し入れはできなくなりますので注意。
黒船じゃー黒船来航じゃー
黒船を見ることができるタイミングについては遊覧船の発着時間によりますので、下記のHPを参照した上で頃合いを見計らって訪問するか、もしくはそのまま乗って港内めぐりを楽しむという選択肢もあります(所要時間:一周約20分)→下田港内めぐり
まどが浜海遊公園からは下田湾全体が見渡せるので、ただのんびり海を眺めているだけでも心が落ち着きます。
犬走島
下田港の南西に位置する島。
島が陸と繋がっているのものの、実際に行ってみたところどうやら作中の描写通り犬走堤防は立入禁止になっているみたいです。ただ、事実としては釣りをしている人がかなり多かったので、許可を得た人のみ入れる形なのかなと思います。
堤防の前に駐車場が何台分かあります。先程のまどが浜海遊公園からだとそこそこ距離があるので、可能な場合はここに停めると移動が楽になると思います。
この近くに伊豆諸島へ向かうフェリーの発着場があるので、そちらも合わせて訪問すると伊豆をさらに楽しめること間違いなし。
Ra‐maru
第44話でリンちゃんとなでしこ達達が合流し、昼食をとった場所です。
位置的にはまどが浜海遊公園の西にあり、道の駅「開国下田みなと」内にあるので駐車場にも困らないかと。
開国下田みなと内は飲食店やお土産店も充実しており、伊豆一周時の中間地点である下田にあるということで立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
店内は開放感あふれる港の店という雰囲気で、店内だけでなくテラス席もあります。
下田バーガー(¥1,000)の第一印象はとにかくデカいということ。ただしデカいだけでなく味も素晴らしく、カリカリに揚げた金目鯛には少し辛めのソースがかかっており、カマンベールチーズやトマトとの組み合わせがGood。通常のフィッシュバーガーよりもかなり濃厚です。
かなりの量があるため、開店と同時に訪れる場合は朝食を抜いたほうがいいかもしれません。これだけで十分お腹いっぱいになれますね。
この道の駅はイベントをやっていることも多いみたいなので、下田の街においては人が集まる中心的な場所になっているようです。
万宝商店
第44話でなでしこ達が金目鯛と伊勢海老の干物を購入したお店です。
知る人ぞ知る干物の名店で、なんといっても干物を炭火で焼いてその場で食べることができるのが最大の特徴です。
もともとは鮮魚店として干物の製造・販売を行っていたが、試食用に干物をコンロで炙って出していたところ人気を呼び、いつの間にかイートインが大評判になったとのこと。
駐車場は店舗の裏に5台分ほどありますので、車で訪れても大丈夫かと思います。ただ、ここへ至るまでの道が例によって狭いため注意してください。
今回はサバを購入し、その場で焼いて食べることができました。
個人的にはご飯や酒とセットで楽しみたいと心から思っている素敵なお店です。干物の旨さと酒の旨さの相乗効果で最高の体験ができるんじゃなかろうか。今回は宿の関係でできませんでしたが次回こそはやってみたい。
爪木崎
下田の南東に位置する須崎半島にある岬で、第44話にてなでしこ達が(当初キャンプ目的で)訪れたところです。
岬には爪木崎灯台が置かれ、周辺には爪木崎自然公園が整備されているほか、スイセンの群生地があることでも有名。
爪木崎に一番近い駐車場は有料(¥500/回、200台)なのですが、700mほど道を戻ったところに無料の駐車場(爪木崎自然公園無料駐車場、開放時間8:00~17:00)があり、こちらから歩いて向かうこともできます。
伊豆急下田駅からのバスも出ている(往復¥770、約15分)ので、公共交通機関による移動の場合はそちらを利用するといいと思います。
作中でも紹介されている水仙まつり(毎年12月下旬ごろから2月上旬開催)の期間中は、付近の道路がえげつないほど渋滞するほか、有料駐車場にはほぼ駐車することができないとのこと。
なのでもしこの時期に訪問する場合は混雑する時間帯を外して訪問することをおすすめします。
広井酒店
7巻で登場した広井酒店さんは、今回の8巻でも第45話「海の風景ヤマの風景」で登場しています。
今後も登場が期待されていますがはたして…?
広井酒店さんはこちらの記事で詳しくご紹介していますのでご参考にどうぞ。
東伊豆
今まで紹介した伊豆の南部から一気に場所が変わり、伊豆半島の東部に位置する東伊豆周辺にやってきました。道路や駐車場のことを考えると、今回登場した舞台の中ではちょっと訪問が難しい部類に入るかと思います。
東伊豆町風力発電所
8巻の裏表紙に書かれている場所です。
Googlemapだと検索に引っかからないようで、調べても出てきません。場所的には稲取保育園の上手側を山の方向に進んでいけば到着します。
1つ目の風車を超えたあたりに展望台があり、展望台の下にはトイレがあります。
そもそも稲取保育園までの道がかなり急勾配な上、保育園から先は道幅が車一台分しかありませんので、通行には十分注意してください。特に自転車で行く場合は全体を通して斜度が15%オーバーなのに加え、上から車が結構なスピードで下ってくる場合があります。
苦労して上ってきた分、景色の良さもひとしおというもの。東伊豆周辺を一望することができます!
稲取細野高原
同じく第45話で登場したジオスポットです。なでしこ達のキャンプ場変更に伴い、行程1日目の午後(夕方)に訪れた高原です。
アクセスとしては、先程紹介した東伊豆風力発電所から直接向かうのが楽でおすすめ。
その場合はまず伊豆アニマルキングダムの前を直進し、途中のゴルフ場の前を右折。しばらく進むと民家が見えてくるので、突き当りの三叉路を右に向かいます。R135から直に上ってくる場合はひたすら直進でOK。
どちらのルートでも、最終的には突き当りの細野高原ツリーハウス村キャンプ場を通過することになり、そのまま直進すると稲取細野高原に到着します。ツリーハウス村では作中の描写通りキャンプができるようですね。
ここで、稲取細野高原の駐車場について説明します。
ここから先はさらに標高を上げていくことになりますが、細野高原ツリーハウス村キャンプ場から近い順に駐車場を挙げていくと「稲取細野高原 第2駐車場」「第1駐車場」「三筋下駐車場」の3箇所があります。
作中でなでしこ達が駐車したのは一番上にある「三筋下駐車場」ですが、ここは駐車台数が10台しかない上、そこへ至る道も車一台分しかなく、さらにえげつない斜度(平均18%くらい、Max.45%)が待ち構えています。
少しでも不安に感じたら第1・第2駐車場に停めて、歩いて頂上まで向かったほうがいいです。
頂上に向かう道は2つあるのですが、作中と同じルートで向かいたい場合は第1駐車場から道をまっすぐ向かい、
上の写真の場所になったら、写真で見えている左の道を進んでください。そのまま直進してしまうと別のルートで頂上に向かうことになります。
タクシーなども作中ルートを使っているみたいでしたので、上りは作中ルート、下りはもう一つのルートを使うと、他の車と鉢合わせする可能性が多少減るかもしれません。
先程の三筋下駐車場から15分ほど木の階段を上っていくと、三筋山(821m)の頂上に到着します。
「パノラマで撮っとこ」という台詞の通り、ここは全方位に見晴らしがいいです。
これからの季節は人も少ないことが予想されるので、頂上で景色を楽しみながら黄昏るのもいいかもしれません。
西伊豆
堂ヶ島温泉:海辺のかくれ湯清流
第46話「夕日の温泉と一日の終わり」で、一行がキャンプ場に行く前に立ち寄った温泉です。
ここを訪れる上で注意なのが、日帰り湯を訪れる人が多い場合、17時でなく14時など早い時間で受付を終了してしまう点です。
受付の掲示では「日帰り湯は17時まで」となっていますが、繁忙期に訪れる場合は12時など早めの時間帯に訪問することをおすすめします。
日帰り湯は作中で登場したように露天風呂があり、岸壁に打ち付ける波を感じながら温泉に浸かることができます。
これが結構な迫力で、特に風が強い日でもないのに温泉内に波しぶきが入ってくることもあるとか。
作中の描写通り、受付を済ますとエレベータで2Fに移動し、そこから一度外に出て露天風呂へ向かうことになります(内湯もあります)。
帰り道ではエレベータ前に自動販売機があり、そこでビールもしっかり販売されているのでついうっかり買ってしまいそうになります。運転してきた場合はグビ姉みたいにならないように。
ちなみにですが、上述の通り日帰り湯は繁忙期には早めに受付が終了してしまうため、作中のように夕日を眺めるには空いている時期を狙う必要があります。
おわりに
いかがでしょうか。
8巻に登場した場所をあらかた回るとなると結構な移動距離になりますし、ゆるキャン△メンバーみたく途中でキャンプを挟みながらのんびり回るスタイルがよさそうかなと思います。
あfろさんも述べられていたように、伊豆はジオスポ&温泉多すぎ地獄…なのですが、その分楽しみも多いというもの。自分のようにちょこちょこ回る感じでも十分楽しいです。
あと、ロードバイクで伊豆を走ると舞台訪問に加え、軽いヒルクライムも合わせて体験できるので個人的におすすめです。
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