前回、始めてロードバイクのフィッティングを行い、今までの乗り方がまるで話にならないくらい間違っていた、ということに気付かされました。
あれからフィッティングの結果を考慮し、シートポストやステムを交換してしばらく走っていますが、個人的にかなり快適に走れるようになったのではないかと思っています。
正直、自分でいちいちパーツを買い足して一つ一つ検証するのは金と時間の無駄以外の何物でもないので、思い切ってフィッティングを受けたことは良かった。
サドルの決め方
しかし、このときのフィッティングだけでは決まらなかった事項がひとつ。
それがサドルです。
フィッティング時は最初に坐骨幅の測定を行い、その結果に基づいてサドルを選定するということをやりました。ここではっきりと分かっているのはサドルの幅だけであり、じゃあ実際にどんなサドルが自分にフィットするのかというのは、この時点でははっきりしていません。
確かにフィッティングの間はPOWER ARCを付けてずっと走ったものの、実際のライドでやるような100km, 200kmも乗ったわけではないので、この短時間で判断しろというのは難しい話。
結局のところ、サドルについては個人個人で感じ方が大きく異なることもあって、最終的には実際に長距離を乗ってみて合う合わないを決めるしかありません。
フィッティング後に始めて走ったのは山口ライドと山形ライドのときで、フィッティングの効果はもちろんのこと、サドルの快適感についても以前より格段に向上しました。
ただ、走り終わった後に坐骨が接する箇所にじんわりとした痛みを感じました。
今まではサドルが坐骨にまともに接していなかったことで、まともに接するようになってから身体の方が違和感を感じたのかもしれません。
このまま乗っていればそのうち慣れるのでは?と思いつつも、POWER ARCは座面が比較的硬めという意見もあるし、個人的に納得した上でサドルを決めたいというのが率直な気持ちでした。
そこで、フィッティングでお世話になったお店に改めて相談してみることに。
このお店ではレンタルサドルというサービスをやっており、これがめちゃくちゃ助かりました。具体的に言うとお店が管理しているサドルというものがあって、それを貸し出してくれるというものです。
これなら実際にサドルを買わずとも、試しに付けて走ってみて判断することが可能。大変に便利です。
結局は3つほど次々にレンタルしてみて、あ、これいいなと思ったものを正式に買うことにしました。
買ったもの
最終的に購入したのは、SPECIALIZED POWER MIMICです。
MIMICテクノロジーを採用した女性サドルで痛みとは無縁のライドを。【2021年5月更新】|スペシャライズド公式ブログ
POWER MIMICは本来は女性用として販売されているもので、通常のPOWERやPOWER ARCとの違いは真ん中の穴が埋められていること。それでいて、埋められた部分や先っぽのノーズ部分が柔らかい材質になっています。
この絶妙な柔らかさが心地よく、長時間乗っていても尻に違和感がない。
形状についても穴部分周りの傾斜が緩やかになっているほか、"柔らかい材質"以外の箇所もPOWER ARCと比較するとそれほど硬くないような気がする(たぶん)。こういう点が快適感に繋がっているようです。
正直、サドルについては「これがめっちゃおすすめです!」という意見が全く当てにならないくらい個人差があるので、POWER MIMICも一概に万人に合うものであるとは言えません。
ただ、個人的には通常のPOWERやPOWER ARCよりはロングライド向けなような感じがしました。特に、穴周りの形状が気になっているという人には解決策の一つになるのではないでしょうか。
完成形
一時は身体とかなりの一体感を感じていた愛車:TADA No.275ですが、フィッティングによってそれは仮初のものだということが分かりました。
これについてはそこそこショックだったものの、それから改めて自分の身体の特徴を洗い出し、パーツ類を本当に自分に合ったものに変更したことで、今では文字通りの完成形になったと言えます。
あとはもうひたすら乗るだけ。
春からの旅再開に向けての準備は万端ということで、これでもう憂うことはない。これからのライドがより快適なものになりそうです。
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