【日南~都井岬~串間~志布志~都城】「御崎馬と都井岬灯台」ロードバイクで日向灘の沿岸部を巡る夏の宮崎~鹿児島ライド Part 2/2

もくじ

早朝の日南海岸をゆく

まだ朝早い南郷を出発して、今日の一日が始まる。

この日の行程も昨日に引き続いて「海」がメインとなり、まずは海沿いに走って目的地の一つである都井岬を目指します。その後は都井岬周辺をぶらぶら散策をした後、串間を経由して志布志まで移動。たぶんこのあたりでお昼ごろになるのでどこかで昼食をとり、ラストは今日の宿がある曽於まで走ってフィニッシュという流れです。

まとめると前半は海岸線沿いで後半は内陸部という形になりますが、振り返ってみるとアップダウンが多いのは圧倒的に前者でした。特に都井岬の近くは切り立った崖のほとりを道が通る箇所がたくさんあり、地形的な特徴を実感できました。

個人的にはこの日が一番晴れてほしいと願っていたところ、願いが叶ったのか最初から最後まで良い天気が持続してくれて何よりです。旅先の天気はもうどうしようもないので晴天に恵まれて感謝しかない。

宿泊地であった南郷から都井岬までは国道448号という道を走ることになり、状況としては昨日の行程とあまり差はありません。基本的に自然がたくさんあるような中をひた走り、たまに集落が登場してくるタイプの道です。

ただ、昨日と明確に異なるのはその時間帯。

まだ朝早い時間帯なので気温は控えめで走りやすいし、この時間から有名な観光地である都井岬を目指す観光客はそう多くない。早い話が交通量が少ない道をストレスなく走ることができるので早朝のライドはおすすめです。

幸島を眺める

都井岬への道すがらでは、野生のサルが生息するという幸島に立ち寄りました。幸島は日南海岸から目の鼻の先にあるこじんまりとした島で、海岸にはサルのモニュメントが設置されていたりします。

調べたところによるとここから発着する渡船(満潮時)や徒歩(干潮時)で幸島には渡ることができるようで、野生のサルをそれはもう間近で眺めることもできるんだとか。向こうも向こうでかなり人馴れしているので、野生だからといってトラブルにはなりづらいようですね。

しかし、見た感じはかなり小さい島なのにたくさんのサルが生活を続けていられるのが不思議だ。食糧問題が深刻そうだけど大丈夫なんだろうか?


まだ今日の行程がはじまって間もないものの、季節を問わずに朝早いときに行動するのが個人的には好きです。その理由はなんといっても人の気配が少ないからで、人工的な音が聞こえないからこそ自然の音がより聞こえやすくなる。

今回の場合だと波の音や風の音、それに本州ではもう聞こえないであろう蝉の鳴き声が静寂の中で響いてきて、ただ海岸に停車して海をぼんやり見ているだけで満足できる。普段の生活の中で人による音が聞こえないタイミングはそんなにないし、日常と旅先のギャップがより感動を生んでいるというか。

建設中のトンネル
海面と高低差のある道路をゆく
さっきまでは砂浜の脇を走っていたのが、気がつけばここまで上っていることも

その日南海岸を越えた先は道路状況が一変し、さっきまでは平和だった道が次第に標高を上げながら山肌に張り付くように変化している。しかも道幅も明らかに狭くなり、ここを運転するのは難儀な気がします。

ただこうなるのもある意味では当然で、日南海岸から都井岬までの区間には平地があまり存在しない中でなんとか道路を繋げようとしたのが見て取れました。もっとも国道448号は各区間を適宜改修しているらしく、上の写真の場所では海岸線をショートカットするようにしてトンネルを造っている様子。

こんな感じで旧道は徐々に新道へと置き換わっていくのが時代の流れですが、道からの景色は旧道からの方が良いことが多いです。私だったら、どっちかを走れと言われたら迷わず旧道を選ぶかな。

恋ヶ浦の砂浜と波

恋ヶ浦(日南海岸国定公園)近くで道がまた平和になり、気がつけば横には砂浜が広がっている。アップダウンが激しいということは短距離で景色が変わりやすいということでもあり、変化に富んでいるといえます。

砂浜に再度出会う

山にしろ海沿いにしろ、坂道を走るのはとにかく疲れるもの。

なるべくなら平地を通るようにとルートを決めるか、はたまた景色を優先して疲労を度外視するか。これについては自分の脚質のほかに性格がモロに出る部分だと思います。まあ坂道が嫌だったら最初から都井岬を目指してないし、今回の行程を実行した時点で自分が後者なのは明白か。

日南海岸国定公園の恋ヶ浦ではサーフィンをしている人がとても多かった

海沿いを走るライドは続く。

恋ヶ浦は都井岬周辺に留まらず、宮崎県内でも屈指のサーフィンスポットとして親しまれているみたいです。現に自分が恋ヶ浦に到着した時点でも大勢がサーフィンを楽しんでいたし、後から後から車がやってきては停車していくという事態になりました。

確かに砂浜の割合が広いので海水浴などにも向いていそうな地形ですが、サーフィンに適しているということは良い波がやってくるということでしょうか。サーフィンのことはよく分からんが…。

サーフィンを抜きにしても恋ヶ浦の風景は絶景なのは間違いなくて、周りに大きな建築物も全くありません。何もない区間は確かに今までの道中でも遭遇したものの、恋ヶ浦周辺の大自然感は群を抜いている。

押し寄せては引いていく波。自然の産物を眺めているだけで心が洗われていくようでした。

宮之浦港
宮之浦の町並み

その後はちょっとした山を上って下り、都井岬までの最後の平地である宮之浦港周辺を通って遂に宮崎県の最南端方面へ。国道448号そのものは西の志布志方面へと続いていく一方で、都井岬へ行くには途中で県道36号に入る必要があります。

今日のライドの中で一番上ったのがこの県道36号までの上りで、逆に言えばライドの前半で一番疲れる部分を通過したということになります。これのおかげで残りがずいぶん楽に感じられました。

都井岬の御崎馬に出会う

ようやく到着した核心部・串間の都井岬(といみさき)についてまず説明すると、日南海岸国定公園の最南端に位置し、太平洋に突き出た岬のことを言います。これまでの道中からすでに予想できるように岬周辺は絶壁で、高台からの展望を満喫するのが目的の一つ。

ただ一番の目的は景色以外の面にあって、それは御崎馬(みさきうま)を見ることでした。

御崎馬は日本全国の中でも都井岬にしか生息しない日本在来馬の一種であり、国の天然記念物に指定されています。御崎馬はあくまで野生であるため人為的な管理が行われておらず、現代日本において貴重オブ貴重な「動物園や牧場で飼育されていない日本本来の馬」を眺められるというわけです。

ほぼ人の手が入っていない560ヘクタールもの広大な岬の敷地内で、人間の手を借りずに生き抜いている御崎馬。一体どういう生活をしているのか?というか本当に出会えるのか?も含めて、県道36号へ入ったときからワクワクが止まりませんでした。

都井岬の入り口

というわけで、早速ながら都井岬を走っていく。

都井岬の入り口には駒止めの門があり、車やバイクで来た場合には協力金を払う形になっています。ただロードバイクの場合は無料でした。

串間方面を見る
小松ヶ丘

少し林の中を走ると急に視界が開け、都井岬の玄関口とも言える小松ヶ丘に到着。道路から陸側の斜面を上ったところが小松ヶ丘であり、逆に海側に行くと広々とした広場があります。

小松ヶ丘は都井岬の中でも西側に位置し、しかも全体が海に面しているので特に夕陽の眺めが良さそうです。もちろん昼間の景色も抜群に良く、存在感たっぷりに串間方面の陸地が一望できました。

情報によればこの小松ヶ丘が特に御崎馬に出会いやすいそうですが、到着時点では特に見当たらず。帰り道で会えればいいやくらいの感覚で、まずは都井岬の終点にある都井岬灯台を目指すことにします。

御崎馬の説明
斜面全体が緑で覆われていて珍しい

小松ヶ丘からしばらくの間はご覧の通りの風景で、てっきり木々が多いと思っていたらそうではありませんでした。木々の代わりに草原というか緑に覆われた斜面が広がっていて、これも馬の放牧に適すように整備した結果なんだろうか。

視界を遮るものが少ないのでどこを見ても見通しがよく、海側に至っては水平線の彼方までずっと目視できるシチュエーション。なかなか特殊な植生が形成されているようです。

御崎馬
通行止め状態

で、そのまま進んでいくといきなり御崎馬と遭遇できました。

まるでこれが当然という風に道端を闊歩しており、時折立ち止まっては自由気ままに草を食べていますが…この光景が非日常すぎて一瞬唖然としてしまった。なんせ日常生活を送っていて視界の中に野生の馬が入ってくることが皆無な上に、周囲を見ていると御崎馬以外はあくまで普通の田舎の道路が続いている。馬の存在がとにかくインパクトありまくりです。

道路上の眺め×馬という組み合わせに少し面食らったものの、都井岬ではこれが日常。ちょうど季節的にも植物がたくさん生えているので、馬の方も行動的になっているのかもしれません。

ちなみに都井岬においては御崎馬が最優先なため、道路上に御崎馬が佇んでいると軽く通行止め状態になります。実際、灯台に向かう途中では御崎馬がなかなかどいてくれなくて車が困ってました。

都井岬灯台からの絶景

この県道36号は小松ヶ丘から民宿 海洋荘の近くまでずっと下りが続いた後、灯台に向けて一気に標高を上げます。斜度はそんなに大したことはないものの、ここに来て気温がさらに上がったので身体の熱がひどいことに。

暑い時期にヒルクライム的な上りは可能な限り避けたいところですが、まあ場所的に仕方ない。

都井岬灯台

そのまま坂道を上って無事に都井岬灯台に到着。ここが正真正銘の都井岬の先端です…!

全国各地にある灯台の中で実際に上まで上れる灯台は16基あり、その中でもこの都井岬灯台(1929年5月16日起工)は九州で唯一上れる灯台だそうです。ここを境にして太平洋は日向灘と志布志湾に分かれていて、海上の交通だけでなく海の分け目としても重要な場所。早速自分も上ってみることにしました。

ちょっと思ったこととしては、白色に塗装されている灯台は空が快晴だと通常の何倍にも増して美しく感じられる。

青色と白色の相性がいいのはすでに理解できていることだし、灯台そのものも左右対称で整った外観をしているのでなおさら。シンプルな色合い同士の中に自然界の緑色が良いアクセントになり、風景の中に灯台があると景色が整って見えます。

都井岬灯台の上から西を見る
都井岬灯台の上から北を見る
都井岬灯台の上から東を見る
都井岬灯台の上から南を見る

都井岬灯台に上ってからの風景はもう絶景の一言。
360°どこを見渡しても海が見えることに加え、これほど標高が高いところを通過するのは今までの道中では無かった。とても新鮮な気持ちで味わえるのが何より気持ちいい。

特に日南海岸周辺の陸地の全容が把握できるのが精神的に大きくて、ああ自分はあの辺を走ってここまで来たんだなという実感が湧きます。都井岬はある意味で「最果ての地」であり、ここまでロードバイクでやってこれたことにまずは感謝したい。

ちなみに灯台に上ると風の強さがむしろ心地よく、涼しささえ感じられるくらいで快適そのもの。ここでしばらく休んでいきたいくらいだ。

御崎馬は結構痩せている

灯台から降りた先の広場にはちょうど御崎馬が一頭おり、かなり間近で観察することができました。馬のことはよく分からないけど脚が結構細く、これは御崎馬の特徴からなのか単純に食べ物が少ないからなのかは不明です。

ただ御崎馬はその育成が人間ではなく自然によって行われているため、粗食に強かったり体質が良かたりという風に都井岬の環境に適応する身体を持っている様子。なのでこの見た目でも案外普通なのかもしれません。

トビウオの天ぷら、とび天
マンゴーアイス

で、流石にもう暑さに限界が来ていたので近くのお店でとび天とマンゴーアイスを注文。朝食はささっと済ませたので現状だと空腹感が強く、ちゃんとした飲食店に行くまでに補給が必要でした。

とび天の方は揚げ物ながら重たくなく、魚の旨味が凝縮されていて非常に美味しいです。マンゴーアイスの方は言わずもがなで、夏場に食べるアイスの美味しさは一言では言い表せないレベル。屋外で日陰に入って、アイスを口に運んでいるときが夏場で一番嬉しいかもしれない。

都井岬灯台の駐車場から都井岬観光交流館方面を見る
バスも通っているようです
都井岬観光交流館近くのグランピング施設
都井岬一帯に自生する亜熱帯樹林ソテツ

休憩後は山を下り、都井岬の中心地である都井岬観光交流館まで戻ってきました。都井岬観光交流館の近くには飲食店や民宿、キャンプ場が集まっており、観光客も多かったです。

ここで食事をとっても良かったものの、個人的にはもう少し進んでから昼食にしたかったので素通りすることに決定。今日の行程の半分もまだ進んでないので距離をちょっと稼いでから安心したい。

小松ヶ丘と御崎馬の群れ

今現在の優先事項が「走行距離を増やす」と「昼食」になっている中で、都井岬灯台への到達を経ても都井岬でのアクティビティ自体はまだ終わってないことに気がつく。

今までに出会った御崎馬の数はまだ少なく、より満足感を得るには都井岬を去る前にもっとたくさんの御崎馬に出会っておきたいところです。そういえば往路では小松ヶ丘に御崎馬が全くいなかったけど、復路では果たしてどうなるか。

そう思いながら走っていると、帰り道で斜面のはるか上方に御崎馬の集団を発見。斜面と言ってもほぼ垂直な壁みたいなところを器用に水平移動してました。

よく見ると斜面には筋が入っているみたいに横方向に段差が形成されているようで、そこを歩けば比較的楽に移動できるみたいです。ただ今自分がいる道路との高低差は相当あり、自分があそこにいたらたぶん脚がすくんで歩けそうにない。

Windowsの壁紙

小松ヶ丘に戻ってきたら丘の上の方で人だかりができていたので停車してみると、草を食べている最中の御崎馬に出会うことができました。往路ではもっと上の方にいたところを徐々に下まで移動してきたみたいで、何はともあれ復路で遭遇できてよかった。

今までも御崎馬を目の前で見ることができるタイミングはあったものの、ここまで大勢なのは初めてです。平和に口をもしゃもしゃしている様を眺めているとこっちまで笑顔になってくる。


小松ヶ丘は御崎馬だけでなく人間にとっても開放的な場所であり、道路から離れて山(丘)に上ってみると何もない場所、例えるならWindowsの壁紙のような平原が広がっていました。日本において、ここまで吹き抜けていく風が気持ちいいところもなかなかないだろうな。

軽く渋滞していた

その御崎馬のグループをちょっと観察していたところ、道路を横断して広場の方に向かっていったので自分も後を付いていくことに。確かに時間を優先することも旅の中では重要だけど、せっかくレアな場面に遭遇できたのだからもう少しだけ長居したい。

行動範囲が広い御崎馬にとっては人間に対して全くお構いがなく、そこに車が通っていようがずんずんと突き進んでいきます。その自由気ままさは牧場とかにいる馬とは全く異なっていて、馬にとっての本当の自由はこういうことをいうんだろうか。

基本的に御崎馬はずっと草を食べるために移動を繰り返しているようで、小松ヶ丘の方が草が多いのに広場の方に移ったのは不思議でした。

平原と海、そして御崎馬。この風景を見たかった。

そして、遂に海を見渡せるところにまで御崎馬がやってきたのでタイミングを見計らって写真撮影に成功。

人工的なものが極限にまで抑えられた自然あふれる場所で、野生のままの生活を満喫する馬。そして緑あふれる平原と青色に染まった海。現代人の生活とは正反対の環境がここにはあって、この非日常感を体感できたことが嬉しすぎる。

宮崎を出発してから都井岬に至るまで道路脇の風景が少しずつ自然に染まっていく中で、「徐々に」気分を盛り上げていけるのがロードバイクの良いところ。あんなに疲れた坂道も強風も、この景色の素晴らしい味付けになってくれている。本当に今日、ここに来ることができてよかった。

御崎馬はこれからもずっと、あの場所で生活を続けていくのだろう。

最後まで何度も振り返りながら御崎馬を眺めたのち、本日後半の行程に向けて都井岬を後にしました。

志布志から曽於への道のり

道としては再度国道448号に入り、今までずっと南に走ってきたのが一変して進路が西へと変わります。都井岬は景色的な意味だけではなく進路という意味でも重要なポイントであって、ここから風が完全な向かい風になったので辛かった。

本格的に志布志へ向けて走っていく前にそろそろしっかり昼食を取りたいと思ったので、途中で見つけた串間のお店に寄りました。

宮崎県なので地鶏のタタキを注文
釜飯
うますぎる…うますぎる…。

こちらのお店は鶏肉料理と釜飯が有名ということで、せっかくならとそれらのセットを注文。宮崎県といえば鶏肉というのは全国的に知られており、行程のどこかでぜひとも食べたいと思っていたのが叶いました。

注文した地鶏のタタキと釜飯はどちらも出来立てでめちゃくちゃ美味しく、特に地鶏のタタキをタレに付けて釜飯と一緒に口の中に運ぶともう堪えられなかった。釜飯なのでご飯が自分好みの固めなのも嬉しいポイントです。

すでに昼をとっくに過ぎているのでお客さんの数は少なく、静かに昼食を楽しめました。旅の中の食事はいつもこうありたいものだ。

宮崎県と鹿児島県の県境付近で撮影
志布志市役所の志布志支所

昼食の後は国道448号をひた走って宮崎県から鹿児島県に入り、志布志市街に到着。海沿いは遮るものが皆無なので強風だと虚無な気分になってしまった。

ただ、個人的にずっと見てみたかった「こちらは、志布志市 志布志町 志布志の志布志市役所本庁 志布志支所です。」の看板を鹿児島県志布志市にある志布志市役所の志布志支所で見ることができたので、それまでの疲れが吹き飛びました。もう感無量。

珍地名として有名だというのは知っていましたが、看板を見れば見るほどゲシュタルト崩壊しそうなくらいに「志」の文字が目に入ってきます。なんか気が狂いそうになる。

志布志港フェリーターミナルでは停泊中のフェリーさんふらわあを見れました

志布志市役所志布志支所を訪れた後は志布志駅や志布志港周辺を散策し、市街地を離れてからは主に県道を走って北方面へ。振り返ってみれば今回の宮崎~鹿児島旅は進路が南→西→北と目まぐるしく変化し、風の影響を直に体感できた感があります。主に向かい風だけど。

内陸部に入ると海沿いであんなにあったアップダウンは息を潜め、むしろ平地が多めでかなり走りやすい。国道に比べれば県道の交通量は少ないし、のんびり走るには向いています。

もっと言うと、海沿い一辺倒な行程にしていないおかげで景色と一緒に地形や産業の違いを味わえたというのも事実。常に海が視界に入っているのもいいかもしれないけど、気分転換も兼ねてたまには平地や山の近くを走りたい。そういう意味では自分に合った行程にできたと思います。

途中の休憩で飲んだのはもちろん、(鹿児島県にいるけど)宮崎県が誇る飲料の「ヨーグルッペ」と「愛のスコール」。食事に飲み物にと、宮崎県を心から堪能できている気がする。

川野旅館での宿泊

ヨーグルッペと愛のスコールで元気が出たのか、予定よりもかなり早い時間に今日の宿に到着することができました。早めに到着してもいいですか?と宿に電話してみたところ、OKをもらえたのでそのまま投宿。臨機応変に対応していただけるのは本当にありがたい。

今回宿泊した曽於市大隅町の川野旅館の宿泊記録は、別記事にまとめています。

都城から岐路へ

歴史のある古びた旅館で迎える最終日の朝。

この日はもう都城市まで走って輪行で帰るだけとなって、最終日はあれこれ詰め込みすぎないように時間を持った日程にしました。

読めない看板
霧島酒造
都城駅
宮崎空港へ帰還
昼食に食べたとり天丼とざるそば
帰りの飛行機

曽於市から都城市までは国道269号を走り、都城駅でライドは終了。輪行で宮崎に向かった後は空港で昼食をとり、あっという間の3日間だったことを振り返りながら飛行機に乗る。

確かに気温的にはうだるような暑さに悩まされたものの、夏の終わりを本州よりも長く楽しめたと考えればむしろ嬉しい気分です。季節はもう秋に入ろうとしている中で、ボーッとしていれば今後は夏が恋しくなるくらいに寒い冬がやってくる。

「南国」宮崎の名の通り、温暖な雰囲気をそこかしこで味わえるのが宮崎県の素敵なところ。また機会をみて再訪してみたいと思います。

おしまい。


本ブログ、tamaism.com にお越しいただきありがとうございます。主にロードバイク旅の行程や鄙びた旅館への宿泊記録を書いています。「役に立った」と思われましたら、ブックマーク・シェアをしていただければ嬉しいです。

過去に泊まった旅館の記事はこちらからどうぞ。

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